晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

お目覚めTS65

2007年07月30日 00時09分52秒 | 天文ネタ

729casts65 昨夜は快晴の天気に拘らず睡魔に勝てずに寝てしまい、昨夜は雲が多く悪条件ながら強引に観望を決行。

農繁期に入る前に暫しの休息としてTS65等の手動追尾架台を格納箱に仕舞い込んでおりましたが10日程前より箱から出して準備万端のTS65を今宵のパートナーに選びました。但し、この架台は以前に紹介しました最初期のTS65架台(68年)ではなくマイナーチェンジを受けたニュータイプ(70年)です。初期型との違いは塗装が梨地塗装からハンマートーン塗装に替わり、赤緯微動がタンジェントスクリュー式からスプリングスクリュー式(現P2Z等に採用されている方式)に改良されております。極軸高度調整はレバータイプのままで、その後(71年)、ナット締め付け方式TS65S)に変更と為っております・・・と薀蓄をたれましたが間違いがあるかも(^^;

赤緯微動の感触に関して好き嫌いは有るでしょうが、微動のレスポンスは明らかにスプリングスクリュー式の方が良くガイド撮影等での修正操作はし易くなったことと思います。

729ts65m 今回の組み合わせは鏡筒が68年製で架台は70年製と40歳に近い老体ですが、それらを微塵も感じさせない素晴らしい星像と堅牢強固にして滑らかな動きを提供してくれました。只、雲が余りにも多く何とか観望出来たのは十八番のプルケリマ(今日は65ミリとして最高の見え方だったように思います)先日の観察会で見たミザール、そしてコル・カロリιCasと超メジャー級ばかりを観望しました。どれも余り条件の良くない中、充分美しさを堪能することが出来ました。間も無く雲に覆われ僅か30分強の星見時間でしたがTS65の眠気覚ましには丁度良い時間では無かったかと思います(私も芋掘り作業で眠いので好都合でした)  一寸、今回は古機材ネタ傾向でしたが、これが私の本性?重星ネタは隠れ蓑(^^)

 

724penhinoex 一寸今日は長めの内容となりますが、先日24日の観察会後、自宅に帰るなり観望の2回戦に突入。

アンタレスが気になり早速向けるといとも簡単に伴星を確認出来ました。但し、その後20分後位には酷いシーイングに変り離隔の充分に離れた重星を低倍率で観望と云う状態になってしまいました(其れまで、蒸すような天候で有ったのが急激に気温が下がって来た所為でしょう)γDelと直ぐ傍(低倍で同視野)∑2725Delを飽かずに延々と2時間見続けてお終い・・・こう云った星見も嫌いでは無いです(^^; 只、この時は修理から戻って来たミザールEX架台の調子を見るのが主な目的でした。

724gourayama2 収穫期に入り暫く更新が出来ないことを想定し先日の観察会の画像も追加して一寸長くしてみました(^^;

追記・・・ミザールEX赤道儀ピラー脚は秀逸で素早く脚部を折り畳むことが出来ます。ミザールの意欲作だったと思いますが、余り売れなかったようです・・値段設定が高過ぎたのでしょう(タカハシEM-10より少し安かっただけ)

 

 

 


昨夜は観察会

2007年07月25日 23時06分32秒 | 天文ネタ

724ogurayama1 此処最近、町内会で不幸等が有り、立場上気忙しい日々を送っておりましたが、それも昨日の夕方までに終わり、昨夜は一月ほど前に依頼されていた星空観察会児童数7名と云う小さな小学校にて行いました。 表面上は小学校からの依頼で有りますが実際のところは、ここの教頭先生と私は同じ野鳥の会に所属する顔見知りで以前より何とか星空観察会をさせて貰えないかと云う私の願いを叶えて下さったのが実際のところかも知れません。・・・取り計らって下さった教頭先生に感謝です。

24日が開催日としておりましたが、前日までは曇天続きで開催が危ぶまれましたが、当日奇跡的に晴れ上がりました。 児童7名に先生とPTA役員の15名程でしたが中々盛況でありました。 正直子供達よりも大人の方が喜んでおりました・・・特に最年長である校長先生(青い上着の人)が一番興奮して喜んでいたようです(^^)  他のスケジュールとの関係で40分間と云う短時間の中で主な星座の説明と月、木星、二重星(ミザールとアルビレオ)を望遠鏡で見てもらいました。特に月はとても評判良かったです。倍率は全て50倍以下にして綺麗に見てもらうことに腐心致しました。(ヤッパリ低倍率は綺麗です)

使用した機材はペンタックス10cm屈折と2日前に修理から戻って来たミザールEX赤道儀の組み合わせです。 画像で分かるように順番を待ちきれない為、ファインダー、主望遠鏡両方共活躍しております(^^)  

少しでも星見人を増やす為、今後も分校をターゲット(一人では大人数は無理なので)に観察会を実施していきたいと思っております。今回、児童の中に此方が教えて貰いたいほど星に詳しい女の子が一人おりましたが、将来有望か?

