晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

繋ぎ止めた二冊

2007年02月25日 15時59分11秒 | 天文ネタ

今日も、画像は有りません。未だ熱が上がったり下がったりの繰り返しで、処方箋が悪いのではと、心の中でヤブ医者めと罵っております(^^)

今日も朝から素晴らしい春の陽気で、一足先に快癒した子供達は遊びに出掛けて留守。私は、額に冷えピタシート貼り付けて、間近に迫った確定申告の準備作業。・・未だ帳簿が全く出来ていない(^^;

星の世界に興味を抱いてから随分経ちますが、たった一人で仲間も居なかった所為か、途中で何度も星と縁の切れそうなことが有りました。しかし、何とかそれを繋ぎ止めた本との出会いは大きいものが有ります。 今回は取り敢えず2冊を紹介致します。 先ず、関勉著『未知の星を求めて』でありますが、これは、高校生の時に購入したもので、当時、私は親元を離れて寮生活をしており星を見るような環境でも無く、天文とは無縁の生活をしていたところで出会った本でした。 読み始めると一気に引き込まれ、当に血湧き肉躍るの感覚を覚えたものです。こうした一流観測者の自伝タイプは何故か面白く眠っているものを呼覚ます性質のものだなと思います。この本も何回も読み返し、我が愛読書の筆頭クラスです。

そしてもう一冊は昭和から平成になった頃、本屋で見つけたL.C.ペルチャー『星の来る夜』鈴木圭子訳でした。当時、細々と撮影をしておりましたが、年に1~2回程度と云う寂しい状況で、興味の対象は他のものに移っており、この本を読むことが無かったなら、機材も全て処分していたであろうと思います。この本も彗星捜索者で有名なペルチャー氏の自伝で、彼の幼少時から晩年近くまでの内容の濃いものです。又、彗星だけでは無く、変光星の観測者(眼視)として素晴らしい方で有ったと、この本を読んで初めて知りました。この本は天文ファン以外の方も充分楽しめる最高に素晴らしい本だと思います。 これも何度と無く読み返した超お気に入りの本です。

・・・この二冊は古くからの天文ファンなら読んでおられるとは思いますが、未だの方は是非お読みになることをお勧めいたします。(依って、本の内容には触れません・・本当は触れると長くなりそうだったので・・) 私個人的には『星の来る夜』が特にお勧めです。

 


恨めしいほどの空

2007年02月24日 20時11分42秒 | つぶやき

今回は画像も何も有りません。 

3日程前よりインフルエンザA型と交際中で、身も心もドップリの状態。それでも、お熱は冷めかけており、破局は間近に迫っております(^^) 

よりによって、こんな時に素晴らしい空が展開しており、21日と今夜の二日を棒に振りました。 今は唯、早く星が見たい!の一言です。


2台の双眼鏡

2007年02月22日 12時50分07秒 | 天文ネタ

Bino 此れまで、10台以上の双眼鏡を使ってきましたが、現在、使用しているのは、この2台です。其れまでの双眼鏡は全て落下に依る光軸ズレで処分しております。

何故、其れほど落下させているかと云えば、鳥見の為の双眼鏡で、恐ろしいほどの使用頻度と扱いも粗雑であったように思います。 今も、鳥見用としての目的が主ですが、星見にたまに使うようになりました。

上の双眼鏡は可也古いニコンの7×35で、正直、新しい双眼鏡と較べて視野内は黄色っぽく暗いです。しかし、小さく軽量なので重宝しております。(車にいつも積んでいる)

下のニコン10×42SEは製品発表直ぐに日本野鳥の会のバードショップ経由で購入したものです。(野鳥の会のロゴ入りです)会の仲間では、スワロやツァイス、ライカと云った世界の名品を持つ者も多いですが、地上の対象を見る限り、差は感じません(但し、ライカの8×30の見え方(コントラスト)には脱帽しましたが) 星を見ても、周辺部は崩れてきますが、クリアーで中心付近は素晴らしくシャープなので申し分有りません。私にとっての一番の利点は覗いた時の自然さが魅力です。又、鳥見では10倍にしたことによりフィールドスコープの出番が殆ど無くなったことです。つまり10倍有れば鳥の詳細は可也掴めるものです。今後、この2台は、星見の方にも大いに活用していきたいと思っております。  


一冊の本

2007年02月21日 14時40分50秒 | 天文ネタ

Hosino 家族全員が風邪熱でうなされ、私も寝たり起きたり。皆、末娘からの感染です。 農家もこの時期に為ると色々と所用があり寝てばかりもいられませんが、身体が云うことを利かないので仕方有りません。 それが、先程、汗が急に出始め随分と身体が楽になり、明日にはバッチリかなと思っております。

