晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

南天の宝石 θEri

2008年12月06日 19時37分52秒 | 天文ネタ

Eri 前回の更新から随分と日数が経てしまったが、星見の方は其れなりに順調であった。 但し、身内や家庭内では色々不幸や不運に見舞われ気忙しい日々を過している。 此れは、自分の周りが高齢化に為って来ているのが原因だろう。 兎も角、今年一年私の身辺では良くないことが続いた。 

さて、気分を切替、星見の話をすることにしよう。 此処のところ南天の重星観望に多くの時間を割いているのだが、3日の夜、遂に念願のエリダヌス座θ星を綺麗な分離状態で観ることが出来た。当地では高度が7度程度である為に、再三捉えて観ていたのだが重星としての姿には程遠い見え方ばかりで、これを綺麗に見るには九州方面まで遠征しなければ為らぬのかと思っていたが、少々星像の肥大こそ有ったが実に綺麗に見ることが出来た。低空ゆえに大気分散の邪魔も有ったが、別名(南天の宝石)と云われる姿に対面することが出来た。本当に素晴らしく堂々とした姿を目の当たりにし、諦めず見続けていて良かったと思っている。 この星座には32番星と云う素晴らしく美しい重星も有るが、圧倒的光度を持つθ星のパワーには屈するだろう。 このθ星は主星約3,5等、伴星約4,5等で離隔が8秒半程の白色の重星で固有名はアカマルと云われる。是非に観てもらいたい重星である。 この夜はθ星を視認することが出来(何時もはファインダー7×50で漸く見える程度)珍しく低空の透明度が良かったようだ。その他、39番星(光度差有るが容易に見えた)、55番星(6等台の略等光・・私好み)、Σ576Σ570 (共に光度、離隔とも似たような感じで魅力薄)、それと毎度訪ねる32番星(美重星・・伴星の青色が素晴らしい)、ο2星(離隔大で光度差有り・・印象薄い)、うさぎ座κ(漸く分離・・何時もより難しかった)、一角獣β(何時見ても綺麗)、その他(3~4個)をペンタ105SDHFにて×100~150で観望。 又、この夜は新調したダウンジャケット暖房ベストのお陰で汗が滲む程暖かく快適で、何時もは毛糸の帽子と薄手の手袋を着けているのだが、この時はず~ッと無帽、素手で通す、しかし、一方の機材等は霜でバリバリ状態、氷点下の世界で有った。

画像はアストロアーツ ステラナビゲータ6より