じいの徒然日記

内野聖陽さんにfall in loveしたじいのおバカな毎日を綴った日記

内野さんメモ

web記事→インターネットTVガイドテレ東プラスマイナビニュースザテレビジョン
     週刊女性PRIME産経新聞朝刊ウェブマガジン「GOODA」

2/28 映画「初恋」公開
3/20 22:00~ NHK総合 ドラマ「スローな武士にしてくれ」
4/18 22:00~ WOWOWプライム 連続ドラマW「鉄の骨」放送開始
2021年 映画「きのう何食べた?」公開予定

最貧前線 大和公演 大千秋楽

2019-11-21 18:42:01 | 観劇記
10月27日大千秋楽の観劇記です。

泣いても笑ってもこの日が最後……というかプロローグの後にドドーンと出る題字の時点から既に感極まって泣いてしまったのですが やっぱり目と頭と心が登場人物の数だけ欲しいと思うほど全てのキャラクターが愛おしくて別れ難かったですね~~とにかく悔いのないように、というのは難かったけれど(苦笑)200%で観劇してこれでもかというほど泣いてきました。

大楽ということで舞台から伝わってくる熱量もいつも以上に大きいものがありました。特に風間くん演じる艇長さんは感情が前面に出ていたように感じました。もちろん変に滑っているという意味ではなくて熱いものが伝わってきましたね~~今までで一番良かったと思う そんな艇長さんと同じ“側”にいながらも対照的でもある通信長さん、この2人の関係ってホント面白いなぁと……1幕、嵐の後で通信長さんが船長さんに「船を操るのが上手いな」と言うけど、漁師たちのスキルや知恵……プラス駆け引きできる余裕と器を褒めている裏で船を操るのが上手い=艇長を操るのが上手いというニュアンスが出ているのかなと想像して思わずニンマリ まぁ勝手な解釈ですが(苦笑)どっちも正しくてどっちも悪いという面が言葉や行動の1つ1つから“リアルな人間っぽさ”が垣間見られて何とも可笑しくて愛おしい関係とキュンキュンしてしまいました

艇長&通信長の関係に限らず、この作品では各登場人物の1対1の関係がすごーーくツボりました。立場は違えど同じ役割を担う者同士あるいは正反対の者同士、その人にしか言えないことがそれぞれにある。漁師と軍人、人生の先輩と未来ある若者という関係の中にあるもの……見習い君と水兵さんたちの瑞々しさ、無線士さんと通信長さんの俯瞰した賢者の視点、そして船長さんと艇長さんが背負っている上に立つ者に課せられた責任と孤独……等々。艇長さんの孤独(ある面では孤高なのか)が心に引っかかって仕方なかったのが海に落ちた上村二等水兵を助ける場面。漁師たちはもちろん軍人たちも助ける方向にいる中で艇長さんだけが命令遂行のために助けない選択肢を選ぶ。上村が救出されて皆が集まって喜びあっている輪を離れて船尾の方で一人項垂れる、その時の存在感が何だか痛々しかったんですよね~~彼もまた責められるべきではないというか、いろいろなものが綯い交ぜになった気持ちがあったのではないかと……そういう複雑で緊張したものを持ち続けてからの戦後。船長さんとの再会を果たして吉祥丸の甲板に上がった時に溢れ出るものがあったんだろうな~~涙する艇長さんもとい大塚さんとそれを抱きしめるのではなく背中をそっと抱いてあげた船長さん、、、これまた上に立つ者の大きな愛を感じて号泣しちゃったよ~~

ほのぼのシーンもサービス満載。見習い君の手紙を添削する場面では、お「毛」つだいのツッコミから「お前、毛は生えたのか?見せてみな!」の下ネタ炸裂 そして通信長&無線士のアドリブ対決、、、今回は無線士さんが缶詰を指さしながら自分はヒンドゥー教徒なので宗教上の理由で食べられないんです!と若干無理がある カミングアウト……ってことは缶詰の中は牛肉な設定か そしてその後に見習い君にやったように「あ、艇長さん、バカが見るー」を何と通信長さんに!!!やりすぎ的な空気が流れましたが大楽ならではの無礼講 そうそう、あと大楽サービスがもう1つ!戦闘態勢になって持ち場につくまでの時間が遅いと砲術長が檄を飛ばして全員に腕立て伏せを命じる場面。砲術長さんがドSっぷりを発揮。いつもなら5回くらい???だったのが号令の笛を一向に止める気配なく20回。途中で無線士さんだったかな?え、まだやるのって感じになったんだけど容赦なかったわ~~客席は大爆笑 ふと思い出したのが「おのれナポレオン」の千秋楽。宮沢りえちゃんが野田さんに腹筋運動を通常以上の回数やらせてたなぁ~~

屈託なく人間くささや身近さを出す漁師とは反対に何かにつけてめんどくさい程の厳しさに身を置く軍人たちですが、制限された立場の中にも優しさが垣間見られるというか出来る範囲内で気遣い合っているように感じる部分もありました。それなら最初から戦争なんかするなよ と思ってしまうのですが(爆!)2幕で砲術長の容態を気にして落ち込むはじめ君に通信長さんは気にするなと言っていたと伝える。ん?と思ったんですよね~~本当のところは違うのではないか、後のシーンで意識はないが今は大丈夫みたいなことを艇長さんが言っていたような気がするし。厳しいことを言っている艇長さんも何だかんだ言って砲術長さんの足のケガを心配してコッソリ通信長さんに気を配ってほしいみたいなことを仄めかしているところがあるし、通信長さんや水兵さんたちも何かにつけて気にしているし、、、まぁ戦争をするための“利用”と言ってしまえばそれまでではあるのですが(爆!)軍人と言えど一人の人間なんだなぁと思うとその姿が痛々しいとまで思うこともありました。この船はどこに行こうとしている?の問いかけに誰も答えられない……未来を見ていない、見てはいけない、見られない、何か凄く悲しかったです

それを船ごと救ったのが内野船長さん もうぅ~~カッコイイのに随所に愛らしさが滲み出ていて男前の素敵な船長さん 密かなツボ 上村二等水兵を海から引き上げる時に操舵室から身を乗り出して右手を掲げてよーし!よーし!みたいな感じで引き上げる仕草をするんだけど、その時のうっちーな手が好きすぎて 真剣な場面なのにゴメンナサイ あと、、、クジラを見ている時の屈託のない笑顔とか、見習い君が漁労長から舵取りを教えてもらっているのを見守っている時の温かい笑顔とか、ホント沁みた~~ 内野さん演じる菊池太平という男、、、具体的に教え諭すことがなければ余計なことを言うこともないけど内面にいろいろなものを積み重ねたものを持っている器の大きい海の男なんだと思います。それでいて子供のような素直で無垢なところがある。良い意味で大人で子供という感じかなぁ~~本当に本当に愛おしい

横浜の初日の時に感じたのとは違う感覚……理論的な裏付けや学はないけど隠そうとしている真実を一番見通している人物だと思っていたのですが少し違うような 例えば戦争の実際、、、表立って言わないだけで知っていることがあるというのではなくて、本当に知らなかったけど実際の戦闘の一片を目の当たりにして何かを得る。2幕で吉祥丸がB29の攻撃を受けた時に上野は一度実戦を経験しているから戦争の恐ろしさを分かっているけど船長さんは超絶ビビッている。ここで戦争の恐ろしさを本当の意味で知ったのではないかと……一番大切なことを見る目を持っていて一を聞いて十を知る力のある人であるからこその後の行動だと思うのですが、でもね~~船長さんの真っ直ぐなところは本当に素敵だと思いました。決戦前夜、艇長さんに対して見習い君への気遣いを素直に感謝して自分たちはそれに気づかなかったことを謝って頭を下げる、今この瞬間なら言えると思ったのか面と向かって命の大切さを必死に訴える、、、この姿勢は船長さんの隠せない愛らしさから来るのかもしれません……ね?!

