晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

偶には趣向をかえて

2007年02月12日 13時02分55秒 | つぶやき

Jyoumi 節分も終わり、次は上巳の節句(桃の節句)が近づいて来ました。(新暦) いつ頃から 飾るのかは、色々云われておりますが、我家では雨水の日(今月19日)を目処にしております。 そして、飾るのは決まって私がします。 男なのに何故か? それは、私が並々ならぬ程に雛人形が好きだからです。 何故そうなったのかと云いますと、未だ私が保育園に通っていた頃、ひな祭りになりますと園では7段飾りの雛人形を飾りました。その煌びやかで雅なその小さな世界は、そうしたものに全く縁の無い環境に住む私には途轍もない衝撃でした。 女の子に混じって何時まで何時までも雛壇から離れなかったことが思い出されます。その後、私が日本の古典に惹かれたのも間違い無く、雛人形が原点だったと思います。

雛祭りの由来は色々云われおりますが、遣隋使や遣唐使を通じての中国文化と平安貴族女性達のひいな遊びが融け合い、江戸時代になって雛壇飾りが登場し一般民衆にも普及したそうです。

今年も間も無く飾ることに為りますが、正直、望遠鏡を弄るより好きです。(^^) 因みに娘達は雛人形を(お父さんのお人形)と云っております(^^) そして、今年も家族の誰一人にも触れさせず私が飾ることになります。  画像は5年程前に撮った雌雛です。


束の間の観望

2007年02月11日 13時25分09秒 | 天文ネタ

Ts190s 日中は曇りの天気でしたが、暗くなってから星が見え始め3夜連続の観望を決行しました。この時期に3日連続のお天気などと云うものは、天文人生始まって以来のことで、薄気味悪い程です。 

夕食後、余裕綽々で身支度を整え外に出てみると、先程までの晴れ間は殆どなくなり、所々の晴れ間に転じておりました。 大慌てで、機材をセットし星の見えているぎゃしゃ座に望遠鏡を向けました。 昨夜、65ミリ屈折で分離出来なかったθ星を捉え分離、やっぱり10cmは違うものだと思っているところへ雲の襲来。モーター追尾しているので、暫くは雲を通して観望を続けるも、程なく厚い雲にて消失。 その後、1時間位彼方此方へ鏡筒を振り回す。その内、稲光がし始め又、遠く雷鳴も聞こえ出して万事急す。

その後は、望遠鏡小屋にて機材の清掃やら古い天文書等を読んで過し、其のまま朝まで・・・・寝てしまう(^^) 懐炉やら厚着をしているので全然寒くは無かったです。

今回はTS-1鏡筒(10cmF10ニュートン)と架台は90Sの組み合わせ。 鏡筒ですが、これは私にとって初めての高橋製の望遠鏡です。MT-200の購入や星雲団の撮影で、殆ど使用することなく放置されていたものです。その内、近所の子供(当時)に無期貸与(セットで)と云うことで15年間里子に出されていた不遇な鏡筒でした。 天文復活後に返却して貰い、架台は売却しましたが鏡筒は覗く度に素晴らしい見え味を提供してくれるので、今では一番の信頼を置く鏡筒です。作り良し見え味良しの最高の鏡筒。架台は愛機紹介でも書いておりますが最初期の黒塗装。各部の滑らかな動きは秀逸で、サイズ的にも手頃で重宝しております。


連夜の

2007年02月10日 11時30分36秒 | 天文ネタ

Aboo 予報では夜から曇りとのことで安心して寝ておりましたら、夜半頃、星が出ている!と妻に叩起されました。夜の空模様をチェックするのは、いつの頃からか妻がしており、お陰で私は安心して寝る事が出来ます。又、晴天を逃す事は皆無で観望日数も晴天と略比例します。(体調不良時は別) 

