ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

江戸東京博物館

2007-05-26 | art/exhibit/museum

こんなに沢山のチケットを 「行けそうなのがあったら使ってね」の言葉と共にKちゃんから
いただきました。嬉しい~! しかし、プレッシャー・・・は感じませんよ。何の・・・?
ブログに報告を、と考えればそりゃぁプレッシャーでしょうが、書きたければ書くし、時間が
なかったり、書きたくなけれ書かない。そんな風に気楽に構えて、行けそうなものを選んで
行ってこようと思っています。

まずその内の一枚、江戸東京博物館に行ってきました。初めての場所だし、
企画展「ロマノフ王朝と近代日本展」が明日、5月27日(日)までだったからです。

両国駅東口を線路沿いに、高架線下の壁面アートを感心して見ながら、博物館へ向い
ましたが、どうやら逆方向をぐるりと遠回りしたようです。
だから、これらのアートを見れたので、
良しとしましょう。ファンタスティックな絵の上を総武線が行き来しています。 デジカメで撮った
写真はPCで見た後に、なぜかわかりませんがこの一枚を残して全部消滅してしまいました。
あの時PCに保存しておけばよかった、と後悔していますが、両国駅に行けばいつでも
見れますね
。このごろそのような線路沿いの壁面アートをあちこちで目にします。
両国のは楽しかったですよ。もし近くを通ることがありましたら是非ご覧下さい。
コンクリートに描かれた下の絵はその中でも一番シンプルでした。

       

江戸東京博物館になぜ今まで行かなかったかというと、建物の外観を見ただけで
イマイチ行ってみたいと言う気持ちにならなかったのです。なんだか中に「土俵」がデーンと
あるようなつくりなんですもの。でも、「面白かった。」という方の話を聞いていたので
機会があれば行きたいなと思っていました。

企画展では、近代日本とロシアとの交流の様子を、サンクトぺテルブルグの国立図書館が
所蔵する写真、古文書、書簡、ドローイング、版画作品、書籍など、約300点からなる資料
により展観することが出来ました。この数々を常設展の中で見れるとは凄いこと。
ロマノフ王朝の時代のロシア側から見た日本って、こんな風なんだ、と、とても興味深かったし、
日露戦争によって日本への関心が高まったロシアで、ちょっとした日本ブームが起きていた事
などが、展示物を通してよくわかりました。
チケットにも使われた、着物を着た女性の絵はロシアのエイネム製菓のチョコレートポスターの
絵でしたし、石鹸などの包装紙にも日本風のデザインが描かれていたので意外な感じでした。
ロシア人画家の描く日本の景色や日本人像は丁寧に緻密に描かれていたし、リトグラフの絵
もなかなかのもの。
ちょんまげ8人衆の絵を見ながら、当時のヘアースタイルがロシア人にとって
どれほど物珍しく、可笑しく感じたことか、と想像してしまいます。これってカツラではありません
よね?え~っ、もしかしてカツラだったのかしら・・・?

「日本人の容貌」

日本とロシアの国交樹立のため、初めて日本に遣わされた外交官ニコライ・レザノフ関連
史料、またクルーゼンシュテルンの日本航海中に描かれた絵画作品、その他、ニコライ2世
来日時にロシアカメラマンにより撮影された写真アルバムなどの史料により、近代日露交流
の歴史をたどります。特に、革命前のロシアに関する写真及び資料は、ソ連邦の時代、
国内外に向けて公開されることはありませんでした。ロシア国立図書館の全面的な協力に
より、近代日露交流をテーマとした所蔵品の日本初公開が実現します。

常設展の中の一部で企画展を開催していたので、6階から中に入って行きましたが、入った
所でまず、檜で作られたドでかい日本橋の模型に驚かされました。この立派な橋を渡って
階下に降りて行くのですが、橋から階下が良く見渡せ、ワクワクするような懐かしい展示品や
建物にすっかり見入ってしまいました。何枚かを写真に収めてきましたのでご覧ください。

 
★全長約51mある日本橋の半分を檜で復元 ★明治初期、銀座4丁目交差点の北西角に所在した朝野新聞社                              
 
★中村座                          ★江戸歌舞伎・助六の舞台
 
★昭和初期の住宅内の台所 
 
★スバル360も、今見るとレトロな感じ        ★焼け残った煉瓦
 

「歌舞伎の仕掛け」の所では、からくり模型で 「東海道四谷怪談」に出てくるお岩さんの
幽霊の
「提灯抜け」や「仏壇返し」などを見ることができ、面白いので2回も見てしまいました。
いつものように遅い時間に来館したので全部は目を通せませんでしたが、また何かの機会に
訪れたい場所です。

さて、次はどこへ行ってこようかしら? Kちゃん 

 


かわいい子には旅を・・?

