ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

急ぎ足の軽井沢

2011-11-20 | visit/drive

今頃になって軽井沢の続きです。
もし待っていて下さった方がいらしたらご免なさい!

メルシャン美術館を後にして、軽井沢に向かう途中、追分宿の裏道を走りました。
車窓からの眺めだけで満足していても、時には車から降りて写真を撮りたくなります。
この紅葉を見たときがそんなときでした。

文学館には次回入りましょうと、急いで車に戻り、次に向かったのは塩沢。
以前、姉と来たときに全部を回ったことがある「軽井沢タリアセン」の中で、
アントニン・レーモンドが自身の別荘兼アトリエとして建てた「軽井沢夏の家」が
特別に一般公開されていたのです。
ただ、数十分後には閉館、という厳しい時間のわりに入館料が高過ぎる!
大急ぎで見て二人で三千円以上だなんて、もったいないですもんね。

有島武郎別荘「浄月庵」は武郎が波多野秋子と情死した別荘です。(下)
明治末期に父親が三笠に建て、武郎は大正五年から毎年夏を過したそうで、
移築された現在はライブラリーカフェー「一房の葡萄」として使用されています。
初老の紳士が一人しずかに、外のテーブルで珈琲を飲んでいました。
素敵な雰囲気の方だわ~、作家さんかしら?お話して見たいな、と思ったけど、
あちらも気にしていたみたい!いや違う違う!偶然目が合っただけでした。
次回は是非ともここでカフェしよう!と、心の中でつぶやいた私。

道路を隔てた反対側には作家、野上弥生子の書斎が(下)。
昭和八年に北軽井沢大学村に建てられたそうで、
今はここ、軽井沢高原文庫の入口横に目立たなく移築されています。

高原文庫では「本の虫・虫の本- ヘルマン・ヘッセ&どくとるマンボウ昆虫展」が
開催中でした。青春時代夢中になったヘッセ。彼の直筆水彩画が見られるとのことだったし、
北杜夫氏の昆虫記が書かれて50年とのことで、すごく見たかったです。
本当に、約50年ほど前に、その本がわが家にあったんですよ。父の愛読書として。

兎に角、入場料を払って見ている暇はありません。
暗くなったらおわりですもん。ではどうして塩沢に寄ったかですって?
だって、見たいモノがあるところっていうのは、前を通り過ぎるだけでもいいから
寄って見たくなるものではございませんか?

走れビアンカ!日が西に沈む前に雲場池に着かなくては!
近くに有料パーキングがあったので、止めたら五百円とのこと。
あとちょっとで暗くなるのに高いじゃない、と文句を言うと、
さっきまで千円だったんだから、安いもんだ、と言われた。
都心じゃあるまいし、熊がでるような場所なのに、
やっぱり観光地ってことなんですね。

こわいよ~~!

入口を入ってすぐの澱んだ水面も、落葉が浮いているだけで美しい!

赤!

紅!

朱!



これでもか、というほどの赤で彩られた池の周りを
日没までに間に合った嬉しさにはしゃぎながら二人して歩きました。

暗くなったのに、実際より明るく撮れたのは、コンデジをマニュアルにして
調整して撮ったからです。なので多く写した割には手ブレでボケた写真のオンパレード!
PCもそうですがコンデジもパソコンを習い始めた6~7年前のころのものなので
買い替え時期なんです。きのう最新のIXYを見てきたけど、全然ちがいますね。

雲場池を一周するあいだ、犬と散歩している人に随分出くわしました。
カメラ目線出来るワンちゃんたちってすご~い!
私が今まで飼った犬たちがカメラに向かってポーズをするだなんて
考えられないので、不思議でなりませんでした。



池から駐車場へ向かう周辺の家々(別荘?)にはすでに明かりが灯り、
駐車場に戻る頃にはどの車もライトを点けて走っていたほど、あっという間の
夜の訪れ。わ~い、やっと時間とにらめっこが終わったよ~。さぁ飯(めし)だ!