昨夜は24時頃から観望を開始しましたが、略、快晴(透明度は悪い)に近く風も無かったので快適に星見が出来ました。但し、身体の痛みは未だ結構有り、軽量機材しか出すことが出来ません。又、昨夜より星の瞬きが大きく安全牌で65ミリ屈折に決定。 対象も土星メインでジックリと観察しました。アイピースによっては200倍位迄実用に為り先ず先ずの条件です。ペンタXOナグラーズームでの土星はやはり抜きん出ており、特にXO2.5はとんでもない過剰倍率で有りながらカッシーニ空隙や本体が確りと見え驚きます。ナグラーズームは3ミリでは完全に像破綻しましたが、4ミリからはバッチリでした。他のアイピースは今回イマイチでしたが、見えるものはチャンと見えておりますので、像質其のものを問うので無い限り、アイピース比較と云うのはナンセンスかなとも感じます。 

V107210 土星観望後、γLeoを久しぶりに見ましたが、濃い~て感じで、次にαCVnを入れると、つくづく上品さが感じられます。(αCVnεBooが私は一番好きなんです)その他、毎度見ている重星4個程見てから、西に傾きかけたθAurを入れ随分と注視したのですが、視野内で星がフラフラ動き無理でした。又、冗談でζBooを入れましたが当然分離出来る訳有りません(^^)その後、山から出てきた月を入れアークトゥルスを撮影。

今回はTS-V1(65ミリ屈折)を使いました。優秀な鏡筒だと使う度に思います。欠点はフードが短過ぎる位で、サイズからしてもチョイ見には最高の機材だと思います。架台もモータードライブ装置を付けているので、対象をジックリと集中して見ることが出来、面倒臭がり屋の私にはピッタリです。


偶には双眼鏡で

2007年02月09日 11時25分09秒 | 天文ネタ

Ori 空を見ると雲が端々で途切れて星が出ており、身体の痛みと動きに支障こそ有りましたが、強引に観望決意。 しかし、望遠鏡を出せる程の快復では無い為、設置作業に優しい双眼鏡を引っ張り出しました。空の条件は先ず先ずでしたが、物凄い強風で気温は其れほど低くないのに体感温度は可也低かったです。双眼鏡の低倍率でさえ視野内の星は小刻みに震えていました。

双眼鏡でも楽しめるδOri145CMa等のメジャー処やM42M45M41M35ぎゃしゃ座の散開星団しし座かみのけ座の系外銀河の星空散策と云う1時間強の観望でした。(終了時、透明度は可也悪くなりました)

Miyauchi 使用機材は、彗星を追いかけたり、お月様の観賞が主で出番の余り無い宮内10cm(セミアポ)対空(45度)双眼鏡です。アイピースは26倍と20倍のものを所有しておりますが、主に20倍使用が多いです。 理由はネット上やその他の情報で流れておりますので、敢えて書き記しませんが、これ等の情報は概ね云い得ていると思います。 但し、私は26倍での見え方も嫌いでは有りません。

一寸体調が悪かったですが、無理をした甲斐の有る楽しい観望でした。 尚、昨日、私の書き込みに対して、ご心配をして下さった方々、本当に有難う御座いました。 昨夜の星見をしてからドンドン快復して、今現在は80%位まで快復しております。単なる打ち身で有ったようです。(^^)ご心配かけどうもスミマセンでした。

 


鏡筒置き場と・・・

2007年02月08日 14時58分40秒 | 天文ネタ

Koyatana 先日紹介した小屋内部の別室には、鏡筒を置いております。この部屋はボロですが、断熱材を此れでもかと云う程詰め込んでおり、小さな電気ストーブも付けていますので冬も以外に快適です。私は始終、ここに一人籠もって本を読んだり午睡を貪ったりと重宝しております。

鏡筒棚の一番上に載っているのはフードです。口径10cm以下の機材に取り付けておりますが、ニュートン鏡もつけております。(効果は若干ですが感じ取れます)

画像に無い鏡筒はもう一つの小屋です。何れ其方も方も紹介したいと思います。 

ところで、今日、この小屋に向かう途中、凍結した道でスッテンコロリン。ポケットに手を入れて歩いていたので受身が取れず背中や肋骨部分を厭と云う程打ち付けてしまいました。暫く呼吸することも出来ず、今現在も身体を動かすのが苦しいです。でも夜は晴れそうなので湿布を当てて強制療養中。でも、夜は所用が2件も有り無理かも。 そんな訳で、小屋迄行けず、画像はパソコン内に入っていた2年程前のものです。 以前にスキーで転んで肋骨を折ったことが有りますが、次の日、私は重い荷物を背負って二泊三日の冬山縦走に出掛けたことが有ります。しかし、その時は二十代前半でしたから無理が利いたのかも・・・・


