レミゼ7月の陣が始まりました
今回の目的は歌穂エポ&禅マリ
いや~~すごかったですわ。もう、この一言でしょう。。。
禅さん、あなたは凄すぎる~~~
初めて全く憎らしくないマリウス
に出会いましたわ。それどころか、こんなマリウスなら恋しちゃってもいいかなぁなんて
何げにコゼットが激しく羨ましかったです
マリウスについては後ほど語るとして……観劇記いきまっす
今回も6月に続く
スペシャル公演
ということで劇場がいつも以上に熱く盛り上がってました。今日のお席は限りなくA席に近い列だったんですが
どセンターで視界良好
とっても観やすかったです
しかも、オケピからやたらと手が見えるなぁと思ったら7月は塩ちゃん指揮だったのね~~
妙に納得
6月に比べると客席の観劇テンポや場面転換のタイミングとの息が合っていたので変なハラハラ感はなかったです。じいの周り、ほとんどリピーターだったので泣きツボもオペラでパパラッチする場所も同じ
隣の女性は「オン・マイ・オウン」で大号泣
単純にストーリーの流れで泣いたのか、歌穂エポ復活に泣いたのかは??ですが。ただね~~エピローグで一緒に口ずさむのは勘弁でしたよ
じいも完全に脳内再生できるので口パクすることはしゅっちょうですけど声は出しませんよ~~
うぬの歌なんか聞きたくないんだ
そうそう、あと一人イタイ奴も!「夢やぶれて」「オン・マイオウン」でブラボーしたのがいたんですよ
そういうのは歌重視の公演でやってくださいって感じでした。周りに迷惑をかけない
それが観劇のマナーDEATH
(久々に使った~~
)
舞台はマイクの音量アップ
禅マリの声がでかすぎて
他がひっぱられた
アンサンブルも凄い音量でした
ま、6月よりもこなれてきたせいもあるのかな
迫力も増していて良かったと思います
各キャストも地雷なしで安心して観劇できました。じい的評価の善し悪しはありますけど、地雷キャストの場合は評価の土台以前の問題なので
以下、キャスト別感想です。
別所バル:
禅マリをちゃんと担げて良かった~~←見どころが違う…か
でも、本日の別所バルは、、、うーん
じいのバルジャンには違いないんですけど、前回の「バルジャン降臨」の舞台を観てしまうと物足りなかったような気がしました。エピローグも丁寧に歌われてるし、感情はちゃんと伝わってくるんですけど、どうも段取り的に感じる瞬間があって、観ていて気持ちが途切れてしまうところが残念でしたわ。。。でも、今回は普段のツボじゃないところでドッシリきました。第2幕の砦のシーン。ジャベを逃がす時に「それは違う。君の職務だろ」というところで、ジャベに対する気持ちが単なる「哀れみ」「慈悲深さ」ではないんですよね。もしかしたら自分でも気づかないうちに
自然にジャベを逃がしていたのかも、と感じるような雰囲気。どちらが善悪とか上下とか、とういうのではなくて同じ土台にいる二人。まさに表裏一体ともいえる永遠のライバルなんじゃないかな~~と感じました
もう一つ圧巻だったのは学生たちを見るバルジャンの視線
特にジャベを逃がした後に学生たちが銃を床に打ち付けてブーイング
をするところでバルジャンが「よせ!」って感じで手を振るんですよ。その時に「こんなくだらない戦いは止めろよ」って言ってる気がして……別所さんが青パンフの中で「学生運動を愚かに思っていた」みたいなことを書かれてたんですけど、じいは??だったんですよね。それが今日はストレートに伝わってきて。。。でも愚かとだけ思ってるわけはない。根底には愛
があるんですよね~~「彼を帰して」、主にマリウスに向かって歌ってる歌ですけど、未来ある若者に向けた深い愛を感じて涙涙でした
今ジャベ:
ごめんなさい
やっぱりダメでした。地雷ではないんですよ
でもじい的には受けつけないんですわ、この人
演技もそれなりにできるし歌も上手い。でも、どちらも中途半端なんですよね~~瞬間的に「この表情イイ
」「この姿は素敵
」と思うんですけど、一貫した演じ方じゃないんですよ。ファンテ逮捕のシーンでファンテに駆け寄るバルジャンを見つめる目とか、バルジャンを見逃した後の壊れっぷりはすっごく良かった
でも、その後にどうしてそんな柔らかい表情になるの?とか、気弱な声になるの?と疑問が湧いてきて、で、もうダメ~~~