2007-05-25 | brasil

水曜日は仕事に行き、木曜日をお休みにした。成田へ見送りに行くためだ。
生まれて5年間過した国を見に行きたいけど学校だ、仕事だ、で、今まで一度も行けなかった息子。昨年のバイク事故から来月3日で一年が経過する。この四月からは、とうとう退職してしまったので所属が無い。 事故のために仕事にもなんらかの支障があった筈の一年間だったが、所属がないとは、こういうことなのだ、と、改めて認識しているようだ。

一年間?の休養の間、生活費分はバイトで凌ぎ、あとは体を立て直したり(腰痛=職業病だった)就職していては出来ないあれこれをやりたいと申す。仕方ないかとしか言いようがない。
すべて「生誕地」行きを決めてからの事後承諾だ。ブラジルには知り合いが多くいるので勝手に行かれてはたまらない。 お土産だって用意したいし、言葉のわからない子供が現地入りして、そこからどうしようというのだろう。持参金は足りるのか。バスで移動するにも買い物にもポルトガル語だけだし、治安は良くないから、今までのように後ろポケットにお財布を突っ込んでたらすぐにカモになってしまう。その辺をよく分かっていればとってもいい国なんだ。
数字はね、1(ウン)・2(ドイス)・3(トゥレス)・4(クァトゥロ)・5(スィンコ)・・・だよ。138レアルと言われて何言われているか分るのかしら。クルゼイロがクルザードに変わりさらにレアルに・・と、通貨の名称が簡単に変わる国だ。私のいた頃なんかインフレ率100%だったから、商社マンなど、ドル族には天国だった。

あぁ、親って、子供が大人になっても心配ばかりしてしまう運命なのかな。それとも私が心配症過ぎるのか?娘曰く、「放っておくほうがいい、失敗してこそ身に着くんだよ。」 「なぁるほど!」
子供って、親の心配をすっごく嫌がるもんだ。レールを示すより、本人が自分の力でレールを延ばしていくべきなんだろうな。わかっちゃいるけど言葉が口から煩いほど溢れ出てしまう。
初めての海外一人旅だし、ニューアーク飛行場で乗り換えのため約4時間スティ・・・果たして英語の呼び出しアナウンスを聞き取れるのだろうか。(まるで小中学生を心配する親みたいで、ちょっと自分が情けなくなるんだけど・・・。)
 
私がこれほど心配するには訳がある。出発2日前にメガネをなくし、大騒ぎするも見つからず、出発当日の午後、新しく作りなおした眼鏡が時間ギリギリで出来上がる。既成のレンズがあったから出来たことだ。
家を出る直前には、トランクの鍵が見つからないと大騒ぎ。成田では出国手続きの最中に、
【私が車のエンジンをかけるために先に家を出たので彼に私の持分の家の鍵を預けたのだが】、その鍵を、返し忘れたことに気が付きあわてて戻しにきたし・・・この時は私もうっかりしていたので、あとでぞっとした。(返されたその時は、彼の持分の家の鍵を私に託したと思ったのだ!)
家に戻っても鍵がなきゃ、中に入れないもの。果たしてどっちがどっちに似ちゃったんだろう?

娘はブラジルにいる自分の友達にたのんで出迎えをお願いしたし、私も会社関係の知り合いに頼み、その次のステイ先を頼んだし、あの手この手をつい、差し出してしまった。
これって、どうなんだろうな。過保護な親の下で育った子供たちの引き起こす事件が頭をよぎる。
覚悟を決めて、信頼して、遠くからしっかり見守るしかないのだろう。
 予定では彼はもうサンパウロ国際空港に到着済みだ。

                   

   草稿のままupし忘れている間に、息子から到着の電話があった。ホ~ッ!
   3時間遅れで着いたが、ちゃんと娘の友達が出迎えてくれ、彼の家に着いたという。
   彼はポルトガル語と英語しかできないが、彼の友人で日本語の話せる某くんが電話
   口に出てくれたので挨拶ができたが、簡単なことなら知っているはずのポルトガル語が
   全然出てこなくて焦ってしまった。娘にそのことを言ったら、「直訳しようとするから出て
   こないんだよ・・・」と言われてしまう。なんだか昔、私が言っていた気がするのよね。

《おまけ》
先日見つけたChico Buarque(シコ・ブアルキ)の「Construção」
, この人の曲を昔、聴いたとき、どうも思わなかったのに、だんだんと好きになってきた一曲。また例の“You Tube”からですが、年を取ってから歌ったものも見つけてしまい、迷った末、若き日のChicoの声を選びました。
お好きな方は是非、聞いてください。歌詞は以下のとおりです。

                Chico Buarque de Holanda  「Construção」   

Amou daquela vez como se fosse a última
Beijou sua mulher como se fosse a última
E cada filho seu como se fosse o único
E atravessou a rua com seu passo tímido

Subiu a construção como se fosse máquina
Ergueu no patamar quatro paredes sólidas
Tijolo com tijolo num desenho mágico
Seus olhos embotados de cimento e lágrima

Sentou pra descansar como se fosse sábado
Comeu feijão com arroz como se fosse um príncipe
Bebeu e soluçou como se fosse um náufrago
Dançou e gargalhou como se ouvisse música

E tropeçou no céu como se fosse um bêbado
E flutuou no ar como se fosse um pássaro
E acabou no chão feito um pacote flácido
Agonizou no meio do passeio público

Morreu na contramão atrapalhando o tráfego

Amou daquela vez como se fosse o último
Beijou sua mulher como se fosse a única
E cada filho seu como se fosse o pródigo
E atravessou a rua com seu passo bêbado

Subiu na construção como se fosse sólido
Ergueu no patamar quatro paredes mágicas
Tijolo com tijolo num desenho lógico
Seus olhos embotados de cimento e tráfego

Sentou pra descansar como se fosse um príncipe
Comeu feijão com arroz como se fosse o máximo
Bebeu e soluçou como se fosse máquina
Dançou e gargalhou como se fosse o próximo

E tropeçou no céu como se ouvisse música
E flutuou no ar como se fosse sábado
E se acabou no chão como um pacote tímido
Agonizou no meio do passeio náufrago

Morreu na contramão atrapalhando o público.

