晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

望遠鏡は玩具?

2009年01月31日 21時02分13秒 | 天文ネタ

Ariup3日程前の夕方は素晴らしく晴れ渡り、夜は星見が出来るとぞと喜び勇んで前回使用したD型架台に改良?を加えた。この架台はシステム化以前のタイプで鏡筒バンド(65㎜鏡筒用)固定である。 以前の私であれば65㎜屈折専用として当たり前に使っていたのだが、このところ、最低でも口径3インチは必要と思うようになり、架台とのバランスも良いFC76を搭載する為のアリミゾプレートを装着することにした。アリミゾプレートはポルタ経緯台に付いていたものを利用した。このタイプは肉抜きをしていないので加工するには最適である。 加09130ariup_2 工とはいっても赤緯軸を貫通しているボルトを通す12ミリの穴を開け、ナットで締めるのでアリガタに干渉しないように、又、レンチでの締め付けクリアランスの確保に必要な深さと径を抉り取る。 作業は簡単だが中グリ加工が一寸面倒。ロクな道具が無いのでドリルにてボルト穴周辺を削り取る。後はヤスリで削り跡を整えて終わり。 画像2で判るようにプレートが赤緯微動金具を止めるボルト2に干渉するので、其の部分を接するか接しないか程度に削る。これで仮にアリミゾを留めているナットが緩んでもズレることは無い。※追加説明 画像でアリミゾ金具がピッタリと架台に密着しているが、実際には赤緯軸を止めているナットが干渉(2ミリ程)しピッタリとは収まらない。そこで、私はナットを其の分を削って解決した。(ナットは7ミリ程の厚みなので、2ミリ位削っても問題無し)

09127arimizozen 訳の判らない説明文だが、画像を見れば一目瞭然。所要時間は1時間半程であったが、空を見上げると雲が全面に張出していた(^^;

これで、D型赤道儀も色々な鏡筒を載せて使えるようになったが、このFC76 辺りが上限だろう。

 

 

09130dzen 組上げた姿は、無骨だが最近の望遠鏡には無い魅力が感じられるのだが、こう思うのは私だけか・・・(^^;

使う予定も余り無い架台だが、こうして手を加えたりするのは暇な時の時間潰しには持って来いで、私の良い玩具だなと思う。(^^;

 

 

 


コイツの活用は(西村20㎝F9)

2009年01月27日 14時06分08秒 | 天文ネタ

Nishimura 自分は口径に余り拘らないタイプだが、このところ、それだけでは満足出来兼ねる気持ちが時折湧くようになった。私の星見はたんなる重星観賞の域でしか無いのだが、観賞ゆえに美しく見たいと云う気持ちが強くなってきたのだ。(^^;  口径を大きくすれば良いのは判っているのだが・・・    日頃、設置が楽で10cm以下の口径を多用しているが、今後は今まで出番の少なかった20cm鏡をもう少し活用しようと思う。

今時、20cmを大口径と云う人はいないが、私にとっては20cmは充分に大口径で星見に使うとなれば相当に気合が必要。 形式によっては手軽なタイプ(短筒)も数多く有り、私自身も所有していたが、現在、下記に述べることからこの鏡筒のみ手元に残っている。 残した理由は先ず、40年来の憧れの鏡筒で有り、終の鏡筒と決めていたこと、そして何よりも何処までも伸びる高倍率性能である。

二年程前にも書いたが、700倍超にての素晴らしい土星像500~600倍でのこと座WWの度肝を抜く星像及び月縁部の素晴らしさが眼に焼き付いているからだろう。略、同じ条件下で他の所有する20cmとも比較したのだが、決して追い着くことの出来ない歴然たる差を感じた。 

但し、能力を発揮出来る空には滅多にお目にかかることが出来ず、デカイ(長い)ので設置、観望も億劫と云うのが弱点である。 常設でもすれば幾分緩和されるであろうが、長い鏡筒長と云う面だけは背丈の低い私には厳しい。

