ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

華麗なる女子フィギュアー

2010-02-27 | news

冬季オリンピックのプログラムはニュースで知る程度で、ほぼ見ていなかった。
それが、たまたま女子フィギュアのショートプログラムを見て、日本人の三選手が気になり、フリーもばっちり観戦。それぞれの選手の個性あふれる演技の虜になってしまった。同じ五体満足な体を持っていながら、あのように氷上を自由自在に駆け回るどころか、高スピードで滑りながら難解な演技を次々とこなしていく姿を見せつけられると、尽々持って生まれた資質の、桁外れた差を感じずにいられない。比較するほうが論外かぁ。
私の好きなスピードスケートの清水宏保氏が、初めて見たというショートプログラム観戦後、朝日の「@バンクーバー」コラム(25日夕刊)に書いた記事に同感したので一部を引用します。
   ・・・前略・・・
   他の選手に比べて、滑るスピードが違う。
   スピードスケートの練習をコーチが組み込んでいると聞いた。
   あとは滑っているときの体の「ライン」だ。フォルムと言ってもいい。
   人は車や建築物を見るとき無意識にそのラインに目を奪われることがある。
   ストレッチなどの努力を重ねた関節の柔らかさがあるのだろう。
   金のフォルムは本当に美しい。これが歴代最高得点につながったのだろう。
   ・・・中略・・・
   フィギュアは元々人に見てもらうスポーツ。アーティストが舞台に上がって
   観衆に感謝しながら最高なパフォーマンスを見せるような感覚を持ってほしい。
   優劣、順位を考えれば、必ず雑念が入る。
   ・・・後略・・・
 
ラフマニノフの「鐘」にあわせて氷上を滑りだした浅田真央は本当に素晴らしかったし、一日本人として熱狂して応援した。が、ガーシュインの「ピアノ協奏曲へ調」をバックにキム・ヨナの集中力と柔軟な演技からは、ベストを尽くして更に楽しんでいるような余裕が感じられ、安心して見ていられた。アクセルやルッツがどうとか、専門的な見方は出来ないけど、もしも全審査員が素人だったとしても、彼女の演技は完璧だったと感じただろう。
 
日本人三選手が男女とも全員入賞し、久々にワクワクしたスポーツ観戦となった。
安藤美姫のクレオパトラも眩しいほど美しかったし、鈴木明子のウエストサイド物語も、あの明るい笑顔が忘れられないほど印象に残る。真央ちゃんの流した悔し涙は、きっと4年後に向けての決意の涙なんだ、と思いたい。同じ19才同士の日韓両選手の更なる成長がとっても楽しみ!

テレビ観戦だけでも、その中の様々なドラマに心が動かされたし、「チッ、うっせいな~」「反省してま~す」発言のご本人の今後にもなぜか注目したくなった。だってニュースで流されたようなヤツではない、との発言があるってことは、(ちょっと幼いけど)それなりの根拠があるからだと思う。わが家の息子も、「あの言葉だけがTVやwebを飛び回っていて、窮地の政治家などに言わせたりして面白がっているサイトがすごく多い」と、呆れていたけど、自分も真似しているんだから、もう!(私も?)
 
  女子フィギュアスケート結果 

  1位 キム・ヨナ      (韓国)       228.56
  2位 浅田真央       (中京大)      205.50
  3位 ジョアニー・ロシェット(カナダ)      202.64
  4位 長洲未来       (米国)       190.15
  5位 安藤美姫        (トヨタ自動車)   188.86
  6位 ラウラ・レピスト    (フィンランド)   187.97
  7位 レイチェル・フラット (米国)       182.49
  8位 鈴木明子       (邦和スポーツランド)181.44

 

破壊前のアートイベント2

2010-02-20 | art/exhibit/museum

 

「赤い服の女」のところに直行したかったけど、大使の旧執務室が自由に見れるとのことなので、もう少し本館内を見てからにする。

階段途中のネオンサイン「鼻血」。去年のベネチア・ビエンナーレでフランス代表だったクロード・レベックの作品とのこと。日本人の男の子に書いてもらった字をもとにしているという。何を表現したかったんだろう。ほぼ縦と横のせんが組み合わさって出来ている漢字が、外人にとっては絵のように面白く感じるのかしら。

プログラムを持っていないので、部屋の入口に小さい字で書かれた解説を読もうとしても、近眼ではいちいちメガネを外さなくてはならず、面倒。だいいち若者の多い会場で、その都度メガネを取り外しながら目を近づけて読んでいるbiancaの姿が許せな~い!