★気に入ってくださった方にはもう一曲、「O que sera]をどうぞ。
共に歌っているミルトン・ナシメントは、4月下旬に
ブルーノート東京でコンサートをしたようです。 行きたかった!


     
 


あ・ま~いプレゼント

2007-05-20 | プレゼント・お土産

   憧れのケリーバッグですが、いただいたそれは
  紙で出来たパッケージ。
     
中を開けると・・・

 

    Debauve et Gallais 《ドゥボーブ・エ・ガレ》のこんなにキュートな
     チョコレートが入っていた。美味しかったなぁ、
      とは言っても、本当を言えば、娘が頂いたもの。
     はい、パリから飛行機に乗って成田に着陸した、
     日本ではまだ販売されていないチョコレートのよう。

   ☆ 

すでに先週の事となったが、今年の母の日はちょっと嬉しかった。



今年はこんなカーネーションを貰ってしまった。花の名は“カリフォルニア&ロマンス”。
子供二人がうまく話し合い、分担して買い求めたらしい。
花は息子が大丸のフラワーショップで選び、お菓子は娘が選んだという。
嬉しいなぁ~♪
毎年いろいろな味わいのこの日をどのぐらいの回数 味わっていることになるんだろう。
悲しかった年もあれば嬉しかった年もあり、母として様々なテーストをその年々に味わってきた。
娘曰く、「今年は初めて二人で上手く手配出来たんだよ~」とのこと。

 

DEAN & DELUCA の「ケーク・フィグ」は渋谷上原“ダリオルール”が製造元。
イチジクのシャリ感がなんとも言えないほど、いい感じだ。
それにもまして、パッケージデザインがなんともカッコイイ~!




これは同じく DEAN & DELUCA の Thank you クッキー。
小さな小さな袋入りの二枚入りのクッキーだが、私の母と一枚ずついただいた。

子供もいつのまにやら成長し、気が付けば、しっかりと大人になっていた。
逆転 し・そ・う だ~ ! もう、しているかな。

 

 


遅ればせながら、ブログ小技に挑戦

2007-05-16 | weblog
★江ノ電最中
★頂きものの江ノ電最中。
こんなものを見つけたら、お味はともかく、絶対に買いたくなりますね。
切符からカード式へと時代は移ろいでいきますが、駅員さんが切符に穴をあけていたあの時代が大好きです。
かちゃかちゃかちゃ、と、得意そうに切符切りパンチャーを鳴らしていたその音が今でも耳に聞こえてきます。
便利さも良いのですが、失うものも多い現代です。

★甘さ控えめの餡でお土産品にしては上等の美味しい最中です。お店を守り続けている、おじいさんとおばあさんの手作りと聞きましたが、こんど鎌倉・江ノ島に行った時に是非寄りたい場所の一つになりました。
その名は「御菓子司 扇屋」
創業は天保年間。江ノ電江ノ島駅より徒歩3分の所にあるそうです。本物の江ノ電が店頭に置いてあるようですよ。
片瀬海岸はわが青春の一ページにも出て来るんですよね~

★箱を開けると・・・
★最新型江ノ電
★平成18年に登場した最新形です。江ノ電では初めてのシステム(VVVFインバーター)を採用したことにより省エネルギー設計となり、環境に優しい車両です。
(写真・文、共に江ノ電HPより拝借)
最後に江ノ電に乗ったのは数年前かしら。
地元の友達と鎌倉に紫陽花を見に行った時でした。
もうそろそろ、そんな時期が巡ってきますね。鎌倉は、行きたい所、入りたい店がひしめく所です。



出来たぁ~!初めての挑戦でしたが、これだけの、見た目は簡単すぎる事でも
どれほど時間がかかった事か。一つ出来ると更にもう一つ試したくなりますね。
少しずつ、ストレスにならない範囲で、これからも挑戦していきたいです。
まだまだわからないことが沢山ありすぎ。字の大きさとか、字に色をつける、
とか、HTMLエディターでは当り前に出来たことでも、TEXTエディターでは
同じようにはいきません。石の上にも3年、のつもりで楽しみましょう!
・・なんちゃって、私は一体何年パソコン教室に通っているんでしょうか。

今年のGW その3

2007-05-13 | visit/drive

GWGWGWGWGW   GW at 丸の内・銀座  GWGWGWGWGW

前にも書きましたように、5月に入ってからは、わがマンションの
大規模修繕工事が始まる直前だったので、猫の額のようなベランダ
といえども、全ての撤去作業(大袈裟!)に時間がとられました。
あと2日でGWも終わる、という頃、や~っと丸の内まで姉と遊びに行って来ました。
去年のモーツアルト生誕250年記念の時の「ラ・フォル・ジュルネ・ォ・ジャポン」
2006は残念ながら行けませんでしたが、今年も同じような企画を 
東京国際フォーラムと丸の内周辺で開催、と、聞いていたので、
是非行って見たかったのです。
LA FOLLE JOURNEE au JAPON 2007