1つ1つの命は小さいけどポイっとしていい命はない、この船の奴らは凸凹で1つくらいしか良いところがないけど足りないところを補い合っている、、、最後に吉祥丸の乗組員たちが1つになってB29を皆で撃退するところは大号泣 艇長さんの「やってみろ」は心に響きまくったわ~~その前の旭日旗と一緒に大漁旗が上がって金毘羅ふねふね~♪のところで漁師たちのプライドと粋を感じて既に涙涙だったんだけど、吉祥丸に乗っている人たちが未来に向かって立ち向かっていく姿……小さいけど大きな大きな命を感じました。そして物語の最後で語られた「命繋げていきましょう。それでええんではないですか。みんなそれを望んでいる」という船長さんの言葉。みんな=生きている人、演じている人、観ている人、そして亡くなった人たちもきっとそう思っている。生きている者たちの思い込み、そうあってほしいという願いや救いが込められているように感じて涙が止まらなかったのですが、まさかね~~カテコで井上さんが帰って来られなかった人たちの鎮魂の物語と仰った時には本当に驚きました。この最後の船長さんと大塚さんのやりとり、帰ってこられなかった命、戦争の悲惨さが目の前では表現されないのに船や2人の姿からヒシヒシと滲み出ていました。「平和はなにより」「んだね~~」忘れられない、忘れてはいけないシーンだと思いました。
コメント

最貧前線 東京千秋楽

2019-10-22 19:50:43 | 観劇記
10月13日東京公演千秋楽の観劇記です。

前日は台風で休演となり、この日も1時間遅らせての開演となりました。不謹慎ながら多摩川の氾濫や各交通機関の運行再開状況が前日から気になって気になって……観劇が叶わなかった人も少なくはなかったのではないかと思います その中で千秋楽のお祝いや観に行けて良かった~と手放しに喜ぶことはできませんでしたが、無事に公演が行われ観劇できたことに感謝して一生懸命に観てきました。

今回のお席は14列目のセンターブロックで初日と全く同じお席(苦笑) 前回の2階席の時に吉祥丸に乗っている人たちに双眼鏡でめっちゃ見られたので←気のせい(笑)この日はお返しにガン見しましょう!と勝手に決めてオペラでアチコチ見まくりました そのせいか感情的には少し引いて冷静に見ていたかなぁと思います。想像&妄想は広がりまくりでしたが(苦笑)

嵐のシーンは何故かリアルに感じる部分がありました。おそらく昨日の今日の台風的な 2階席からの眺めも良かったのですが、バランス的には今回のお席ぐらいがちょうど良かったように思います。海に浮かぶ漁船というのが物凄~~くよくかんじられたので その後の穏やかな海に戻った後の場面、水兵さんたちがリバースしている横でよく食べられるな~と毎回感心しながら(笑)見ていたのですが、その時の船長&漁労長の年を重ねた同士の“ブラックな”会話がゾクゾクします。めっちゃ味わい深いわ~ そしてこの二人の企み?裏技??を見抜いた通信長さんの「うまいことやったな」発言。芳醇な企みと余裕を含めて相手を認めたからこそ出た言葉のかなという溝端くん演じる通信長の表情のように思えました。

ほのぼの癒しの時間、1幕の無線室でのやりとり はじめ君の手紙に出てくるお「手」伝い→お「毛」伝いの間違いで無線士さんが毛に敏感発言のアドリブ。毛が無くても(爆!)好きですよ~~佐藤さんの無線士さん その後の通信長さんとのアドリブでは缶詰を使って通信長さんに告白 しかも通信長さんの方が告ってる設定になっていて(笑)「いや~私には妻も子供もいるので」とゴメンナサイしていたりして でもこんなに揶揄い合っていてもビシッと次の場面に持っていくところはさすがです!はじめ君の手紙の綴りを見てやると言ったところ、、、通信長さんの優しさが表れているところだと思うのですが、今回はそれ以上に自分自身が手紙を読みたかったのではないかと……特に手紙の束 を渡されてジーっと見つめていた時の表情がね~~家族に宛てた言葉に触れて素の自分の気持ちが蘇ってきたのかなぁと 厳しい状況の中、手紙を読む時だけでも優しい気持ちを取り戻したかった、家族のことを思い出して癒されたかったのかな?!ってね~~それは無線士さんも同じで、はじめ君に向ける視線がとても優しくて……綴り方を見て家族のことを思い出していたんじゃないかな~と想像してしまいました。

この通信長さん、、、ほーんとオイシイ役どころだと思うのですが 彼に注目しながら艇長さんとの違いを考えていました。THE・軍人な艇長さんと真逆で感情的なところや現代的な(今の時代と同じような考え方を持っているという意味で)ところがあるんですよね~~なので時として艇長さんと対立して言い合いになりかける。でも最後は自分の主張を飲み込んで艇長に従う……もちろん絶対的な軍の戒律と階級があるからなんだろうけど、そこには留まらない何かを二人の間には感じました。自分にはない他の部分で尊敬しているところがあるような……溝端くんの目線の持っていき方には釘付けになりつつもイマイチ物足りない面があるとは思うのですが、奇妙だけどなーんかイイ感じの通信長と艇長の関係性が面白いと思いました。1幕の戦闘機レコードの場面 久しぶりに音楽を聴ける!とでも思ったのか嬉しさを控えめだけど前面に出した表情の後の残念っぷりのね~~がっかりしながらもそれでも艇長さんについていこうとするところも二人の立ち位置や関係性が出ているのかなぁと……そしてそれが後半の「潮の流れがあって…(省略)」のくだりに続くのではないかと

そう、この決戦前夜の場面。通信長さんが家族の写真を無線士さんに見せながら「俺もいろいろあってな、もう随分会っていないんだ」「家族につらい思いをさせている」と言うんだけど、もちろんシンプルに戦争中で軍隊の中にいる身で会うのは難しいということだとは思うんですね~~でもそこには葛藤する内面が含まれているのではないかとも感じたんです……じいの勝手な妄想だけど(苦笑)もしかして家の内で何かあった?奥さんと生きる死ぬで価値観の違いがあった?とか周囲の人間との関係性とかね……だからこそ最後に「もう死に場所は探したりはしていません」と言い切った姿がとても響いたというか、、、それまで戦争が終わった後のことを語る漁師とは違って将来の話には口をつぐんでいた軍人たちが前を向こうとするした姿に観ている方も救われた気持ちになったような気がしましたね~~と、終盤のシーンでふと、、、無線士さんの「俺たち運が良いんだか悪いんだか」というセリフ。適切かどうか迷うところがあるのですが、沖縄戦で生死を分けたチビリチガマとシムクガマのことを思い出しました。片方は全員助かったシムクガマと集団自決をしたチビチリガマ……紙一重の違い、でも大事なものの違い。もし吉祥丸に乗り込んだのが艇長さんたちのような人ではなかったら、あるいは徴用されたのが吉祥丸や船長さんたちではなかったら。もしかしたらB29には立ち向かっていけなかったかもしれないし、B29を撃退した後も海上に残って監視を続ける選択肢を選んだ後に爆沈する道を辿ったかもしれない。「もしも」なので分からないことですけどね……ちょっとそんなことが頭を過りました

