晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

鏡筒換装

2017年08月28日 22時19分47秒 | 天文ネタ

前回、13㎝ニュートン鏡の詳しいことは後日と記したが、ズバリ今回のタイトル名の如く鏡筒の換装こそが狙いであった。 丁度、ネット上でこの2本の鏡筒が売りに出ており、アスコ13㎝の方はメッキ状態が悪いことが分っており、何より鏡筒長(fl 1200㎜)がネック(此れまでの経験上、チョイ見には長い鏡筒は持ち運びの面で厳しい)。一方のタカハシ13㎝は鏡面状態も良く、何よりF7.7(fl 1000㎜)と云う私にとってベストな鏡筒であったこと。 鏡筒径は以前にアスコとタカハシは同径と天文誌に書かれていた記憶があり、合体を考え両方購入しようと直ぐに決めたのだが、そこは還暦を迎えている思慮深さから(^^; 数日考えてから購入に至った。(どちらも今のご時世では中々売れ辛い商品と判断していたので、急ぎ購入とはしなかった) 先にアスコ機を購入し、使い勝手等を充分に把握して後、やっぱり鏡筒は換えた方が良いと判断しTS-130を購入した。 因みにTS-130に先客があったとしてもアスコを再メッキして使う予定でいたので、正直どうでもよかった(^^;。 結局、TS-130鏡筒を手に入れたことによって、アスコ鏡筒は使うか否かハッキリしないので再メッキ等は保留と云うことにした。 

昨日(27日)、予報で夜は晴れるとのことだったので、思い切って換装作業(アスコ鏡筒から架台取付けパーツの移植作業)に取り掛かった。アスコ架台のフォーク部に取り付ける水平軸の前後位置(重量配分等)や上下微動稈を付ける鏡筒取付け部を如何するかなど少々考えた。 水平軸に関してはアスコ鏡筒を手に持ってバランス配分を凡そ掴み、上下微動稈の鏡筒取付け位置は、取付け部を移動出来るように帯アルミで製作し仮付けとした。(何れ最適位置が決まった段階で本付け予定) 朝から作業を始め3時間程で出来上がる。(半分は考える時間) さて、日中も天気は良かったが雲が多く夜は如何かなと心配していたが良い塩梅に晴れ始め、望遠鏡は1時間以上前から外気順応、アイピースも実に久し振りにアメリカンサイズを持ち出し気合も入っていたが、開始時の状態は透明度が低く、意外と雲もあちらこちらでパッとしない。オマケに日中は強風が吹き荒れていたので期待は・・・。 21時丁度より換装したタカハシTS-130+アスコ経緯台にて星見開始。

土星から入れたのだが、思ったほど酷いシンチレーションでもないようで先ず先ずの観え方(前回等から較べると可也劣る) 星見開始してから直ぐに夜露が鏡筒にべったりと付く夜で、秋の到来を感じた。 さて、この組み合わせの使い心地は如何かというと、先日オリジナルスタイルで使用していたので、略、各操作感等は同様である。只、オリジナルスタイルでは鏡筒を水平位置近くにすると、上下支持微動稈が三脚に干渉していたが、その辺りは取り付け位置を変更し解決した。これによってどの位置にしても全く干渉しないので、オリジナルより快適になったと云えるだろう。 ニュートン鏡とこのフォーク架台の組み合わせは、一度でも使ったことのある人であれば、最良の使い心地を提供してくれる形式と理解していることと思う。 

今回は気合も入っていたので、アイピースは11本も用意し、こんな条件では有ったが、とっかえひっかえ観え方を楽しんだ。 重星も毎度の対象以外にやぎ座α星ケフェウス座β星北極星などを観るが、特に観え方の比較対象に選んだのは、わし座π星カシオペヤ座i星、η星アンドロメダ座γ星ヘルクレス座α星こと座WWである。 正直差は殆ど無いと云えるが、綺麗に観えたと云えばTMBスーパモノ4㎜がベストで次も同スーパモノ6㎜、その次にニコンNAV5㎜で、それ以外は横一線と云う感じであった。 スーパモノ4㎜は250倍にもなるが、どのアイピースより透明感有る綺麗な星を見せてくれた。 私の中ではペストアイピースとしてのペンタXO5㎜が昨夜の空では一寸冴えなかった。 4/10と云った状態だったので参考にはならないと思う。(ジフラクションリングの外輪はケバケバ状態)因みに使用したアイピースは此れ等である。

 一寸、本題からズレて危うくアイピースインプになりそうであったが、そこは何とか踏み止まった(^^;     22時30分に終了。 1時間半の観望であった。 ベストな星見のお伴誕生と云ったところかな

 

 

 

 

 