上のカフェーのガラス面にも描かれている、この音楽祭のイメージイラストは
チェコの国民的イラストレーター、
イジー・ボトルバ氏の作品。とってもおシャレ~!
音楽祭の期間中、フォーラム周辺では約400のものコンサートに、
国内外合わせて1700人以上の音楽家が参加、というし、約100の
無料コンサートの他、有料公演だって一回が45分間で料金は1500円から、と
手頃だし、気に入ったコンサートの「はしご」もできる仕組みになっています。
が、5日では有料の方
は遅すぎでした。ちょっといいな、と思った演奏会は
満員御礼。殆ど完売状態。前もって調べて券を購入するべきでした。
そんな訳で、行き当りバッタリに 無料コンサートを少しだけ聞きました。
丸ビルではちょうど《丸の内合唱団》のコーラスが始まる所でしたが、すご~い人!
見えない~!エスカレーターで上の階に行ってやっと全体が見通せました。
日本の童謡から、「千の風になって」まで、とても美しいハーモニーを聴かせてくれました。

 

35階ロビーでは中井恒仁&武田美和子のピアノデュオが始まる所でした。
本当は新丸ビルでの公演だったのが、新丸ビルが先月末にオープンしたばかりのビル故か、
人が殺到して大混乱を来たした為、急遽、この場所での開催となったのです。
でも35階までエレベーターで上ったら、右へ曲れだの、そこに立ってはいけないだの、
警備のお兄ちゃんが煩い。言われた通りの場所では何にも見えないので36階へ。
エスカレーターに乗りながらやっと演奏者の姿を遠くに見る事ができました。
36階に着いても、見える場所に行けば「
危険だから・・」と制止されるしで、、、
あ~ぁ・・・軽快なピアノの音だけが聞こえてくるのでした~♪

 

お次は先月オープンしたばかりの新丸ビルをちょっとだけ覗きたくて行ってみました。
ここは少し前まで入場規制をしていたようで、赤いロープが
エスカレーター乗り場の前後に張り巡らされ、大勢の臨時係員が声を張り上げて
「立ち止まらないで前に進んで下さい!」とか言っているのでもううんざり。
人が多すぎて疲れるばかりなので、早々に引き返し、こんどは丸の内中通りへ。
この通りではフラワーギャラリーを開催中。どこかで休憩してお茶でも、と思っても、
何処も空席待ちの人が並んでいるので、マイプラザまで来てしまいました。
マイプラザでも明治生命館の前で、サタデーコンサートが開催される所でした。
これでミニコンサートを3ヶ所で聴くことが出来た、ってことになります。


 
 

東京国際フォーラムの近くで姉と別れましたが、フォーラム広場には
テーブル、イスが沢山並び、全て人で占領されており、
周りには食べ物の出店がすらりと並んでいました。普通の出店より断然おいしそう!
ミニコンサートも、もう少しで開催されるようでしたが、銀座で見たいものがあったのでパス。


銀座のデパートで「星の王子様展」が6日まで開催だったので、5日のこの日に行かねば、
と、ちょっとお疲れモードのbiancaウォークで歩いてた時、シャネルビルの角に来て、ふっと
思いだしてしまったのは、シャネル・ネクサス・ホールで開催中のエリオット・アーウィット回顧展。
彼は1928年にパリで亡命ロシア人の両親から生まれ、イタリアで子供時代を過し10才で
フランスに戻るも、翌年、アメリカへ渡っています。なので、米国の写真家なんです。



戦争報道で知られるロバート・キャパらが47年に創設した写真家集団マグナム・フォトに
「キャパ本人から推薦を受け」参加した 
と、4月中ごろかの新聞記事でこの回顧展を知り、
モノクロ写真がどれほど魅力あるかはキャパの写真展も見ていて十分に知っているので
見に行こうと思っていたので思い出せてラッキーでした。今回の彼の写真は、半世紀以上に
わたる作品の中から自選したベストショットばかり、と言うだけあり、見ていてとても楽しいし、
懐かしい気持ちになりましたね。ゲバラやジャクリーン・ケネディー、そしてマリリンの写真は、
どうしても目に焼き付いてしまいます。上のリンク先で彼の写真を沢山見ることが出来ます。
私がとやかく書くよりずっと良いに決まっていますよね。

初めて入った銀座シャネル。私に全く関係ないブランドだわ、って思っていましたが、
ブティックの中を見回し、やはりその通りだったぁ、と悔しいけど納得せざるを得ませんでした。

さて、「星の王子さま展」にやっと行きつき、それほど混み合っていなかったので、じっくりと
見たり読んだり出来るはずでした。作者のサン=テグジュペリは誰もがご存知、フランス生まれの
作家兼郵便飛行士。彼の書いた手紙や写真、デッサンなど約200点が展示されていた
のですが、見ている途中で、出がけに使ったアイロンをoffにしたかどうか、急に気になり、
心配がどんどん膨らんできて、見ているどころではなくなって来てしまいました。
家に電話しても誰も出ない。娘と息子は旅行中。パパのケータイにやっと繋がり、事情を言い、
すぐに家に戻るよう頼みましたが彼は幕張メッセにいたのです。メッセからのが銀座からより
近いから、と思ったのですが、やはり気になり、私もすぐに家に向かう事にしました。
着くまで心配は続きましたよ、もう、全くぅ~! この件は、結局アイロンのコードはちゃんと
抜いてあり、無駄な心配をしてしまったってことでしたが、今後こんなことが増えていったら
どうしよう!!あぁ、残念な事をしてしまいました。
                             


