晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

広くて快適! でも気流が・・・

2015年03月26日 23時41分15秒 | 天文ネタ

昨夜は2時間(22時~24時)今夜は40分(22時20分~23時)と新システムにて快適に観望を続けている。 新システムと云っても鏡筒はPENTAX 105SDHFに架台の方は久し振りに使うタカハシEM-10Temma2jrである。 この架台は所有する唯一の自動導入機でPOD導入を考えていた時より、このスタイルへ持ってゆくことを少しは考えていた。 持ち出したパソコン(唯一RS-232C端子付き)も数年前より物置に放りこんでいたものを引っ張り出し、ステラナビ9をインストールして架台とRS-232C端子を介してケーブル接続。(ナビの文字表示(星座名)が出来ないという不具合があるが、星座の形が判るので何とかなっている)  ※ その後、設定画面にてDirectXをOFFすることで解決

自動導入機能を使用するのは7~8年振りのことと(準備が面倒で使わなくなっていた)思うが、PODにしたが故に再度試みる気になったスタイルと思う。 先ずは久し振りに使ってみての感想だが、当に楽ちんそのものである。 狭いPOD内にて苦しい姿勢を強いられながらの導入から解放され身体への負担は一気に減った。 昨夜は牛飼い座の重星巡り、今日はしし座を巡ったが、両日とも酷い気流状態で特に今日は悪気流の様相を示す海鳴りがものすごく、開始から20分間程は何とかであったが、その後星像は悪化の一途で重星鑑賞どころではなくなった。(ここ最近は日較差が10℃以上もあるのだ) 今日の空は余り良い透明度ではなかったが、昨夜の透明度は素晴らしいもので、微光星も随分と見えており手動導入を終了近くにしてみたが、シャープな星像のファインダーでは却って光度差が分かり辛く対象の導入に可也苦労した(^^:  それにしても、PODにしたお蔭で、一寸した時間でも観望でき、又、色々な星見スタイルも可能になったような気がする。 此れからは農家にとっては忙しい時期になるが、このスタイルでならと一寸期待ができそうだ。


寝ようと思っていたら、晴れていた・・?

2015年03月23日 15時00分00秒 | 天文ネタ

昨夜(22日)のこと。 水稲育苗ハウス等の作業も始まり、疲れて寝ようとしたが、その前に窓から空を見上げると・・・晴れていた。 止めておこうと思ったが、今後の天候はあまり良くないとの予報も出ているので一寸だけと思いPODへ向かう。 予報では弱雨となっていたが、東寄りの風が強いが略快晴の状態。 しかし、シーイングの方は先日同様に良くない。 南~西の低空には雲が湧きあがって来ており、ノンビリとはしていられない予感。 先ずは星が見えている間に現場写真(^^;

おおいぬ、オリオン、おうし座が山に沈みかけている。(鏡筒 TOA130S  アイピース ペンタXW10㎜ ニコンNAV7㎜及び5㎜ ナグラーズーム3-6) 天候の余裕が無いので、重星のみとして先ずは大熊座ζ星(ミザール)より始める。シンチレーションが悪い所為か何時もの迫力が感じられない見え方。 次に猟犬座α星(コル・カロリ)も星像が毛羽立ち魅力半分の見え方。 そして牛飼い座μ星はそれ程毎度観る対象ではないので、こんなものかと思う見え方。それにしても、この星は主星との離隔が100秒強もあるので主星は何時も導入用の星に成り下がっている。 伴星が7等級台のペアで離隔は2秒程と云うことで中々楽しい見え方をする為、望遠鏡で見る限り影薄い存在である。

次に毎度の牛飼い座ε星(プルケリマ)に向けるが、これは先日の見え方より厳しく100倍では伴星を認めるのは困難であった。140倍で暴れる主星の光芒から顔を覗かせている。 200倍にもすると星像は暴れるが伴星はハッキリと見える。 (私の乱視も悪化しているので、倍率が低いと見辛くもなってきているようだ) ここで、数年振りにからす座へ向ける。 この歪な四角形の左肩に有るδ星だが、10㎝以上の口径で見るのは初めてで、一寸期待した。と云うのは離隔は20秒以上もあって如何ってことないのだが、意外と主星、伴星の光度差があって見落とすことがあったが、13㎝にもなれば全く意に介さず簡単に確りと何事も無かったの如く見えている。 この星座にはストルーベ番号(Σ)の付いた1600番台の綺麗な重星が有るので、興味の有る方は立ち寄って観られると宜しいかと。 