そしてそして 愛すべき内野船長さん 1幕でえびす=クジラを見た時の表情がもうぅ~~ホント嬉しそうで可愛らし~~い笑顔をしているんですよね~~こちらまでキュンキュン嬉しくなってくるような屈託のない笑顔 でもね~~今回は内野さん演じる船長さんの目にやられました 特に2幕の艇長さんとの命を巡る議論。全編を通して教えてやるとか年長者の言うことだから聞きやがれ的な上から目線は全くないんですよね。最初は25ミリ機銃の使い方を聞かれて魚釣りに喩えたり、下から艇長さんを見上げるようにして「見習いのこと、すみませんでした」と謝り艇長さんの気遣いに感謝したり……コロコロ変わる表情にセリフの言葉の後ろに隠された思いが表れているように感じました そして「砲術長さんは助かりますか?」「砲術長さんは助けられますか」と艇長さんに投げかける。艇長さんに気づいてほしいという気持ちはあったのかもしれませんが、それ以上に艇長さんの気持ちに寄り添うような空気感があって……でも、その後に「戻りましょう。今ならまだ間に合います。戻って救える命を救ってまたやれることはある」と自分の率直な気持ち、強い希望を伝える時は今までとは違って真っ直ぐの視線を艇長さんにぶつけているんですよね~~そこには船長さんの強くて大きくて優しい思い、艇長さんも含めてみんなで未来を見ようとする姿勢、とにかく強く強く語る目にやられたーー内野さんのモノ言う目は本当に凄い

B29を撃退した後艇長さんは「お前の船だ」と言って今まで操舵員と呼んでいたのを船長と呼ぶようになる。戦後しばらくして船長さんに会いに来た艇長さん、じゃなくて大塚さん……風間くんのお芝居が物凄く自然になっていて更に物語に入り込んでしまいましたが、帰って来られなかった戦友や仲間がいる中で自分だけ生きていることの負い目…船長も同じように仲間を失っているから何も言わなくてもそれが分かったんだと思います。「命、繋げていきましょう」と淡々と言いながらもそこに込められた大きくて重い気持ち。自分の分まで生きてほしい、自分が生きるはずだった何十年を楽しんでほしい……ふと「父と暮せば」に出てくるセリフを思い出しましたが、逝った者の思いまでも溢れているようで温かい気持ちになると同時に戦争は絶対悪で二度としてはいけない行為であり、自分の命も周りの人の命も大切にしてそれを繋げていくことが戦争に抗う手段ではないかと思いました

カテコは全部で5回。風間くんは内野さんをスルーして溝端くんを誘って袖に下がっていくのがデフォルトになったのかな でも最後はベテランコンビと若手コンビ 内野さんとベンガルさん、風間くんと溝端くんの4人で仲良く手をつないで出てきてくれました

さて、残すは2日間の大和公演。これで本当の最後、大千秋楽です。じいの観劇はあと1回、、、どの登場人物も愛おしくて別れがたい~~公演中も見たいところがありすぎてキャストの数だけ目と頭と心が欲しいっ!悔いのないように必死に見て、吉祥丸の帰港を見届けてきたいと思います。で、、、劇場までどうやって行くんだろう(笑)
コメント

禁断の扉が今・・・

2019-10-20 23:49:08 | 観劇記
今日は埼玉県の川口市まで足を延ばしてきました 日曜日の、それも夕方に予定を入れるという、せっかくの休みを1日潰したような気分になるので一番避けたいスケジューリングなのですが、そこまでして何をしてきたのかというと・・・

テテーン




リリアホールで雪組の全国ツアー公演を観劇。いや~~あり得ないことです 宝塚は、1.二幕モノの大作かつ基本的に海外作品しか観ない、2.演目だけでチケ取りするので出演者に興味なしっていうか知らない、3.ショーは苦手なので2幕ラストに少しあるショーっぽいやつが限界、なのよね それが行ってしまったわけですから……和製芝居+ショー、しかも見向きもしなかった全国ツアーなんぞに(笑)禁断の扉を開いてしまったような気がするような

1幕は「はばたけ黄金の翼よ」という漫画原作のお芝居。何の因果でこの演目を観ることになったんだかと自嘲してしまうところはありましたが(爆!)THE・少女マンガな設定と展開!王家の紋章のミュージカルを思い出しちゃったりなんかして……次に絶対こう言うぞーと頭に浮かんだセリフが本当に飛び出しちゃったり、それで良いんかいっ めんどくさいやつ とツッコミどころ満載。ベルばら同様、不親切きわまりない!ざっくり端折ってあるみたいですが(原作を知らないので??のまま終わってしまった部分も)ま、久しぶりにコテコテ昭和的な王道ヅカ舞台を観たなぁという感じで面白かった~♪2幕のショー、初体験でドキドキしていたのですが←悪い意味でね(笑)意外にも楽しめたので良かったです。客席降りがあったり地元ネタがあったり……埼玉出身の真彩さんの「さいたまありがとう~」に望海さんが気に入ってしまったという蕨音頭で会場が一体になってこれこそMusic Revolution!じいは後ろに近い端っこで蚊帳の外って感じだったけど普段はなさそうだから貴重なものに遭遇したのかも。内輪事情を知っているファンの人たちは特別な演出があったりで感慨深いものがあるんだろうなぁと。。。大階段と銀僑のある宝塚の劇場を知っていると出ている人数も少ないし地味かも~と詳しい友人から聞いていたのですが、確かにね~~ショーを大劇場の方で観てみたくなったけど、ツアーもこれはこれで自由で温かくて良かったかな 最後は埼玉の台風被害のお見舞いと励ましの言葉がありました。

しかし、、、やっぱりショーはお目当ての人がいないと自分的にはやっぱり興味ないなと……白状します(笑)望海さんを見たくて今回観劇しました(〃▽〃)~♡2月にファントムを観て何かがおかしくなって この前の雪組公演で禁断の扉を開けるつもりだったのですが(嫌いな日本物+ショーという更なる高い壁だった)チケットが取れなくて(涙)今回は初めて?!普通にかっこよくてハッピーエンドな役で若干落ち着かない 王子さま的な恰好じゃなくて、もっと可哀想になってくれた方が惹かれる~なんて歪んだ愛情を傾けてしまいそうになるのですが(苦笑)おそらく他の人がやってもかっちょいいオイシイ役だと思います。でもそこに留まらない芝居をするのが何か良いなぁって思うのよね~~そして肺に吸い付くような歌声と音符は夢の世界!

こんなことは絶対に言わないんだけど今日だけ最初で最後!のぞ様カッコ可愛いっ
コメント

最貧前線 東京2「階」目

2019-10-16 18:45:19 | 観劇記
10月9日マチネの観劇記です。

初めての!念願の!!2階席での観劇。初日の時からずっと……上から観たら面白いだろうなぁと思っていたのでとても楽しみにしていました 最前列のど真ん中で視界良好。操舵室とほぼ同じ高さなので目線が同じ高さなんですよね~~なので双眼鏡で見られたり、行け!と腕をこっちに振り下ろされるところはこっちに向いて言われているようで無駄にドキドキ萌えました(笑)←自意識過剰 後ろは音響室が迫っているし、フォロースポットの光の筋も見えるのでセットの仕組みや演出効果等々の“裏の動き”が分かってしまうところは若干の興ざめかな~と思ったりはしたのですが、板の上の照明を堪能できるので船が海に浮かんでいるのをハッキリと感じることができるのは上階のお席ならではの貴重な味わい。音も天井から跳ね返る響きを四方から感じられるのでB29が飛んできた時の爆音が流れるシーンは自分も戦場にいる感覚で緊張しました。そして一番の見どころは終盤に吉祥丸の乗組員全員で戦闘機に立ち向かっていくところ。もうぅ~~本当にこっちに向かってくるようで物凄い迫力でした 人間一人ひとりは小さくても、凸凹していても諦めないで必死になる姿が愛おしくて愛おしくて泣けたわ~

ほのぼの無線士さんと通信長さんの場面。今回はアドリブが長めで缶詰に自己紹介する設定という……自分は千田長政で長政という名前は山田長政が由来で、あちらは柳通信長さんで見るからに柳っていう感じで風が吹いてゆらゆらと~~放置プレイの通信長さんに無線士さんが「止めてくださいよ」って(笑)溝端くんも必死にこみ上げる笑いに耐えている顔でした 公演回を重ねるにつれて絶好調になってきてる???