この鏡筒(1969年西村製20cmF9)を如何に活用するかと言うことで、先日倉庫内で組上げて見たのだが、主鏡セルを地面すれすれ迄下げることによってどの方向に向けても踏み台無しで接眼部に目が届くことが分かった。本来、主鏡部は地面から為るべく離すと云うのはシーイング等の関係上セオリーであろうが、使い勝手を最優先する方がベターであろう。取り合えず短い三脚を近日中に製作する予定をしている。只、天頂付近に鏡筒を向けた場合、三脚に鏡筒が干渉するのは必至だろう。 何れは短ピラーを製作し少しでも快適に使いたいと思う。 つまらない独り言と思われるかもしれないが、星見の出来ない毎日では、こんなことをアレコレと考えるより術が無い(^^;                        


やっと初観望だが・・・

2009年01月23日 12時07分12秒 | 天文ネタ

09121two 最近の天候に対し、一寸愚痴めいたことを書いたら、書いたその日(21日)の夕方より空が晴れ上がってきた。 薄雲が全体に有り、条件は余り良くは無いが贅沢は云えない。

久し振りである事と、天候から判断して掲載画像のセットとした。(最近、古機材に対し気持ちの変化を確認する為も有った) このセットは鏡筒が65ミリセミアポF15で架台はD型赤道儀で有るが、純粋のTS式65㎜D型では無く、S型と合体のTS-65D型モドキである。鏡筒及びバンドはS型で架台はD型、三脚及び三脚架台はS型と云う仕様。(モータードライブはHD-4)  ※D型及びS型の各部サイズは微妙に違う為、マッチングさせるには少々の加工が必要。(D型の方が大きめに為っている)

新しくしたダウンジャケットパンツ防寒ベストを着込んで、午後8時半頃より開始。高度の低い所は殆ど星が見えず、透明度は良くない。但し、天頂付近は5等級が辛うじて見えるので先ず先ずか・・・(贅沢と云われるかも)しかし、冴えない空である。βOriを真っ先に入れるが伴星は辛うじてであるが、主星自体はジフラクションリングが幾重にも見え素晴らしいと思った。が・・・直ぐに歪な星像に変わったりし、この夜は此れの繰り返しであった。αCMaにも向けるが、此方は終ぞ綺麗なジフラクションリングは見られなかった。ζOriは透明感こそ欠けるがスッキリとした分離状態、32Eri145CMa等、色の対比を楽しむ重星にも向けるが、透明度及び集光力不足で色彩が乏しく寂しい見え方。(この2星を見て一角獣や蟹座の美重星を見る気が失せ、予定していた双子座の重星巡りも止めた) 後は、トラペジウムと高度を上げてきた獅子座のアルギエバを見てお開きとした。トラペジウムは先ず先ず楽しめる見え方で、今回の観望では一番長く見続けた。アルギエバは色合いが余り好みでは無い為、滅多に見ないのだが、今回も苦手なドギツイ色合いで迎えてくれた(^^;          以上超メジャー級のみの観望で1時間40分程楽しんだ?

正直云って、今回の星見は久し振りであったにも拘らず余り楽しむことが出来なかった。昨年暮より、家族の一人が不治の病に侵され闘病中。此方も病院へ1日おきに往復3時間の道程を見舞いと云うことで精神的に余裕が無い状況がそうさせたのか・・・。だが、 確かにこの影響も相当有るだろうが、それ以上に如何ともし難い集光力不足、そして、此れを補ってくれない空の状態(透明度)で有ったからだと思う。経験からして、空の状態が良い場合は5~6㎝クラスと雖も素晴らしい見え方をしてくれるものだが・・・  だが、たとえそうで有ったとしても、今回でハッキリと機材に対しての気持ち(選別)は固まったようだ。

この夜は冷え込みも少なく氷点下1~2度程度で、防寒にそれ程気を配る必要が無かったのだが、昨年暮に新調した防寒具の威力は絶大で、ハッキリ云って快適を通り越し暑かった。(ぬるま湯に浸かっている気分) これで、空の状態が良ければ最高であったのだが(^^;

使用したアイピースはペンタXL28,21,14.7㍉XW10㍉タカハシLE7.5㍉

 


暇潰しメンテ・・・?

