晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

共に久しぶり

2020年03月30日 18時42分35秒 | 天文ネタ

 もう農作業は本格化して夜は疲れ切っているのだが、天界ではアトラス彗星(C/2019 Y4)の話題が賑やかに為ってきている。 私も確認だけでもと思い、昨夜は撮影も出来るペンタックス105SDHF鏡筒に換装し、眼視と撮影の両方をやってみようと21時30分より開始した。

位置等はステラナビの自動導入に任せ、デジ一のニコンDf+リヤコン0.7×を鏡筒に装着して、30秒、45秒、60秒で3コマ撮影。 久しぶり(十年以上)の直焦撮影で勝手が判らず間誤付いたが取り敢えずアトラス彗星は写った。 イメージが小さいので、トリミングしたものを掲載する。(下手なので小さく掲載)

一応データーは3月29日 22時16分 露出時間60秒 ISO 3200  

撮影後、35倍での眼視確認もするが、眼で見て楽しい姿には未だ至っていないようだ。 その後は何時もの重星鑑賞を始め、カラス座Σ1604かに座ι星ζ星双子座38番星α星κ星(分離出来ない)λ星(分離出来ない)ぎょしゃ座θ星は並み以下のシーイングで有りながら分離出来た。

この日は朝の5時位から仕事(育苗ハウスのビニール掛け)に掛かった為に、この夜は無理は禁物と云うことで22時50分でお開きとした。先ずは約十年ぶりの撮影と2年ぶり出番のペンタックス105と云うことで、共に久しぶりであった。         ※昨夜は非常に寒くて、真冬よりも寒く感じた。 


暗闇が・・・

2020年03月24日 23時12分31秒 | 天文ネタ

昨夜は晴れてはいたが、星見には余り良い条件では無かったようだ。日中から冷たい北風が吹き、屋内での作業が主であったにも拘わらず身体は結構冷えるといったところ。 当然、乗り気ではないが、先ずは観れる時には観ておこうとと云うことで21時30分より、久し振りの出番であるタカハシFC-60+ビクセンAP赤道儀の組み合わせで始める。このセットでは片手にひょいっと云った感覚で非常に手軽である。この手軽さは条件の悪い星見の際、観望後の気の落ち込み方が軽微するという利点がある。

組み合わせのアイピースは前にも記したが、ナグラーズーム3~6㎜のみである。最初に牛飼い座ε星を入れるが、可成り汚い分離状態で、この夜のシーイングの程度の悪さが即、感じられた。次におとめ座γ星(ポリマ)を入れるが、此方は先ず先ずの見え方である。つい数年前まではこんな小口径で分離出来る対象ではなかったのに・・・。 ここで、このところ毎度観ているぎょしゃ座θ星に向けるが、これは流石に分離出来ないでいたが、時々、落ち着いた際に伴星を確認出来るに至る。 次にかみのけ座Σ1685を観る。これは24番星を探している時に偶々入ってきたもので、暗い等光に近いペアで15秒程の離隔である。

この夜は非常に闇が深く、星空であるのに辺りは真っ暗でアイピースの位置も分からず何度も顔をぶつけて覗くのに難渋した。地面や辺りのものに悉く光が吸収されるような暗闇で、この感じの暗闇は二年前の胆振日高大地震の際の大停電の中での星空を撮影した時を思い出した。地震翌日の夜も道内は停電が続き、快晴の星空であったのだが、暗さの感じが濁っており数コマ撮影したのだが、どれも透明感に乏しく天の川は赤かぶりの汚い画像であった。闇も中々複雑なものだなと思った次第。

次に入れたりょうけん座α星は、やはり素晴らしい姿を見せてくれ、流石は重星の中の重星との感を強くする。その他、ふたご座α星しし座γ星、そして途中より鏡筒をエイコー9cm反射に交換して同様の重星を比較するが、この空ではFC-60の見え方が勝っていたように思う。雲が張出して来たのを機に22時50分に終了とする。

星の見え方も余り満足のゆくものでは無かったが、今回は暗闇の方が気に掛かった。ミニログハウスの小屋内の照明を点けて望遠鏡周りの行動がし易いようにしたのだが、それでも追い付かない暗さであった。星見には暗い方が良いと思うが、私は月夜での下が一番好きかもしれない。 何れにせよ、今回のセットでは先に書いたように、成果として余り芳しくない場合も、軽快、軽便故に気落ちの度合は低いので、歓迎できる器材である。農作業も本格的に始まったので、益々このセットの出番は増えることだろう。

 