船長さんのセリフで「俺の船の連中は1つくらいしか取り柄のない連中だけっども皆で力を合わせれば魚獲ることできんだ。お互いの凸凹をお互いによく知ってっからいい仕事ができんだ。船長の務めは1人も欠けねーで浜さ帰ってくることだ。その中で若いもんを少しでも一人前に育てるのも仕事だ」というのがあるんだけど、今回は漁師たちだけでなく軍人たち、、、特に艇長さんとの関係性でそのセリフが響きました。艇長さんが言っていることは全てが間違っているわけではないと思うんですよね~~部下を思い遣る気持ちや引っ張っていこうとする気持ちはあるけど“つくづく真面目で熱心な人”でしかも若いのでどうしていいのか分からないのではないかと……海に落ちた上村二等水兵を助けたシーンでも、部下に遅れをとるとは何事かーと砲術長をぶん殴るんだけど、その言動も決して大事に思っていないわけではないと感じたし若くして上に立たなければならない圧か何かも感じ続けてきたゆえの言動だったのかもしれないと……。でもね~~そこのシーンで何も言わずにじっと全船員の様子を見つめている船長さんの存在感には圧倒されました。威圧的ではなく優しいだけでもなく大きくて強い空気感……艇長さんもまたこの航海で一人前にしようとしているのではないかというような

でもね~~艇長さんそのものは結構素直でカワイイ人……か 1幕で嵐の後に祀り直された夷様と御船様を見て小さい子供が信じるかのように船を守ってくれたことを信じたようにお礼を言っているんですよね~~口元動いてたし 見習いのはじめ君も同じだと思うんだけど、純粋だからこそ良くも悪くも感化されるというか戦争に翻弄された存在。それを人として成長させてくれて大人にしてくれたのが船長さん。今まで操舵員としか呼ばなかった艇長さんが終盤にB29を撃退した後に船長!と呼ぶようになった……まぁその後の物言いはアレでしたが(苦笑)尊敬し相手を認めたことがよく分かって何だかこちらまで救われた気持ちになりました。そして戦後に再会した二人の語らい、、、平和の良さ、ありがたみをトコトン知る二人の切ない穏やかさが心に沁みて号泣でした。

いや~~ホントね、もうぅ~~内野さん演じる船長が無性にかっこよかったんです 軍人たちと比べると衣装もセリフも“地味”なんだけどとてつもなくカッコよくて内野愛が溢れまくり 決戦前夜の登場人物たちの姿、、、じいはやっぱり船長さんに釘付けになったのですが、漁労長が皆の形見を入れた袋を持ってきて船長さんも最初は形見を入れようとするんですよね~~でも「やっぱり止めた」と言う。みんなが入れた形見の品をじっと見つめている姿に物凄~~く強い気持ちが伝わってきたんですよね。覚悟を決める他の人たちとは違う、、、諦めないという意思ではあるんだけど他の作戦を考える云々だけではなくて、各々の形見に込められた思い、そこに繋がる大切な人たちの思い、それらの命を守らないといけないという船長としての責任感を伴った強い気持ちを感じましたね~~泣けるほどかっこよかった!!!

劇中で夜空、、、特に星空だけど場面転換の時にイイ味を出していると思うんだけど、2階席だと暗転した時に板の上に張り巡らされたバミリテープが光るのがよく分かるんです。まるで夜空に光る星のようで……それだけ貼られているということは綿密な演出やセットの動きがあって、それこそミリ単位のズレが大きな事故に繋がる大変な作りということなんだろうけど、その光が上から見るととても効果的で……宇宙に輝く星、、、失われた/生きている命の煌めきのようでした。

そうそう、初日に聞いた時から大好きになった音楽、、、聞けば聞くほど嵌ります 楽器弾きの血がウズウズと……変拍子の妙が心躍らせるのよね。あのリズムは中低音パートの楽器でやったら絶対に面白いと思うわ。もしくは指揮したらナルシスト上等!楽しいはず。弾いてみたいな~~誰かスコアきぼんぬ
コメント

最貧前線 東京初日

2019-10-08 23:44:29 | 観劇記
10月5日、東京初日の観劇記です。

やっと?いよいよ?東京公演が始まって、始まったよーという感じですね~~今回はツアーで初演初日の幕が上がったので 前回の観劇@水戸の凝縮(濃縮?)された舞台とは違っていつもの演劇の舞台、とは言ってもさすが世田パブ!とても観やすい空間でした。

今回は14列目でかなり後ろでしたがセンターでまともに観たのは初めて。やっと映像を余すところなく堪能できた~~前2回は上手側で前方のお席だったし決して見えにくいわけではなく映像との融合も十分に味わえたのですが、B29が飛んでくるところや沈没する他の漁船の映像は完全には見えないし、舞台の雰囲気が全部伝わってくるには若干不足している感じがして……。今回は吉祥丸が海に浮かんでいるのが分かりすぎるくらい分かりました←3D映画を見ているようで油断していると飲みこまれそうな錯覚を起こすのっ そして初日は若手キャスト陣の船上の動きに若干の 力不足を感じた船上の動きが今回はとても自然になっていて良かったです。戦闘シーン、、、バックスクリーンの映像がハッキリ見えるので、戦争の緊迫感と漁師・軍人たちの仄々した日常(状況的には非日常だけど)の落差が物凄~~くよく分かるんですよね。無線室で家族の話をしたりふざけ合っているところに緊急電が入って仲間の船の沈没を知る、漁師と軍人のすれ違いから起こる滑稽な日常かぁと思った次の瞬間にリアルに戦闘が始まったり……戦争の悲惨さと、戦争中であっても変わらない人の日常の営みが確実に存在していることを思い知らされて戦争は絶対に間違っていることだと。。。

じいのお気に入りホッコリ場面 一度は没収された夷様とお船様を祀り直すところ、、、あれだけ怒っていた艇長さんがしれっと帽子をとって一礼する姿が何か素直さが出ているというか“ガキっぽくて”可愛かった~♪2幕のレコードの件も面白すぎっ!公演ごとにアドリブっぽいところがあるのですが、内野船長さんの臭いものを見るかのような嫌~な表情が堪らないですね~~戦闘機の音が収録されたレコードではなく普通に(笑)音楽が入ったレコードと知って「ミュージックですか!」って 敵性語を使うなと怒られてたところがこれまた可愛かった~ あと、無事に嵐を乗り切った功績が認められて漁師たちの希望がいろいろ叶えられた時に通信長が「うまくやったな」と冷静な表情で声を掛けるところ、、、どんな意味なんだろうと心に引っかかる部分はあるのですが尊敬が芽生え始めているのをチラッと感じたり……何かキューンとしてしまう場面なのよね。

