ビアンカの  GOING MY WAY ♪

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秋も終盤

2005-11-26 | art/exhibit/museum

先週の事になってしまいますが、ブログというものが、                                   日記を書かない私の行動の記録の一部分に
なるとすれば、ここにも行ったよ、と、やっぱり記したくなりました。
プーシキン美術館展を見に上野の森の東京都美術館へ。

  ああ、どうしよう・・あちこち、よく行くな~・・っていわれそう 
    (先週の事です。。。でも、きょうも別の所に・・!)

平日ならさほど混まないだろうと、仕事のない水曜日の午前中に
出かけました。が、着いてみるとその美術展だけが長蛇の行列。
定年後くらいの方たちが圧倒的。不思議な雰囲気です。
館員が何やら言っているのをよく聞いてみて、納得。
その日は月に一度の《65才以上入場無料の日》だったのです。
ヤレヤレ、とんだ災難だわ!
そんな日があるだなんて知らなかったわ。
  
いまさら引き返すわけにも行かず、入場制限のため、のろのろとしか
進まない列の最後部につき、ひたすら待つこと20分。やっと入れた
と思ったら、絵の前が黒山の人だかり。
ここはもう開き直って忍耐の二文字しかありません。
やっとの思いで、名画のまん前に立てたときは嬉しさも一入でした。
でもこんな思いをして、素敵な絵との出会いに感動なんかできるのでしょうか?

美術史上にその名を残す伝説的コレクター、シチューキンとモロゾフ。
シチューキンは自分の感性を信じ、マティスやピカソなど、 
当時はまだ無名だった前衛的な作家を支えた事で良く知られていたといい、
一方のモロゾフはセザンヌやボナールなど、穏やかで、装飾的な作品に
ひかれていたと言います。
パンフレットなどに使われた、マティスの「金魚」は、
シチューキンの目にかなったもの。
あの「金魚」の絵を最初に新聞で見たとき、
〈ちょっとネェ・・別に見なくてもいいかぁ・・〉と思い、先に見てきた友達が、
「想像していたより断然、素敵だった」と、
の向こうで話していたにも拘らず、疑問視していました。
しかし、実際に、それを見てビックリしました。
素敵、というよりさすが!すごい迫力!やっぱりプロだ!

いい絵が続々・・私もわくわくの素晴らしいコレクションでした。
特に、初めてお目にかかったウジェーヌ・カリエールの
〈母の接吻〉と、〈指から棘を抜く女〉は、暗い色調の中にも
神秘的な輝きを感じ、すっかりファンになりました。

 ★来年の3月7日から、国立西洋美術館で〈ロダンとカリエール〉展が
  催されるそうで、今から楽しみ。            
 
                                                                
                                                                                                           

    
                                                                                        
石版画や木版画もあり、、ルグランの〈4人の踊り子〉、ルドンの〈光〉
もとても良かったです!
それにしても混み合い、押されながら、大変な思いをしました。
慣れてくると上手く見るコツが解ってきますが、腹が立つこともしばしば。
自分の足場を、白線の前に確保して、じっと見入っている、その前を
歩くおばさんたちが続いたのです。
それ、交通違反ですよ!路肩運転、じゃなく路肩歩きは罰金ものですよ~。
でも誰も何も言わないし、周りは人の山だから、館員も気がつかない。
で、言っちゃいました。小声でやさしく、
「ちょっと、失礼ですが、白線の中には入ってはいけないんですよ・・・
後ろにいる方たちが全く見えなくなりますから。」
効果抜群。
でも聞こえなかったのか、別のおばさんたちは、まだ白線内で、
絵にへばりつくようにして見ています。もう知らない!

私も以前、友達と絵画展に行って言われた事があります。
「うるさいよ!黙りなさい。」って。
私じゃないですよ。友だちが絵画に詳しい人で、解説好きで、
私は内心ハラハラしていたんだから。
                            
                            
満ち足りた、でもやっと解放された~ってな気持ちで
都美術館をあとにして、こんどは、Kimiちゃんから頂いた招待券で
「キアロスクーロ展」を見に、国立西洋美術館へ。
ルネッサンス美術たけなわの16世紀のはじめにドイツで発明された
木版画の技法で、同系色の版を重ね合わせて刷る事で、
微妙な明暗や立体感を表現することに成功し、その技法は
ルネッサンス美術の中心地、イタリアにおいて発展。
技法そのものが、キアロスクーロと言う、イタリア語で「明暗」を意味する
言葉で呼ばれるようになったといいます。
同じ多色木版画である浮世絵版画の国でキアロスクーロ版画を
展示する事は、とても意義のあること、ということで、
今回特別に多くの作品を借りる事が出来たそうです。

ここは先ほどと打って変わってガラガラで、ホ~~ッとしました。
イスに腰掛けて図録を見たりし、バロック音楽がどこからか流れてきても
おかしくないイイ感じの空間。
少ないながらも、熱心に見入っている人、メモを取っている人が
多かったということは、それなりの人たちなのかナァ・・って気がしました。

あと4日で秋が終わるのか・・・。
芸術を堪能しまくったbiancaの、《2005年・秋》 でありました。







 

 


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2 Comments

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bianncaさん (poppy)
2005-11-27 17:55:07
ほんと芸術を堪能してますね それにしても美術展に入場無料の日があるなんてネ
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不運でしたよ! (bianca)
2005-11-27 23:59:37
でもね、帰りは、その行列が美術館の出入り口あたりまで伸びていたのよ。朝行って良かった!
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