「星の王子さま」ですが、この本はサンーテグジュペリより22才年上の親友であるフランスの
文学者でありユダヤ人のレオン・ウェルトに捧げたものなのですね。何故そうしたかの理由は、

        「どうしても慰めたい、第一の親友だから」だったのです。

ナチスに捕まる危険性がありながらもフランスに残り、“寂しい思いをしている親友をすべての
苦しんでいる人の代表として励ます意味で書かれたものである。
と。

心のやさしい、子供の心を持ったサン=テグジュペリ。22才も年上の人を第一の親友と
言い切る彼って素敵だなぁ。
アイロンのことを心配しだす前に読んだ、パネルに書かれたこんな言葉が印象に残りました。

   微笑みとは、しばしば、本質的なものだ。人は微笑みによって償われる。
   微笑みによって報いられる。微笑みによって生気づけられる。そして、また、
   微笑みの持つ質が人に命を捨てさせることもできるのだ。
                                「ある人質への手紙」より

     



 


今年のGW その2

2007-05-09 | visit/drive

 GWGWGWGWGW  夷隅川の流れる町Ⅱ GWGWGWGWGW


         

大多喜での二日目はゆっく~りと始まりました。
私達の部屋は2階の道路に面した二間続きの大きな部屋。朝は道路を走る車の
音で起こされてしまいますが一番良い部屋に見えました。
前回ブログで写真を載せた、あの和室です。
なぜここに部屋割りをして下さった
か、の訳けをY子さんにお聞きしたら、
最初大人3名で参加する・・と聞いていたので、とのご返事。
直前に息子が来れなくなってしまったので、ほかのご家族に悪いことしてしまいました。

    
           ☆ 何故か気になる旅館のまん前の家


旅館内は手が行き届かない所もありましたがそれなりにレトロで、昔の城下町として
栄えた名残を感じてしまいます。こんな懐かしさいっぱいの建物にいると、
絶対「かくれんぼ」をしたくなるなぁ。
顔を洗うのに、一階の洗面所まで行きましたが、水とお湯、別々の蛇口なので、
洗面器を使用しての洗顔なんですよ。不便なことってきっと環境にはやさしいのかも。
都会のネズミも田舎に行けば、その不便さが新鮮に感じることだってあります。

            

このトイレのスリッパにご注目ください。固定しているので正しい位置で用が足せる
すぐれもの!
床のタイルも昔からあるそうですが、とてもハイカラなデザインです。
中庭は手が回らないと見えて草ボウボウですが、それでも昔、繁栄していた頃の
面影を忍ばせるような雰囲気を感じるんですよね。活性化を望む地元とは裏腹に
そっとしておいて、と言いたくなるような貴重な場所の一つです。

 
☆中庭には手入れのされていない小さな池もありました ☆全員集合の筈ですが手前には私のほか、カメラを構えた2、3人がいます。

旅館は貸切なので夕食も朝食も、私達の都合に合わせて遅い時間にしてくれました。
朝食後
はフリータイム。20分ほど近所を散歩していた時、
「津知家」(ツチヤ)という
お菓子屋を見つけました。そこの
最中十万石という餡のたくさん入った最中を以前、
知り合いの方から頂いたことがあったんです。この最中は知名度が高く、早くに売り
切れるそうですが、こんなにすぐの所で見つけるなんてびっくりです。
お菓子屋の右隣は、やはり国の登録有形文化財とされている「豊乃鶴酒造」があり、
散歩の途中で買い求めた日本酒大多喜城の醸造元だったことを後で知りました。
「大多喜城」はわが家に来たと思ったらもう空瓶となりましたが、金賞を受賞した
お酒のようです。受賞酒がどのランクのものかは分かりませんが、同名は同名です。

 
 
 ☆上段はお菓子屋で下段は酒造元です

散歩のあとは荷物をまとめてから、この日だけ参加の一家族も交えて 竹の子掘りに
6~7台の車を連ねて出発!走っていくと次第にあちこちで竹林が目立って来ます。
竹の子掘りの農園は、農園主の家に車を止めてから、そこの車に分乗して更に
山の方へ入って行った所にありました。私にとって竹の子掘りは初めての経験。こんなに
大変な作業だとは思いもしませんでしたよ。すぐにコンクリートのような固い根っこにぶち当たり、
腕がクタクタになった割りには収穫は少なかったぁ。それでもちゃんとお土産付きなので、家に
持ち帰れる分は確保できました。皆で農園主の家に戻って、お茶を一服したときに、
竹の子の酢漬けを頂きましたが意外と美味しかったなぁ。

 

さて、一度旅館に戻り、荷物を詰んでから又、車を連ねて昼食に出発したのですが、
25人以上入れるような所がなかなか探せず、
ハーブアイランドで各自が自由にお昼
を取り、そこで解散しよう、ということになりました。
日中は車の往来が多く、あっという間に離ればなれになりましたが、人間ナビが
どうにか誘導してくれて、無事到着。ハーブアイランドは前に一度訪れたこと
があります。晴天の下で、かわいいハーブの花達が満開に咲き誇り、見事です。
お昼をとっくに過ぎ、お腹ペコペコなので真っ直ぐにレストランヴァンヴェールへ。
そこでお仲間の何人かと再会しました。

               
                   コーンフラワー(矢車草?)と、オレンジ色のはキンセンカでしょうか?

  レストランの窓より 
見て下さい、ラベンダーが添えられたお洒落なケーキを!    
                     
