ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

「私の愛した博士」

2006-01-30 | cinema

  

土曜日のレイトショー・・ぎりぎりセーフで間に合いました。
夕食を済ませて、車で10分もかからずに行ける映画館がある幸せ。
本当は別のを見ようとしていたのですが、そっちの時間に間に合わなくて。
でも、この映画も見たい映画の一つでした。で、これでほんとによかった。

交通事故により、記憶が80分しか持たない博士。
そこにやってきた若い家政婦と、彼女の息子が繰り広げる
〈数式〉を通しての心温まる友愛の映画です。
愛・・慈しみ深き愛とは・・・。言葉とか記憶などを越えた所で
相手を思いやる心。潔い数字のような潔さにあふれた登場人物。

原作は第一回本屋大賞を受賞した小川洋子さんのベストセラー。
監督は『雨上がる』『阿弥陀堂だより』の小泉堯史氏。
音楽は『阿弥陀堂だより』や『大河の一滴』も手がけた加古 隆氏。
ラストの素晴らしいソプラノは森 麻季さん。

私の好きな数字が〈素数〉でしたので、博士のわかり易い、
愛のこもった解説に心から頷けました。
世界に一つしかない、孤高な数字。
孤独な、でも絶対的な強さを持つ〈素数〉。
この映画を見るまで、〈素数〉と言う言葉すら忘れていましたし、
〈約数〉だって妙に懐かしく、〈完全数〉に到ってはもう感激!
〈友愛数」は奇跡・・・そんな事ありえるのだろうかと、寺尾 聰さん扮する
博士の朴訥な語り口にすっかり 酔ってしまいました。

   

数学は、その昔好きな科目の一つだったのですが、幾何を習い始めて、
理屈っぽい「証明」とやらがばかばかしくて、こういう学問って絶対に
私の人生に何の係わりも持たない・・なのにどうしてやらなきゃいけないの?
と思い続けていました。そして、数学が選択科目になったときはホッとしました。

それが、です。博士が語る数学は、学問と言うよりロマンなのです。
生き生きと、数字に愛と命、永遠のロマンを吹きこんでいます。

  「見てご覧、この素晴らしい一続きの数字の連なりを。
  284の約数の和は220、220の約数の和は284。
  ・・・・友愛数だ。
  神の計らいを受けた、絆で結ばれた数字なんだ。
  美しいと思わないかい?
  きみの誕生日と、僕の手首に刻まれた文字が、これほど見事な
  チェーンで繋がり合っているなんて。」

  

こんな神秘的な世界が目の前にあったというのに、好きだ嫌いだで
片付けていたなんて。あんな風に教えられていたらきっと・・・。
数学者って言うのは、もしかしたら、とてつもなくデリケートで、
ロマンチストなのかも知れないですね。

一つ理解に苦しむことは、“記憶が80分しか持たないこと” です。
ということは、つねに80分前までの記憶は ある、 というのでしょうか?
考えれば考えるほどわからなくなりました

 

 

 

 

 


生協の白石さん

2006-01-26 | weblog

       

書きたい話題は山とあるのですが、書く 能力がない深い知識もない
ゆっくり考えて文を構成する時間もない。そんな時、さっさとブログを
お休みした方が良いことはわかっているのですが、
(・・って言うと、いつもお休み・・になっちゃう!)
つい、
「職場で最近何か面白い話題、なかった?」と、息子に聞いてしまいました。

 生協の白石さん それがその答えでした。
「だ~れその人?」と聞くと、「ネットで調べたら一発で出てくるよ。」とのこと。
それで検索してみました。本当に、一発で・・・白石さんの話題だらけ。
私だけが知らなかったのかもしれません。でもそんな方が居られるのですね。
若い学生さんたちに、その誠実な受け答えで人気者になり、本にもなってしまったとの事。

東京農工大学の生協のごく普通の職員さん。
「ひとことカード」を設けて、学生たちに要望や意見などを書いてもらい、その返事を掲示板に載せていたのがそもそも話題になった始まりだと言います。どんな些細な、カードの目的以外の質問にもいつも誠実に対応していたことから、その「誠実さ」「話し易さ」が、このご時世、受け捲ったのでしょうか。友だちや家族にはちょっと言いにくい事でも、気楽に相談できる人って、そうそう居ませんよね。

