昨日、今日と星見に出動したが、昨日は20時45分から21時15分の30分間で、今日は20時から21時までの1時間と云う短い観望。画像で判るように雲にやられるのだ。又、共にシーイングが非常に悪かった。 昨日はアンドロメダ座のγ星とカシオペヤ座のι星のみで、久し振りに架台をEM-10テンマで挑んだ今日は手強い相手揃いのりょうけん座の重星。 狙うには時期的に厳しいのだが、何故かりょうけん座の重星が見たくなったのである。考えてみれば、ここの重星で観たことが有るのはα星コル・カロリのみ・・・これではとても重星ファンとはいえない(^^;
今日も鏡筒は昨日と同じFC76にて星見の開始。りょうけん座は可也低い位置になって来ているので慌しくコル・カロリ(2.9等ー5.4等 離隔19,7秒)を入れる。何時観ても素晴らしい落ち着きを感じさせる重星(白色と紫がかった白)だ。さぁー、此処からが本番である。先ず、2番星(6,8等ー8.1等 離隔11.4秒)から始めた。しかし、星像もシャキッとしておらず分離など考えるに及ばずの状態。此処は長居は禁物と直ぐに25番星(5等ー6,9等 離隔1,8秒)に向ける。この重星に関しては、この口径では厳しいと云うのは判っていたが、全く歯が立たないといった感じであった。(シーイングも全然良くない)それでも、結構粘ったのだが・・・。この頃より雲が薄く張出し始めてきた。こりゃー今日は全敗のままで終わりか?と思ったが、次のΣ1755(7,2等ー8,1等 離隔4,4秒)が100倍の視野の中で綺麗に分離してくれた。黄色と青灰色?の一対であった。これで、何とか収穫が有ったのでメデタシだが、此処の星座にはまだまだ沢山の重星が有るのだが、5~6㎝の口径で歯の立つ相手はコル・カロリのみだろう。其れなりの結果を得たいのなら最低でも10㎝の口径は必要かなと思う。さて、お次はどれにしようかと空を見上げるとスッカリ雲に覆われていた。 画像は撤収前に薄雲を通して木星を見ている図。