今年の締め括りとして、天文黎明期よりず~と憧れ続けていた西村製作所の20cmF9鏡筒(1969年製)を所有するに至ったことが一番印象に残ります。今でこそ長焦点鏡と云われるスペックですが、40年程前ではニュートン鏡としては標準の範疇ではないでしょうか。手に入れた当初は長大な図体に恐れ戦き後悔すらしたものですが、高橋製作所製JP(83年製)架台へ搭載してみるとバランス的にも程良く、確りとした鏡筒回転装置が付いており、非常に取り回しが良いです。接眼部は2段ドロチューブ式で接眼アダプターはドイツサイズ対応となっており、アメリカンサイズに換えるにはネジ山の問題で一般的に流通しているものが使えず一寸焦りましたが、1段目部分の内径サイズが49㍉P0.75のフィルターサイズで有った為、即、ボーグのアダプターを組み合わせて無事解決。序にヘリコイドアダプターも装着したので合焦作業はオリジナルに較べ随分と快適になりました。ファインダーはクロススケールが無く、3度強程の狭視野ですが、惑星や重星しか見ないのと昔からファインダーには全くと云って良いほど拘らないので十分です。さて肝心の20cmF9の見え味ですが、良いような気がする・・・つまり光学性能を確かめられる程の空に未だ巡り合っていないからです。しかし、悪シーイングの中でも焦点内外像をチェックして見ましたが(意味が無いかも知れない)外像は綺麗なバームクーヘンですが内像はカラッキシ・・・ これは、過修正と云うこと?? それでも、αCMaの伴星が見えたので、初めて見て嬉しかったから良いことにしておこうと思います。何れ、好シーイング時に所有鏡筒の中で一番の見え味で有った高橋MT-200と較べてみたいものです。因みに焦点内外像が見事であったのは、昨年、手放してしまったアストロ15cmF8.5で完全な対称でした。(売ったのを少々後悔) 何れにしても、この西村20cmは生涯手放すことは無い望遠鏡で有ろうと思います。手作り感漂う質感は最近の望遠鏡とは一味も二味も違い、MT-200等はブリキの玩具に思えるほどで、見え味よりもこちらの面が、私の嗜好としては大いにウェイト占め気に入っているところです。
私のハンドル名の由来は、この画像(生後3ヶ月時)の愛犬アンちゃんのあだ名から来ております。現在は7歳になっておりシェットランド・シープドックとしては可也大柄な体格を誇るオス犬です。(殆どの方がコリーですか?と尋ねる程デカイです) シェットランド・シープドックは牧羊犬でイギリスの北方海上にあるシェットランド諸島にて産出された犬種で、寒さに強く丈夫な体質です。性質は兎に角よく吠え、非常に活発で幼犬時の飼育は可也大変です。(成犬になっても我が家のアンちゃんは落ち着きが全く有りません) プロフィールに現在の姿を載せようと思っていたのですが、換毛期で残り毛が酷いので2歳の頃の写真にしました。折を見て、現在の写真に換えようと思っております。(現在は胸毛の長さもボリュームもあり立派です・・・と思います?)
挨拶代りに私の愛機を紹介します。(今後も徐々に紹介します)先ずは、高橋製作所10㌢F10反射TS-1(78年製)鏡筒に同じく同製(83年製)のEM-100です。鏡筒部は20年近く貸し出していたのを昨年に回収したものであり、主鏡の鍍金はボロボロ(鏡面をゴシゴシ拭いたようです)ですが、見事な星像を提供してくれます。昨年の火星接近時にはHSTにも迫るかと云うほどの滑らかな模様を見せてくれました。(シーイング最良) 鏡筒の心円度が高く回転はスムーズで非常に扱い易い鏡筒です。架台は名機90Sに隠れて陰が薄く人気も今一つですが、私はこちらの方が好みです。(両軸駆動はやっぱり良い)短脚化したV社ピラー脚とのコンビで使用頻度は可也高い架台です。(以前はアストロ15cm反射を搭載していたが強度的に厳しかった。)