私の、たった今、知ったばかりの口から言うよりも、
こちらからどうぞ。又は、更にご興味を持たれた方はご自身で検索して下さいませ。

 

 

 

 

 

 


ミヒャエル・ゾーヴァ展

2006-01-23 | art/exhibit/museum



シティーギャルは・・エヘン、オホン・・雪の日には絶対に外に出たくなります。
というか、この展覧会、知ったのが木曜日のマリオンで、なので遅すぎィ~!

最終日が月曜日、と言う事は、土日のどちらかに行くしかない。
日曜日はちょっと用事があるし・・・
で、土曜日に行ってきました、銀座松屋の「ミヒャエル・ゾーヴァ展」。

 ・。・  。・。・  。・。・  。・。・  。・。・  。・。

 どこかただならぬ気配を内包し、一見現実とかけ離れた光景
 に見えるミヒャエル・ゾーヴァの世界。それは我々の世界の
 一部分を別のピースに差し替えただけの、もう一つのリアルな
 現実なのかもしれません。
 1945年ドイツ・ベルリンに生まれた画家ゾーヴァは、1994年に出版
  された『ちいさなちいさな王様』の挿絵で一躍世界に注目され、
 物語や絵本の挿絵の中でも、その独自の世界を築き続けて来ました。
 そして、大ヒットしたフランス映画「アメリ」やイギリスのクレイアニメ
 「ウォレスとグルミット」の劇場公開最新作での美術、オペラ『魔笛』
 の舞台美術など、ますますその世界を広げています。
 
 
・。・  。・。・  。・。・  。・。・  。・。・  。・。

この解説を読みながら、でも会場は雪の日にもかかわらず、満員御礼。
「立ち止まらずに前へ進んでください」のアナウンスを何度耳にしたでしょう。

ヨアヒム・リンゲルナッツの詩集「あそびうた」

  ★
僕が二羽の鳥で、四枚の翼があったなら、
    半分はきみの所へ飛んでいく。
    もう半分はベッドで眠るけど

        ★
明をするー おそれを知らない子どもたちに。
          まず、魚を象牙の上に乗せるんだ。
          象牙というのは、ピアノの白い鍵盤のこと。

そして、これらの詩にぴったりの、ユーモア溢れるゾーヴァの挿画。

アクセル・ハッケ作の「白いニガーのヴンババ」

これは、聞き間違えとか思い込みで覚えてしまった歌について、
南ドイツの某新聞にコラムを書いたら、大反響。
読者からの、実例付きの投書を基にして一冊の本にまとめたのだそうです。
子供たちは歌詞の意味もわからずに、耳で聞いた通りにうたを口ずさむ
ことが多いですが、その方が本当の歌詞よりずっと面白いと言ってます。

レバーソーセージ!レバーソーセージ!〉 
                   と歌いながら行進する兵隊たち。
実は、ロシア語で「勇んで進め!」と歌っていたんですって。

私も思い当たる歌詞があります。
  “ 湯煙那須原ハ~ンドッグー ”  ってなに?

エルビス プレスリーのロックンロール・・・「
ハウンド・ドッグ」の出だしですよ。
(1966年あたりの「PERFORMER→play single」をクリックで、試聴出来ます)

ユエン ナスバラ ハーンドッグ~♪
実は、
You ain't nothin' but a hound dog だったんですね。
でも、英語の歌詞を見ながらぎこちなく歌うより、耳で聴いた通りの
発音でのが英語っぽいと思いませんか。
ウヮハハハ・・・同じユーモアセンス。世界は一つだな~って感じます。

文章や詩、歌にぴったりの、挿画を見たとたんに思わず笑ってしまう、
ゾーヴァの極上のユーモアの世界。
会場内は静かな、とても穏やかな笑いで溢れていた気がします。
「ちいさなちいさな王様」が、癇癪を起こしてコーヒーカップの中に
角砂糖を投げ入れている絵・・私もいかった時にゼッタイ
真似したくなっちゃう。

130点近くもの絵の展示。混雑した会場の中を2回も往復して
楽しんできました。
皆さんにご紹介をもっと早く出来たらよかったのに、ご免なさい。



 トン汁? 熱トン?

