晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

順調に星見モードか?

2018年08月19日 16時08分15秒 | 天文ネタ

盆前位から農作業は可也暇になって来たが、肝心の水稲は余り良い出来に向かっていない。 未だこの時期はうだる程の暑さがなければ良い獲れ秋とならないのだが、ここの所ず~と気温は秋そのものとなっている。 只此ればかりはお天道様次第なので今から気を揉むことは止めることとした。 そんな状態だが、日中より結構時間が取れるようになって来たので、EIKOW 9cm反射TS-130反射の経緯台取付け位置の修正やASKO架台の三脚開き止め作製を行った。

画像を見ても分り辛いがEIKOW 9cm反射TS-130反射も鏡筒のバランスを取り直し、7~8cm鏡筒先端側へ取付け金具を付け直した。 又、使い勝手の悪かったASKO架台三脚の開き止めを、タカハシ等で使用している同程度の厚みの鉄板にて作成した。色は最新のタカハシライトブルー・・・(偶々保有していた鉄板の色がこの色であっただけ)  これで、これら鏡筒の弄り作業は全て終了。 早速使ってみたが、以前より間違いなく使い良くなった。

さて、昨夜そして一昨夜と当地は星空に恵まれ、連夜の観望となった。 一昨日の夕刻にJP架台からEM-10架台に交換作業をし、ミューロン180Cを初めて搭載し使ってみたのだが、全く振動の心配も無くこのランクの架台で充分と云うのが分った。以前よく搭載していたのは一回り大きなEM-200であったが、3本継ピラーで有った為か重量のあるEM-200では重心が高く却って振動の誘発が有ったように思う。 17日の夜は20時50分より開始し、シーイング3/10程度の良くない空であったが広い空間の出現とクランプ操作に苦しい姿勢を強いられない小型架台とが相俟って非常に快適な星見をすることが出来た。 それにしても、この夜のシーイングは酷く、火星や土星及び月等は流れの強い川底の石を見る如きで、二重星の牛飼い座ε星(プルケリマ)は終ぞ分離出来ず、わし座π星も同様に分離は無理、水瓶座ζ星は綺麗ではないが分離(100倍では無理で200倍で確り分離)、その他、ヘルクレス座α星、δ星、ρ星は分離出来た。 途中から改良したTS-130+ASKO架台にも出動願って彼方此方と鏡筒を向けたが、口径差等なんの足しにもならない程のシーイングであった。 夜空のは湿気を帯び潤んだ様な感じであったが、其れなりに星が見えていたので、久し振りにオルゴール赤道儀を引っ張り出し、彗星の21Pが有るだろうと思われる空に向けて、ニコンDf ニッコールAF20㎜ 絞りf.4.5 ISO 1600  露出123秒 22時43分 に撮影してみた。 ペルセウス座カシオペヤ座キリン座の近傍と思うが、流石20㎜のレンズでは無理である(^^; 尚、画像は毎度のリサイズのみのJPG撮って出し

カメラレンズは処分に処分を重ね、マクロレンズは別にして、一般レンズでは35㎜が最も長いレンズとなっている状況・・・。 (この夜は23時丁度迄観望をした)

さて、翌日(18日)は予報では曇りと云っていたが、気温こそ秋のような温度であるが、朝からず~と晴れの天気。 風も又、日中との温度差も前夜より少ないので、前回よりも良く観えるだろうと期待して20時30分より星見の開始。 予想通り、前回駄目であった月や土星、火星も揺らぎ少なく、土星はカッシーニも綺麗に観え、牛飼い座ε星も綺麗に分離して見えた。ここで、このままこの鏡筒(ミューロン180C)で通せば良いものだが、撮り頃の彗星(21Pの撮影となればPENTAXでの直焦)も来ていることだし、思えばPENTAX 105は暫く使っていなかったぞと思い始め、こうなると交換せずには居られず鏡筒の換装作業・・・。PENTAXからはファインダーを外していたので、急遽取付け主鏡との光軸合わせをして星見開始。

う~んやっぱり重星には屈折だなと暫しプルケリマにうっとりと見入る。恒星像の周りに出るリングが綺麗で、落ち着いた像に接すると・・・である。 と気分よくしていたら、月明かりが消え夜空が暗くなって来たなと思ったらあっという間に雲に覆われ観望終了。 この夜は僅か1時間程の星見。 火星、土星、木星、月、牛飼い座プルケリマ、りょうけん座コールカロリ、アンドロメダ座アルマク、ヘルクレス座α星(この重星をドギツイ色合いと述べて居られる方が多いので、人の観る感覚は随分と違うのだなと思っていたが、この度は私もドギツイ色合いと初めて感じた。これまで何十回も視て初めてのことである) ※私は色を抑えた控えめなペアと感じていたが、透明度が増せば色は出て来るわな(^^;

何れにせよ、ここにきて順調に星見モードには入っているようだが・・・   正直、こんなことより天候が心配である。

 