廊下の両壁には歴代大使?のコラージュというか、破いた写真というか、がベタベタと続く。こんな覗き穴があったりするし、ドアに書かれた字に気をとられてつい覗いたりしながら奥へと進む。                  
廊下の一番奥のその部屋はガラ~ンとして、真ん中にオードリー・フォンドゥカヴ(仏)の大きな絵が一つだけ立てかけてあった。窓の外の緑を間近で眺められる大使の旧執務室って、どんな風だったのかな。彼女の描いた絵本が数冊、棚に置かれていました。 

ジュール・ジョリアン(仏)
壁一面トリコロールと日の丸で埋まった部屋。まてよ~、日本の国旗をトリコロールの白として使っているんだった!
          

         モニク・フリードマン(仏)
              

        松井えり菜の部屋。        
           
ユニークなオブジェがいっぱい。
かわいいようでいて何やら不気味。
レースペーパーのシルエットをフローリングの床や壁に写したり、消しゴムカスをそのまま床に残したり。どんな方なんだろう・・とHPを探したら、まだ若い院生でした。



           

リリアン・ブルジャ(仏)
紙を丸めてバスケットボードに入れよう!事務室がバスケットルームにヘンシ~ン。
  

           窓ガラスだってこのとおりオシャレ~。
       

内から更に外を覗いているうち、建物を破壊してほしくなくなった!


マチュー・マンシュ(仏)のアニメ的白と黒の世界。日本在住というだけある。

 

大使の執務室窓からも見えたこのオブジェ、管の中を物体が上下へ行ったり来たりしていた。
        

赤い葉で覆われているのは、鳥小屋?

         前方右にある別館の屋上に見えるのはなんだろう?      
          

緑多いこの広い敷地は、1923年の関東大震災により飯田町にあった公邸が焼失した後、1929年に徳川伯爵家より購入したものだそうで、当時の仏大使はなんと、あのカミーユ・クローデルの弟、ポール・クローデルだったそうだ!その後1952年、ジョゼフ・ベルモン(当時24才)が設計した建物は、半世紀後の今回のイベント後に消滅する運命となる。そう考えるとこのイベントはまさにお葬式の前夜祭のようなもの。

下は、三階の窓から二階の庭を見下ろしたところ。何かがはじまる気配。実際、フィナーレを飾るパフォーマンスがここにある吉野祥太郎氏の作品の前で行われたが、私はそのころ別館にいたので見損なった。残念!

 

さて、お待たせお待たせ~。一階の広場で始まっていたパフォーマンスにカオを突っ込んできました。枯山水サラウンディングによる、舞踏家吉本大輔ほか女性二名のパフォーマンス。吉本氏は土方巽や大野一雄の同時代の方のようです。

  

中庭の桜の木も赤いひもが巻き付けられて
いたけど、あれは一つのアートらしい。

こういった一連のパフォーマンスが舞踏と
言えるのか良く解らないが、次に何が起
こるか・・・予期せぬ出来事を期待しつつ
一つ一つの体の動きに見とれてしまう。





   

階段を昇り中庭まで、じわりと狂気を秘めた三人の、激しくも静かな動作が続く。音楽が奏でられている庭で、壁に隠れるようにして着物を脱ぎ捨てる男性。ジッと見守っている見物人。ほぼ全裸に等しい男性の体は年齢を感じざるを得ず、ちょっと痛ましい気もした。痛ましいけど、余分な贅肉のない体は美しいといえるかもしれない。
  

 
      
 
説明のなにもないパフォーマンス。どう解釈していいか判らないけど面白い。動く現代アートと思えばいいのか。ズケズケとまん前に構えてデジカメを向けていたbianca。あとでその姿を客観的に考えたら恥ずかしくなった。誰かのカメラに写っちゃっていたりして。うゎ~いやだぁ!
(こっそり続く)
  

 


破壊前のアートイベント

2010-02-19 | art/exhibit/museum

フランス大使館の新庁舎が落成したことで、それまでの旧庁舎が解体されるまで、その建物を利用したアートイベント「No Man's Land]~創造と破壊~が去年から開催中でした。うっかりしていたのでもう終了したかと思ったら、評判がよかったので期間を少し延長し、2月18日までになったのです。で、最終日の午後、南麻布にある旧大使館まで行ってきました。大使館の中を自由に見れる又とない機会、というか、最初で最後のことだと思います。日仏等のアーティスト約70人が参加して1950年代の建物中を自由にアートする。こんな発想が現実に行われたとは、フランス大使館側の粋な計らいなしでは有り得なかったでしょう。しかも無料での一般公開でした。