14歳の見習い、太田はじめくん。ホント気持ちの良いくらいの真っ直ぐさ。見習いだけど軍人の端くれになった誇りを純粋に感じているし、誰よりも早く軍隊に行けて家族に肩身の狭い思いをさせなくて済むと言う。吉祥丸に乗り込む前の境遇をアレコレ想像してしまうのですが、本当ならそうじゃなくてもっと違う方向にその純粋さを向けるべきで、でもその気持ちを利用して駒の1つとした……その罪深さを軍人たちは分かっているからどうにか船から降ろそうとしたんだろうけど 船長さんが「この船の奴らは凸凹で1つくらいしか良いところがないけど、ダメなところを補い合って魚を獲っている」みたいなことを言う場面があって、毎回観ていて何か無性に泣けてきてしまうんだけど もっと広げて考えると漁師にあって軍人にはないところがあり、軍人にあって漁師にはないところがあると思うんですよね。14歳のはじめくんに対する考え方とか……1幕ラストで船長さんが「こんなに怖い航海はない。みんながバラバラの方向を向いているから」と言う場面があるんだけど、最後は漁師と軍人で補い合ってコンソリを釣り上げたんだなぁって

2幕後半、翌日の決戦に備える夜。船長艇長、命について言葉の応酬を交わした後の船長さんの姿に釘づけでした。メインは見張り台で交わされる艇長と通信長のやり取りなんだけど、そっちは今回完全スルー(爆!)操舵室に戻った船長さんから目が離せなくなってしまって……座ってうな垂れて天を仰ぎ一点を見つめている。当然セリフは一切ないんだけど、1つ1つの動きからにじみ出る船長さんの様々な思い。断定できる言葉ではないんだけど、じんわりと、でもハッキリと。少し経ってから漁労長が形見の品を入れるように袋を持ってくるんだけど船長さんだけは結局何も入れなかった。そこに他の登場人物とは違う思いを感じましたね~~皆の大事な命を預かるのが船長、1人も欠けることなく陸に帰すのが船長の役目、そして若いもんを少しでも1人前にしてやる、、、生きることを諦めていなくて策をめぐらせていたのかも???

ラストの戦後シーンで艇長さん、じゃなくて大塚さん(笑)が船長さんを訪ねてくる場面。船長さんは失った戦友たちのことで自分を責めることはないんだから生きろと励ますんですよね~~でもきっと艇長さんはずっと引きずって生きていくと思う。それが船を仕切って乗組員たちの命を預かる者の宿命であり義務でもある。同じ立場にいる二人だからこそ分かち合える思いで、そこには船長さんが命について必死に投げかけていた教えが伝わっていると感じました。今まで流せなかった涙を見せた艇長さんの背中に置かれた船長さんの手が大きくて暖かかった~~こっちまで涙が止まらなくなっちゃった

そんなこんなでホントまぁよく泣きました この演目でこんなに泣いたのは初めてかも 誰かに大切にされて育まれた命を繋いでいく、生きることは自分を大切にすること、でも大きな潮の流れみたいなのがあって人一人の力ではどうにもならないこともある……一人の人間の思いは漁師も軍人も同じなのではないか、戦争は人間を壊す愚かな行為である、、、しみじみと
コメント

最貧前線 水戸公演

2019-10-04 23:35:10 | 観劇記
9月15日マチネの観劇記です。

行ってきました水戸芸術館!この演目を創出したある意味ふるさと!ここは外せない地、絶対に観に行きたいと決めていた劇場でした。駅からのバスでまさかの「PASPY的トラップ」を食らうとは思いませんでしたが……某地の如く県庁所在地なのに全国共通のICを使えないとか地元でしか使えないICでの囲い込みとか不毛な争いとかやめてくれーと発狂しそうになりましたが(爆!)それは置いといて、、、着いてみてビックリ。何とまぁコンパクトな劇場で







シアタートラムを少し大きくした位かなぁ~~ハコの規模だけを考えるとちょっとした私立の学校だったらありそうなホールという感じでしたが(もちろん設備等々はプロ仕様)とにかく小さくて近くて、時間と空間を共有している感があって濃密な時間を過ごした~という感じ。3階席まであったけど高さ的にはセットと同じ目線になっているような 実際に体験していないので分からないのですが、この劇場でしか味わえない視界があるのかも しかし吉祥丸のアノ大きなセットがよくまぁ入ったなぁ~と……横浜公演の劇場はかなり大きく、やっぱりこういうセットは映えるなぁと思っていたので、この演目を作った水戸芸術館はこの劇場で何をしたかったんだ?と若干突っ込みたくなるような気はしましたが 逆に他では味わえない迫力があってドキドキワクワク心が躍動!終盤はセットの上部分が客席に迫り出していて、甲板にいる船長さんを見上げる感じで観ている側も吉祥丸の空間と一体化している気分になれました。凄かった~~

横浜初日以来2週間ちょいぶりの最貧前線。特に初日の時は何げに気になっていた若手の演技が物凄く自然になって役が沁みていたんですよね~~今回は4列目の上手側のめっちゃ前列だった&箱が小さくて1人1人が凝縮されたせい???等と考えてみたのですが、やっぱり確実に進化/深化していると思いました。2度目の観劇でネタバレしているし前回のようなワクワク感はないかなぁと心配していましたが、登場人物のいろいろな思いが伝わってきて違う意味で心臓がバクバク 体のあちこちが潤みっぱなしでした

2回目観劇ということで初日に引っかかったアレコレを吟味 没収された船の神様、、、嵐を乗り切った後で飾ってもいいことになってベンガルさん演じる漁労長が神棚に祭り直すシーンがあるんだけど、あれだけ否定しまくった艇長がその神様を見て帽子をとって礼を尽くす……それを見ていた漁労長がしてやったりのGJな表情をする。結構お気に入りの場面だったりするんだけど、神風が吹く大日本帝国なーんて言っていた軍部が哀れに見えたり、艇長さんが可愛くみえちゃったり

14歳の見習いの太田が吉祥丸に乗船することを知った時に軍人たちの中に流れる微妙な空気と浮かない表情。特に溝端くん演じる通信長の表情にはただならぬものを感じたのですが、過去に戦場で味わった辛い思いや苦い経験があるんだろうなぁ この通信長、同じ士官でも艇長とは違うタイプの育ちをしたのではないかと勝手な妄想(苦笑) インテリ?アカデミックな家の出なのかなぁと思ってみたり……実際の戦時中の資料でも“現代的”な思考で日本の敗戦までも見通していたような人の言が残っていますが、全てを分かっていながらもその時代に生まれ育った故に抗えない、染まってしまった結果の今の姿というのが柳准尉という男なのかなぁと思いました。興味深かったのが通信長と無線士の会話シーン。煙草を吸いに来たと通信長が船底の無線室まで下りてくるんだけど、1幕の時は通信長が先に火をつけているのが2幕では無線士の千田さんの煙草に先に火をつけてあげていたんですよね~~何だか無性に心に響きました。実際の戦況がどんなだかよ~~く分かっていると言う千田さんとの間だからこそ通じるものがあったのかもしれない。船長と艇長の間にも同じものがあると感じたのですが、無線士と通信長の間にもまた唯一その人の前でなら泣けるということがあったんだろうなぁと。。。

2幕で見習いの太田くんを兵学校に入れることになったトコ、、、艇長たちの若い彼を死なせたくない優しさの表れだったんですよね。後にそれに気づく船長さん 「もしかして艇長さんは…」とそのことを言いかけるシーンがあるんだけど、初日の時は艇長の過去の話だと思ってたんですよね~~何か機密事項か何かがあってそれに気づいたんじゃないかと さすがにそれは考え過ぎだったようで(苦笑)でも、、、船長さんよぉ~~今それに気づいたんかいっ!明らかに分かるんだからもっと早く察して!!とツッコミを入れさせてください でもね~~今回は内野さんの菊池船長が吉祥丸を救ったのはもちろんのこと軍人たちの心も救ったと思えるような存在感でした。死に場所を求めて吉祥丸に乗り込んできた軍人たち……死にぞこないと言われ続けた通信長は決戦前夜に艇長に対して「一人前の軍人として扱ってくれた」と感謝していたけど(もののけ姫のある一場面を思い出した)、漁師と軍人、相反する立場であったり思考回路であったりするんだけど、人として持っているものだったり心だったりは共通していて戦争によって傷つけられているのも同じなんですよね。それを全て菊池船長は一度引き取ったうえで命を繋ぐこと、大きくするということの大切さ、生きること以上に大事なものはないことを伝えているんですよね~~それも押しつけじゃなくて静かに自然にすーーっと 素っ頓狂でお茶目なのに締めるところは締めるメリハリ……それが愛らしくて重くて深い。もうぅ~~いろんなものが沁みた涙が出たわ