 


双眼鏡でリニア

2007年07月17日 07時10分45秒 | 天文ネタ

Linear716zen2 昨夜も強風が吹き荒れる天気。 でも、星は出ており暫し躊躇ったのち出撃。(非常に寒い)

先ず、リニア彗星を静止撮影で数コマ。  後は久しぶりに宮内BJ-100で彗星や彼方此方の星雲団を観望。 観望中は機材テーブルや星図が吹き飛ばされ頭デッカチのBJ-100が倒されないかとヒヤヒヤ・・・

観望後半はニコン10×42SEに切り替えて天の川散策、キレの良い像なので殊の外綺麗に見えました。

上の画像は宮内双眼鏡にてリニア彗星を狙っている図。北斗の柄の上に○印している辺りにリニア有り。

 

 

Linear716iti 180ミリレンズ装着にて20秒間静止撮影。 中央やや下の緑色のものがリニア彗星(C/2006 VZ13)

観望時間22時より23時30分。

彗星は先日(13日)より空の透明度も良く双眼鏡(7×35)でも見易く簡単に見つかります。BJ-100使用では中々見応え有り。


強風下のリニア彗星

2007年07月14日 01時07分00秒 | 天文ネタ

Linear07713_1 昨日は物凄い強風と飛び交う雲に難渋しましたが何とかリニア彗星の撮影に成功しました。 22時30分よりペンタ105SDHF+EM-10の組み合わせにて久しぶりの直焦撮影です。余りに久しぶりの所為か戸惑うこと多くスムーズな撮影では有りませんでしたが7コマの画像を得ることが出来ました。 露出時間60~70秒 ISO1600  0.72レデューサ使用で焦点距離は500ミリです。上の画像は最終コマで22時49分 下の画像は最初のコマで22時30分です。20分足らずの間ですが移動が判るでしょうか? (存在は7×35双眼鏡にて確認出来ました。) 上の画像のLINEARAが抜けておりました(^^;Linear2_1                                                             


七夕の星見

2007年07月08日 14時02分12秒 | 天文ネタ

Tanabata 七夕の夜に星見が出来たのは何年ぶりのことだろう。 

昨日(7日)は保育所に通う娘達の運動会で、朝から準備等で少々と云うか可也お疲れモード。 私は父兄の中では断トツの最年長ゆえ尚のこと(よくお祖父ちゃんと間違えられます)・・・ 因みに私の同級生の息子が同じ父兄の中にいます(^^;

さて、昼間の晴天は夜になっても続いて疲れ気味でしたが身体に負担の掛からない小口径機を選択して観望しました。 一昨夜、星見に外に出たものの雲が多く観望せずに不調気味の機材メンテをしましたが、その中の一台であるV-1架台の様子もみたかったからです。22時頃より65ミリセミアポF15鏡筒+V-1にて木星αScoそしてαHerその他を観望。 シーイングも先ず先ずで暫く木星を観望し、その他3個程の重星を見た後に、αScoに向けてみました。本に出て来るような回折リングを見て此れはいけると思い延々と凝視。あるべき場所にフッフッと確認出来ます。但し先日μ210で確認しているだけに脳内?と云う確信の無さは有りますが間違いなく見えたと思っております。 その後は全天最美一つとして誉れの高い重星αHerを一時間近く見入ってしまいました。綺麗で当り前の重星ですが、今回程美しく見えたことは無かったです。派手さは無いですが実に品を感じさせる色の対比!イヤー本当に素晴らしかったです。初モノも予定しておりましたが先送り・・・これだからレパートリーがいつまでの増えない理由なのでしょう(^^; (観望時間1時間40分)

0777 上の画像は昨夜撮影した七夕の星です。冴えないですが七夕の日に撮ったと云う事で・・・

横の画像は何時ものマンネリ写真(^^; 調子の良くなったV-1架台と搭載の65ミリセミアポ鏡筒アンタレスを狙っているところです。

 

 

 

 


7月1日の観望

2007年07月05日 01時02分55秒 | 天文ネタ

71ts1 観望の方は完全復帰ですが、ブログの方は雪の降る時期まで完全復帰とは為らないようです(^^;          まぁブログタイトルがぐうたら星日記ですからOKかも(^^;