さて、今日の画像に有る小冊子ですが、約30年程前に購入したものですが、四日市に住まわれるご婦人の方が書かれた『星のふるさと』鈴木壽壽子著の随筆です。

口径僅か6センチの望遠鏡で、71年、73年の火星接近時の詳細なスケッチが記録されているものです。 そのスケッチと共に、幼き頃よりの星との語らいの記録が、抑制の効いた上品な文体で書き綴られて居ります。

私も71年の火星大接近から8cmの望遠鏡を使い始め、来る日も来る日も火星と睨めっこしたのが思い出されます。現在も 私が小口径機に愛着を持っているのは、少なからずこの本の影響があるような気がします。 何十回も読み返した本ですが、未だに新鮮さは失う事は無く、今も、折に触れ文面に接するたび沸々と天文熱が沸いて来ます。


一瞬だけの月と金星

2007年02月20日 03時25分49秒 | 天文ネタ

219f 昨夕は雲が多く、それも西空はとくに・・・

諦めていたところ月が見えはじめ、慌ててカメラの準備。しかし、構えたとたんコンデジはバッテリー切れ、傍にあった180ミリレンズの付いたデジ一眼で一コマのみ撮影できました。 それ以降は全く駄目。 待機しているうちに身体を冷やしてしまったようで、寒気がとれず夜は早くに寝ました。 そして夜中に目が覚めて、空は如何かなとおもい窓からチェック・・・駄目。(風が窓を叩いてました) 体調もイマイチなので一寸ホッとしました。(喉をやられたようで咳が・・・不覚にも風邪をひいたようです)

ここは、大事をとって無理はしないことにします。 相変わらずショボイ画像ですが、一瞬だけ見る事が出来たのでヨシとしておきましょう。(早い時間でしたので、地球照も殆ど判りません)


やっぱりコイツは名機(TS-50)

2007年02月18日 23時35分09秒 | 天文ネタ

218ts50 今日は雲脚こそ速いですが、先ず先ずの条件でした。先日注文したアイピースが今日届きファーストライトも兼ね、夕方高橋TS-50を引っ張り出しました。 

雲脚が速い場合、導入したとたんに雲の中と云うパターンが多いので、急いで、モータードライブを装着。これで、導入さえすれば後は雲に隠れても追尾しつづけるので、切れ間が出るのを待つだけです。 

先ず、金星を一寸だけ見て、直ぐにβOriに向けました。ポツンと綺麗に伴星が見えます。次にζ星を入れました。これは、6センチのテスト星ですので、無理かなと思っておりましたが、何と分離出来ました。100倍(XL7)ではダルマ状態(切れ目は判ります)でしたが、140倍(XO5)にしますと完璧に分離で美しいとさえ思える見え方です。そして、土星へ向け輪を見ると黒くカッシーニ空隙が確認出来ました。

私自身、5センチで確認したのは初めてです。条件も良かったのでしょうが、確かにこのTS-50の光学性能はアクロ鏡としてトップレベルのものと再認識しました。 肝心のファーストライトのアイピース(ペンタXW10㎜)はγLeoαGemβMonに向け確かめましたが、見易くて広く、中々良いアイピースと云う感想です。(この焦点域に関しては余り使ったことが無いので、この程度の感想です) 夕食を挟んでの星見で2時間位の観望時間でした。(終了時には全面雲に覆われました)


不具合は承知の上

2007年02月17日 18時51分14秒 | 天文ネタ

Ts65skaitai 今日は、午前中に雛人形を飾り、午後からは中古購入時より不具合が有り、だましだまし使っているTS-65S架台を再解体しました。赤緯軸に致命的なダメージが有り、ダマシとして締め付けを強くして調整しております。 見た目は素晴らしく綺麗な外観なんですが・・・

取り敢えず、若干締め付けを緩めて後は、低温時のグリース粘度に依存と云うゴマカシ調整で終了(^^;

致命的ダメージはここでは申せません。 (締め付けと云うことで、想像は付くでしょう)   何れ、65S架台のジャンク品でも出たら部品取りに購入しようかと思っております。(中々出ないでしょうね・・・)    ところで、肝心部分の画像が有りませんが、理由は集中して作業をしていたので、撮るのを忘れてしまいました(^^;


暴風雪後の空

2007年02月16日 18時54分30秒 | 天文ネタ

Newyuzora 一昨夜から続いた暴風雪が今朝で鎮まりました。 その後は時折陽射しも有り、積もった雪がドンドン融けて行きます。当地でも陽光は春のものです。

夕方、いつもの愛犬の散歩の後、夕空の中に金星を見つけ、双眼鏡で暫く観望。 その後、H-100鏡筒+パルサー経緯台を引っ張り出して欠け塩梅を見ました。 

 

