晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

まだまだ現役 エイコー9cm、相棒はAP 

2019年09月14日 22時01分56秒 | 天文ネタ

12日の夜、快晴の空では有ったが、風が少々強く又、恐ろしい程、夜間の気温降下で星見には好条件とは言い難い状況の中、何時もより遅い22時20分よりビクセンAP赤道儀+エイコー 9cmニュートン鏡の組み合わせにて開始する。 アイピースはタカハシ製ツァイスサイズ5㎜~18㎜を使用する。満月間近の月の下、望遠鏡セットも照明要らずで中々便利でもある。 多くの星屋さんは月光を好まない様だが、重星屋の私には余り影響は無く、却って便利なことの方が多い。只、もう少し細い月の方が月面観望も楽しめるので良いのだが・・・。 下の画像は、もう間もなく刈入れの始まる稲田を照らす月下にてエイコー 9cmニュートンとAP赤道儀の勇姿である

先ずはそして土星を軽く観望し、アンドロメダ座γ星(アルマク)、近くの三角座ι星(アルマク同様、秋空を代表する美重星)、次に天頂付近の白鳥座β星(アルビレオ)全天一、ニの美重星、惑星の存在が有るとの話題になった61番星δ星(この重星は私の重星修行中、毎度観ていた星で、牛飼い座ε星の次に数多く観ている重星)しかし、今回は分離出来なかった。もう少し気流が安定していればと云った感じであった。こと座WWカシオペヤ座ι北極星わし座π星(もう少しと云ったところで未分離)時間の経過と共に、どんどんとシーイングが悪くなり、7/10~3/10と云った調子で気温の方も凄い降下を感じた。 画像をもう一枚、観望終了間際のものである。

何時も、メモ代りとしての画像なのでリアルを心掛けているのだが、ついつい望遠鏡には照明を当てたりの小細工をしてしまう、でもこれはしていない画像(^^;

24時丁度に星見終了をしたが、一時間半以上もこの鏡筒一本で通したのは四十年振り位になると思う。 二年程前に懐かしくて再購入した望遠鏡だが、少しだけ使って直ぐに物置の奥に仕舞い込んだりしたのだが、やはり、想い出多く思い入れも有った機種(初めて購入した市販望遠鏡)だけに、このまま眠らせてしまうのは如何なものかとの思いから、再度、光軸調整を確りと行ったところ結構良く観える鏡筒で又、重量も軽く、先日、軽量軽快なビクセンAP赤道儀を購入したことから、お気軽さでは無敵に近い(反射鏡搭載としては)組み合わせが出来たように思う。 この夜の観望も、フリーストップ操作から生まれる軽快さは、面倒な導入も楽しさすら覚えた。 残念ながらエイコー架台の方は脆弱過ぎてお引き取り願ったが、代わりにAP赤道儀が今後もエイコー9cm鏡筒の現役を強力にサポートしてくれることだろう。


やっぱりピラーは良いね

2019年09月11日 18時28分17秒 | 天文ネタ

昨夜、雨が近いので雲の多い空であったが、EQ6用ピラーとEM-10との組み合わせの塩梅が知りたくて無理に行う。が、しかし、外に出ると南天附近が晴れているだけで此れでは・・・ということで、暫く振りにTS-130+ASKO架台の組み合わせで20時50分より開始。見えている土星を暫く観ていたが如何もパッとしない見え方で、ん~とチェックすると光軸がズレており、星を観ながら修正したが上手くいかず嫌気も差し撤収。 空は南空以外にも天頂付近にも雲の切れ間が有り、AP赤道儀に載せたFC-60を引っ張り出し観望再開。ここで、やっぱり調整もロクに出来ない万年初心者には屈折が良いね~と強く強く感じ入る。   

此れならばと云うことでEQ6ピラー改EM-10に載せたFC-76も設置することに。ピラーはそれ程重くも無く先ず先ずで設置は直ぐに終了。 丁度、北極星も見えて来たので、両赤道儀とも極軸設定もスマホの支援アプリでキッチリと行う。(眼視は大体で良いとよく言われるが、私は赤道儀を使っている意味が無いということで、其れなりの程度では有るが、確り設定するようにしている) 

