ビアンカの  GOING MY WAY ♪

昨日・・今日・・そして明日
   人生は ・・・ダバダバダ・・・

6月もおわり・・

2007-06-29 | family


毎日、(私にとっては)大勢の方にご訪問いただいているのに新しいページを作れずにいました。
皆さんのHPやブログへは時々お邪魔しては楽しませていただいておりますが、6月は仕事で忙しい月だった上、一人しかいない同僚が10日程仕事をお休みしていたので大変だった、というか、初めての体験だったのです。
夜、買い物をし、母の所に顔を出してから帰宅すると、夕食の支度以外の余力が残っていませんでした。ブログアップしないでいたからって、家の中が小奇麗になったとかは、残念ながら、ないんです。
キレイになるどころか、この十数日間、例の大規模修繕工事の為ベランダには出れないし、その上ガラス戸には全面ビニールが張られ、窒息寸前。湿気の多いこの時期に、洗濯物を居間に干したりしているんですよ。
ったくぅ~、踏んだり蹴ったりの状況の時に息子がブラジルから帰国し、洗濯ものをドサッ、と。

今回は頭の中が酸欠状態なので写真をアップすることにしますね。・・・と言いながら書き続けている私。息子がブラジル~ペルーと、私から見るとまるで綱渡りのような旅をして、最後なんか、リマ発サンパウロ行きの飛行機に乗り遅れ、サンパウロでお世話になっている旅行社のT子さんに電話をして事情を言い、どうにか空港で発券してもらったと言います。(勿論ペナルティー分の費用は日本へ戻ってからの支払いでOKだったんです。・・で、昨日その請求書が届きました。この分だけで4万9千円也。もぉ~、このバカチンめ!)
T子さんは私の亡父を知っているし、同社東京支店のS氏は、パパが訪伯時にお世話になっているし・・・で、息子は私たちの友人、知人と、その線上の繋がりの人々にすっごくお世話になったことをしっかりと自覚して帰国しました。リマからサンパウロに着いたその同じ日が、日本への帰国日だったんですよ、もうぅ!何でもギリギリでヒヤヒヤものなんだから。この性格、だれかさんにそっくりだわ。
リマから、「飛行機に乗れなかった。次の便は夜中になるんだけど・・」との電話を最後に、音信がない。ほっとけばいいものを、おかんは心配しちゃうんですよね。おとんがあまりにも他人事のようにテレビを見ては笑っているんですもの。帰国予定の当日、コンチネンタル航空に乗客名簿を調べて欲しい、と電話で問い合わせたら、「個人情報保護のためにお伝えすることが出来ません。」と、このご時世、あなたはなにをボケたこと言っているんだ、と言わんばかりのクールな口調が返って来ました。カチンときたので「子供が誘惑されたか殺されたかもしれない、と心配なので知りたいんですよ!私の子のことなんですよ!」と、つい、言ってしまいましたが、相手は冷静に「こちらとしては個人情報となる事につきましてはお伝え出来ない規則になって居ります。」と言うだけ。「わかりましたっ!」ガチャン。
大企業が個人情報を大々的に流出したって、頭を下げるだけじゃん。その流出物が更に何万倍もコピーされ垂れ流されてもこっちとしては責任取って貰えないのに、子供がその飛行機に乗ったか乗らないか、知ることが出来ない世の中は、絶対におかしい。おかしいことで溢れた世の中って、マットウなことを真剣に言っても蔑視すら、されてしまう。・・・と、この手の発言、私は常に山と抱えているのですが・・・。
だって、その法令が出される直前まで、例えば郵パックを取りに行ったって免許証を、それも本籍地記載のを、コピーされ続けたんですからね。