食事はあそこで、カフェはあそこ、と、考えていたところは、暗い中
探さなきゃならないので断念し、向かったのは星野にあるハルニレテラス
ホテルブレストンコートに近く、レストランやカフェ、雑貨店など14のショップが
100本のハルニレの木々に囲まれた極めて新しいおしゃれな施設です。
到着寸前、雨が降り出して見通しが悪かったため、
アッと思ったときは通り過ぎていたのでUターン。
ビショビショになったテラスを歩いて、ベーカリー&レストラン沢村に
はいりました。すぐにはいったわけじゃなく、あるショップで偶然、夫の知っている人
(その店のオーナーでした)に出会ったり、6時で閉店しそうな他のショップを
覗いたり、お土産を探したり、などなど。都会と違ってこっちの夜は長くないのです。

お腹が空き過ぎたので、最初に運ばれたサラダとパンのおいしかったことったら!
メインの画像は手ブレが激しかったので削除。デザートはこれ

星野エリアは前回訪れたときも夜だったので、次回は早い時間に来て
朝のカフェをして、野鳥の森を散策し、憧れの「星のや」に泊まりたい・・・・!
 2006年1月10日放送の【プロフェッショナル-仕事の流儀】第一回
その「星のや」の星野佳路社長でした。「主人公は、あなたたち社員です」
「任せれば、人は楽しみ、動き出す」
関係ない私でもこういう言葉を聞くと、ほぅ~、と感心してしまいます。
ただネックは宿泊費なんですよね。クスン・・

当日は偶然、10月10日にオープンしたばかりの、軽井沢千住博美術館の前を
走り、その軽井沢らしくない建物に驚かされました。なぜこの町に・・・?と
思ったほどまだその建物は土地に馴染んでいない風に見えましたが、
そのうちにそんな風景もすこしずつ目に慣れて(慣らされて)くるのでしょうか。

軽井沢はこれで夏と秋の様子がわかったので、冬や春にも是非是非訪れてみたいです。

今年5月の連休時から、義母が何度も入退院を繰り返し、先日も退院した3週間後なのに
又、救急車で病院に運ばれ、4回目の入院となりました。心不全の増悪なので、
いつどうなるかわからず、電話の音にドキッとしています。
私の母も一人暮らしがいつまで出来るやら、不安は絶えませんが、
そんな中、ひょいと軽井沢に行っちゃえ~ということで、ほんとうに僅かな時間でも
楽しめて、よかった、よかった、のビアンカでした。

 


さよならメルシャン軽井沢

2011-11-09 | visit/drive



軽井沢のこの美術館が2011年11月6日を持って閉館すると知り、
もし、この施設が本当になくなってしまうなら、最後にもう一度見に行き、
お別れを言わなきゃ、との思いを引っさげて、閉館前日に行って来ました。
朝いちばんで出かける筈が、なんと、起きて来ない人を待っていたら
10時出発となり、日没までどれほど軽井沢の秋を堪能出来るか、
時計と睨めっこの一日、じゃなく、”半日”となりました。
いや、正確には一時半に着いたから半日以下でしたけど・・・。



以前訪れたときはいつだったかな~と、ブログ記事を辿って行ったら
2007年の夏(この記事)でした。4年も前だったのか、と、改めて月日の経つ
速さに驚かされました。、秋の軽井沢は初めてです。赤や黄に色づく蔦や木立を
目の当たりにして、季節の移ろいとその美しさに感動してしまいました。



薔薇と光のフランス人画家~アンリ・ル・シダネル展

その内容についてはこの方のブログにとても詳しく書かれています。
点描画的なタッチが多いので、つい目をこすってピントを合わそうとするも、
どの絵も輪郭が緩く、印象が薄く感じられます。美術館に来るまでは、
上のポスターの絵だけがシダネルという画家を知る手がかりだったので、
甘すぎる絵って、どうなんだろうな、と、思っていました。
でもシダネルが移り住んだジェルブロワという小さな町が、
町を薔薇で埋め尽くそう、という彼の提案で「薔薇の町」として有名になり、
「フランスで一番魅力的な町」に選ばれるまでになった、と知り、
身近なものばかりを描いたというそれらの平凡かつ優しげな絵が
実にいとおしく感じてきました。

当日は名残を惜しむ人々が次々美術館に来ていたので、
いつもこうだったら閉館にはならなかったのに、と、残念な気持ちでいっぱいでした。
この先、どこかの企業が買い取って、あの素敵なワイナリーごと
保存してくれるといいのにな~。

ゆっくりカフェをしたかったけど、時間がない。
このあと私たちが向かったのは雲場池。
次回ブログで写真upしますね。