昨夜の陣容は三十年前・・・

2007年02月07日 11時32分24秒 | 天文ネタ

Vixents65s2jpg 殆ど星が出ていない状態でしたが、若しかしてに期待し、防寒着に着替えて機材セット。強風で雲が千切りれる部分を10cmF10反射にて探っていきます。全く期待していませんでしたが、以外にも雲はどんどんと切れ始めオリオン座の一角が見え始めてきました。此れだけの強風でありながら星の瞬きが非常に穏やかです。

先ずβOriを捉えますが、星像は絞られて綺麗に伴星が見えます。続けてσも捉え此れ又4星共綺麗に見えました。(引切り無しに雲が押し寄せるので、最も暗い星は見えたり消えたりでは有りましたが)    その後は、ζ(分離)を見てからトラペジウムに向けましたが、雲の飛来が激しくジックリと見ることが出来ず諦めてαCMaへと変更。ジフラクションリングが綺麗に見えます。この冬は本当にオカシイ程気流状態が良いです。しかし、雲の飛来は速く、あっという間に雲の中。次に土星を入れますが、実に素晴らしい見え方でした。カッシーニも良く見え、間も無く衝を迎えるので殆ど本体の影は判らない状態。(250倍が軽々使用可能でした)ここで、65ミリ屈折を出して土星へ・・しかし、口径差は如何ともし難いとつくづく感じます。良く見えはしますが期待感が無いです。毎度観望の度に思うことですが、惑星を楽しむには最低10cmは必要かなと・・・しかし、10cm以下も対象を絞れば活用の場は充分に有りますが・・因みに、65ミリでのαGemは秀逸で、美しいとはこう云うものだと甚く感じました。

今回の機材陣容は30年以上前のスタイルかと思います。電気の類は一切不要なので、セットも撤収も迅速です。この様に落ち着かない天候等ではよく用いる機材及びスタイルです。 使用機材 10cmニュートン反射経緯台TS-65S、アイピースはナグラーズームLVズームのみ。観望時間は雲が全天に覆って観望不能となり、僅か1時間半でした。


ネタ切れ回避策 天文との出会い3

2007年02月06日 17時57分14秒 | 天文ネタ

Komori

      そろそろか?

さて、小学校5年のある日、理科室前の廊下を歩いていると隣のクラスの担任と男の子達がアンドロメダ大星雲とかシリウス、オリオン座と云う言葉を天体望遠鏡の傍らで楽しそうに交わしている光景に出くわしました。会話の端々から聞こえてきた言葉と天体望遠鏡の姿は私の奥底に眠っていた天文への憧れを呼び覚ましたのです。

又、この頃になって、我が寒村にも経済成長の流れは雪崩を打って押し寄せて来ており、殊に、農村部の近代化は目覚しいものが有りました。又、田舎町にも文化的?なモノが巷に溢れる様になり、本屋さんにも天文関係の書籍が並ぶようにもなりました。しかし、小遣いも与えられていなかった小学生時代は雌伏することのみで終わり、中学生になって其れなりの小遣い得て後、天文誌の定期購読と天文書漁りを始めました。(当時は初心者向けの天文書が今よりも豊富だったような感が…)

そんな中で私の目を引いたのは小森幸正著(天体望遠鏡ガイドブック)でした。その他の本も購入しましたが、この本に勝る魅力有るものは無かったように思います。巻頭に、おお望遠鏡よ、いかなる王笏よりも云々ではじまる、ケプラーの詩(野尻抱影訳)が書かれており、その詩は私の望遠鏡に対する憧憬を如何程擽ったかは計り知れません。その後の私は、星座等も覚え始め、天体の固定撮影等をしながら徐々に天文の魅力へ引き込まれてゆきました。しかし、残念ながらMy望遠鏡を得るのは未だ一寸先のこと。 続きはいつか又…


水星だ(^^)