東関東自動車道を時速120キロですっ飛ばし、(というより、他の車と足並みを揃えて走ったらこの速度になった、のです)45分後に成田空港に到着。そこで、「あれっ、迎えに来てくれたんだ」と、涼しい顔で到着口から出てきた息子の顔を見た途端、来なきゃよかった!と思ってしまいました。
家に着いてからの第一声は、なんと、「世界一周の旅をしたい。」
リマやクスコ、マチュピチュ滞在中、地質学の研究で訪れたり、スペイン語ペラペラで地元に一年も住み続けている人や、世界一周の旅の中継地として滞在していたり、と、色々な目的を持って旅をしている人達を目の当たりにして、突然視界が広がってしまったようです。


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サンパウロの街中


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         non_nonさんのHPよりマウスオンスライドショーのソースをお借りしました。



小さな出会い

2007-06-19 | visit/drive

先日、久しぶりに国府台方面へ車を走らせました。
和洋女子大、東京医科歯科大学教養部、千葉商科大、県立国府台高校
国立精神・神経センター 国府台病院、里見公園など、教育機関や病院、公園が
ひしめいている文教の町ですが、片側一車線の道はいつも渋滞気味で
気持ち良くドライブができないのが難点です。
バラ園に行くには時期が遅すぎ、で、少し前に知ったばかりのカフェの出来る農園に行こう
いうことに話がまとまったのですが、渋滞の上、右折箇所が狭い道なので見過ごし、
あっという間に行き過ぎてU ターンを繰り返してしまいました。
何回目かの右折だか左折だか(?!)で偶然にも、「じゅん菜池緑地」の前に出たのです。
駐車場に車を止めてからじゅん菜池の周りを散策。
細長く切り込んだような形の池の周りは緑の樹木で鬱蒼とし、とても静かな
佇まい。学校帰りの男子生徒が数人、池のそばで遊んでいるくらいです。
かもの親子が気持ち良さそうに泳いでいました。



散歩中のご年配の方に、行こうとしている農園の所在地を尋ねたのですが、
ご存じなかったのです。でも、その方と私たちはつい、あれこれとお喋りをしてしまい、
彼女の息子さんの話しになったりして、話題が盛り上がってしまいました。
二人の息子さんの、二人共が調理学校出身。
確か大阪の、有名な学校でしたが、修行中は色々大変なことがあったようです。
現在は新柏などにショップを持っているとか。
ケーキショップの名前が「オペラ座」だと言うことも知り、帰ってから調べたら、ありました!
「いつも甘いものばかりの中にいるから、“おこうこ”が食べたくなる、と、よく言うんですよ。」
・・との話しの中の “おこうこ”  という言葉、なぜか懐かしさを感じましたね。



見ず知らずの方との、尽きることのない
楽しい会話のあと、名残惜しみながら
お別れしました。公園の近くにお住まい
だという、柔和で優しい笑顔が印象的
な方でしたが、もう二度と会わない
可能性のが大きい、小さな出会い。
ただ、オペラ座という名前が、忘れよう
にも忘れられないでしょう?その上、
名前まで教えてくださったんですもの!
オペラ座の、息子さんのフルネームです。

さて池を出た所にあった交番で目的地
を尋ねると、すぐに教えてくれましたが、
最近、その場所を頻繁に聞かれるとか。
「がすぷらざ」で紹介された影響のよう
です。歩いてもほどなく着く位、ジュン菜
池から近い所でしたが、な、な~んと
この日は不定期なお休みの日でした!
定休日ではなかったのに、紹介されて
以来忙しすぎて休む暇も無くなり、
急遽お休みにしたとか。ついてないな。
植物たちも、かんかん照りの中、くったりと
お疲れ気味の様子でした。
 

昨晩はブラジル旅行中の息子から、「今、マチュピチュ村にいるよ」とのメールがありました。
行く先々で、日系人やアメリカ人等との多くの良き出会いがあったとのこと。息子は
貧乏旅行中でしたから、マチュピチュ行きを諦めかけていた所、
せっかくここまで(ペルーの首都リマ)来たのだから絶対に行くべきだ、と言われたり、
何やかやで周囲の意見が真っ二つに分かれたそうです。
人のすることで意見が分かれるだなんて、その雰囲気が伝わってきますね。
「お世話になりません。お世話をしません。」ではない、人本来の持つイキイキさ!
そんな中にばかりいたら、「もぅ~ほっといてよ!」って言いたくなるでしょうけどね。
たまたま全くの別行動で日本からリマに到着した従弟とも会えたようです。 

