一昨日でこのブログも満十年を迎え、十一年目へのスタートを切ることになった。 このブログも最初は(アン次郎のぐうたら星日記)と云うブログ名であったが、途中から現在のブログ名にした。 理由は星を見る機会が減り始めて、星の話題が無くなり始めたからである。 大体、ブログを始めたきっかけ自体が、星見へのモチベーションが低下してきたのを何とか食い止めようとの苦肉の策で、早い話が十年前、既に天文熱は下降の一途であったのである。 それを何とか踏み留めていたのがこのブログであり、もう一つ星より望遠鏡(機材)好き人間であったからに他ならないと思う。
そう云うことで、天文趣味から去らない為にも、可能な限り続けることにした。 尚、姿勢としては天文関連からは逸脱しない方向を堅持したいと思っているので、無雪期等の農業の忙しい時期は星見をすることは略、無理なので更新は無いと云うこと。 カテゴリ-では他に(つぶやき)(野鳥)と有るが、星見関係以外は割愛する方向になるので今後の更新は・・・・と思う。 それでは、こんなブログではあるけれど、宜しくです。
さて、今年の総括として、機材の購入で良い出会いが多かったことが挙げられる。 その中で、ニコンDfの購入は最たるものであった。使い易さはこの上なく星の写真でも一般撮影でも古くからの慣れ親しんだ操作感は私にとっては最高のカメラである。今、絞り値は?や露出補正値は?といったことがファインダーを覗かずとも確認が出来ているので快適この上ない。動画機能等は無いけれど、カメラ本来の姿の様に私は思う。 次にはSAMYANG 14ミリ F2.8レンズを手に入れたことであるが、これは実にいい写りで、絞り解放でも視野周辺までとても良い像であり大満足である。 購入時は随分と迷い、純正レンズの中古を探していたが、金額的にも合わず(使用頻度からの価値観) 妥協して購入したものだが、嬉しい誤算であった。
誤算と云えば、最近購入したミューロン180Cも実は妥協して購入したものである。 実は西村20㎝ニュートンがF9と云う仕様の為に、長大な図体故に決して広くないskyshedPODでの使用には一寸運用が厳しかった。 そこで、ニュートン鏡で15cm位でF6~7程度の鏡筒回転装置付き鏡筒を探していたが、如何しても見付らず、妥協の中でリニューアルしたミューロン180Cを購入したのだ。以前にも記しているが、ニュートン鏡の様に鏡筒内が単純なものが観え味も優れていると感じているので、其れなりに抵抗が有ったのだけれども、購入後、三回程しか使っていないのだが、実に良く観える。(その内、二回はシーイング3/10程度で、6~7/10が最高であったが)悪シーイングでも良い観え味の片鱗を窺えると云ったところで、サイズ、性能等からの総合力では若しかしてメイン鏡になる感じすら抱く。
そして、最後はやっぱりこの望遠鏡との懐かしい再会だろう。
高校生の時に初めて買った既製品の望遠鏡EIKOW 9センチ反射式経緯台。これをネットでやっと見つけ購入できたことだろう。 時々オークション等で出品されるのだが、中々同型機は出てこないのである。 実のところ、この望遠鏡も細部(架台の構造及びファインダーが上等)が少々違っているが、型式名が同じなので良しとしている。 この望遠鏡は当時としても安価で上等なものでは無かったが、架台のフォルム等には現在のものには無い美しい曲線が取り入れられており、実用性一辺倒ではない微妙な味付けにより、星を観ると云う精密機器に品格すら与えているように私は感じている。 残念ながら、現在販売されている実用本位の望遠鏡機材にはそうしたものを感じることが全く出来ず寂しく感じている。 只、この望遠鏡の使い方はチョイ見観望専用として、農繁期の一寸した時間を見付けての活用と云うことになるだろう。 観え味等は来年の春~秋の間に確認?再確認?したいと思っている。 部屋の中に置いており、暇さえあれば撫でさすり磨いているのでピッカピッカの状態である。
以上が今年印象に残る出会いの機材である。 ところで、長い間、ノスタルジック機材を収集してきたが、このEIKOW 9センチで完結ということにした。(私の原点の望遠鏡と思っているから) 来年早々に還暦を迎えるので、今後は真に新しい出会い(機材)を求めながらの天文ライフを送りたいと思っている。 因みに、こんな田舎での暮らしでは、新しい人との出会いは殆ど無く、ここ最近は別ればかりである。 そんな中、機材の出会いだけは未だ未だ有りそうである。 さて今年の更新はこれが最後と思うので、ではでは皆様、良い年をお迎えください。