意外や意外に・・

2020年03月20日 10時39分56秒 | 天文ネタ

一昨日(18日)は天気は良いが風が吹き荒ぶ一日で、農作業も始まり此れまで数ヶ月間、毎日ゴロゴロして過ごした身体は鈍りに鈍って彼方此方の節々が悲鳴を上げる始末。如何に晴夜であっても外に出る気はしなかったのだが、アストロ5㎝での軽い星見なら何とかということで出動する。

20時半から開始するが、金星が西空に残っているので先ずは金星を入れる。低空で有る割に綺麗に観え、又、あれ程の強風で有ったにも拘わらず、(この時も可成りの風が吹いているのだが)先ず先ずの像を見せてくれた。 次に他の星に向ける段になって如何しても装備されている照星、照門では上手く導入が出来ず、この段階で別の器材を出すことに決める。何とかシリウスアークトゥルスを入れて焦点内外像(綺麗な同心円であった)を確認のみしてアストロ5㎝は片付ける。 短い時間内や時間を有効に使う際には、ファインダー等の無い鏡筒は少々厳しく、アストロ5㎝の今後の出番は太陽、月、惑星を短時間楽しむ際に使う事とした。(望遠鏡より私の勘が相当に鈍っているようだ)

さて、次に引っ張り出したのは先日、元に戻したタカハシTS-130+旭精光フォーク架台の組み合わせである。これは組んだ際に主鏡や斜鏡部分を弄っており、調整もせずに其の侭にしていたので、急いだ際に素早く調整の出来るレーザーコリメーションアイピースでさっと合わせて出動させた。(少々、斜鏡の調整が今一であったが時間が勿体無いので目を瞑る)

空は春空特有の霞んだ感じで透明度低く、望遠鏡をクッキリさせたかったので少々コントラストを弄り、其れなりの星々としているが、本当は4等級がやっとの眠い空である。 以前にも書いたが、この鏡筒で使うアイピースはツアイスサイズを主に使うことにしているので、アイピースはTSオルソ5、7、9、12.5、18、25㎜で臨んだ。

ファインダーも光軸が合っていなかったので北極星で合わせ、序に北極星を観るが、いとも簡単に伴星が確認出来る。流石、13㎝の口径は差少々の光度差などは屁の河童である。次に牛飼い座のε星も極普通に分離しており、強風で鏡筒が時折揺れるような状態でもなんのそのである。これならばと云うことでオリオン座ζ星は如何か?と入れるが、此れ又、綺麗ではないが普通に分離出来ており、地上で荒れだけ風が吹いていたのに、上空の気流は可成り良かったようだ。そういえば昼間に、米軍か自衛隊かは判らないが、ジェット戦闘機が随分と飛んでいたので好気流であったようだ。その他、ぎょしゃ座θ星も極普通に分離しており、意外や意外にこの日は可成り好条件の空であったようだ。その他、オリオン座リゲルしし座アルギエバ双子座カストルりょうけん座コル、カロリ、カシオペヤ座ι星を観る。そして、この夜一番時間を掛けたのはおおいぬ座シリウスで何度か伴星らしきものを観たのだが、当に観得たのでは無く、観たと云う感じで、確認には至っていない。

何れにせよ、難物のシリウスに時間を掛ける(難物は余程の好条件でなければ時間の無駄なので鏡筒は向けない)程であったので、この日は予想に違い可成り良いと云った空だったようだ。 22時頃に終了したが、望遠鏡も2台、途中で光軸修正もしながらでの約1時間半の観望時間、意外と中身は濃かったのかも知れない。又、TS-130を使って感じたのは、主鏡状態の大切さをも思い知らされた。

 

※うっかり、下書き保存したつもりが、公開になっていたようで、編集途中のものを公開してしまった。 今、慌てて編集をし直して(其れほど変わり映えしないが)公開投稿した。 私はいつも空いている時間に思い付きをばーっと書いて下書き保存し、後から編集投稿する形を取っている。 故に偶に間違って編集前のものを公開することがあり、気付いた時は何時も大慌てで編集となっているところ。 記事名も一寸変だが公開後なのでと思ったが、やっぱり記事名変更します・・・ 失礼いたしました。


アストロT3に実用性を・・・

2020年03月17日 23時17分45秒 | 天文ネタ

念願かなって手に入れたアストロ製5㎝卓上望遠鏡T3)だが、実用性を考えると野外用三脚に載せたほうが良いだろうと云うことで、昨日3時間程掛けて工作をする。三脚はケプラー製かカートン製屈折をバラした際に何かに使えるだろうと残していた木製脚にエイコー9cm反射の三脚架台を組み合わせたもの。三脚架台はアストロ製5㎝のフォーク部分に付いているパイプ(径26mm)に合うように穴を削って拡げた。(この作業に時間が掛かった) 下は作業順の画像である。