   
 ブラジル          ペルー         ボリビア          パラグアイ

ブラジルでは、息子にしてみたら未だ会ったこともない 
娘の友達のところに滞在期間を
通してお世話になっています。地方から出て来て姉とサンパウロで二人暮らしを
しながら二人とも医者の卵として仕事をしている日系人ですが、
日本語が良くわからないんです。それはそれで大いに結構なことですが、
弟の旅行のことをメールだかスカイプだかで彼に話した所、即座に

「じゃぁ、ウチに来たらいいよ!」と、言われたそうです。なんともブラジル的だこと!
娘だって、その彼と、以前、大学の研修旅行でブラジルに行ったときに
自分達研修メンバーと、地元の学生青年団との接触を通して知り合っただけ。
繋がりっておもしろい。
イグアスには16時間かけてバスで行ったとのことでしたが、あそこはブラジルと
パラグアイとアルゼンチンの国境地帯。うっかりバスを乗り過し、
パラグァイ側に行ってしまったそうです。そんな時に地元民の親切さに
触れることが出来たと感激していました。
ウチの子供はブラジルで生まれたのでブラジルのパスポートも
持っています。アメリカと違い、その国で生まれたからには永久的に、
申請すればパスポートを獲得できます。つまり南米ではビザなしで
どこの国でも出入国OK、というわけ。いいなぁ。
イグアスの滝では、ボートに乗らず、滝の落ちる寸前あたりまで歩いたとか。
一年前の事故以来 プレートがまだ入ったままの足で、良くやっちょるワイ。
で、彼は滝を見た後、また16時間バスに揺られてサンパウロに戻ったんですよ。
持参金が少なく、カードも持っていない貧乏旅行ですから、奴さんも考えましたねぇ。

言葉がそれほど話せなくても心は通じ、言いたいことも結構伝わるもんだ、と
私の余計な心配事が一つまた一つと、解消されてきました。
新しい素敵な出会いは、旅をする人間にとって最高の魅力となりますが、
あちらでは、私共の長年の知人友人とも会い、みんなに良くしてもらっているようです。
その喜びの感覚と感謝の気持ちを忘れずに、今度は彼がそのようなことの出来る
人になってくれるといいなぁ、と切に願います。

  ♥  温新   ♥  


その息子がもうすぐ帰ってきちゃう!うゎ~・・・大変だぁ!(←本音)
年金・市・県民税・ケータイ電話代などなど、支払書がたまっていますよ。
わたしゃ知らないからねぇ!

 

 