ってなるんですよ。あと、ジャベの持つ圧倒的な迫力も感じられなくて。。。対決の時もバルジャンにやっとたどり着いて息上がってゼーハー
コソコソコソコソ、まるで虫のようにバルジャンを追っかける雰囲気なので威圧感がないんですよ。なので、最初からバルジャンに負けてるような。。。う~~ん、ジャベとかフェルセンとか、カッコイイ
はずの役でも萌えないので(萌え要素は必要ですか?と言われると……笑
)じいの感性に全く合わない人なんだと思いますわ。ホント、すみません
歌穂エポ:
去年のベガーズ以来
さすがですね~~「オン・マイ・オウン」はショーストップでした
決して大袈裟な歌い方や振る舞いではないのに、きちんと表現できて気持ちも伝えられて歌も上手くて……すっごく自然なんですよ。まさにエポニーヌとして目の前にいるって感じ
もしかしたら現役エポ3人と比べたら(一人は地雷なので敢えて無視
)地味で淡白な印象
最初はそう感じたところもあったんですけど、違うんですよね~~一つ一つの動きがあまりに自然なので知らないうちに心に染み渡ってて、気がついたらドッシリ体中に響いてくるような感じでした。歌穂エポを見ていると「エポニーヌって本当に一人きりだったんだな」「寂しい女の子だったんだな」というのがよく分かるんですよ。だから、「恵みの雨」でマリウスに抱かれた時の笑顔が突き刺さって……「これでいいの」と言ったところで涙腺決壊
最期の瞬間、一人じゃなくて良かったね、好きな人と一緒でよかったね……すっごく切なかったです
菊地コゼ:
お初でございます。レベル低すぎ
の今回のコゼの中では良い評判ばかり聞く菊池さんでしたけど、歌はとりあえず及第点
ちゃんと歌えていたので安心して聞けました。マリウスとのデュエットも声デカッ
の禅マリ相手に良く頑張ったと思います。恋を知った少女の喜びを表現できてたし。ただね~~エピローグの別れのシーン。ずっとバルジャンの手にすがりついてるのはいいんですけど、「別れは早すぎるわ~~」はもっと必死で言ってくれないと。逝っちゃダメ~~というコゼットの強い思いが伝わってこないと消化不良で。。。頑張れ~~
東山アンジョ:
インテリ系アンジョ
でした。ちょいとクールな雰囲気があるので近寄りがたいというか、信じきれない感じがするというか……でも、人を動かす力はあると思いましたね~~岡アンジョほどではないけれど「もしかしたら革命が成功する……かも
」と思わせるようなカリスマ性もちょこっとだけあり
ま、成功確率は低そうな気もしますけど
でも、その分「不完全ゆえに持てる熱さ」があるんですよね。なので最後、「僕らは死のう」と銃を掲げるところは切なくて涙涙
しかも頭の回転が速そうな頭脳派系
グランとの対立
はビシバシ伝わってきて……だからこそ、「俺に続け」と言って倒れたアンジョを追ってバリケードに立ちはだかるグランにウルウル、カフェソングで二人が肩を組み合ってる姿が突き刺さってきましたわ。歌の方はちょいと弱め???まだ初日を迎えたばかりのようなので、今後に期待ですね
シルビアファンテ:
今日は声量があまりなかったような
でも愛に溢れた母親でした。コゼットの幻を追いかけるところは、儚い笑顔を見てるのが辛くて
エピローグでバルジャンを迎える時の立ち姿は圧巻でしたわ。今日は成長したコゼットを見守るというよりは、自分に対する償いをし、コゼットを幸せにする約束を果たしてくれたバルジャンへの感謝、慈愛を感じました。なので、このシーンは普段ならバルジャンだけを見てるんですけど、今日はファンテの方が気になって……愛しむように別れの時を見守るファンテの笑顔を見る度に涙涙でした
禅マリ:
トリはやっぱり禅マリ
思う存分語らせてください。登場の時は正直「・・・年が
」と思ったんですけど
第一声を聞いた瞬間に全てが吹っ飛んじゃいました。すっごく爽やかで初々しくて
まさに「堅物のお坊ちゃま」そのもの
演技も細かいし目が離せない
コゼットに初めて会うシーン、一目惚れしてからはコゼットしか見えてないんですわ。もう、必死に目でコゼットを追ってる……で、ジャベやバルジャン、テナたちが騒動の真っ只中にいる時に、マリウスはコゼットを守ろうとして群集の影の方で二人きりになって、いろんなやり取りをしてるんですね~~今更ながら初めて知りました
その後にエポに使い走りを頼む。いつもならここでマリウスへの怒り
