2008年世界報道写真展において 大賞を獲得した、イギリスの写真家 ティム・ヘザリントン氏の作品 アフガニスタンの戦場でひと休みする米軍兵士 |
「この地球上で、幸福の量と不幸の量は、いったいどちらが多いのだろう。」という書き出しで始まる今朝の新聞の天声人語。 世界報道写真展で見る限り、世界は不幸で満ち溢れているとしか考えられない、と言う。勿論、報道写真だから、事件性のないありふれた写真などはないだろう。平和な世の中は写真にするのが難しいものだもの。、戦争の現場をしらない人間が圧倒的に多くなっている現在、何が不幸で何が幸福なのか、それが把握されにくくなっている。幸福感とは何かを失った時に初めてわかるものなんだろうか。幸福を知らずして幸福にはなり得ないし、不幸を体験したからこそ幸福とはなにかがわかってくる。そんな風に人間社会は堂々巡りしているだけの気もしないではない。
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