“ヴィタミーナ”な生活

おいしく食べて、楽しく飲んで 

痕跡

2005年07月14日 | 
本のカテゴリーを作っておきながら、リアルタイムで読んだ本の事を記事にするのは初めてです。
最近読書欲がむくむく湧いてきているので、このカテゴリーも充実していくかな。

さて「痕跡」。
パトリシア・コーンウェル作の検死官ケイ・スカーペッタシリーズの最新刊です。
このシリーズが好きで、新刊が出ればすぐに買って一気読みだったのですが、今回はちょっと様子が違いました。
上巻読むのに、すごく時間がかかった・・・
場面がいろいろなところに飛びその意味がわからず、また展開がものすごく遅い。
おまけにイヤな奴が出てきて、読んでいて気が重くて重くて・・・
その分下巻に入ると話の展開に目が離せなくなり、一気に読んでしまいました。

ヴァージニアで少女が殺害され、その死因の特定のためにケイは元の勤め先であるヴァージニアの検死局へ呼ばれます。
一方、フロリダではケイの姪ルーシーの自宅に変質者が侵入し、ルーシーの友人が襲われます。
少女は、誰に、なぜ、どうやって殺されたのか。
ルーシーの友人が襲われたのは、本当はルーシーを狙ったのではないか。
そして、犯人は・・・?

こう書くと期待は高まりますが、私の読後感は、
「こんなのありえな~い!! これではツッコミどころ満載の2時間サスペンスと一緒ではないか」

アメリカのサスペンス小説は日本のものほど緻密でなく、早くに犯人がわかっていたり伏線も何もなかったりですが、その分、人物描写など別のところに力を注いで描いているように思います。
このシリーズの魅力もそこにあったのですが、そろそろネタがつきたかな、という感じです。
今回は最終的にストーリーをまとめ上げるために、かなり無理につじつま合わせをしていたようにも思います。
次も同じような感じだったら、もう読まなくなっちゃうかな・・・

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