2009年01月21日 10時58分22秒 | 天文ネタ

09117bidou 天候も悪く、此れといってやらなければならないことも無いので暇潰しに古機材のメンテをすることにした。但し、前に当ブログにて宣言?したように使う機材は略限定されて来た為、今回メンテする機材の使う予定は・・・だが。(^^;

私の懐古趣味的な機材集め(メーカーは限定されているが)も愈々、気持ちの上で終焉を迎えた様で、昨年辺りより急速に物欲が収まった。未だ古機材を目にすると若干食指は動くが最後にはブレーキがきっちりと効いてくれるようになった。財力低下も原因だが、それ以上に機材より星の方がと云う価値観の変化だと思っている。これも、仕事量の増加かや体力低下により、星見へ供する時間的余裕が無くなったことが最大の理由であろう。 そして、許される僅かな時間内に於いての効率を考えると下記に述べる理由がある。

実際、現場(星見)での使用感からして、古機材は頑丈で造りも良いが、使い辛い面が多々ある。一方、新しい機材は使い勝手は間違いなく良くなっている。但し、耐久性の面では間違いなく劣っている。所有するタカハシ架台を例を挙げれば、70~80年にかけての黒やグリーン塗装時代のものは分解して判るのだが、仕上げや造り、部材等は数十年(永久?)使用しても全くヘコタレナイものであるが、ベージュ色のEM系等は図体はでかいが、脆弱な感じで数年置きの調整整備は欠かせないと感じている。(実際、十年程使用しているEM-10等はガタが出て2回整備に出している) しかし、こうしたリスクが有るものの、それらを補って余りあるほど新しい機材の使い勝手や機能は星見への快適さを与えてくれるものだ。 純粋に星其のものを楽しむのなら新しいものの方が良い!・・・と齢五十〇〇にしてやっと悟った(^^; 

では、今回の古機材メンテは一体何の意味が有るのかと云えば、新しい機材は電気仕掛けであり、突然のトラブルと云うのが必ずある。(実際、原因は色々だが何回も経験している) そうした時の為に、サブ機として、いつでも出動可能な状態にしておくためである。と・・・尤もらしいことを書いたが、架台だけでも二十台近く保有している人間が何を今更ホザクのかだが・・・(^^;  言い訳だが、使う使わないに拘らず、道具はいつでも万全な状態にと云うことである(^^;

画像はタカハシ65ミリ屈折架台赤緯微動(スプリングスクリュー式)のグリース交換時のもの。この手は、もともと強力なスプリングにてガタの発生及び遊びを無くしている為に、経年にてグリース硬化等で非常に微動回転が重くなる為、症状が出始めたらグリース交換である。(主にスクリュー部分のグリース硬化が原因) グリース(モリブデン系)交換後は快適になった。こうなれば、使いたくなるもので、また妙な虫が湧いてきそうである・・否否(^^;

もう既に、五十日以上星空にはお目に掛かっておらず、今回の更新はヤケクソ気味な気分で書いているので、文章内容が支離滅裂気味・・・暇潰しの独り言とご理解頂きたい(^^;  


今年もよろしく

2009年01月07日 10時12分46秒 | つぶやき

昨年暮より精神的に散々な日々を過ごしていたが、年末年始もやはりインフルエンザで年越し^^;  日頃お世話になっているネットの方々への新年のご挨拶も時期を逸し、ネタも思い浮かばないので当ブログより新年のご挨拶^^;

 明けましておめでとうございます。

現在当地は、昨年12月3日より一日たりとも星の見えたことが無い冬らしい天候を満喫しているところ^^;  今は体調復帰に努める毎日です。 それでは、今年も宜しく御願い致します。