これなら、コンデジの手持ちで写るかなと、アイピースにLVズームを使って数コマ撮影。でも殆ど失敗で、マァマァなのはこれだけでした。(失敗の原因は手振れです) 結構、面白かったので、又、機会を見つけやろうと思います。Kinsei

撮影は17時15分でシャッター速度1/3.2秒です。


惚れ惚れTS-50 

2007年02月15日 12時13分19秒 | 天文ネタ

Ts50zen 外は大荒れの天気で、一寸心配な望遠鏡小屋に出向きました。一昨日、望遠鏡の自家定期的点検?を行ったTS-50(74年製)が対物キャップを外したまま置いて有りました。(普段は鏡筒部は外して棚の上に保管しております)序に、滲み滲みと架台から鏡筒の作りを見ましたが、(毎度見ているのですが・・・)惚れ惚れする作りには呆れるほど感心致します。僅か5㎝の屈折望遠鏡の作りにしては過剰とも思える品質(堅牢さとアルミ鋳物の仕上げが素晴らしい)、手抜き部分など、どう眼を凝らしてみても見当たりません。対物フードのキャップもねじ込み式で、極軸内はベアリング入り、当然光軸修正装置の付いた対物セルと、上級機に有って、この機に無いのは目盛環位です。

この製品が発売された当時(70年前後)、どの様なユーザー層に向けてのもので有ったのかは容易に想像出来ますが、その方面での使い勝手は現在の基準で見る限り、如何にも中途半端なもので有ったと思います。(注:ポータブル赤道儀としてのことを云っております) 

Ts50seru しかし、質感に乏しいコスト重視の機材が氾濫する今になって、この製品の持つ魅力は光を放ち始めます。(古い人間だけかも・・・しかも、古望遠鏡オタクだけ?) 

ノスタルジック過ぎもしないスタイルと剛健さ、そして口径5㎝として第一級の光学性能を持つこの望遠鏡は、私の一番の宝物です。

画像ですが、バックが余りにウザイので、ガウスぼかしをかけております。 望遠鏡小屋ですが、古本置き場でも有りますので、書名隠しが本当のところです(^^)

 


荒天前の星見

2007年02月14日 09時25分08秒 | 天文ネタ

Ts65210 昨夕、何時もの愛犬の散歩時、雲が切れて晴れに向かう空模様。早速、散歩後にTS-65を出して金星を暫し観望。夕食時に明日より荒れ模様の天気との予報を聞き、晴れている内に観望しようと大急ぎで、観望に向かいました。

気流の状態は余り良い方では有りませんでしたが、冬期としては上々でしょう。機材の方はμ-210+EM-10T2jTS-65の二本立てで行いました。 始めに先日、65ミリで確認出来なかったθAurを捉えましたが、今度は、容易に65ミリで分離出来ました。 次にオリオン座の重星、β、ζ星も綺麗に分離出来、その他の重星も暫し観賞。 (この間μ-210は温度順応) 

次は土星に向けましたが、65ミリでも余り綺麗に見えません。 そこで、温度順応完了したμ-210にて土星を見ますが、落ち着いた像では有りませんでした。 倍率は200倍が限度と云うところ。その後は、両方の機材にて重星巡りを暫くしておりましたが、観望開始から3時間位経った22時頃より気流が落ち着いて来ました。しかし、今度は透明度がグッと悪くなり3等級がやっとと云う感じです。外気温は-7度を指しており、身体も冷え切って来たので、一時自宅に戻りました。

20分後に再開して、昨年末に確認出来たシリウスBは如何かと向けました。開始時とは可也条件が良くなり星像の肥大は殆ど収まり時折ジフラクションリングが見え、その後は延々とシリウスとの睨めっこ。

その後、気流状態はドンドン良くなり其れらしきものが時折見えるようですが、ナントモ確認の範疇では有りませんでした。(本当にもう一歩と云う感じでした)結局2時間ブッ通しでシリウスを見ていたことに為りました。その後、締めくくりに土星と大好きなεBooαCVnを観て5時間に及ぶ観望を終了しました。 この時の土星はピクリとも動かない状態で貼り付いているような感じでした。しかし、土星像は赤茶けており(黄砂?)本体部の詳細は余り良く見えませんでした。(μ-210でのカッシーニ空隙は、何時も実にクッキリとシャープです。この光学系のコントラストの高さは可也なものと感じます)