                     お腹が空き過ぎたので食事の画像はありませ~ん。
 
  大好きなカモミール(カモマイル)   
                  
                  ストロベリーキャンドルはここでも満開です。
別名ベニバナツメクサなり。 
          
 
                                  これはなんだったか・・・忘れました。
 ハーブやお花の名前はなかなか覚えられません。
             
 コブタカナ(野菜) アブラナ科 
                                               カラシナの中のタカナの一種
                                               漬物の他、炒め物など火を通すと
                                               こぶの部分が甘くおいしいそうです。

ガーデン内のクラフト教室やガーデンショップ、そしてノルマンジーの家での素焼きの
鉢にペイントする体験コーナーを覗いたり、アイスクリーム工房でアイスを食べたりと、
ハーブの花を観賞しながら楽しい時間をすごしました。

Kさんからのお誘いメールには、こんな事も書いてあったんです。
   今年は、昨年、行けなかった、夷隅町のダム湖の水墨画のような景観も
   楽しみたいと思っています。行きも帰りも、希望者は九十九里の波乗り道路を
   通ることができますので、たっぷりと大きな海と大きな波の風景を楽しめます。

まだまだ見どころ満載の房総半島のど真ん中。秋口には例年のように、いすみ鉄道
の車輌を貸切にして、
蛇行する夷隅川の間を縫うように走っていく列車の旅を計画
しているKさんは豊かなアイディアでいっぱいの方です。

誰もが童心に戻って、心置きなくスローな休日を過ごせたこと間違いなしのGWの
幕開けでした。


   





今年のGW その1

2007-05-06 | visit/drive

   GWGWGWGWGW  夷隅川の流れる町Ⅰ GWGWGWGWGW

           

連休の前半に一泊旅行に行って来ました。先週の土日のことです。
パパの知人Kさんから「房総の小江戸でスローな休日を!」と、タイトル付けされた
魅惑的なお誘いのメールを頂きましたが、最初は都合がつかず諦めていました。
出発日間際になって行けるようになり、連絡したらまだOKとのことでお仲間に入れて
いただきました。総勢25名。子供から中高年までいろいろ。Kさんの友人やその
家族などです。
当日は正午に大多喜の老舗旅館に集合。近隣でれんげ祭りが開催中なので、車を
駐車場に止めた後、ぞろぞろと大多喜駅まで歩き、一時間に一本しか通らない
いすみ鉄道に乗って2つ目の東総元(ひがしふさもと)で下車しました。

 

レンゲまつりの会場では屋台のテントばかりが目に付き、レンゲはどこだろう・・?と
探してしまいました。写真を見る限り、レンゲに近寄って撮ったから少ないとは感じ
ないでしょうけど、今年はまばらで咲きがよくなかったそうです。
昼飯に、と会場内でおにぎりや焼きソバ、ソーセージの盛り合わせとビールなどを買い、
蛙がゲロッゲロッと大合唱をしている土手でいただきました。蛙のうたがあまりに賑やか
なので、下に降りて探そうとしたら、ピタッと鳴き声がやんでしまうんです。
人が来たぞォ~、シィ~ッ!と、あたかもだれかが号令をかけているよう。

  

大多喜の孟宗竹を使った流しそうめんを、寄付金だけ払って少しいただきました。
建設機械への乗車体験?もあり、子供連れの家族が何人も乗る順番を待って
いましたが、ちょっと怖そぅ・・・空高~くまで伸びて行くんですもの。
レンゲ摘みをしたり、お腹に赤ちゃんのいるママヤギをなでなでしたり、合鴨の赤ちゃんの
動きを飽きずに見ていたり・・。「これを見ちゃったら合鴨、絶対に食べれないよね」って、
誰かが話していました。

   
        
        これに乗るのは絶叫マシーンより勇気が必要かも知れません。
        昨日のコースター脱輪事故ではないけど、ちょっとゾ~ッとします。 
           

帰りの電車に乗る前に、こんなの買ったんだよ、と、見せてくれたのがスズメ蜂の蜂酒と、
蛙の鳴き声そっくりの木の玩具。そんなの売っていたんだ、と、ちょっと欲しくなりましたが、
この蛙さん、帰宅後にパパがアジア雑貨のお店にあった、と買って来ました。

   

 夷隅鉄道で大多喜まで引き返しましたが、このあたりの駅はとても長閑で、都会
にいては味わえないゆったりとした空気が流れています。
宿泊予定の旅館がご実家だというKさんの友人Y子さんも一緒に彼女の母校である
小学校の校庭でちょっと遊びました。吊るしボールでのボクシングはストレス発散に
最適!この小学校、千葉県建築文化賞を受賞しただけあり、とても近代的なのに土の
グラウンドや田園風景とマッチしています。
遠くに見えるは大多喜城。最高なロケーション!