具沢山の日曜日~2~

2007-06-12 | visit/drive


続きを「明日か明後日中にアップする予定」と言ってしまいましたが、大変!もう火曜日になってしまいました。ブログの小技を使って写真を載せたかったのですが、上手く行きません。この業を使いこなしている皆さんはすごいなぁ、と改めて感心しております。
あれから私は法務省で開催していた「赤れんが祭り」に向かったんです。
こんな企画があったのですね。先月に初めて知って、憧れの赤れんが棟に是非とも行ってみたくなりました。
この日は、普段は入れない場所にも特別に入れるし、「刑務所の食事体験」を始めとして講演会、模擬裁判、そしてジャズコンサートと、盛り沢山の内容で、本当なら朝からここで遊んでいたい程でした。
               (webより)     
東大法科出身のジャズシンガー、鈴木重子さんは 毎回このお祭りにゲストで出演しているとのこと。一時間のコンサートはとても和やかで、彼女の自然体トークと歌に癒されながら、ここが東京のど真ん中、霞が関界隈であることをすっかり忘れてしまいそうでした。ギターとパーカッションと優しい音色の重子さんの歌。特にボサノバの数曲が彼女の声に一番マッチしていました。
少年院などへも出向いてコンサートをしているそうですが、心から聞いてくれてる、ということが歌い手に伝わってきて嬉しかったそうです。
話を聞いてくれる人が常に誰かしら側にいる、ということで、どれだけ青少年の犯罪が減ることでしょう。
重子さんの前だったら、誰もが緊張を解きほぐし、本音を語りたい、と思ってしまうんじゃないかな、と、感じました。重子さんのことは彼女が出だしの頃、新聞で知りました。
「上手く生きる」生き方ではない、自分の生き方を貫いている方、と、すぐわかりました。彼女の歌って、初めて聴いた時、眠くなりそうでした。だって今どき珍しいくらいにゆったりとしているんですもの。
実際に目の前で聴いて、お話を聞いてみると、彼女と親友になりたいな、と思いました。そんな魅力のある女性って、歌がどうのと言う以前に素晴らしい!
最後にみんなで「ふるさと」を大合唱しました。私も地べたに座りこんで一緒に歌って来ましたよ。そうそう、彼女がね、「こういう所で大好きな歌を職業にして、歌えることは何て幸せなことでしょう。このスペースが、例えばビアガーデンのようになったら、いいなぁ~!でも、きっと、ならないだろうなぁ・・」と話したときに少し拍手が沸きました。
      ・・・法務省バックヤードが一日ビアガーデンに!
   こんなニュースがひょっとして、密かに流れたりして、ね。

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赤れんが棟の法務省
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この赤レンガ棟は関東大震災では殆ど被害を蒙らなかったそうですが、昭和20年の戦災によって、れんが壁とれんが床以外は焼失。その後改修されて法務省の本館として使用されました。
平成になってから復元工事が始まり、平成6年に創建当時の姿に生まれ変わったのです。「外観」が国の重要文化財に指定されています。
赤れんがの建物がなぜ大震災に耐えたのか、は、その建築技術の完璧さにあったのですね。ここの法務資料展示室は平日公開されていますし、今日のようなお祭りも、もしかしたら秋に又、行われるかもかも知れません。
警視庁のまん前で、検察庁、裁判所、弁護士会館が同じブロックに固まって建っているんです。パンフレットもPRを兼ねてたくさん配っていました。
法務省の人達ってみんな優しいね、と、周りで話していましたが、本当にそのとおりだと感じましたよ。何を尋ねても、親切で誠実なんです。
皆一人一人を見ると、ほんと、いい人なんですよね。

知らぬ間に裁判員制度が出来ていたり、と、ボヤボヤしていたら色んな制度が知らぬ間に書き換えられてしまいます。年金問題にしても金融庁の突っ込みも、ボンヤリしている私には個人的にも仕事上でも苦戦しそう。
文句を言う人のために、山のような「確認書」の取り付けが始まり、その「確認書」、いちいち書くのは面倒だ、と又、文句を言う人が文句を言う世の中です。疲れますわい。今週は休みナシのフルタイム出勤なんですよ。
ふぅ~~
あ、すみません。自分を中心にしてものを言っちゃっているなぁ、と、読み返して反省&苦笑しております。
下の写真の左が新庁舎で右が旧法務省本館です。どちらがお好きですか?




  

このあと日比谷公園を抜けて歩いていたら、な~んと、大好きな建物の一つである「三信ビル」が、解体のために、すっぽりとバリケードで覆われていたではありませんか。ゆくゆくは、、、でもその前に絶対に遊びに行って写真を沢山取りたい、と思っていたのに、残念で悲しくて、胸がキューンと痛くなりました。日比谷に行ったときは必ずこの建物の中を、用もないのに歩くのが好きだったのに。こうして様々なものが新旧交代していく、その先にはどんな街並みが現れるっていうのでしょう。
この国はもっと古き良きものを大切にすることが必要だと思うのですがねぇ。
しょうがない、では済まされません。

      
      悲しみに溢れた気持ちで、次に向かったのは銀座で開催中の
      「マミフラワーデザイン展」でした。写真撮影禁止とのことで、
      画像はありませんが、おしゃれ心が一杯の素敵な花々とアレンジ
      で、少しは心が晴れました。

写真が全部青い輪郭で囲まれているのが気になります。なんでやろ?