 
電線の上までトンで行ってしまったトンでもない豚
下ではone-one・・・一度は飛びたいよ~と思っている犬が羨ましそうにしていますね
 

 

 

 

 

 

 


雪が降ると

2006-01-21 | weblog

昨日の予報通り、朝起きたら外は一面の雪景色。
センター試験の初日だ。
首都圏近郊でこんな日は、一年のうちでもほんの数日
しかないだろう・・・と思うと居ても立ってもいられなくなる。

 
 (ベランダよりの眺め)                   (我が団地の中庭)  

まだ踏まれていない真っ白い雪の上を、ザック、ザック 厚底の運動靴で
足跡をつける快感。オレンジ色の傘をくるくると回しながら、
Just walking in the snow  なんて歌い踊りたくなる。
中庭では、子供たちがすでにカマクラを作り終え、無邪気に遊んでいた。
「写真撮りますよ~!」と言うと、皆が集まってご覧のようなポーズ。
何十年も前の子供たちと比べて、ホッとする程、なーんにも変わっていない。
  




しばしの外出から戻っても、まだ雪がパラパラ降り続き、
本日は大人しくお留守番の自動車はすっぽりと雪化粧。
この状態が何日も続けば、今度は雪災害となり、首都圏の交通は
麻痺し、とんでもない事態となるんだろうな。
この冬、初の積雪につい浮かれてしまった一日だが、除雪作業で
身を削られる思いを余儀なくされている地方の方々の事を考えると、
ちょっと複雑な気持ちにならざるを得ない、、、そんな日でもあった。

 

 

 

 


おふくろの味?

2006-01-20 | family

    

仕事のあと、今年初のプロデューサーミーティングに、新橋まで出向いた。
・・ちょっと偉そう?だが、何のことはない、いつもの「聞くだけ会議」だ。
途中のJR車内の吊り広告に、もう書かれているわ、
「2月に逮捕。
ホリエモンはムイチモンに」と。
私はもう知らないよ。
マネーゲームまがいの事をするのは勝手だが、周りを巻き添えにしないで欲しいね。
えっ、巻き添えになる方が馬鹿なんだ・・って・・言うのなら、ま、それまでだが。
「出る杭は打たれる」し、「能ある鷹は爪を隠す」って言うじゃない。
ただ、すごいと思うのは、若くして大それた経験を、かくも急激に、
積み重ねて行ってるなぁという事だ。
それを今後、良いほうに活かせれば、たいした男になるんじゃない?

今日も仕事帰りはまず母の家に直行。
「明日、ブリ大根を作ってみるので、よかったら寄ってね。」との昨夜の一言で、
今夜のおかずは決まりィ~。
あとはご飯を炊いて、具沢山のお味噌汁とお漬物。きんぴらの残りもある。

今週は立て続けに三晩、差し入れ尽くし
いつだったか、お隣のご主人に、「お母さんの所によく通われて偉いですねぇ」
てな、内容のお言葉を掛けられて、まさか、おかずを貰いに・・とも言えずに
ニッコリと会釈・・。
その15分後には、お鍋ごとの風呂敷包みを抱えて、車に乗り込む私。
しめしめ・・誰にも見られなかったぁ!

今日のブリ大根は大人気。
パパが、「ママも作れるか?」「ちゃんと聞いて置けよ」と。
ワッハハハ 「ママは何でも作れますよ~だ!?」
お料理大好きなおばあちゃんの《おふくろの味》
ボケのバロメーターはお料理にあり。




   
  
 ★ キンピラゴボウ                       ★冬瓜と帆立大~~好き!

