先日、偶然通りがかって知ったこの催し、というか、一種の展覧会ですか、入口に係りの人が立っているし、イマイチ内容がわからないし、入りにくそうなので一度は通り過ぎました。が、やはり気になって引き返し、まさにここに来るつもりだったような顔をしながら中に入ってみました。
1947年2月12日パリ、モンテーニュ通り30番地に定めた自分のメゾンから最初のコレクションを発表して以来、そこがモードの発信地として不動の存在として現在にいたっているメゾンディオール。
23才にして画廊を開いたこともあるディオールは美術への関心も造詣も深く、一流アーティストたちとの親交の広さにはびっくりするほどです。そして、日本の文化にも心を惹かれ、日本製の生地を愛用。そんな中、私たちが子供の頃の出来事を昨日のことのように思い出すのは、この写真。 1959年4月10日の正田美智子さまと皇太子殿下とのご成婚の時に、妃殿下となる美智子さまが身に着けていたのがクリスチャン・ディオールが制作したロープデコルテ。ヨーロッパのドレスと日本の着物との繊細な対話を紡ぐかのようにデザインされたそうです。 あとは下手な写真を少々ご覧いただき、会場内の雰囲気を味わっていただければ、と思います。
ディオールが描いた花のような女性とは、 下の★にパネルタッチすると、世界中のディオール愛用者の顔が浮かび上がってきます。と、そばに居た案内係の女性が教えて下さいました。
ライブラリーでは何冊もの資料が展示され、自由に閲覧できます。
地階では外人がデモンストレーションしている様子です。
その日によって違うようですが、この日は、香水の瓶をしめるときにつかうものやリボン掛けを、二人のフランス人の職人さんが実演していました。ミスディオールの瓶に結ばれた黒いリボンはダッカ―ノットという結び方だそうです。このお二方と一緒に記念写真を撮ってもらおうと、若い女性がひっきりなしに訪れていましたよ。
ちなみに、現代の”ミスディオール”のミューズは、映画「ブラックスワン」でプリマドンナ役を演じたナタリー・ポートマンですって。
「ヴェルサイユ宮殿の鏡の間をランウェイにして、シャーリーズ・セロンがジャドールのために歩き、写真家パトリック・デマルシェリエがメゾンディオールのゴールドのクリエーションをフィルムに収めました。
会場を回りながら、はて、ここは、この建物は、以前、入ったことがある気がするけど、何があった建物だったっけ、と、頭をひねって思い出しました。オペーク銀座でした!開店したころ、一階につい中に入って覗きたくなるようなお洒落なフラワーショップがありましたが、閉店してすでに一年以上が経つのですね。建て替えのためだかよくわかりませんが、今はまだ残っているこの建物、イベントスペースとして使われているようです。その元オペーク銀座の各フロアーを全部使ってのディオールの世界展、一見の価値ありでしたよ。会期が長いので、時間がなくて見れなかった映像などのために、また寄りたいと思っています。
「エスプリ ディオール - ディオールの世界」
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