二台並べ月等の見え方を較べたりしながら22時40分迄星見を行う。 やはり、ピラー脚は足元が三脚と較べ制約が少ないので快適。 晴れ間を探しての観望なので、アンドロメダ座γ星カシオペヤ座ι星(三重星)η星こと座ε星土星木星といつもより対象天体は少なく、又、出動の機材すべてに一寸ばかりアクシデントが有ったので、尚のこと対象が少なかったのである。 ※赤道儀はパッテリー関係、鏡筒は先に述べたとおり。 

今日は日中暫く振りの雨降り、仕事も出来ないので一日望遠鏡弄り。 空も夕方から晴れ始めて来たので間も無く出陣しようと思っている。昨夜の問題点は全て解決したので今宵は良い星見が出来そうだ。 

 


今更だがEQ6PRO用ピラーにEM搭載

2019年09月09日 21時44分53秒 | 天文ネタ

丁度一年前にケンコーEQ6PRO用ピラータカハシEM-10を載せようと購入したのだが、若干加工をしなければ着けられない為、面倒臭くなって放置していた作業を、最近、天文へのやる気と稲刈までの間が暇過ぎて、本日やっと一年振りに手をつけることとなった。 先ず画像を載せよう。

画像左から順に説明するが、これはピラー架頭で付属の架台留ボルトではネジ山が違っており、タカハシ架台ネジで使われているインチネジを用意し、それにワッシャーとジャンクボックスから見つけたカラー(ボルトの長短調整の為で本当は不用)を入れて架台留ネジは完成。次の中央の画像は方位修正支持ピンだが、既にEM-10に嵌め込んだ場合干渉したので20㎜弱カットしたもの。この状態でEM-10は載せることは出来るのだが、SE延長筒等を介する場合にはこの支持ピンが大き過ぎ、右の画像に有るようにサイズを小さく整えた。金きり鋸で30度超えの倉庫の中でギーコギーコと夢中になって作業をしていたら頭痛と吐き気に襲われ少々熱中症になった。 しかし、その甲斐も有って無事終了し、不動点高、110㎝140㎝の二通りの使い分け出来るピラーとなった。

只、延長筒を使うと見た目もバランス的に一寸だが・・・。実際の使用では、椅子に座っての観望を主としているので低い方での使用となるであろう。 このピラーは値段が安かったこともあり衝動買いしたものだが、実用的に問題無ければ実にCP溢れる商品と思うが、さて如何なのだろう・・・

 


お天気は下り坂

2019年09月07日 22時10分46秒 | 天文ネタ

5日の夜のお天気予報は曇りであったが、風呂上りに空を見上げると晴れている。 急いで身支度をしてPODへと向かう。 直ぐにPODの屋根を開放してパソコンを立ち上げ、その数分後には観望開始である。 温度順応もヘッタクレも無くヘルクレス座α星(夏空では第一級の重星)、ρ星(等光に近く、伴星の水色が綺麗)κ星(変な表現だが重星らしいバランスを持っている)と立て続けに観望。 雲の到来が間近に迫っているのは間違い無いので慌ただしい。 そんな中、秋祭りのお囃子練習から帰って来た妻と次女が星を観たいとPODにやって来たので土星を入れて観せたが、又、土星かとブツブツ言いながら、でも凄いねと云って直ぐに帰ってゆく。(他を見せてもインパクトが・・・)

その後、いて座54番星(普通の重星)、時間的に高度が低くなり過ぎたBU245(大気状態が悪く、雲を通してなので伴星は未確認)を観るが、只、入れただけと云った内容。 転じて、アンドロメダ座γ星(全天でも一、ニの重星)π星59番星と観る。ここで、何時もの記念撮影をするが、今回は久々のSAMYANG 14mm f2.8を使用。

