晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

想い出の機材(望遠鏡)

2014年01月03日 23時12分02秒 | 天文ネタ

Zangai
先日、物置の片隅に置かれた箱の中より画像に有る架台が出てきた。 自作やキットのモノを別にすれば、私が初めて手にしたセット望遠鏡の残骸である。 

 以前の記事(望遠鏡と共に)で少々触れているが、エイコー9㎝反射経緯台である。高校卒業時にデパートの望遠鏡売場にて購入したものである。 

 当時寮生活をしていた私は、寮生達が寝静まった夜中に、寮の食堂の窓を開け放し嬉さ一杯でファーストライトをしたことが思い出される。 ただ、最初は光軸合わせもろくに理解しておらず、見え方はパッとしなかったが、軽量軽快にて観望姿勢の楽さは素晴らしく、其れまで使用していたコルキットや自作望遠鏡はアッと云う間にお払い箱となった。 

 その後、ある程度に光軸合わせも出来てくると、HM12.5㎜(付属)とH30㎜(成東商会)の2本のアイピースで星雲星団を片っ端から導入して星見に励んだものである。 購入後直ぐに、高橋製作所製のK25㎜アイピースを購入したのだが、初めての高級?(当時はケルナーも高級品であった)アイピースであったが、H30㎜との星像の差を明確に見出せず????と思ったものである。 

 又、私はこの望遠鏡で100倍以上を使うことが無く、主体性に乏しい私は、火星観測で有名なスキャパレリだったかローウェルだったかは定かではないが、驚くほどの低倍率で観測していたと云う有る本の記述にもろ影響を受け、その気になって真似をこいていた(^^; しかし、低倍率は百難を隠し、架台の脆弱さや口径不足による明るさもあまりスポイルされず快適この上なかった。 

 この望遠鏡を皮切りに数十台の望遠鏡を使って来たが、未だにこれを超える軽快で使い易いお気軽望遠鏡には出会っていない。 小屈折経緯台も軽快だが、見る方向により天頂プリズム等が必要となり、この点だけでも劣ると思っている。 水平から天頂まで淀み無くスムーズ(観測姿勢等)に動かすことが出来るのはニュートン反射経緯台を於いては無いと思う。  

 因みに仕様を記すが、口径9㎝ 焦点距離84㎝ 上下微動付きで、水平微動は無い(水平微動ないので不便と云う話を聞くが、私は高倍率時においても水平微動の必要性を感じたことはない) ファインダーはお粗末極まりない口径1.5㎝ほどの単レンズで倍率は5倍だったような気がする。 しかし当時の私(星の配列を相当に記憶していた)には必要にして十二分であった。 欠点も欠点とは思えない程に気に入っていた望遠鏡であったが、翌年には日野金属産業製の当時のベストセラー機 H-100(10㎝反射赤道儀)を購入した。眼視から撮影への転機である。      


2014年 明けましておめでとう

2014年01月01日 22時57分50秒 | つぶやき

Sinnen_2014
皆様、明けまして、おめでとうございます。 今年は小倉百人一首より、光孝天皇(八三〇~八八七)の御歌を選んだ。 正月の歌ではないが、初春の頃に詠んだものと云うことで選んだ。  

君が為春の野に出でて若菜摘む 我が衣でに雪はふりつつ 

 誰に対して贈ったものかは判らないようだが、「贈ろうと春の野に出て若菜を摘み集める、この私の袖には、しきりに雪が降っていましたね・・・・」 これは、天皇位に就く前の親王(時康親王)時代に詠んだものである。

さて、この冬、当地では今のところ雪も少なく寒さも緩い暖冬パターンだ。 今後のことは判らないが、今の快適さを有難く満喫しようと思っている。 それでは、皆様、今年も宜しく