遅ればせながら7月1日の観望日記ですが、 これは連夜の観望の為、眠くてアップ出来なかったものです。

この日は9月下旬を思わせるような抜けるような青空と涼風が吹き抜ける天気でした。 夕方から西村20㌢F9を外気に晒し準備万端整っていたのですが、身体の自由になった22時半には全天薄雲・・・余程観望は中止しようと思いましたが能力を発揮出来そうに無い西村を片付け、軽快なタカハシ10cmニュートンで晴れ間の覗くさそり座付近を観望することにしました。

この日の観望予定がりゅう座∑2450,∑2452だったので一寸・・・でしたが、まずは木星を入れました。ところが素晴らしい木星像で前夜使用したμ210を凌ぐ見え方です。これは中々の好条件に遭遇したなと気分は乗ってきました。

早速、さそり座の重星へ向かいβSco(何時見てもどんな口径でも綺麗)νSco(素晴らしい!ペンタXO5㎜でいとも簡単に1.3″を分離) 続けて先日のおさらいでρ、οOph(共に素晴らしく良く見える) この頃より雲がドンドン薄くなり始めました。

ここで前夜見た対象に移りδCyg(前夜のμ210よりもクッキリ美麗。此れまでで最高の見え方)εDra,ηDraと残念ながらη星の方は分離出来づ(確証出来ない見え方) この日の星の見え方はとても綺麗なので見とれてることが多く、以外に時間も費やしておりました。眠くもなって来たので止めようと思った矢先、ふとαScoと写真を忘れていることに気付きました。先ず、何時もの望遠鏡を入れるワンパターン写真(^^;を撮ってからαScoへ、高度も下がり一寸遅かったようで、何としても分離出来ません。そして、見続けているうちに居眠りが出てアイピースに何度もゴツン(^^; これはもう限界と判断してお開き決定。この頃になると止めるのが惜しい程の素晴らしい星空でした。        使用機材 TS-1鏡筒+90S架台にアイピースはペンタXW10,XO5ナグラーズーム3~6でした。Tukiakari

左上の画像は木星とさそり座でアンタレスを狙っている図です。

そして、左横の画像は月明かりで撮った私の観望環境。殆ど周りは水を張った水田なので夜露は強烈なものが有ります。又、この夜の服装は物凄い冷え込みの為、冬支度さながらでした。                                 


満月の下で

2007年07月01日 15時28分11秒 | 天文ネタ

630cas210 仕事の方も完全に一息ついて随分と余裕が出てまいりました。昨日は朝方に雨が降りましたが、その後は素晴らしい晴天となり風は秋を思わせる北西の風が吹き、アッと云う間に少し湿った地面を乾かしてしまいました。 もう二十日以上もマトモな雨が降らずダムの水は底を尽き掛けております。 纏まった雨が欲しいと願うばかりです。

さて、夜は当然のことながら良い天気で煌々と照る満月の下、22時より観望を開始しました。 暫く小屈折機ばかり使っていたので色直しにμ210を使うことにしました。 鏡筒は3時間位外に出していたのでクーリングはバッチリです。先ず、木星に向け小屈折とは大違いな描出力に感嘆。 その後、αScoに向けましたが、中々分離出来ません。星の瞬きは結構あり条件としては良くありませんでしたが、シーイングの谷間を待ちやっと分離出来ました。久しぶりの伴星との対面(2度目)で嬉しかったです。 続いて何時ものεBooやはり20cmになると美しさも格の違いを感じます。次は先日分離出来なかったδCyg何事も無かったかのようにサラリっと分離、そしてオマケに美しい。さて次は何にしようかと思って空を見上げるとりゅう座が真っ先に飛び込んで来ましたので、εDraに向けました。光度差が有りますが綺麗見え方で著名な重星はヤッパリ美しいと納得。もっと光度差のあるηDraに鏡筒を変えました。この気流状態では20cmでも結構厳しいものが有りましたが気流の落ち着いた時には美しく見せてくれました。この頃になりますと眠くて如何し様も無い状態になり、最後は駄目もとで78UMaに向け一寸頑張ってみましたが全く歯が立たず当然と納得してお開きと致しました。機材の片付け間際に月の周辺部をグルリと眺めて撤収です。(高度も低いのでボヨボヨでした) 久しぶりに2時間越えの観望で家に戻るなり爆睡でした。 アイピースはペンタXW10XL14のみの使用でした。

画像はδCygに向いている鏡筒と微かに写っているカシオペア座です。(解るかな~)