12日の夜、快晴の空では有ったが、風が少々強く又、恐ろしい程、夜間の気温降下で星見には好条件とは言い難い状況の中、何時もより遅い22時20分よりビクセンAP赤道儀+エイコー 9cmニュートン鏡の組み合わせにて開始する。 アイピースはタカハシ製ツァイスサイズ5㎜~18㎜を使用する。満月間近の月の下、望遠鏡セットも照明要らずで中々便利でもある。 多くの星屋さんは月光を好まない様だが、重星屋の私には余り影響は無く、却って便利なことの方が多い。只、もう少し細い月の方が月面観望も楽しめるので良いのだが・・・。 下の画像は、もう間もなく刈入れの始まる稲田を照らす月下にてエイコー 9cmニュートンとAP赤道儀の勇姿である
先ずは月そして土星を軽く観望し、アンドロメダ座γ星(アルマク)、近くの三角座ι星(アルマク同様、秋空を代表する美重星)、次に天頂付近の白鳥座β星(アルビレオ)全天一、ニの美重星、惑星の存在が有るとの話題になった61番星、δ星(この重星は私の重星修行中、毎度観ていた星で、牛飼い座ε星の次に数多く観ている重星)しかし、今回は分離出来なかった。もう少し気流が安定していればと云った感じであった。こと座WW、カシオペヤ座ι星、北極星、わし座π星(もう少しと云ったところで未分離)時間の経過と共に、どんどんとシーイングが悪くなり、7/10~3/10と云った調子で気温の方も凄い降下を感じた。 画像をもう一枚、観望終了間際のものである。
何時も、メモ代りとしての画像なのでリアルを心掛けているのだが、ついつい望遠鏡には照明を当てたりの小細工をしてしまう、でもこれはしていない画像(^^;
24時丁度に星見終了をしたが、一時間半以上もこの鏡筒一本で通したのは四十年振り位になると思う。 二年程前に懐かしくて再購入した望遠鏡だが、少しだけ使って直ぐに物置の奥に仕舞い込んだりしたのだが、やはり、想い出多く思い入れも有った機種(初めて購入した市販望遠鏡)だけに、このまま眠らせてしまうのは如何なものかとの思いから、再度、光軸調整を確りと行ったところ結構良く観える鏡筒で又、重量も軽く、先日、軽量軽快なビクセンAP赤道儀を購入したことから、お気軽さでは無敵に近い(反射鏡搭載としては)組み合わせが出来たように思う。 この夜の観望も、フリーストップ操作から生まれる軽快さは、面倒な導入も楽しさすら覚えた。 残念ながらエイコー架台の方は脆弱過ぎてお引き取り願ったが、代わりにAP赤道儀が今後もエイコー9cm鏡筒の現役を強力にサポートしてくれることだろう。