上の画像はエイコー9cm反射の架台で、中の画像は架台穴が異形テーパーになっている為、電気ドリルの先に掘削ツールを付けて作業し、仕上げは小型のボール盤を使用。何時もながらの思い付き仕事だったが、うまい具合に利用出来るものが手近にあったので上々の出来となった。

 今日の夕方に少し晴れ間が見えたので、セカンドライト(本来の意味でのファーストライトだろう)を敢行する。しかし、雲が多く手頃な星が見えてこず、何とか金星をとらえる。半月状の金星が先ず先ずの感じで観える。

 次にシリウスを入れるが、何か星像に尾が引いているようなので、焦点像をボカシてみると三角オムスビ型のジフラクションリングである。対物レンズに無理な力が掛かっているようで、直ぐにカニ目レンチにてレンズ枠を緩めた(相当に固く締まっており、可成り力を入れなければ緩まなかった)正直なもので、今度は綺麗な同心円状の焦点内外像になった。 

さて、重星でも見てみようかと空を探すが何処も雲ばかりで、やっと大熊座ミザールオリオン座リゲル(伴星は見えない)を観てセカンドライトは終わった。 この鏡筒にはファインダー付いておらず、照門、照星での導入となるが、空が明るい内は照星が確認出来るが、暗くなると確認出来ないので一寸厳しい。それでもこの照門、照星が確認出来る状態では100倍でも余裕で導入出来るので、きちっと作られているのだなと感心した。 30分位の観望であったが、野外用でも使えるようになったので、間違いなく実用性は増したと思う。実際、この望遠鏡のラインナップには野外用三脚仕様のT6と云うのも有ったので、これはT6もどきであろう。(卓上三脚との付け替えは簡単に出来るので利便性も増した)

 


結局は戻すことに

2020年03月15日 17時44分15秒 | 天文ネタ

旭精光13㎝ニュートン鏡購入当初時の計画通りTS-130鏡筒を載せることに決めた。結局は元に戻したと云うことである。今後、旭精光13㎝鏡筒西村20㎝鏡筒同様の扱いとなる。

今回TS-130鏡筒を載せるにあたり重心位置を最初の部分に戻した。アメリカンサイズ(ペンタックス及びニコン)を使うにあたり、重心位置を鏡筒口の方へズラしたのだが、軽量なツアイスサイズを使う場合、バランスが取れ過ぎて要らぬガタが生まれたようなので、今後の使用スタイルはツアイスサイズ多用となるので最初の位置に戻した。

この状態では上下支持稈のクランプネジを緩めた際、一気に鏡筒が下がってくるので注意は必要だが、天頂付近に向けても重みが支持稈に掛かっているのでガタは生じ難くなっている。(バランスを崩すことによって遊びを消す手法) この形式の架台の場合、この調整が正解であろうと私は思う。

と云うことで、当初の計画通りのカタチに落ち着いた。 出番の多寡は判らないが、良い鏡筒、良い架台なので有効に使いたいものである。


乗らない中での星見・・

2020年03月11日 17時49分31秒 | 天文ネタ

流石に新型コロナウイルス禍最中では好天日こそ何回か有ったが星見には出掛けなかった。 一昨日、この日より悪天続きになるとの予報を知り、出動することとした。

一昨夜(9日)月も明るく透明度も低い状態で3等級がやっとの空であり、軽い星見にするべく先日、整備した旭精光13㎝ニュートン鏡での観望として、21時10分より開始した。

先ずは月に向け眩しい月面を暫く観望する。又、ファインダーとの光軸を合わせていなかったので調整もするが、取り付け角度に無理が有ったようで調整範囲を超えており十字線のセンターではなく別位置での合わせとした。(これで結構モチベーションは下がった) カストルの分離状態を観ても温度順応は未だ出来ていないようで冴えない見え方。シリウスリゲルに向けてもパッとしない。 

未だ半時程しか経っていないのに、手動での追尾や導入が面倒臭くなり、ここで選手交代をしてもらう。 ここはパッと出せる位置に置いていたタカハシFC-76+ビクセンGP架台を出す。