カテコは5回。2回目からスタオベですっごく盛り上がりました 風間くんを可愛がっている姿が役の延長みたいで微笑ましかったです。最後は風間くんが内野さんを捨てて(笑)溝端くんを引き寄せていましたが、仲良く3人で手を振りながら上手の袖の奥へ。いや~~千秋楽でもうこれで終わりにしてもいいと錯覚するくらいの満足・満腹感でした。

って、もちろんまだまだ終わらないですよ~~10月も通います!
コメント

最貧前線 横浜公演

2019-09-14 23:37:50 | 観劇記
8月27日ソワレ、初日の観劇記です。注ネタバレあり!

~あらすじ~

太平洋戦争末期、小さな漁船・吉祥丸に徴用の知らせが届きます。ほとんどの軍艦を沈められた日本海軍は、来襲するアメリカ軍の動静をそれでも探ろうと、漁船を海に駆り出して、見張りをさせようとしたのです。特設監視艇となった吉祥丸に乗り込んだのは、元々の漁船の船長(内野聖陽)と漁師たち、そして艇長(風間俊介)とその副官(溝端淳平)の軍人たち。航海経験に乏しい軍人たちは、鯨を敵潜水艦と間違えたり、嵐になる兆しを察知できなかったり、海の職人である漁師たちとことあるごとに対立してしまいます。やがて軍人たちは、漁師たちの知識や行動力に一目置くようになり、徐々にお互いに信頼感を芽生えさせていきますが、戦況は厳しく、吉祥丸は海の最前線ともいうべき南方の海域に、わずかな武器を携えて急きょ派遣されることになりました・・。 (公式HPより)


何だか最近やたらと縁のある 神奈川ですが 初の県立青少年センター紅葉坂ホール!坂と名の付くだけあって開演前から酷い健康的なひと時(爆!)でした……しんどかった~ 客席は普段出入りする劇場ではあまりお目にかからない制服の若者だらけ。初演初日の透き通るような緊張とピーンと張りつめた熱気とは違う空気感がとても新鮮でした。


セットはこんな感じ↓




木造船ということで当たり前ですが骨組み部分は木製。見張り?台、操舵室、無線室&機関室の3階建で、更に船首部分と船尾部分で分割可能という大掛かりなセット 劇中では船首と船尾を並べて同じ時間に違う場所で行われているやり取りを分割映像の如く同時に見せたり、自由自在に分離して海上にいる設定をリアルに見せたり……しかもセットを動かすのは人力 敢えて黒子スタイルではなく兵隊服を着てのカモフラージュ?裏方さんたちがワラワラ出てきた時には、この演目ってアンサンブルいたっけ?と思ってしまいましたが もうぅ~~その力仕事に感服しました

そして、そのセットに映像が被さり……紗幕とバックスクリーンに映し出される映像との一体感は本当に見事!骨組みだけの船に紗幕に映し出された吉祥丸が重なってちゃんと一隻の船に見える~~そして船の映像が映ったと思ったらボヤーッと舞台上に照明が当たって船内にズームイン!更に場面によっては後方のスクリーンに海が映し出されて船のセットが本当に動いているように見えて、そのうち客席は波の動きに翻弄されて船酔い状態 若い水兵さんたちは甲板でゲーゲーしていましたが観ている方も気持ち悪くなるかも~(笑)実は映像が出てくる舞台は今まであまり良い印象はなかったので始まる前は正直期待していなくて不安しかなかったのですが(ゴメンナサイ)とても上手く融合されていて面白かったです。まるで立体的なジブリ映画を見ている感じ?映像が飛び出す漫画を読んでいる感じ??とても斬新で演劇を観ているとは思えない不思議な感覚になりました。キャストの皆さんも1コのキャラクターになっているように見えて……2.5次元ではなくて3次元でもない……4次元(笑)ではないけど異次元の存在感がありました。そんなわけである程度後方が観やすいかも~~ 今回は7列目上手側でしたがちょうどいい感じもありつつ、もう少し下がってもいいかなぁと……セットが大きいので首が痛くなりそうな。。。欲を言えば自由に近づいたり遠ざかったりする近未来的な 席があればいいのにとアホなことを考えてみたり

内容的には結構ハラハラドキドキ 原作は遥か昔に見たことがあるような気がするのですがほとんど覚えていないんですよね~~なので真っ新々と変わらなくてホント最後はどうなるんだろうと手に汗握って観ていました。戦争物で歴史的、状況的流れから言って悲劇でもおかしくないだろうと勝手に(笑)覚悟していたのですがまさかの ハッピーエンド!若干ジブリ的なツッコミ満載の上手くやった感はありましたが、とにかく本当によくできた演目でこれを創り出した方々に最高の拍手を送りたいと思いました。この作品に出会えたことに本当に本当に感謝です

最貧前線に出てくる登場人物の性格や立ち位置……清濁全てを包む人生のベテラン、裏事情を抱えた堅物、優しいインテリ、男気ある武闘派、機密情報を知っている曲者、素直な若者等など。戦争を扱う物語ではお馴染みと言えばお馴染みのキャラクターで個人的には新鮮な感じではなかったのですが、役者陣が大健闘 開演前にツイだったかな~~渥美清さんが担当されたアクション→体の動きで船上、海上であることを表現する稽古があったと書かれていたのですが、さすがにそこは役者力の差が出るというか舞台慣れしているorしていないが見える部分はありましたが、それぞれが演じるキャラクターをとても魅力的にしてくれていました 風間くん演じる艇長殿、もうぅ~~憎ったらしいことと言ったら 実は不器用でカワイイ面があるというのが分かってくるのですが、そこの落差はもう少しちゃんと見せてほしかったかな~~いつも思うけど風間くんが演じる役ってオイシイ役が多いよね 次回見るのがとても楽しみになりました。溝端くんの役もこれまたオイシイ……おそらく物凄い重いものを背負っていることが伝わってきました。漁労長のベンガルさんや無線士の佐藤さん、ぜ~~~ったいにジブリ映画に出てくるでろうキャラクターそのもの!酸いも甘いも知っている上でのマッタリ感が素晴らしかったです。蕨野さん演じる砲術長も艇長殿と同じくイラッとさせられるんだけど、この人もまた言葉にできない辛さを背負っているんだろうな~~何か無性に切なかったです。

そしてそして愛する菊池太平船長演じる内野さん 軍人役に比べて決して派手でも華やかでもかっこよくもない役で朗々と教訓垂れることもなければ声を荒げたりするわけでもない。でもね~~じんわりと大事なことを伝えてくれるんですよね~~命を繋ぐことの大切さ。「学はないけど「本当に大事なこと」がわかっている」と内野さんのコメントにありましたが、学はないけど頭や心は時代に翻弄されていない、隠そうとしている真実が一番見えている人物ではないのかなぁと菊池船長を観ていて感じました。そして戦争のことだけではなく人間とは何ぞやという難しいことまで体感で得てきたような……敢えて内に秘めている「何か」を感じさせる空気を漂わせていました。その存在感が無性に嬉しくて嬉しくて 自分の重ねた年齢を棚に上げておいて何ですが(苦笑)そういう立ち位置というか存在になってきたんだな~~と内野愛は果てしなく