         

具沢山の日曜日-1-

2007-06-09 | art/exhibit/museum

日曜日は家のことに専念しようと思っていました。
うちのマンション、大規模修繕工事の最中で、毎日の「洗濯情報」がピロティーに置かれた掲示板に表示されるのですが、日曜日は○印。洗濯物をベランダに干せる日なんです。
6月3日(日)。まずは大物の洗濯を中心に大急ぎで終わらせました。この日は暢気に家には居れない日。あぁ~~老体に鞭打ってでも、行きたい所があったのを思いだしてしまいました。これだからいつまでたっても家の中が片付かないのです。

まず九段下まで行き、山種美術館を目指す前に、あられの
「さかぐち」を探しました。
なにかの雑誌で知り、お煎餅大好きな私は、九段の近くに行った時は是非寄ろうと思っていました。当日の予定を上手に消化するにはまず「さかぐち」に寄るのが一番だったのです。が、
歩いても、歩いても、その店が現れない!一口坂にあるAちゃんのママのお店まで来ちゃった。
なのにぃ、「さかぐち」がない!聞きたくても{さかぐち」という名前が思い浮かばなかったんです!
もうぅ~~最近何故こんな事ばかりなんですかぁ。ボケる順番にしては早過ぎますよ。
靖国神社の並び、とか、数軒先、程度のうろ覚えの記憶で探しました。存在することだけは確かです。歩いて、歩いて、市ヶ谷に着いちゃうじゃないかよ~と感じたころ、やっと見つけたのに、日曜は定休日でした。ガ~~~ン!

カンカン照りの中を同じ道を引き返してあと少しで美術館、のところで、まわりを歩いていた方々がみんなイタリア文化会館に入って行ったので、私も少し行き過ぎた所でUターンして会館に入りました。ぷっ!あれっ、ここは何かしら、と思うような赤い建物なんです。前に山種にきた時果たしてこの建物は建っていたかしら?記憶にございません。
 
                                  (↑webより)
    
                  
              

建物に入った所で「チェッコ・ボナノッテ展」を開催中、だと知りました。ボナノッテという名前って、「こんばんは」さん、って意味なんですかね?みなさんはそこに立ち止まらず、中を突っ切ってさらに階下へと向かっていくではありませんか。
私もノコノコとついていくと、きょうは「Duo Serenade~デュオ・セレナーデ」の東京公演の日だったのです。二人のバイオリニストと一人のピアニストのクラシックコンサート。
詳細は、何気なく?公演プログラムをいただいちゃったので判ったのですが、あと少しの所で、聴いて行っちゃおうかな、と思ってしまいましたよ。webでこの方が当日の様子を語っていました。

ここから少し先に歩き、やっと山種美術館に着きました。このあとも予定があるので、寄り道をしている場合ではありませんでしたが、寄り道のない人生なんて、やっぱ~有り得ない、ですよね。
今回の、開館40周年記念展 山種コレクション名品選~では、竹内栖鳳の「班猫速水御舟の「名樹散椿などの重要文化財、酒井抱一の「秋草鶉図」等の重要美術品、奥村土牛の「醍醐」など、どこかで一度はお目に掛かっているな、と思う作品が幾つもありました。重要文化財といわれる上記の絵は、整いすぎて美しすぎて、本来ならこういったタイプの絵は面白くないのでさっと通り過ぎてしまうのですが、今回じっくりと拝見し、やはりすごい、と思いました。
でも、やっぱり速水御舟はいい!特に文化財とかでない、小作品が好きなんです。
下の2点の絵葉書を買い求めました。バラは展示されてなかったのですが、バースデーカードとしても使えそうなので、グリーティングカード仕様のを、奥村土牛の「ガーベラ」と共に購入しました。
はいっ、6月は母の誕生月です。いつも紫陽花色のカードを選んでいましたが、今年はバラと行きましょう!
                