   
    
★ ピーマンと椎茸の肉詰め 

    
 《付け足し
    これはたった今さっき(20日の夜)いただきに行ってきました!私の大好物。
    ・・・明日は雪になるかもしれないでしょう。そうだと取りに来れないものね・・・
    こういう母がいるので、biancaは、
    「ハハのんきだね~♪」に なっちゃったのかも。
     

   
   


二人展

2006-01-17 | art/exhibit/museum

姉妹2人展の案内状が届いた
彼女たちは、我が家と同じマンションの一階と三階だったが、
何年も前に近くに引っ越した。
Akoちゃんは美術を選択し、卒業後出版社へ。妹のRuiちゃんは
英語科を卒業して、パリに写真の勉強にいき、今は現地で
アシスタントをしていると言う。
流暢にフランス語を操って、すっかり魅力的なパリジェンヌの雰囲気。

お姉ちゃんのAkoちゃんが個展を開くのはこれで3回目。
去年の案内状には、なんとウチの娘が描かれていた。
今回は、初めての2人展。日曜日に姉を誘って行って来た。
フルタイムで仕事をしながら趣味で油彩を描いている頑張り屋のAkoちゃん。
個展に足を運ぶたびに
腕が上がっているのがわかるので、毎回楽しみだ。
といっても、見に行くだけのお客さんでご免なさ~い。
フレームを自分で作成したり、と、色々工夫をしながらの、銀座での個展。
いっぱしに、天下の銀座で個展をやってのける、というだけでもなかなかの行動派だ。
が、本人はそのイメージどは異なり、いたってクール。
今回は彼氏を紹介されてしまった。
ツーショットOK、ブログOKと快い返事で、デジカメで激写!?
「えっ、○○さん、ブログやっているんですかぁ?」って言われつつも、
「恥ずかしいから内緒でいいでしょ。」と流しておいた。

              

    
   

    

 


ウィーンみやげ

2006-01-14 | art/exhibit/museum

                      

ウイーンに行ってきた友人から可愛い缶入りのチョコレートをいただいた。
「此処のはまだ日本に出店していないけど、あちらでは有名な“カフェ”なのよ。」との話。
OBERLAA という名前のお店だ。ちょうどスタバでカフェしていた時でもあり、友人から、「一つずつ食べようよ。」と。
・・・ で、チョコレートを口に入れてびっくり、甘さが実に控えめだ。こりゃイケル!
 
他にも、ザッハー(友人はこのホテルに泊まっただと!)
デーメル、モーツアルトなどなど、ウィーンには名高いカフェがひしめき合っている。

もう一つのお土産は、ALBERTINAでのエゴン・シーレ展(水彩画)のパンフレット。
「スゴイの見てきちゃった。知っているでしょ、この人。あなたが好きそうだから・・・」
と、言われたのだが、本当のこと、余り聞きなれない名前だった。
こういう絵、わけがわからない。ちょっとまってぇ・・。
だが、彼の生い立ちなどを聞いているうちに興味が湧いてきた。
クリムトを尊敬していたということで、親しみが湧き、ビルの上階のアトリエに、「彼女」と住んでいながら、
向かいのビルに住む女性に恋焦がれて、ついには結婚してしまったと言う話に、純粋さ、、というか、
昔、何かで読んだ事のあるロマンスを地で行く彼の少年のような魂のあり方が、我が心に揺さぶりをかける。
(オーイ!オイオイ!・・なんて言わないで~~ )

結局、二人ともスペイン風邪で、若くして亡くなってしまう。あの時の「彼女」も、それよりも前に亡くなっている。
壮絶な運命があちらこちらに、あたかも当然の成り行きのような顔をして語り継がれていってるのだ。
「彼女」に別れ話を切り出す時の絵が、ベルベデーレ美術館の上宮に展示されているという。
タイトルは「死と乙女」。クリムトの「接吻」を髣髴とさせる、が、そこにはクリムトのような装飾は施されていない。
クリムトが金なら、シーレは土だ。

エゴン・シーレは、1890年6月12日生まれ。
28歳でなくなるまでの間の活動時期がクリムトと重なっているのだが、
あのヒトラーとも同世代で、同じ美術学校を受験していたというのだ!
シーレは合格し、ヒトラーは落ちて独裁者への途を歩んだという話を聞き、
もし、ヒトラーが合格していて、シーレとも何らかの接点があったなら、もしかしたら・・・
歴史は塗り替えられていたかも知れないな・・・・・と想像を巡らせてしまった。