カテコは3回で最後はスタオベ 内野さんは風間くんを抱えて揉みグチャ気味に……風間くんの意外に控えめなバイバイとお馴染みの大きな内野バイバイ。いや~~素晴らしい幕開けになって本当に本当に良かったです
コメント

エリザベート

2019-09-14 23:37:30 | 観劇記


7月31日マチネの観劇記です。

新演出になった4年前に観て以来の東宝エリザ。当時はどうにも受け付けなかった新演出 翌年はチケットを取っていたのを放出して見送ったのですが、今回はいろいろと気になるキャストがいたので争奪戦に参戦!観たいキャストと組み合わせ、絶対にNGなキャストを避ける、尚且つ仕事を休んでまでは無理したくないと吟味したところの唯一の希望公演日がこの日。しかも早抜けするゾフィー様とルドルフ殿下の楽というからホント取るのが大変で……チケットが取れたことに感謝

3年前は観ていないので新演出の初演との比較になりますが、随分とヅカ色が抜けた???東宝エリザがヅカに近くなって、ヅカエリザがウィーン版に近くなっていて、それぞれの方向性との矛盾に違和感を感じていたのですが、今回は(前回から?)当初の東宝エリザに戻っていたのでホットしました。一番はやっぱりセリフですね~~「黄泉の世界?私を返して!」「死にたいのか?」絶対に止めた方がいいと思っていたので無くなって本当に良かったよぉ~~

新演出版、、、今回観てこれはこれでアリ と納得できました。今の時代や流れ、観る側の熟成度からすると旧版は合わないと思うし、こなれ過ぎた故のお祭り感・イベント感がなくて演技や歌に集中できる舞台になっているし……チビルドとトートの初対面からのマイヤーリンクまでの流れ、、、剣ではなくピストルを絡めたところが憎らしい演出で好きかな 相変わらずの大仰なセットはもう少しシンプルにしてほしいなぁと思うところではあるんですけどね……今回は2階席だったのでちょうど良かったのですが1階席は見上げないといけないので(前回は1階だったの)正直ツライ あと、、、最後のお迎えシーン。「今こそお前を黄泉の世界に迎えよう」とトートが歌い出したところでシシィが黒服を脱いじゃってるところがね~~やっぱりシシィが「連れて行って闇の彼方遠く」と歌いながら喪服を脱いでいく方がシシィの人生や解放感がストンと落ちてきて心震えると思うんだけどな~~ちょっと付け加えな感じがしてね。。。

花總さんは安定のシシィ。地で高貴な役ができる人ってそうそういないと思うけどホント姫役者。ただシシィはそこまで高貴な生まれではないので、じい的にはシシィよりアントワネットという感じがするんですけどね~~花總さんは。それにやっぱり声が細いのよね~Ich gehör nur mirやWenn ich tanzen willはやっぱり力強く歌ってほしいので物足りない感じがしました。歌声は嫌いではないんだけどな~~2幕で年を重ねていくところは悪くなかったと思います。演じる部分でのシシィの強さと脆さ、キッチュさは感じられたので。

古川トート!噂には聞いていましたが……申し訳ないけど殺意を覚えました 実は一番期待していて絶対に観たいと思っていたキャスティングだったんです。歌は外さないけど(当たり前…か・笑)楽譜に忠実というだけ、黄泉を支配している感ゼロ、舞台に出てきても存在が埋もれている、、、Mama, wo bist Duでチビルドからピストルを渡されて階段?を上がっていくところでカツンと靴の音がした時は殺意を超えたかも~~一番やってはいけないでしょってね あとラストのシシィお迎えの場面で出るのが早すぎ!場面が切り替わった途端にスチャっと出てこられては興ざめです。確かに今までにないタイプのトートではあったんですよね~~Der letzte Tanzの最後の方でその片鱗を見たような 冷たい青の存在感とでもいうのかな~~存在していなくて存在している、みたいな。でもね、、、静の演技というのは物凄~~~く高いものを要求されると思うのね。動の演技も難しいけどそれさえいかがなものかと思う中で何もしないのに存在できる静が表現できると思ってるの?とやっぱり殺意を込めた苦笑い。エベレストよりも高いハードルを越えられるのか……どうなんだろうねぇ

成河ルキ、絶対に絶対に観たいと思っていました。身体能力が高くて演技の幅も広い成河さんですが、思っていたよりもおとなしめだったかな~~前回はかなり弾けていると聞いていたので意外でした。でもやっぱり凄かったわ~~まさかルキーニを意識して観る日が来ようとは ←何せ超偏ったエリザ観劇をしてきたもので ストーリーテラーの側面を出しつつ時代を操っている感じかな~~単なる裁判での再現ドラマではなくてルキーニの妄想のような、でも本当に起きた出来事のような、、、どちらにも捉えられる存在感があったと思います。キッチュも響きましたね~~何気に今の日本を見ているようで妙に説得力があるような気が。御代替わりとそれに伴う報道、過去と現在のバッシングの移り変わりとかね……物語としては突き放して楽しめるけどMilch! を歌う当事者意識があると妙に気持ちが荒んでくるのは気のせいなのか……な。

万里生フランツは安定感が増してしましたね~~っていうか史実のフランツを見ているような感じ。皇帝のプライドと苦悩が表れていました。大人ルドと子供ルドも華があって良かったと思います。そして、、、香寿ゾフィー 中の人の年齢を重ねた素の存在感ではなく演じることによる大きな存在感。決して取って付けたようないかにも作ったようなものではなく役者力によるものというか……上手くは言えないんだけど、とにかく素晴らしかったです。実際はこんなだったという本や記事を読んだことがあるのですが、そこに出てくるゾフィー様そのものという感じ。宮廷でただ一人の男と言われていたのが分かる存在感がありました。すっごく見入ってしまったのがママに会わせてほしいと懇願するチビルドに言い聞かせる場面。厳しい中に未来の皇帝陛下として崇め奉るような仕草?所作?でチビルドに接しているところがあったんですよね~~ふと頭によぎったのがゾフィー様ご臨終の場面。この手だけで育てたわ。皇帝陛下と呼ばれるまで……多分こうやってフランツを敵だらけの宮廷で女手一つで育ててきたんだろうなぁと……凄いっ!

香寿さんと大我くんの楽ということで一言挨拶があるのかなぁと期待していたら何もなく終わって拍子抜け。でもカテコで二人が登場した時の拍手は一際大きかったし、最後はいつものシシィ+トートに加えてゾフィーおばあ様とルドルフ殿下の4人でアンコールで盛り上がりました

もう一人のシシィ、愛希さんが観られなかったので次回あるならそっちも観たいかな~~ってか20周年どうなるっ!
コメント

化粧二題 能登公演

2019-09-14 23:37:12 | 観劇記
7月15日ソワレ(大千秋楽)の観劇記です。



行ってきました能登演劇堂 予想通り遠かった(笑)行きは劇場からの観劇バスに乗ったのですが、日本海沿いの景色がしばらく続いてからの山の中の道で一体どこに連れて行かれるのやら状態。これから観劇するんだよね みたいな感じで





こんな中に突如建っている劇場!しかも最寄駅はこんな感じで徒歩20分。本格的な劇場があるとは思えないどことなく懐かしい風景。電車の本数が…と言うと怒られそうですが公共交通機関で行くには要注意






能登演劇堂は前々から行ってみたいと思っていた劇場でした。仲代達也さんがゲストのトーク番組……名前は忘れましたが、マクベスの舞台を上演した時の話が出て、舞台の後ろを開けて劇場後ろの森?山?を借景のように使う演出をしたこと、そこから馬で登場したこと等を話されていて……その当時じいの中でマクベスブームだったし←もちろん理由はアレ スタンダードな(爆!)マクベスを観たいな~と思っていた時だったので興味津々。このマクベスはテレビで放送された時に見ているのですが、もうぅ~~その時から能登演劇堂の裏手はじいの中ではバーナムの森で(笑)いつか絶対に行くと決めていて 内野さんの舞台で行けるなんて嬉しすぎた

バスでの劇場到着が開演1時間以上前。まずはバーナムの森をば 舞台奥→劇場真裏はこんな感じになっていて、観音開きの扉を開ける仕組みになっていました。



そして借景される風景がコレ。程良く放置、程良く手入れされた里山でした。



劇場内に過去に上演された演目のポスターや衣装が展示してあって開演まで“飽き”時間なく過ごせました。

  



吹き抜けの2階にはポスターと一緒に各演目の出演者の手形等も。化粧二題のポスターの下にもそのうち加わるのかな???