  
会場の最初の部屋には横山操の「越路十景」全十図が展示され、二年前にこの場所で見た作品群と思いがけずに再会を果たしました。下の「蒲原落雁」の絵葉書は以前購入してとても気に入っているのですが、横山操の絵を見ているとなぜかアンドゥリュー・ワイエスの絵を思い浮かべてしまいます。
                 
             
先日、外苑前の青山ユニマット美術館という所に「シャガールとエコール・ド・パリ コレクション」を見に行ったところ、ちょうど「アンドゥリュー・ワイエス展」が開催中でしたのでびっくりしました。
二人が似ているのは色使いとセンスのよさです。描きたいものを心の中にちゃんと持っている、そんな方々の気がしてなりません。
 
この日は山種コレクション名品展前期の最終日でしたし、日曜日とあって、いつもよりずっと込み合っていましたが、上野の混みようとは比較になりません。たいそう満足して美術館をあとにし、次の目的地へ、と向かう途中、イギリス大使館の裏手のほうでUCCのカフェを見つけて休憩タイムをとりました。UCCカフェプラザ。これは「夏のフルーツワッフル」、ここのワッフル、だ~い好きですが、マンゴーをもっとたっぷりのせて欲しかったわ!           
        
 (←webより)
                        次の目的地は、どうでもいいかなぁ?
                        もし時間が許せば明日アップしますので、また
                        夜か明後日にでもちょっと覗いてくださいね。 


土曜日には映画へ

2007-06-06 | cinema

 

母を誘って夫と3人でイクスピアリへ映画を見に行ってきました。
前から気になっていたリリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。

映画公開記念の「オカン弁当」を、4月のいつでしたか、たまたま近くのヨーカ堂にお弁当を
買いに行った時、見つけました。滅多にお弁当などは買わないのですが、その日は何かが
あり、夕食の支度をする時間がなかったので仕方なく、だったか、喜んでだかは忘れましたが、
お弁当にしようや、ということにしたのです。
オカン弁当は、見た目は全くどうってことのない、炊き込みごはんと海老の天ぷら、カラアゲ、
筑前煮、玉子焼きなどが入ったものでしたが、安い上おいしそうな気がしました。
結果はというと、フツーにおいしく頂きました!「普通に美味しい」って、私には重要なこと。
定価が500円くらいの安価なのに、手作りのお弁当の感覚でいただけた、ってことです。

         

しかし、映画を見なきゃブログネタにはちょっとね。とっくの昔に本を読んでいた夫は映画の
誘いにはすぐに乗ったし、母も、 樹木希林が出るようだしね、と、珍しく行く気になったのです。
いつ行こうか、と、時間を調べたら、先週末からは一日一回きり、それも朝の10時台
のみの上映とのこと。近々終了してしまうんだ、と思い、慌てて土曜日に見てきました。

劇場はガラガラ。6名の観客の内の3名が私たちでした。
画の中では、「ボク」役のオダギリジョーも、親子で「オカン」役を演じた樹木希林と
内田也哉子も、「オトン」の
小林薫も、みないい味を出していましたね。
本当の親子の雰囲気があったし、演技力はさすが、です。「オカン」は親子で上手くバトン
タッチ出来ていたし、也哉子さんは自然体でよかった。
オダギリジョーのファッション、ヘェ~と感心しちゃうほどスカーフ使いがお洒落。
ピンク系が良く似合い、カッコイイ。リリーさんってあんな風だったのかしら。
私はリリー・フランキーの捉えどころのないフワッとしたキャラクターに引かれます。
真面目なのかふざけているのかわからない可笑しさと可愛さを感じてしまいます。
この方の本職って、何がメインなんでしょう?作家かミュージシャンか、アーティストか?
本よりも、映画よりも、彼自身に注目したくなりました。