    


      エゴン・シーレの 「死と乙女」                           

もっと知りたい方はここをクリック。
ダイゴロウさんのHP、とてもよく出来ていて、私、即応援コメントを入れちゃった。
エゴン・シーレを好きな方は、私も含めて若い方たちが多い。ウゥゥ・・
・・って、もう好きになってしまった・・?
グロテスクだけど何かとっても引かれる~・・♪

最後に、「クンストハウス」に行って買ってきたという、フンデルト・ヴァッサーの卓上絵をいただき、
すっかり、ウィーンの街を歩き回って足を棒にしてしまった気分に。
こりゃあ安上がり!  でもやっぱり、私だって行ってみた~い!!


フンデルト・ヴァッサーのブルームーン

 

 

 

 


                 

 



本年初

2006-01-10 | weblog


友だちと島屋の正面で待ち合わせて、人間国宝展を見てきました。
デパートに行くのは今年初めて。セールの赤文字ばかりが目立つこの
時期のデパートはとっても魅力的。 20~30%引きが主流の中で、
50%引きを必死で探すのですが、ウ~ン・・と思ってもその安さで
買ってしまう私は、安物買いの銭失い?
今日の目的は、買い物ではなく、これも今年初の芸術鑑賞がメイン。

人間国宝は重要無形文化財保持者の通称。栄誉的存在と思われがち
であるが、制度上は顕彰的意味合いはなく、その卓越した貴重なわざ
を保存し、伝承することにある。(web上より)

「人間国宝」の制度が制定されてから今年は50年の節目の年。
これまでに、工芸技術では149人が認定され、その内の56名が現役で
活躍しているとの事です。
今回の展覧会では、初年度に認定された作家と、現在活躍している
作家の、
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、撥鏤(バチル)、
截金(キリカネ)、手漉和紙などの作品
約160点が展示され、とても
見応えのあるものでした。普段なら見過ごしてしまう分野でも、
その華麗さに圧倒され、丁寧に見て廻ることが出来ました。
センスと根気。知識と才能。そして、伝承への熱意。
それらすべてが程よく交わった所で生まれる国宝級の作品群。
ため息の出るような完璧さ。若い時にはちっとも面白く感じなかった
のが、いわゆる「完璧」な芸術作品でしたが、今、尊敬を懐いて、
見ておくべきものとして私の前に在る作品の数々。
実家にある中皿の作者、島岡達三氏の作品をその中に見つけ、
嬉しくなりました。彼も今、人間国宝になってしまったんだ・・の感慨。
浜田庄司氏の弟子の作品との説明で、数十年前に戴いたお皿は、
海を渡って14年間活躍し、また日本に戻ってきて、無傷で元気です。
私が陶器に興味を持ったのはハタチの頃、益子から始まりました。
普段使いができて、気取りが無くお手頃で、この国の風土に
合うんですよね。“民藝”ですもの。

お昼は、友だちの希望で、お隣の「美國屋」に初めて行き、3種類
のみのメニューの中で、一番安いうな重を注文しましたが、それで
充分!量が丁度良く、美味しい。
明治中期創業とのことですが、新しい3階建てのビルは狭くて
雑然として、店員さんの多いこと。とても繁盛しているようです。
帰り際、会計の所で店名入りの白いローンのハンカチをいただき
ました。もちろん、月刊「日本橋」1月号もいただいちゃいました。

 

又、高島屋に戻り、今度は屋上で餅つき大会をやっているとの
情報を得、先着100名とのことでしたが、整理券をゲット。
3時から、中央区月島五神太鼓の演奏を聴きながら、
搗き立てのお餅を、それもウーロン茶付きでいただきました。
私のお腹?
太鼓になって、あっち向いちゃドンドコドン♪状態。 フゥ~。

 

 


手書きの便り

2006-01-07 | weblog

あなたは今年、手書きの年賀状を何通貰いましたか?