なんですよね~~でも、禅マリだと許せちゃうんですわ。他のマリウスだとエポの気持ちに気づいてて自分にその気がないから妹みたいに、普通の友達のように振舞ってる感じがするんですけど、禅マリは「こいつは本当にエポの気持ちが、っていうか女の子の気持ちが分からないんだな」と思わせるほどの朴訥っぷりなんですわ
更には、コゼットとの対面シーン。無事にお屋敷の柵を越えられて良かった~なんて不届きなことを思ったりして
ま、それは置いておいて
「君を困らせた~~」と一度は引き返そうとするシーン……ここで本気で笑って「バカ
」と言いたくなったのは初めてです。必死に走り去ろうとする禅マリ、可愛すぎです
しかも
その後のマリ・コゼ・エポ3人の歌のバランスがすんごく良かったんですよ
それぞれの思いが伝わってくる素晴らしいハーモニー
歌えて表現出来る人が二人、それに応えてついていける人が一人……実力のある人が全て揃うとこんなに素敵な歌が生まれるんですね~~
初めての体験でした
泉見マリも恋バカッぷりは凄いんですけど、トホホ~くらいのレベルですから
禅マリって古き良き初々しい青年って雰囲気なんですよね。現役マリウスたちは現代っぽい初々しさっていうのかな
女の子や恋愛のことは知識として知ってて経験がないって感じなんですけど、禅マリは知識さえもないというか、全く別世界のことで興味がなかったように見えるんですわ。まさに堅物マリウス~
ABCカフェでも一人ふわふわ~~な状態
他の学生たちと比べると年が……ゴニョゴニョ
なので、東山アンジョに「僕らには大きな使命がある。自分のことより民衆のために前進するときだ」と諭されるところ、とっちゃん坊やが精神年齢の高い若者に説得されてる雰囲気だった……か
勝手に一人でツッコミを入れてしまいました
第2幕の砦、マリウスの動きをパパラッチしたのは初めてかも~~エポとのシーン、こんなにマリウスが必死でエポニーヌを抱きしめて励ましているのを見たのは初めてですわ
歌穂エポも自然に歌で表現できる力があるから臨終シーンなのに違和感のない美しいハーモニー
ただし
唯一の苦言
エポがキスするシーン、禅マリの方からも顔を近づけてませんでした???これは勘弁
エポからの一方的なキスだからこそ心に迫ってくるんですから。熱いマリウス
自分からブチュ~~求めてはいけませんっ
カフェソング→バルジャンの告白の間の表現も良かった~~自暴自棄っぷりをこんなに表したマリウス、これまた初めてでございますぅ~~必死にコゼットが「こっちを見て」というところで表情がだんだんと柔らかくなるところ、二人の結びつきが良くわかって微笑ましかった
そしてその絆の強い分だけ、一人になっていくバルジャンの寂しさと「全ての愛情をコゼットに」という優しさが伝わってウルウルきちゃいました
エピローグもコゼットを必死に支えるマリウス……二人が未来の象徴だというのが本当に良く分かりました。そして二人を見つめる列を成すレミな人々の優しい眼差しにまたまた涙涙
ええのぉ~~
今回ばかりはコゼットが羨ましかった。あれれ、じい、もしかしてマリウスに恋しちゃった……か
もう~~~こんなに素敵なマリウスを見せられたら、今後は誰がやっても満足できないかも
ですわ。泉見マリor復活
ノビマリさん辺りを持ってきてくれないと納得できないような
最後になりましたが、本日のカテコ
キャストの皆さん、SPキャストの禅さんと歌穂さんを前に出そうと必死。禅さんは舞台中央で笑顔で応えていらっしゃいましたが(ちょいとルイ16世を髣髴させるような???)歌穂さんは照れて「いいわよ~」と後ろに後ろに
最後の方は禅さんが引っ張り出して
いらっしゃいました。べっしー公演の閉め
ファンテのお姫様抱っこ
キャスト全員が捌けたところで別所さんがシルビアさんをお姫様抱っこ
そしたら、舞台の端っこに残ってた禅さんが歌穂さんを捕まえてお姫様抱っこ
最後は駒田さんがモリクミさんをお姫様抱っこしようとして無理って手を振りながら退場~~
とっても楽しかったです。
さてさて、次回は木曜日。GW出勤の代休を取っているのでマチネ観劇でございます
未見の新キャストで噂では地雷あり
更には学生団体ありで客席に地雷警報
とにかくじいの観劇の邪魔だけはしませんように
仕事を休んでいくってことは……ウフフ~じい的なスペシャル公演なの