2007年02月04日 19時09分00秒 | 天文ネタ

Mvupnew 夕方の愛犬散歩時、西空の雲が切れ始め素晴らしい輝きで金星が見えていた。 散歩後、急いで双眼鏡を出して確認すると金星の右下に水星が見えていた。 しかし、又、雲が押し寄せ始め慌てて撮った数コマの中の一枚。午後5時一寸過ぎで、空も明るく肉眼でやっと確認出来るか如何かの状態。 円で囲んだ中に辛うじて写っておりました。 因みに私が水星を見るのは、生まれてからこの方、二度目でしか有りません。 望遠鏡で見ても形しか分からなく魅力に乏しいのも一因ですが、西に山を控えている為、余程高度が高くないと見ることが出来ないからだと思います。(でも、ほんの少し移動することによって、幾らでも可能では有るのですが) 何れにしても、今回は好条件です。 又、明日以降も注意していこうと思います。


望遠鏡の小屋

2007年02月04日 15時53分01秒 | 天文ネタ

Koya2 昨日の豆撒きで張り切り過ぎた所為か、一寸風邪を引いたらしく寝てばかりいます。 今日の画像は昨夕に撮影した望遠鏡小屋です。手前が古い小屋で、高橋JP架台を購入した時にスライディングルーフの観測所として建てたもので、築25年になります。しかし、15年位前に南西沖地震により架台基礎部分の地盤が隆起し、天文休止期間中でも有った為物置として改築しました。その際に、一坪程増築し、(ドアの有る部分)この部分は屋根部分さえ製作すれば、即、観測所と為るような作り方をしております。 しかし、今のところは単なる機材置き場(準備室)です。

Koyanai1 これは、2年位前の画像ですが、現在も大体5~6台の機材をこの様な状態で置いております。 一寸狭いので出し入れには少々工夫が必要。 鏡筒やアクセサリー類などは別室(窓のある部分)です。

ドアを開けると即、そこは観望場所なので、普通の観望に於いては、今のところ観測所の必要性は感じておりません。 但し、自動導入機能を使う場合にのみ、常設の便利性に惹かれます。 (鏡筒等が置いてある画像は後日) 


ネタ切れ回避策 天文との出会い2

2007年02月03日 12時19分37秒 | 天文ネタ

    遠い道のり

天文への魅力を知ったからとて、その後、事がスムーズに運ぶ程当時の状況は甘いものでは有りませんでした。東京オリンピックを境に著しい経済成長をみせてはいましたが、北海道の農村では旧態依然の状況で、特に文化面での立ち遅れ等は顕著なものでした。町の本屋には天文関係の本等有る訳も無く、望遠鏡に至ってはその後、十数年経てもお目に掛かった事は無いと云う、まことにお寒い環境でした。

如何に純粋一途な少年?で有っても、そんな環境に抗う術は無く、アッという間に頓挫。特に私の場合は熱するが直ぐに冷める典型的なタイプで有った為殊更でした。 その後の私が如何していたかと云うと、小学校中学年より利用出来る校内の図書室に入り浸り読書三昧に明け暮れておりました。当時の我家には読書となる様な本等、唯の一冊も無く、正直活字に餓えていたのでしょう。(家には婦人雑誌と農村向けの雑誌、新聞講読は冬のみ)

小学3年の時に初めて借りた巌窟王(モンテクリスト伯 デュマ)は分厚い立派な本で、裸電球の下で夢中になって読んだのが鮮烈な記憶として残っております。(相当古い本でしたが、名調子で名高い黒岩涙香訳では有りません)

結局、私が嵌ってしまったのは、天文では無く、読書の方、其れも科学系ではなく海外文学や日本の古典系でした。今は本を読むことは殆ど有りませんが、唯一、萬葉集(伊藤博校注)だけは何時も手元に置き、意味も解らないまま目を通しています。

現天文愛好者の多くは、科学少年少女からのスタートにて、一つのキッカケから天文と関るようになったと云うパターンが多いと思いますが、私の場合、それがスムーズに行かなかった様に思います。最大の理由は私が科学少年では無かったと云うことだと思います。

(現に、今も科学音痴です!)

それでは、何故星を見るようになったのか? 

       続きは、明日か…?