という一行をを新聞のとある記事の中で読んで、
え~と・・・と、考えてしまった。
文面はパソコンで作成し、サインだけは手書き。宛名も手書き、
が、私流の今のやり方だ。
全面印刷のものでも、手書きの文面が一行あると嬉しい。
本当はお気に入りの切手を貼って、昔のように消印入りで
届けられたら・・・と思うが、毎年その時期は
時間に追われまくり、取りあえず書き終える事で精一杯なのだ。
 
昨日、母の所で見た賀状には笑っちゃう。
宛名が印刷で、裏を返したら白紙だった。
母も、去年の賀状を見ながら書いているので、
誰に出して、誰に返事を書いているのかごっちゃになり、
人の事は笑えない、と、しょーんぼり。
どーれ、見てあげるよ・・といいながら私の何倍もの葉書の束の中に、
何枚か鳥の絵柄が混じっていてびっくりした。
これから出す葉書70枚程は家に持ち帰り、
パソコンで文面をさっと作ってあげた。殆ど文だけなので、いたって簡単。
手書派の母、来年からはもう書く自信がないというので、
「全部パソコンで作ってあげるから大丈夫!」なんて言ってしまった。
自分の事でも精一杯だったのに。
 

        

そんな中、毎年一度は詩集を自己出版し、数百通もの封書を
すべて手書きして、いろいろな方に送り届けている
親戚の女性のことを思い出した。
暮れには「転居の知らせ」まで、しっかりした厚いカード仕立ての
用紙に手書きして送って下さった。全部が手書きのお知らせ文。
温かい彼女のぬくもりが伝わってくる。
詩集の中には必ずと言ってよいほど、わたし宛に
お気に入りの万年筆で書かれた便箋が一枚入っている。
ホットラインは「手紙」・・それが彼女の信条だ。

 みっこちゃん    そう呼んでいる。
いわゆる上手い字ではない。
が、一度見たら忘れない個性的な、独特のリズムがある。
わたしの年賀状の楽しみ方の一つは、宛名の字を見て、
発信相手を当てることだ。 彼女の字を当てるのは
自分の字を当てるよりも簡単で、遠目でもすぐわかる。

パソコンやネットに無関係な彼女の、なまの出会いを積み重ね
ながらネットワークを広げて行く生き方もこの時代に素敵に感じる。
彼女とは、いつまでもアナログ回線でのお付き合いをしていきたいな。

  
「私のすばる」103号の中での唯一の手書の詩
   暮れには104号を発行

 

 

 

 

 

 





 


ようこそ2006年!

2006-01-04 | weblog

 

 

例年通りに2006年へのカウントダウンは、イクスピアリで。
こんな行事も、今年限りかなぁ・・との思いもあったが、
家から電車で一つ目の所で、サンダル履きの気軽さで新しい年を祝う場所がある事は幸いだった。
去年までは、子供も誘って4人でカウントダウン。
だが、今年は一人は仕事、一人はメキシコ旅行から帰ったばかり。
目が半ばムーミンちゃん(夢~眠)だったので、初めて2人で若者のスポットに
繰り出す事にした。・・と言うか、わたしが強引に、Let's go!と、彼を暗示にかけたのか?
二人とも年にこだわらない方なので何の違和感も感じないし、
周りの若者も、きっと同じ年代だと思って私たちを気にも留めなかった。

イクスピアリでは、JR側の入り口近くで、10-9-8・・・と、カウントを叫びながら
「ゼロ!!」で絶叫!と同時に怒涛のごとく花火がジャストタイムで打ち上げられた。
そうだ、デジカメ・デジカメ、せっかくだから、2006年1月1日午前0時0分の花火を・・
と、夢中でシャッターを切った。

花火が終わると一斉にピアリの中に 人人人が吸い込まれていく。
残された私はパパを探したが、何処にもいない。一人取り残されてあせってしまう。
新年早々、迷子の子猫ちゃんになっちゃったんだから。
パパのケータイにかけても、「こちらはauお留守番サービスです。」のアナウンスのみ。
このォ!・・・・・ 不吉な年明けだ。

先日、混雑した渋谷の街中を歩いていた時、誰かとすれ違い様に、「アッ!」という声を
キャッチした。急いでいたのだが、気になったので振り向くと、
一人の女性が雑踏の中でこちらを振り向いて会釈しながら、近寄ってきた。
私の顔が印象的で、なんだかすごい力を感じたという。

 -ご自身で何か思い当たることがおありではないですか?