この頃になると、西空は可也雲に覆われ始めており、お開きにしようかとも思ったが、その前におひつじ座にいる天王星と水がめ座にいる海王星を久方振りに観る。天王星は入れた瞬間に面積体と分かるが、海王星は若干判りづらいが青緑色が目立つので見過ごすことは無い。おひつじ座に望遠鏡を向けたので、序に第一級の重星γ星ε星(この夜のシーイングでは微妙な見え方)と観るが、この頃では略、全天に雲が拡がっており、これを以てお開きとした。 20時10分から22時45分の星見。 使用アイピースは前回に続き今回もpentax XO2.5を対象天体全てで使用した。 購入してから十数年経ているが、XO5は随分と使用したが、此方は殆ど使ったことが無かった。ここ2回程使用してみたが、倍率の点で難しい場合も有るが、全然イケているというのが感想である。判別し辛い近接重星等ではコントラストの有る観え味が効果を発揮するようだ。 その他、使用アイピースはナグラーズーム3-6pentax XW3.5 nikon nav57.pentax XW10(導入用)である。

 


屋根付きは有難い

2019年09月02日 21時35分15秒 | 天文ネタ

今月最初(1日)の星見は昼間にAP赤道儀+FC-60での太陽観望・・・相変わらず真っ白の貌である。 天気は非常に好く、夜まで続くが少々透明度が低い状況となり、低空では雲が湧き始めていた。 ここ最近の勢いに任せ、星見へと外へ向かうが、今宵はSKY SHED POD内と決める。 この時期は日中と夜間の温度差が有るので夜露が酷い。先日も機材や自身身体も濡れ少々懲りたのと、透明度が悪いので導入に梃子摺りそうな感じがあったからである。

 

21時丁度に家を出て準備等もあり星見を開始したのは30分後位からである。先ず、沈みゆく木星を入れ、観るに堪えない像状態で直ぐに他へ鏡筒を向ける。 次に西空低くくなった牛飼い座ε星を入れるが、100倍位では重星の判別がつかない観え方で少し倍率を上げたところで分離でき、200倍位が丁度良い観え方であった。 次はへびつかい座ο星でコントラストの綺麗な一対。 ここで、毎度の記念撮影を行い、温度順応も少しは進んだことだろうと土星に向ける。やはり先ず先ずの見え方で、思い切って300~400倍にしてみたが其れなりに像破綻することなく観えていた。 続けて土星周辺のいて座の重星を観ることとし、先ずは南斗六星の斗を形づくっているφ星からτ星へと線を約2倍に伸ばした先にHN119という5等級の重星が有るのだが、余り目欲しい重星の無いこの星座に有っては中々綺麗なコントラストを見せる対象と思う。 次に有名な干潟星雲の直ぐ傍に有る6等級の重星でWNO 21と云う名の結構綺麗なペアを観る。(これ等を観るのは十年振り位と思うが、全く記憶に無い) そろそろ眠気も限界に近づいたところで、わし座π星(1秒台の近接重星で見応え有り)、15番星23番星(全く分離出来ない) 最後にや座ζ星を観て23時にお開きとした。 

最近は暇でロクな仕事もしていないのに眠くてしょうがない。 今は少しでもヒグマ騒動で星見の出来なかった分を取り返そうと思っているので一寸だけ頑張っているのだ。因みにヒグマは先日、捕獲されたようで一寸安心している。(家の傍に出没していた個体か如何かは確定されてはいないが、略、そうであろうということである)

久し振りにPOD内からTOA130+EM-200での観望を行ったが、自動導入よりも夜露に濡れないと云う有難さが身に染みる。 鏡筒にも全く露は着かず、非常に快適である。只、TOA130には狭過ぎて、二度、接眼部に頭を打ち、毛も無いのでモロなので、血が出たのではないかと思う程であった。 注意して動くようにしていれば良いとは思うのだが、よたよたするようになった老体には厳しいかなとも思う。 ペンタックス105ミューロン180でも満足出来るので、TOAは・・・ん~と思ってもいる。

この画像を撮った際に、昴が東天から昇って来ているのを観て、もうすっかり秋になったと感じた次第。 観望時も厚地のジャケットを着ていたが、結構寒かった。