この鏡筒が出番の際は、大抵、調子や見え方に納得出来なかった鏡筒の次に回ってくることが殆どで、私の中で、この鏡筒が観えない時は他の鏡筒を持ってきても駄目と云う程、信頼を於いている鏡筒である。 しかし、その割に所有鏡筒の中で出番は一番少ないと云う鏡筒でもある。 理由としては、口径的に中途半場な位置に有り、チョイ見に使うにはタカハシFC-60を使うことになるし、少し本腰を入れる場合は口径10㎝以上の鏡筒を使うので、何とも私にとっての口径3インチは難しい位置にあるようだ。 

この鏡筒はレンズ白濁で曇り除去と再コートを施しているものだが、初めて使うアポクロマートであり、ファーストライトの際,これ程シャープに星が観えるものなのかと、その時の驚きは今も強く印象に残っている。これ程観えるものならば少々お金が掛かってもと云うことで再生作業を依頼した経緯がある。曇り除去、再コート後のこの鏡筒は文句なしで能力を遺憾無く発揮している。

交代してから先ずはカストルに向けるが、何時もながら期待を裏切らないシャープな像を見せてくれた。この鏡筒やFC-60を使う場合のアイピースはナグラーズーム3-6mmのみの星見となる。私のように略、100倍以上を常用するものには手軽で観え味も良く最高のアイピースである。 冬場の気流では中々の難物であるぎょしゃ座θ星も確りと分離出来(主星と伴星の光度差が大きく気流に左右される)大好きな牛飼い座ε星プルケリマも軽々と綺麗に分離し伴星の色合いも楽しめた。後は月面を暫く観望し23時頃にお開きとした。

今回の星見で、旭精光13㎝ニュートン鏡の今後を如何するか,偶にでも使うのであれば再鍍金は絶対に必要と感じた。(反射率が低過ぎて星の光がショボ過ぎる)只、手動追尾は私には余りにも苦手で、一寸見に使うには大きく重過ぎ、その場合に使う器材は5~6㎝の鏡筒や手軽なミザールテック製K型架台ビクセンAP赤道儀があるので出番は厳しいだろうな・・・

 


収まるべきところへ

2020年03月03日 22時10分04秒 | 天文ネタ

新型コロナウイルス感染一色の中で、寒い夜の星見をする気分にもなれず、静かに体調維持に努めながら小屋の中で望遠鏡いじり。以前記事でも書いたが、旭精光13㎝ニュートン反射(SA-2)を元の姿に戻す作業をした。作業といってもタカハシTS-130に換装していた金具等を外して元に復帰しただけである。タカハシTS-130は今後は赤道儀での使用となる。 その前に、旭精光の主鏡の状態だが可成り酷いのだが、今後の使用頻度も其れほど有るわけでもないと思うので、再鍍金等は考えていない。あと、ファインダーが欠品でスカイサーファー3を仮に取り付けていたが、以前、スコープタウンより購入して使わないままにしていた3㎝用ファインダー脚が有ったので、それを利用して先ずは光学ファインダーを取り付けた。(脚の無いファインダーは数本ストックがある)

画像に写っている接眼アダプターはツァイスサイズのすり割りタイプだが、これは使っておらずアメリカンサイズ(取付径36.4mm P1mm)のモノに換えている(取付径36.5mm P0.75なので若干違うが取り付けは深くねじ込まなければ許容範囲内)

カエサルの物はカエサルにと云うが、やはり純正の三脚に載った鏡筒は私の身長からして接眼位置が天頂付近でもピッタリで腰を曲げたり背伸びしたりといった動作は不要である。只、純正の開き止めチェーンは余りに使い辛いので、ここはタカハシの三角板を利用している。 これで使う機会はそれ程多くは巡って来ないと思うが、古き望遠鏡に敬意を払って可能な限り使える器材として元に戻したつもりである。

口径13㎝の器材は3本所有しており、文句無しの光学性能を発揮するTOA-130が有る以上、この旭精光13㎝タカハシTS-130の使う意義が殆ど無いのではないか、オマケにμ‐180Cが軽量コンパクトで観え味も申し分ないことから、この2本のニュートン鏡だけでなく西村20㎝ニュートン鏡すら今後の運用を断ち切られた程なので相当に出番は厳しいだろうと思う。只、経緯台に組み上がっているのでチョイ見で年一回でもとは思っている。

ここ数年、上巳の節句には雛人形の画像や記事であったが、今回は気分的にもコロナウイルス騒動(当町でも陽性患者数名有り)で乗っておらず、私自身も正直体調が悪い(熱は無いが風邪を引いている)と云うことで仕様もない記事で今月のブログ更新とした。