 -え~っ、なにをですか?なんにもないですよ~~。

 -この2-3年の間に、きっと何か大きなことがあなたの周辺に起きるんですよ。
  本当にお気づきではないんですか?
  たとえば、今何か、心の中で感じていて、それをどうにか変えたいと思っていたり・・・?

 -ぜ~んぜん、何~んにもないですよ。 (これ、嘘っぱち!)と私は笑い飛ばした。

 -それでは、あなたのご家族の中に、今日前後、お誕生日の方がいらっしゃるでしょ?

 -いいえ、一人もいませんよ。 (息子が、クリスマスベイビーなのに又、嘘を。)

彼女は、私の嘘を見抜いたような実に悲しげな瞳で続けた。

 -あなたには、ご先祖様に強力に守られているという相がはっきり出ています。
  とても良い相なんです。でもそういうことに
  気が付いていないということは、とても残念なこと。
  気付いているか 否かで運命が左右されてしまいますからね。
  もっとご自身を意識して欲しいのです、、、、本当に残念でなりません。

 -あなたって、何なんですか? なにかの宗教ですか?

 -鑑定などをちょっとやっているんです。

 -すみませんが、急いでおりますので失礼します。

ざっと言えば、こんなやりとりだったと思う。
相手は、私より10歳ほどは若い、とても感じの良い、華奢な女性。

あの「○光」とか何かかなぁ・・・でも、急いでなければ
たとえ宗教の何かでも、もうちょっとお話を伺いたかった。
もう一生あの方に会えないのかと思うと、惜しい気にさえなった。
もしかしたら雑踏の中で、私の頭に後光でも差していたのだろうか?
ノンポリ・無宗教の、ごく一般的な私に、なぜ彼女はアッ!と言ったのだろう。
それとも死相でも感じたのか。

いまだ忘れ得ないこの出来事の上に「おハグレカップル」と来た。
さあて、どんな一年になるのだろうか。
もし、私の身に何かあったら、以上の記述を思い浮かべて下され。
うゎ~怖~いですねぇ。 うゎははは・・・で飛ばせェ

横道にそれてしまったが、その後、"もう知らない!” と、勝手に
新年初売りの店舗を覗いていた所、彼を見つけた。約20分後だった。
私からのケータイに気付かず、私へ連絡もせずに、私を捜していただと!
それからリチャード・ハートリー&ザ ソウルマティックスのゴスペルを
聞くべくセレブレーション・プラザに急いだが、人の山で頭あたりしか見えない。
スピーカー ガンガンのゴスペルに合わせて皆が体で調子を取っている。
数年前の私もそうだったが、今は静かなゴスペルがいい。

イクスピアリの「世界で一番早い福袋」の販売も、すっかり定着した様子。
初回時は、ミキモトの福袋の行列に並んだが、安い値段のを買ったので、
結局は要らぬものばかりで、押入れの肥やしとなった。
今回は実用的に、成城石井でお年賀用品を購入。
ショップをひやかし、セガフレードで今年初の珈琲を頂いて帰宅した。

あぁ、ミレナリオですか?パパが「もう前回行ったから行きたくない」と、一言。
でも、そのあとも数回は、「ねぇ・・ちょっとだけでもさぁ、ネェ!ネェ!・・」と言っても、
No! しか言わない。パパもだんだんと、頑固になってきたもんだ。
nettonさんやカメリアさんのブログで拝見して、行った気になるっきゃないです。


夜中とはいっても、若者のグループ、恋人同士、家族連れ、赤ちゃん連れ、
などなど、まるで夕方時の賑わいである。
ボディーガードなんかいなくても全然ヘッチャラだ。
でもやっぱり、変な人にナンパされたりするだろうから、用心しなくてはね。
ギャハハ・・



★今年も、新年に合わせて咲いてくれたシンビジューム「月の砂漠」






★3日に家族そろって墓地公園へお墓参り。本日は快晴なり。