 
   

小学校を抜け、江戸時代末期に建てられたという夷隅神社に寄って参拝。
ここは縁結びの神といわれたとか。娘や息子をつれて来たかったです。
が、それぞれ予定があり、今年は家族旅行とは行きませんでした。
神社の横道を真っ直ぐ歩いていくと旅館の横に出ました。
江戸時代から旅籠として創業のこの旅館は今は国の登録有形文化財になっています。

            

荷物を部屋に運んでから、こんどは夷隅川の河原まで歩き、そこでKさんの会社からの
ご寄付のワインを皆でいただきながらゆったりした時間を過しました。
ゴールデンウィークだというのに、殆ど人影もない、自然がいっぱいの空間のなかで、
何人かが楽器(このwebページでどんな楽器か、分ると思います。)を持参して来たので
サンバの演奏が始まりました。
Pandeiro(パンデイロ)、Ganza(ガンザ)、Repinique(ヘピニキ)、Tamtam(タンタン)、
そしてギター。ブラジルに住んだ事のある人々でもないし、サンバが好きな人もいれば、
関係ない人もいる、面白い集合体なんです。一人、アメリカ国籍の日系ハーフの
ブラジル人が参加していましたっけ。

               
   

老若男女関係なく、まるで学生時代の仲間が集ったようで、初参加の私はなんとも
不思議な気持でした。
Kさんの会社から葡萄酒10本の寄付がありましたが、どんどん無くなっていく予感。
皆さ~ん、飲み過ぎないようにぃ!夜もあるでよ~♪・・・と、楽しく過していたら突然、
どこかからおじさんがやって来て、「あんたら、ちゃんと許可を取っているのかね?」と。
「はぁ~っ、すぐに手続きをします。」と、
Cさんは平謝り。
ここはちゃんと許可をとってからしか使用できないそうで、ご実家がO旅館のY子さん
が上へすっ飛んで行き、OKを取り付けて来てくれました。どうも、上の方に建っている
夷隅川フィッシングパークが管理している場所ってことでしょうか?Kさんたちは毎年
のようにここにやって来ているのに、こんな事を言われたのは初めてだそう。

雲行きが怪しくなり、大急ぎで宿に帰りました。歩いてもたいした事ない距離で大助かり。
遅い夕食の前に、温泉のバスが迎えに来て
沢山温泉」という所に向かいました。
暗くなり、周りの様子がわかりませんでしたが、ゴルフ場の中にあるリゾート施設のひとつ
のようで、そこの湯は真っ黒な黒湯。寝湯がなんとも気持ち良かった!

ゆっくりタイムの夕食時には、最年長?のTさんが乾杯の音頭を取り、竹の子尽くしの
美味しそうなお料理を頂きましたが、ここでも又々音楽が始まちゃったのです。
どうも恒例のことのようです。
サンバのリズムに乗って踊りだすお父さん、ベリーダンスを披露してくれる女性。
盛り上がっている最中、突然、Tさんが立ち上がり、「あんたたち、こんな時間まで、
ちゃんと許可をとって音楽やっているのかね?」と言い出しました。
Cさんは「はぁ~っ」と、頭を下げて平謝りしたところでみんなが爆笑。
さて、あすはどんな一日となるのでしょうか?

 








 


青いバラ~花展

2007-05-03 | flower/green

毎回の如く、すでに先週のことになりましたが、「幻のバラ」を見に、上野の国立科学博物館で開催中の創立130周年特別展「FLOWER」 に行って来ました。
本当は今回のブログ内容をゴールデンウィーク特集にしたかったのですが順番としてはこちらが先でしたので、又、どうでもいいことにこだわっちゃったんですよ~。

しかし連休明けから、よりによって我がマンションで始まっている大規模修繕工事の順番が、ちょうどわが棟の番になるので、ベランダと廊下側に置いてある全てのものを撤去しなくてはならなくなったのです。ってことは、連休中にってことですか?
もうちょっと粋な計らいをしてくれたってよかったのにねぇ・・・GWなんですもの。
立派な鉢物などは持ち合わせておりませんが、長年に亘りお花を咲かせてくれたおなじみの植木鉢の 整理や移動の作業をしなきゃならなくなりました。爪のなかを土色にして廃棄する土をまとめたり、臨時の植木鉢置き場に何往復もして運んだり、粗大ごみと燃えないごみ、燃えるごみに仕分けしたり、忙しかったけどまだ終わっていません。文句をいいつつも、ベランダを整理するいいチャンスだと思って有難く受け入れなくちゃ、ね。
GWといっても1日、2日は仕事日だったし、残り4日かぁ、と思うと やりたい事とやらなきゃならない事であっという間に終わってしまいそう。焦るゥ~遊ぶ時間が減っちゃうよ~!

さて、花展に戻ります。エッヘン。会場に入った所で仄かにジャスミンの香りが漂ってきました。
科博で行われる「花展」とはどんなものかしら、と、幻のバラ同様、興味がありましたが、最初からいい感じです。でも、あれっ、写真展なの、これって?

  君に捧げよう、この花を!             
       ママァ、黄色いお花キレイでしょ! 

写真撮影は、禁止の場所以外はOKでした。ご安心を!(当り前かぁ・・)
第一章は《花の誕生とその進化》 zone1からzone6まで、パネルや写真、生の植物や花を使いこれぞ「科博」というまとめかた・・・生物のお勉強ですよ。5つの主要な色の花色を生の花で展示してたり、フジやクチナシ、カスミソウ(臭い)などの香りの体験は興味深く、世界のふしぎな花zoneでは世界一大きな花「フラレシア」をはじめ、世界一高い・・・世界一大きい・・・など、珍しい品種を実物や標本、模型などで見れました。

       
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
             
     
    ↑世界のふしぎな花ゾーン
世界の花々ゾーンでは「ヒマラヤの青いケシ」もありましたが、早く幻の青いバラを見たくて進んでいくと、やっとそれらしきものの収まっているガラスのケースを見つけました。