次に先日も観たおとめ座γ星(ポリマ)、ふたご座α星(カストール)を観たところで、天候も何とか持ちそうと判断し、余りに狭苦しい動きや姿勢を強いられていたので、少しでも楽な姿勢と思って鏡筒の載せ替えを敢行。 当然、鏡筒は私の基準鏡であるPENTAX105SDHF。 厚着をしていたので、大急ぎで行ったその作業は大汗を伴った。 

入れ替え後は、思ったよりも快適では無く、只、望遠鏡接眼部の真後ろに身体を入れることが出来るようになっただけ・・・。 ともあれ、早速ふたご座δ星を入れるが、これも光度差の有るペアで主星8等強と伴星3、5等級程で離隔5秒台のもの、このペアは色が綺麗なので楽しめる(黄色と紫色?)。次に綺麗続きでこの時期毎度のかに座ι星(イオタ1)云うまでも無く黄色と青色系の美しいペアである。 さて、最後に木星を見て、21時30分から23時10分の観望を終えた。この時分には雲が空の半分を覆い始めていたが、止めたのは眠くて如何しようもなかったのが一番の理由。

さて、途中から鏡筒(鏡筒長は約30㎝差)を換えたが、空間的に若干の余裕は生まれたがそれ程のものでもなかったのも事実。 反省として、途中での入れ替えより、対象天体の空域を(頻々と子午線を超えるような使い方)を絞る方が得策と感じた。 尚、何時もながら口径10㎝は絶妙なサイズと思う。 能力的にも取り回しの面でも最高のバランスと再々認識す。口径10㎝以上は贅沢・・・?? ※但し、私の観望対象ではと断りを・・・


ここにも春の訪れ

2015年03月20日 22時53分22秒 | 天文ネタ

当地にもやっと春がやって来たようで、家の周囲に積もっていた雪は、ここ2~3日で一気に消えた。  昨日の夕方、SKY PODへの電気配線作業を済ませ、久し振りの星空へ向かうという気持ちに反し身体の方は重く、やっとこさ腰を上げ23時丁度に観望を開始する。 当然、電源は100V交流を使用する。 4メートル強の東の風が吹いているので、シンチレーションは想像通り良くない。 早速、鏡筒(TOA130)をふたご座のカストルに向けるが、100倍の視野の中で毛羽だったとても美しくはない見え方である。 次に木星に向けるが当然此方も良くは見えない。 そんな中で、何時もの引き伸ばし法にて木星を十数コマ撮影するが、2コマを除き全て歪な形に写っていた。 そんな中の1コマを載せる。(その他、カストルも撮影)

ニコンD5200 アイピース TSオルソ12.5mm ISO 6400 1/60 2015/3.19  23h24m  其の儘では載せられず、レベル補正を施している。 いつも酷い画だが、今回も同様。 それならば載せなければ良いのだが、ブログと云うもの文字だけでは寂しいような・・・・。  此れまでにも何回となく自分の撮影に関しては全く意義を感じていないと述べているように、天体の撮影は苦痛ですらあるのだ、 当にブログの為に撮影しているようなものである。(^^;  しかし、メモとしての意味もあるのでブログだけの為ではないが・・・

さて、その他、かに座ι星、しし座γ星、おとめ座γ星、牛飼い座ε星と云った冬から春の代表的な重星を観る。(但し、どれも汚い見え方で唯一、牛飼い座ε星のみ200倍で観るが、これが一番良く見えた。 尚、強めの湿り気を含んだ東風が吹いていたが、POD内では非常に快適で防寒具も一切湿り気を帯びないのでとても気分が良く、 又、機材も夜露に濡れることも殆どないので大変よろしい(^^)