「ボク」が高校に行くために親元を離れる時、「オカン」はお弁当と手紙を持たせます。
手を振って別れるわけでもない、抑え気味の別れ方でしたが、電車の中でお弁当を広げ
手紙を読みながら、それまで堪えていた気持ちが噴き出し嗚咽してしまう。
あのシーン、とってもよかったなぁ。わが息子は中学で親元を離れての生活をしましたが、
東京駅のホームで彼の乗った新幹線が走りだす時にはとても切ない気持ちになった
ことを思いだしてしまいました。
電車の中で「ボク」が食べる、そのお弁当がオカン弁当ですが、映画の中では、炊き込みご飯
ではなくてオニギリが入っていました。オカンのめいっぱいの愛情が詰まったお弁当。
千葉の小湊鉄道で撮影が行われたそうですが、GWの時に大多喜から乗ったいすみ鉄道に
似ている、と思いながら見ていました。

ショックだったのは悪ガキが線路で卑怯な方法で小動物の命を奪う遊びをしていた場面です。
あれは絶対に見たくなかったし見せたくなかった!
母を誘ってしまったけど、見終わったあと、やはりムリだったかな、と思いました。
母親が死んでしまう・・・その場面が、かなりの見せ場だったのと、時代が今と昔、前後して
描かれているので、母の今現在の頭では混乱してしまうのです。一年前、二年前の母、とは
同じではなくなっている、ということをもっと考えるべきでした。
      
 本が出版されたあと、単発ドラマ、連続ドラマ、舞台、と同名の作品が上演されましたが、私は映画で初めてこの作品を知りました。本は家にあるのですが、読んでいませんでした。
映画としては悪くはないけど、日常の生活を淡々と描くなら、「俳優顔」を感じないですむ俳優に出演して欲しかった。オダギリジョーは、それでも、いいですねぇ~。リリーとジョー、なんとなく似ているかも。

映画の後、6月1日にオープンした、海に最も近いホテルでお昼をしよう、ということになりました。が、1時30分を15分ほど過ぎていたので、ランチビュッフェに間に合わず、アラカルトでのオーダーとなってしまい、残念無念。遅れて姉と甥っ子がお茶をしに合流。オープン2日目、開店祝いの花でびっしりのホテルでしたが、私の注文したチャーハン、私が作った方が断然おいしい~!






VIVA MARISA!

2007-06-02 | music

火曜日は仕事の後、一旦家に帰ってから、とんぼ返りでJRに乗り、オーチャードホールに、マリーザ・モンチを聴きに行った。15年振りの日本公演だそうだ。
彼女のことは、娘が以前から、「マリーザのコンサートに友達と行く」と言っていたので来日するのは知っていたが、ネットで調べたら東京公演はたったの2日間だけ。
頭の中が、聴きに行きたい!という気持で一杯になり、行こうと決心したのは、その日の夕食のおかずが、何とか家にある物で間に合いそうだ、と分った当日だった。 
当日券を窓口で買うのに、家から渋谷の文化村まで走りに走って?7時開演ギリギリセーフ。混んでいたのでS席でも一階の後ろの方。双眼鏡を忘れたので顔が見えなくて残念だった~!
マリーザ・モンチは1990年以降に登場した歌手なので私の在伯期間中にはまだ表に出ていなかったから当然馴染みが薄いが“何でも知っているパパ”がCDを数枚持っていた。