もう立秋である

2018年08月08日 18時43分05秒 | 天文ネタ

此処二三日は9月末並の気温で、オマケに東風の強風が吹き荒れ、最高温度でも20度少々、夜は寒くストーブを点けるといった塩梅。 当地の水稲は今肝心(豊凶を左右する)の開花期なので、この天候は非常に気懸りである。 そんな中、立秋を明日に控えた6日、一日中ヤマセの強風であったが、雲が少なく星が可也見えていたので22時丁度より星見を開始した。 こんな天候の時は実にスカイシェッドPODは有難く、防風の役割をキッチリと担ってくれる。 しかし、気温だけは如何し様も無く、初冬並の防寒着で応じた。 いつもそうだが、私の場合余り鏡筒の温度順応には時間を掛けておらずシーイングが悪いの如何なのか正直定かではないが、こんな強風の場合はシーイングが悪いのだと決めつけ、覚悟の上での星見である。 

今日の相方はミューロン180Cで、使うアイピースはニコンNAV5㎜、7㎜、14㎜ PENTAX XW10㎜、XL21㎜で、5㎜と7㎜は殆ど使えるような空ではなかった。 先ずは火星を入れ次に土星も入れるがどちらも当然ながらツマラナイ見え方(カッシーニが辛うじて判別できる程度、火星に関しては何も述べること無し)、アイピースは10㎜、14㎜、21㎜では何とか堪え得る見え方。 西天に低くなっている牛飼い座ε星(プルケリマ)だが、何とか分離出来る程度で、それでもこの強風の状態で分離するのだから、最悪シーイングではない。 その後、ヘルクレス座α星を随分と長く見続ける。(控えめな色合いで美しい重星) 鏡筒にアダプターを介してコンデジを付けているが、重星を撮影する予定であったが、火星を撮っている図である。(撮影された火星は視るに堪えぬのでアップは避けた) 使用しているアイピースのニコンNAV14㎜はミューロンの眼視用に購入したのだが、重星撮影用も兼ねているのである。カメラはニコンクールピクスP300乃至P310を使っている。(以前まで使っていたクールピクス4500は背面液晶が小さ過ぎピントの確認も儘ならず引退していただいた) 

非常に寒くてこ一時間程でお開きとしたが、東天を望めばすっかり秋の星座で、かなり大きな流れ星が数個飛ぶのを観た。 運が良ければ写るかなと思いニコンDfニッコール20㎜を取り付けISO 1600 絞りf4にて25秒露出のものがこれである。

本州の方では猛暑とのことであるが、此方はもうすっかり秋の佇まいである。 今日も強風が吹き荒れたが、現在の空は晴天である。 今宵は軽量軽快なFC60でちょこっと見ようかな。 ※追記 と予定していたが、その後、曇ってしまった(^^;

 


今月になっての星見

2018年08月06日 13時49分32秒 | 天文ネタ

中々、書く暇が無く(眠くて)今月1日、2日の星見メモ。 一日は久し振りにタカハシFC-60+K型経緯台での組み合わせにて玄関前で星見。 21時30分からなので木星も充分に観望出来、土星、火星と相変わらず素晴らしい像を提供してくれた。 アイピースはナグラーズーム3-6㎜のみで83倍~167倍を得ることが出来るので口径6㎝で観る惑星や重星では全くにして充分で、この組み合わせはお気軽には非常に重宝している。 しかし、途中から正規観望場所にヒョイッとつまみ上げて移動し、小屋からTS-130+アスコを出し、両機にて同天体を観望するが、中々如何してFC-60の善戦が目立った。 

画像は玄関前での火星観望の様子。 丁度、火星、土星、木星が写っている。 この日は1時間弱の星見で22時20分に終了する。(昼間の暑い中での農作業が堪えているので、長時間は無理・・)

さて、翌日も良い天気で、シーイングも良さそうな感じ受けたので、小一時間程仮眠をとり22時よりスカイシェッドPOD内のTOA-130での観望を開始する。 西の山に低く隠れそうな木星を捉えるが、当然グラグラ状態、直ぐに土星や火星に向け観望を続ける。 しかし、如何も狭くて彼方此方に頭をぶつけたりで落ち着かず、隣の小屋よりTS-130+アスコを引っ張り出し、温度順応をさせる間にTOA130ミューロン180Cへと換装作業。  先ずはTS-130での観望に切り替えて感じたことは何処にも身体の動きを束縛されることがないので快適極まりないことである。 欠点は夜露が着き易いことだろう。 因みにPODは半分屋根が開いているが、不思議なことに殆ど附着しないのが素晴らしい。

ミューロン180CTS-130も順応充分になり、両方で昨日同様に見比べをする。 月惑星、共に素晴らしい観え方で、(倍率は合わせるようにした)どちらも甲乙付け難い観え方。 重星は略TS-130での観望(PODは天頂付近に自由度がないので)になり、ヘルクレス座α星カシオペヤ座η星、ι星、いるか座γ星、はくちょう座δ星、β星、こと座ε星、北極星、唯一牛飼い座ε星のみ片付ける前にTOA-130で観る。 滅多に観ない白鳥座β星だが、やはり重星の当に横綱であるとひしひしと感じた。 

POD内はミューロン180Cに換えて可也余裕空間が生まれたが、快適さの点では自由空間の屋外置きに敵わない。 真剣にラン・オブ・シェッド(移動小屋タイプ)を考えてみようか。 (この夜は24時10分に終了)