大体、此れまでのパターンで、天気が悪くて星見が出来ないなぞと愚痴をこぼすと晴れるものだ。 昨夜が当にそうであった。 夕方位から晴れ始め、次第に全天に拡がっていったようで、星見を始めた23時頃には略快晴の状態(南天低く雲が有った)
開始当初はタカハシ13㎝ニュートンで星見をしたのだが、シンチレーションが悪くてオリオン座の重星や月も全く駄目、これでは、時間を経てもロクな見え方は期待出来ないと思い、少しでもマシな中身の星見にすべくFC76+EM-10の組み合わせもセットする。どちらもシンチレーションには勝てず、何時もの綺麗な星像を見せてくれなかったが、日を跨ぐ頃より徐々にマシな星像を観ることが出来るようになった。 因みに星見をするのは9月中旬以来である。 あの頃は此れ等の鏡筒は素晴らしい観え味を提供してくれたが、やはり流石に夏場の気流とは段違いの悪さを実感した。 一時間位かかってやっとオリオン座リゲルの伴星を確認でき、やっと次の対象に移る気分となってミンタカ、アルニタク、σ星、トラペジウム、月面と観るに至る。 このくらいシンチレーションが悪いと口径等の差はあまりないもので、アルニタクの見え方が13㎝の方が楽に観えた程度であった。 何れにせよ、100倍程度の倍率では少々の難物重星は分りずらいもので、150倍位からがハッキリとなり、重星はやはり他の対象とは違った適切な倍率があるようだ。 25時頃に終了したのだが、最後ににふたご座のカストルを観て今年最後の星見とした。流石、重星の王者カストルはどちらの鏡筒も素晴らしい見え方で良い締め括りとなった。 望遠鏡を片付ける時は、鏡筒一面はバリバリに凍り付いていた。 観望写真はニコンDfに20㎜レンズF5.6 ISO1600 露出4秒のもので、略、昨夜の記憶に近いものとなっている。 月夜で周りも可也明るいが、すぐ傍の防犯灯も点灯しているので尚のこと明るい。 しかし、昨年から今年に掛け、我が町では全ての街路灯をLEDにした所為もあり、以前と較べ空は暗くなり星も綺麗に見えるようになった。 このことは良い傾向である。
さて、今年は春先など物凄いペースでの星見であったが、夏から一気に失速という状況になった。 しかし、これも天候の傾向がそうであったのだから仕方無い。 さて、何とか星見へのモチベーションもそれ程落ちることがなく今年一年過ごしたが、来年はどうであろうか?
それでは、皆さん、今年一年有難うございました。 良い年をお迎えください。