     

入口からして、まるで美大の学祭風で、ここは大学だと言っても頷きそうです。

  
 建物壁面はキャンバスとして使われているし、プジョーだってアートの一部。
空っぽの棚やロッカーが無造作に置かれた場所はまるで墓場のよう。それらはビニールでピタッと覆われていましたが旧庁舎で使われていた不用品なのでしょうか。引き取り先が決まっているのか気になりましたが、そのなかの一つに「売却済」の紙が張られていた気がしましたが・・・。
このイベントのカタログは好評につき完売だそうで、普段なら買わないでしょうが、完売と聞くと欲しくなるんですよね。

 
 
 
 
     
 休憩スペースにはカフェもありましたが、列をなす客を二人で対応しているので大変そうでした。メニューにはガレットなどもあり、美味しそうでしたよ。いい匂いがプ~ンと漂ってきて私の胃袋を刺激。食べたかったけど、会場内の各部屋やスペース、パフォーマンスを見て回るのに時間が足りなそうなので残念ながらパス。
こんなに面白い企画だとわかっていたら、少なくとも二度は足を運びたかった!
 
 
 

エアフランスの社員20人ほどが、一年がかりで取り組んだというクロスステッチの作品は、アジアの国々の思い出を個性豊かに仕上げています。バックの布の種類ッたら、すごい数ですね。
エールフランス航空社員はアーティストです!』のフレーズに拍手!
  
  
 
 
写真を撮りすぎ、もう選ぶのが大変!腕は悪いけどさすがアーティストのイベントだけあり、どこも絵になるでしょう?この建物自体がアートするのにお似合いなんですよね。私なんかの年代の人が通ったころの学校のイメージと重なる部分があるんです。三階建ての地下一階という造りで、部屋の暖房はスチーム。こんな階段を学生が行ったり来たりしている光景が・・・。

   

二階からも庭に出ることが出来、一階の庭へと道が続いています。まだ二、三階を見ていなかったけど、ちょっと外に出て見ました。

このあと、人形だと思っていた赤い服の女が動き出したので、一階へ移動したくなりました。

あ~ぁ、このブログ記事が一回で終わりませ~ん。目が悪いのに私、一体何でこんなにブログに時間をかけているんでしょう。写真選択に手間取っているので、後日続きをupすることにします。

 


バレンタインデーは旧暦正月

2010-02-15 | weblog

昨日のヴァレンタインデーは、中国などの旧暦正月~春節~と重なりましたね。
両方とも私にはたいして関係ない、半ば忘れていた行事。昨日はボロ・古着の回収日だったので、前日までに集めた大きな袋三つ分の古着を近くの公民館に持って行き、続いてビーナスプラザのリサイクルショップに出品するため掻き集めた12点を、指定された時間に持って行きました。売れない場合、又家に持ち帰らなくてはならないので、値段付けが肝心。安く設定して全部を売り切りたいですものね。ボロで出すにはもったいない。かといって自分でフリマに参加するのも面倒です。これからは飽きの来ない、着心地のよい、本当に気にいった少量の衣類で生活したい、と思っています。これだけ処分してもまだまだ不用品で溢れているわが家。生活スタイルを見直したく、ブックオフでその手の本を買っては読み、を繰り返しているんです。早くすっきりして、本をブックオフに買い取ってもらいたいな。

ビーナスプラザから戻って一段落する間もなく、国際センターでの教養講座「老子を読む」に予約なしの当日参加してきました。そこで加島祥造氏の「Tao・老子」が英訳の「老子」をもとに和訳に書き下ろしたものだと知りました。又、中国のベストセラーの本が「老子」と「易経」だということで、易経についてもほんのさわりの説明を聞き、そのベースとなる陰陽の考えにも興味を持ちました。

争わないことが一番の美点である、とか、強の反対は弱ではなく「しなやか」だとか、名は他のものと区別するために付けたもので、ものが存在する前は何だったのか・・という存在論など、幾つかの章の中の一部だけの講座でしたが、〈老子〉とはこうだ、ではなく、自分にとっていかに読んでいけるか、が老子を読むこととなる、と、最後に講師である明海大教授の遊佐 昇氏は仰っていました。
柔弱勝剛強・・・弱くてしなやかなものは強くて固いものに勝つ、ということにとても同感。わだかまりを捨て、いつでもしなやかな心を持ち続けたいです。固いものはポキンと折れやすいんですよね。

講座のあと、母と姉の家族、そしてわが家の男性二人へのチョコレートを、やはり購入していたbiancaでした。