又も13㎝ニュートン鏡で・・・

2017年08月19日 23時36分46秒 | 天文ネタ

久し振りの夏らしい天気の今日、夕方には曇ると云っていたが夜になっても曇る気配なし。 空は全天晴れ渡り天の川も先ず先ずに見えている。 何時も経緯台でちょこちょこと微動ハンドルを回すのも少々厭きて来たので久し振りの赤道儀出動となる。 だからと云ってスカイシェードポット内からの観望ではなく、ここ最近の庭先での観望。 家の中からタカハシEM-10を引っ張り出し、搭載鏡筒は13㎝ニュートン鏡。しかし、先日のアスコ鏡筒ではなくタカハシTS-130 F7.7鏡筒である。 最近入手したもので、今宵はファーストライトと云うことになる。 21時30分にセットして何時もの如く温度順応等は一切考えずに観望。 先ずは土星からだが光度が低いので見え方としては、それを差し引いて先ず先ずであろう。土星本体の模様も可也綺麗に観え、当然カッシーニ空隙も全周に渡って見えている。 こと座WWヴェガ(星像)等も良く観え、重星では当然アスコの透け透け鏡より明るくハッキリと見える。 今夜は日中との温度差は7~8度も有るのでシンチレーションは期待していなかったが、わし座π星やはくちょう座δ星が100倍程度でいとも簡単に綺麗に分離出来ているのをみると、条件としては夏らしい好条件で有ったようだ。 その他、私には珍しくM13,M31,hχ等も見た。 最後、いるか座γ星を観て23時丁度にお開きとした。 その他、ヘルクレス座α星アンドロメダ座γ星を観る。 又、何時もの観望スナップだが、今回はサムヤン14㎜ F2.8解放 露出時間30秒 ISO 1600 天の川が綺麗だが、実際はこの7~8割程度の見え方である。

東天を見れば秋の星座が目につく、そろそろ秋冬の重星散策の為に予習せねばと思うところ。 アスコとタカハシ13㎝ニュートン鏡についての詳しいことは後日・・・。

 


お仲間が増えたぞ・・(^^;

2017年08月16日 20時53分46秒 | 天文ネタ

全国的にパッとしない天気が続いているようだが、当地も同様に一月も先の気温と曇天、オマケに毎日やませの強風で、最も大切な稲の開花期に直撃で気分は鬱々・・・。  そんな中、中古ショップよりネットにて古い望遠鏡をゲット。 結構前から出ていたのだが、売れなかったようで表示価格が当初より半分程になった時に購入。 十年程前までならアッと云う間に売れてしまったものだが、最近はこうしたタイプ(造りが良くても古い望遠鏡等)のものは売れなくなってきているようだ。 で、手に入れたのは旭精光研究所製口径13㎝ F9 ニュートン式反射経緯台である。 鏡面は再メッキが必要との商品説明であったが、家に届いた時に筒口から覗くと黄色に変色している感じの状態。セルから外すとまるでレンズかと見紛うばかりの鏡面が出現。 黄色に見えたのはセルの裏紙が透けて見えたようで、可也傷んだメッキが薄らと残っている感じ。(一瞬、無鍍金鏡かと思った程) 即、再メッキに出そうと主鏡及び斜鏡(中心部の3分の1くらいは綺麗だが、周りは曇りが酷い)は取り外し、鏡筒も結構汚れており、水拭きでは全く歯が立たず、ピカールが必要。 その他、鏡筒の凹みや鏡筒内の艶消し塗装も所々大きく剥がれており、鏡筒部分で問題ないのは鏡筒蓋と接眼部位(ファインダーは欠品)。しかし、肝心要の架台が全く問題がないので、自分では良い買い物をしたと思っている。(元々、この架台が狙いだったので) この望遠鏡が売られていた時期は、昭和40年前後と思うが、SA-2型経緯台と云う名称で半世紀は経っているものだ。 依って望遠鏡の状態としては良い方かもしれない。  鏡筒等の補修は再メッキが済んでから農閑期にゆっくりやろうと押入れに放りこんでいたが、昨夜は風こそ強く吹いていたが、久し振りに空が晴れ渡り、お盆で休養も充分であった為、何故かこの状態での望遠鏡の見え方使い心地を試してみたくなりバラバラにしていた鏡筒を急ぎ組み上げ、鏡面は洗浄だけはしていたので、主、斜鏡のセルに組み付け光軸修正を手早く済まし、望遠鏡を庭先にセットしたのは午後10時30分、組み上げ開始が午後9時であったので費やした時間は1時間30分。(自分としては相当に早かったと思う、なにせ、接眼部も斜鏡スパイダーも全て外していたのを取り付け、其れなりの光軸修正を行い、オマケに急遽、EIKOW 9cm反射のファインダーを両面テープ等を利用しての取り付け)  さて、その雄姿をご覧あれ

最初に視野に入れたのはこと座ヴェガ、約70倍の視野の中で綺麗な見え方をしておりホッとする。 次は南西の空に低く見えている土星にも向けるが、約133倍で見る姿は中々のものであり、風で微妙に揺れる視野の中で、カッシーニ空隙も確りと認めることが出来た。 その他、ヘルクレス座α星アンドロメダ座γ星カシオペヤ座η星おおぐま座ミザールこと座WWとどれも綺麗に良く観えた。(オルソ12.5㎜と18㎜多用) 但し、170倍位にすると、主、伴星共に急激に光輝が薄れ、特に伴星等は消える程薄れる。(これが透け透けメッキの為せる業であろう(^^;   それはさて置き、星の色合い等は実に綺麗で口径13㎝らしい見え方であった。これが、良いメッキの状態であれば如何程のものであっただろう。 風が強い割にシンチレーションが悪くなく、オルソ9ミリでの星像は立派なものであった。 アイピースTSオルソ 7 9 12.5 18 25㎜を使用。 又、架台の使い勝手だが、強風の中でも確りした機能を発揮し、この形式の架台が如何に使い易いかを十二分に再認識することが出来た。尚、風が強く又、寒いので午後11時30分に撤収する。正味1時間の観望。 持ち運び等の労力を考えると、この辺りのサイズ、重量が今の私にはお手軽の限界かな。