そうなんです、ケース入りのそれだけ! 
な~んだ!これだけかぁ。でもその色は確かにシックで魅惑的でした。これは、第2章《花と人とのかかわり》のzone7のところにありました。

青いバラはサントリーとオーストラリアのバイオ企業との共同開発によって生まれたのです。
バイオテクノロジーの力ってすごいんですね~。そしてサントリーという会社はウィスキーなど食品関係から、芸術、音楽ほか、あらゆることを手掛ける総合商社のような大組織だったのですね。
青いバラはまだ実験中の段階だそうで、年内に、もしかしたら市場販売となるかもしれませんよ。
青、というよりパープル系だと思うのですが・・・「更に空色のような青に近づけるのが今後の課題」だそうです。空色のバラねぇ・・・ピンとこないんですが、造化色でなけりゃぁいいですけど。

              

青色花発現の機構・金属錯体発色説の実証者である林孝三の描く植物スケッチやや、その提唱者、柴田桂太の英文実験ノートなども展示されていました。専門的なことは何も分らないけど、スケッチの上手さや英文の字の上手さが並大抵ではないことに驚くと共に、彼らに敬意を表したい気持ちになりました。ひとつの研究に一人生を捧げる人がいるからこそ色々なことが解明していく・・ということに、たとえ「バイオ」に抵抗があろうとも・・頭が下がる思いです。

今回、花の香りを咲いたままの状態で採取する、ヘッドスペースガス法によるバラの香りを楽しめました。従来の溶媒抽出法の欠点を補い、花が傷つかずより自然な香りの再現をめざした方法です。
                                              
         
花をガラスケースで覆い、ケースの一方から風を送り込み、逆側に送り出された
          香りを吸着剤で採取する仕組み。これで生きたままの自然な香りを再現できる。 
        
 この方法で、従来は見逃していた花特有の成分をとらえることもある。同社は、
    フェビアンカ  という白いバラの品種の香りに、肌の黒ずみの原因となるメラニン
          色素の生成を妨げる成分が含まれているのを見つけた。リラックス効果も期待
    できるという。
    
花展では、バラを摘んで抽出した香り、ヘッドスペースガス法によるバラの香り、
    フェビアンカ  の香りの3種類を体験できる。このほかマダガスカルに自生する
    バオバブの花の香りなども楽しめる。 (webより)

「ビアンカ」の連発に目が奪われ、つい気になってコピペしましたが、白バラの香りを嗅ぎ続け
たら私、色白になるかしら?今後、買うなら“Rosa bianca” (白いバラ)に限るわ~!


こんなつくりもののワンシーンも、ちょっとイギリスの田舎風でいい感じでしょう。
この一ヶ所だけでしたけど!

      

《花おりおり》では縄文時代から源氏物語の世界、江戸時代にわたっての日本人と花とのかかわりが紹介されていましたが、源氏の世界のお人形の展示が余りによく出来ていたのでケータイにパチパチと収めてしまいました。

 
 

私が訪れた日の展示スケジュールが、
いけばなは小原流、フラワーアレンジメントはマミフラワーデザインスクールとなっていて、
それぞれ1・2点が、最終ゾーンに展示されてました。もっと沢山見れたらよかったのに・・・
ちょっと物足りない感じがしましたね、全体的に。

    

                  

これで終わりではなく、第2会場ではカール・フォン・リンネの業績の紹介と資料、それに、スエーデン人の写真家、ヘレン・シュミッツによる写真展「リンネと自然の体系への夢」が同時開催されていました。
          リンネは1735年に出版された「自然の体系」の中で、
          性体系という新しい方法を使い植物を分類した。

異なった網(もう:分類単位)を持つ花24種の写真には花の名前と、「リンネのそれぞれの網についてのコメント」が書かれていました。そのコメントをボンヤリと読んでいてビックリしました。
「ひとつの家に一人の女性と25人の男性が同居している」、とか、「ひとつの家の中で、男性と女性が別々の部屋で生活している」、などなど、まるで人間のことのように書かれていたのですもの。
(うろ覚えのコメントの内容ですが、おおかたこんな風でした。)

     
                                     (写真3点は小冊子よりコピー)

また長すぎました。もう反省ばかりでいやになっちゃいます。適当に見てやってください。
もうちょっとで終りますから。
最後の出口の所がミュージアムショップになっていて、青色カーネーションを即売していました。
一本400円!これもサントリーが、青いバラ同様に作り出した「ムーンダスト」という品種です。
今年の母の日はムーンダストの濃淡とカスミ草の花束にでもしようかしら?
それとも、やっぱり母の日は赤いカーネーションかしら?

理科の授業のような?会場をあとにして、もう少しでダ・ビンチの「受胎告知」を見る所でしたが、夕刻だし、駆け足で絵画を見るのはイヤなのでやめて、上野東照宮ぼたん苑に初めて行きました。ぼたんの見ごろが5月の上旬まで、とのことで、今しかなかったのです。 写真は電池切れになり、メディアのないケータイカメラで撮ったのを後でメールに添付してPCに送りました。よくやるね~biancaは~! 
ブログ小技集の何かを使って(出来るか出来ないかは知りませんが)ぼたんの写真をアップしたかったのですが、とりあえず一枚、バラやカーネーションと同系色のを選んでみました。
花・はな・ハナにまみれた花やかでちょっぴり理系の?一日でした。