歌唱力があり声が伸びやかでどんなジャンルでも歌いこなせるので「ブラジル音楽界のスーパースター」とか「歌姫」などと言われているようだ。サンバ、ボサノバなど、古くからあるブラジルの音楽に今風の音をミックスさせて、より洗練された独自の曲を作り出しているので、泥臭いサンバに聴きなれた耳には綺麗すぎてしまう。
実際に生で聴いてみると、私の好きなガル・コスタに似ている声の質も持っているし、自然体でずーっと聴いていたくなるような気持ち良い声だし、動作がしなやかだし美人だー。海面にプカプカ浮かんだシートの上にゴロンと寝転んで聴いていられたらどんなに幸せだろう。
ホールの中ではあちこちでポルトガル語が聞こえて来るし、15~20分遅れでショーが始まると、割れんばかりの拍手が長~く続き、ヤンヤヤンヤの賑やかさ。
携帯の電源は切ってください、や、デジカメは禁止です、等、他の公演と同じようにアナウンスされていたのに、時々あちこちでフラッシュが焚かれ、その都度、会場係りがすっ飛んで注意していたが効果なし。なんという無礼講、と思いながらも、しだいに「すご~い、よくやるわ、ブラジル的だぁ!」と懐かしくなってきた。「マリーザ!きれいだ!チャーミング!」などと、ポルトガル語でけたたましく叫ぶし指笛もピューピュー飛び交う。ブラジル系、日系人の数の多さが、通常のショーでは見れないようなホットな情景を作り出しているようだ。
彼女は、日本ではポルトガル語より英語のが皆、理解できるから、とのことで英語で話しながらショーを進めていたけど、ポルトガル語でも結構いけたかも。
休憩時間はなく9時までぶっ通しで20曲プラスアンコール2曲。
最後の方は全員がスタンディングで手拍子したり体を揺すったり踊ったりし、私まで完全に乗り捲ってしまった。マリーザが「みんな、セルラーを持って!」とポルトガル語で言えば会場のほぼ全員がケータイを高く掲げて左右に振り出した。ほの暗い中をロウソクの灯りが緩やかに波打っているような光景は感動的だったなぁ。

娘とは席も別々だったけど、彼女は公演後、文化村の近くにあるブラジル料理の店に友達と入ったそうだ。マリーザたちがそこに流れてこないかなァ、と思っていたようだけど、もし翌日に来るようだったら教えてあげるよ、と、そこのお店の人が言ってくれたそうな。
帰宅後、娘の第一声は、「あぁ~よかった~!」

            
★マリーザの歌 "DANÇA DA SOLIDÃO" と“O Bonde do Dom” よかったら聴いてください。

それにしても今週は何とも女性が輝いた週だったなぁ。
河瀬直美監督の『殯(もがり)の森』が カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したし、ミスユニバースに日本代表の森理世さんが選ばれたし、2位はブラジル代表とか?
「女は物でない」はミスコンに限ったことじゃなくて当ったり前のこと。女優だって男優だって美しいほうがチヤホヤされるのが世の中、それはそれでいいんじゃない。幸か不幸かとか人間性は別のレベルだし・・・と思うけどね。
河瀬監督の映画は賛否両論があった中で選ばれたそうだけど、あの漢字、難しすぎて読めないっす!彼女の受賞スピーチは新聞で読み 心から大きな拍手を送りたくなった。(映画に関しては見ていないのでなんとも言えませんが。)

     「私たちの人生にはたくさんの困難がある。お金とか車とか服とか、
     形あるものに心のよりどころを求めようとするが、そういうものが
     満たしてくれるのは、ほんの一部。
     目に見えないもの―誰かの思いとか、光とか風とか、亡くなった
     人の面影とか―私たちはそういうものに心の支えを見つけたときに
     たった一人でも立っていられる、そんな生き物なのだと思います。」

         

        
         ☆・・・ O BONDE DO DOM ・・・☆  
         
        Novo dia
        Sigo pensando em você
        Fico tão leve que não levo padecer
        Trabalho em samba e não posso reclamar
        Vivo cantando só para te tocar
        Todo dia
        Vivo pensando em casar
        Juntar as rimas como um pobre popular
        Subir na vida com você em meu altar
        Sigo tocando só para te cantar
        É o bonde do dom que me leva
        Os anjos que me carregam
        Os automóveis que me cercam
        Os santos que me projetam
        Nas asas do bem desse mundo
        Carregam um quintal lá no fundo
        A água do mar me bebe
        A sede de ti prossegue
        A sede de ti...