晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

惚れ惚れTS-50 

2007年02月15日 12時13分19秒 | 天文ネタ

Ts50zen 外は大荒れの天気で、一寸心配な望遠鏡小屋に出向きました。一昨日、望遠鏡の自家定期的点検?を行ったTS-50(74年製)が対物キャップを外したまま置いて有りました。(普段は鏡筒部は外して棚の上に保管しております)序に、滲み滲みと架台から鏡筒の作りを見ましたが、(毎度見ているのですが・・・)惚れ惚れする作りには呆れるほど感心致します。僅か5㎝の屈折望遠鏡の作りにしては過剰とも思える品質(堅牢さとアルミ鋳物の仕上げが素晴らしい)、手抜き部分など、どう眼を凝らしてみても見当たりません。対物フードのキャップもねじ込み式で、極軸内はベアリング入り、当然光軸修正装置の付いた対物セルと、上級機に有って、この機に無いのは目盛環位です。

この製品が発売された当時(70年前後)、どの様なユーザー層に向けてのもので有ったのかは容易に想像出来ますが、その方面での使い勝手は現在の基準で見る限り、如何にも中途半端なもので有ったと思います。(注:ポータブル赤道儀としてのことを云っております) 

Ts50seru しかし、質感に乏しいコスト重視の機材が氾濫する今になって、この製品の持つ魅力は光を放ち始めます。(古い人間だけかも・・・しかも、古望遠鏡オタクだけ?) 

ノスタルジック過ぎもしないスタイルと剛健さ、そして口径5㎝として第一級の光学性能を持つこの望遠鏡は、私の一番の宝物です。

画像ですが、バックが余りにウザイので、ガウスぼかしをかけております。 望遠鏡小屋ですが、古本置き場でも有りますので、書名隠しが本当のところです(^^)

 

この記事についてブログを書く
« 荒天前の星見 | トップ | 暴風雪後の空 »