そして横浜公演からの2週間ぶりの化粧二題。今回は7列目ほぼど真ん中で観劇。横浜が微妙な劇場だった上乗せも含めて、、、やっぱり演劇用の劇場は良かった!とても観やすかった!!環境的には少し微妙 携帯が鳴ったり紙類ビニ類の音がしたり客席のウケが自由すぎたりして 勝手なイメージ!今回は大衆演劇が絡む内容だったので違和感はなかった???いや、あまりにも日常感満載なのは観劇慣れとは違うような。。。でも劇場はホント素晴らしいので

大千秋楽の勢いそのままに 加速しすぎて振り切れてしまったなぁと感じるところはあったのですが大楽に相応しい良い公演でした。有森さん演じる五月は今までで一番良かったんじゃないかな~~セリフといい間合いといい凄く自然で素晴らしかったです。伊三郎、五月の演じ分けに緩急があって本音と建前が交錯するところも分かりやすくて……観る側の“妄想”を抱かせる余地のない端から端までギッシリ詰まった感じかな~~見方によっては教科書的なのかなぁと思いながらも良い意味で台本に書かれている通り!セリフの一言一言に納得できる力を感じました

愛しの内野辰三 もうぅ~~これで見納めなんだなぁと思うと1つ1つの言動が愛おしくて しっかり目と心に焼き付けておこうと必死でした。団員には目立つな、自分を弁えて演じろと言いながら「目立っていいのは座長だけ」と言って両袖をピンと伸ばすところは何気にお気に入りだったり 口立て稽古をする時のすかした上から目線はホント大好きでゾクゾク 客席へのご挨拶、もとい口上の練習では「おやおやおやおや、こーんなにたくさんの人々、こんなに高い奥の方まで・・・観てますかー」と……ここの無邪気さも溜んないわ~ でもね~~今回は終盤で思いっきりやられました。辰三がジュール先生に本音をぶちまけるシーン。一人芝居なのでもちろん内野さんが一人で演じるのですが、辰三⇔母親⇔ジュール先生それぞれの顔になっていて、まるで怪盗ルパンの如くその役のマスクを被って化けているように見えたんですよね~~ホント顔が別人にコロコロコロコロ変わったように見えて動けなくなってしまって……気がつけば息子の母親に対する思いをズッシリ刻まれていました…と同時に「お懐かしうございます」と舞台に出て行った後に起こるであろう出来事をいろいろ想像してしまって。。。でも観劇時は余白を許さない感じで目の前にいる辰三が全て!断定や押しつけではなく自然にスッと、でも凄い存在感でした。

ずっと観たいと願っていた内野さんの一人芝居にどっぷり浸かった至福の2ヵ月。この舞台でまた新たな内野な次元に突入したような……はぁ~~ん幸せ
コメント

化粧二題 横浜公演

2019-07-12 23:56:19 | 観劇記
7月6日ソワレの観劇記です。

東京楽から3週間ぶりの化粧二題 関内ホールは初めてでしたが思ったより駅から近くて良かった~~途中横浜らしい 建物(県立歴史博物館だって)があったりして……





良くも悪くも各地によくあるスタンダードな作りの多目的ホール。遠征の地ならありかなぁという感じですが遠征とは言えない場所だし ステージも左右が余っているので空間が妙に目立っていて……その分一座の旗が良く見えるのは嬉しかったです “地方感”というのかな、大衆演劇の旅一座!という雰囲気を演出しているようで良い効果を出しているように思ったのですが、ただね~~セリフは聞き取りにくかったのではないかと……BGMは不自然に響いていたし。音が客席の方に反響するというより舞台上で抜けている感じだったので後方や2階は厳しかったのでは そしてステージは昔ながらの高さでその上セットがサザンシアターの時より奥に作られているという。じい、実は今回最前列での観劇だったのですが思っていたより遠くて……かぶりつきで観られると思ったのに とにもかくにも箱的に一人芝居を公演するには広すぎるのではないかと……興行的&環境的に仕方ない部分はあるんだろうけどちょっとね でもね、、、辰三さんの前口上場面!「うわ~~こんなにたくさんいらっしゃったんですね」と客席に向かって話しかけると?まさかの拍手が「うわ~~2階席まで。落っこちないでくださいよ」と……何か素で嬉しそうだったのは気のせい……か

公演自体はとてもサラッと自然に流れていたように感じました。旅公演を経て更に馴染んできたというか……馴染みすぎて熟れすぎて??なことがいろいろ起きましたが……怪しげな言動や化粧の微妙なノリとか 内野さんは衣装を着る順番を間違えて肉襦袢より先に白い長襦袢の方を着そうになって あ、これじゃなくてという感じで長襦袢を衝立にかけて肉襦袢をソソッと取りに行っている姿が何とも可愛かったり 有森さんも頭に巻く手拭いがうまく固定できなくてズレてくるので観ているこっちがハラハラ ただお二方とも感情表現がより濃くなってきたというか演者自身の思いが溢れ出るようになってきたように思います 洋子の本音、辰三の本心……とても柔らかく伝わってきましたが、その分今までで一番切ない気持ちになったかも

少し間が空いて気持ち的に一旦リセットされたのかフラットに観ることができたような???つくづく思うけど本当によくできた本だと思いました。辰三と洋子が演じる役と自らの生い立ちを綯い交ぜにしていくように、観る側も目の前の演目だったり登場人物だったりと自らの境遇や価値観とを綯い交ぜにしていく。お芝居に逃げ込まない、伊三郎や忠太郎で物事を考えない、、、正論であり客観的な視点なのかもしれない。でもお芝居と現実ってどちらが虚で実なのか分からない部分ってあると思うんですよね。虚の中に実が、実の中に虚が入ることによって演じる側も観る側も「救われる」ことは少なくないと思うし、生きていけることもある 心地よいモヤッと感と優しい空気が堪らない、そんな作品です

カテコは2回、意外にあっさり終演……と、ここまでが通常の観劇記。

その後ふと心に引っかかることがあって 何げなく見ていた事件物のドラマ、、、施設で育った男の子が大人になって連続殺人に手を染める……本当は母親と暮らしたかったけど嫌われたくなかったから施設で暮らすことを選び1年後に監護権を放棄されて捨てられたことを知るという。それと、先月のサザンシアター通いの時に新宿で遭遇した親子。会話と雰囲気から察するに両親と娘ではなく母娘と母の恋人の男の3人連れっぽい。仕方なく連れてこられたような小学生くらいの女の子と、明らかに子供と噛み合わないお洒落をした男女。そこで感じた違和感と女の子の疎外感。化粧二題真っ只中ということもあるのか、何だか無性に気になったというか、お芝居を観て自分の中であーでもないこーでもないと考えているようなことって「現実」には意味をなさないことなのかもしれないなぁと……考えることは止めないけれど。
コメント