晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

この領域は手強い

2009年08月29日 23時34分12秒 | 天文ネタ

09829em10orfc76 昨日、今日と星見に出動したが、昨日は20時45分から21時15分の30分間で、今日は20時から21時までの1時間と云う短い観望。画像で判るように雲にやられるのだ。又、共にシーイングが非常に悪かった。 昨日はアンドロメダ座γ星カシオペヤ座ι星のみで、久し振りに架台をEM-10テンマで挑んだ今日は手強い相手揃いのりょうけん座の重星。 狙うには時期的に厳しいのだが、何故かりょうけん座の重星が見たくなったのである。考えてみれば、ここの重星で観たことが有るのはα星コル・カロリのみ・・・これではとても重星ファンとはいえない(^^;

今日も鏡筒は昨日と同じFC76にて星見の開始。りょうけん座は可也低い位置になって来ているので慌しくコル・カロリ(2.9等ー5.4等 離隔19,7秒)を入れる。何時観ても素晴らしい落ち着きを感じさせる重星(白色と紫がかった白)だ。さぁー、此処からが本番である。先ず、2番星(6,8等ー8.1等 離隔11.4秒)から始めた。しかし、星像もシャキッとしておらず分離など考えるに及ばずの状態。此処は長居は禁物と直ぐに25番星(5等ー6,9等 離隔1,8秒)に向ける。この重星に関しては、この口径では厳しいと云うのは判っていたが、全く歯が立たないといった感じであった。(シーイングも全然良くない)それでも、結構粘ったのだが・・・。この頃より雲が薄く張出し始めてきた。こりゃー今日は全敗のままで終わりか?と思ったが、次のΣ1755(7,2等ー8,1等 離隔4,4秒)が100倍の視野の中で綺麗に分離してくれた。黄色と青灰色?の一対であった。これで、何とか収穫が有ったのでメデタシだが、此処の星座にはまだまだ沢山の重星が有るのだが、5~6㎝の口径で歯の立つ相手はコル・カロリのみだろう。其れなりの結果を得たいのなら最低でも10㎝の口径は必要かなと思う。さて、お次はどれにしようかと空を見上げるとスッカリ雲に覆われていた。 画像は撤収前に薄雲を通して木星を見ている図。


キャンプ前夜と、その後の星見(後編)

2009年08月28日 18時50分40秒 | 天文ネタ

09825toa2 さて、蘭越キャンプ観望会に参加し、星仲間からの刺激もタップリと受け、新しい試み(記録方法)とくれば弥が上にも気分は高揚するものだ。 キャンプ終了の翌日(24日)は素晴らしい星空がお目見えした。さぁ~向かおうか!・・・だが、身体が動かない、否、もの凄く眠いのだ(^^; 日頃は22時前には必ず就寝するという習慣が仇となりキャンプでの夜更かしが堪えているのだ。結局この夜は20時半に就寝、断念となる(^^;

明けて翌25日も素晴らしい天気で、日中の農作業は過酷を極めた内容で有ったが、目薬と栄養ドリンクの力を借りて外に出る。日中の風の強さや星の瞬きを見ると余りシンチレーションは良さそうではなかったが、空の何処を見回しても一片の雲も無く、久し振りに一寸大きめの機材を出すことに・・・

長らく出番の無かったTOA130S+EM-200USDを引っ張り出し設置を終えると、先ず、胸ポケットに入れたボイスレコーダーのRECスイッチを入れ20時40分より木星を皮切りにブツブツ呟きながら星見の開始。 思った通りシンチレーションは余り良くない。木星本体の傍らに衛星が綺麗な三角形で浮かんでいる。三重星のようで中々面白い光景(ナグラーズーム6㎜位置使用)。しかし、木星自体は詳細が摑めず、とっとと他の対象に転ずる。 お次は当然重星だが、10㎝オーバーの口径を活かす為に一寸厳しいめの対象とする。先ず、りゅう座η星の直ぐ傍にあるΣ2054(6,2等ー7,1等 離隔1秒)を入れる。ナグラーズーム4㎜位置にてきっちり分離し、3㎜位置でもぼやけずに判る。しかし、5㎜位置での判別は出来なかった。 続けてη星(2.8等ー8.2等 離隔5秒)を入れるが、此れが中々難しい。主星光度が明るいだけにシンチレーションの影響がもろ星像に現れ、歪であったり踊りまくったりで落ち着かない。そして光度差が非常に有るので気流が悪いと意外に苦戦するのだ。ナグラーズームからTMB6㎜、4㎜に交換する。6㎜で辛うじて確認でき、4㎜でも確認出来る。(消えたり、見えたりだが)次にペンタXO5㎜と取り替えるが、いきなりスカッと伴星が見える。ボイスレコーダーには流石最高のアイピース!イザと云う時はXO5㎜だな!と絶賛する私のアホ声が入っている(^^; (※偶々気流が落ち着いていただけかも知れないが、星像をグイグイ絞めるのだ)  次はみずがめ座を代表するζ星(4,3等ー7,3等 離隔2.1秒)に向ける。スッカリ気に入ったXO5㎜でスカッと分離、しかし、星像そのものは毛羽立って余り綺麗ではなく、白色の一対なのだが青っぽく見えていた。続けて12番星(5,9等ー7.3等 離隔2.8秒)を導入するが、黄色と青色の一対で結構綺麗なのだが、この夜は冴えない見え方である。(シーイングが悪い時は微妙なところが判らない) そして次の対象はこの日の星見目的であった101番星(4,4等ー7,1等 離隔0,9秒)である。しかし、他の対象をみて予想はしていたが、其の通り掠りもしなかった。(好シーイングでも20㎝は必要と思う) ここで、重星観望を終了し、私には珍しくみずがめ座球状星団M2を観望。長めのアイピースも久し振りの出番であった。(100倍位が一番見応えがあった) 最後は木星に再び向けるが、見え方は随分と良くなり、所有の短焦点アイピースを総動員させて見比べてみる。    足さず引かずのTMBsm解像力のペンタXOコントラストのナグラーズームカッチリとした高橋LEと、其々性格の違いをきっちりと見せてくれた。又、ボイスレコーダーには私の決して美しくない声がシッカリと録音されており、このブログを書くのも非常に楽であった。但し、普段でも長めの文章が、より一層長くなるのが玉に瑕?かも(^^;  この日の星見終了時間は23時丁度          先程までの長雨も上がり、今は月が見えている。 休養充分なので今晩も出動か?でも、設置場所が泥濘なので思案中。

 


キャンプ前夜と、その後の星見(前編)

2009年08月27日 16時20分10秒 | 天文ネタ

09821fc60 今日は朝から雨で、それも可也大粒で野良仕事は休み。 一昨日から山林の下草刈り作業等で身体の節々が痛んでいるので恵みの雨でもある。 さて、画像は蘭越キャンプ前日(21日)に星見をした機材だが(望遠鏡の写真でしかないが)ファーストライトで感動するほどの星像を見せてくれたFC60のセカンドライト。 透明度等は良いのだが、風が強くシンチレーションは如何にも悪そうな夜であった。21時20分よりFC60+P2セットにて木星から始めたが先日のような見え方には程遠いもので有ったが、反面、木星面の色は黄濁も無く非常に綺麗であった。シンチレーションが悪く像も落ち着かないがじ~っと見ていると結構見えており、口径6㎝の能力が意外に高いことを思い知らされる。・・・蘭越キャンプでも大口径機材の中で6㎝屈折(ボーグ)果敢に木星にアタックしていたが、シンチレーションに恵まれないことも加勢してか、口径差を感じさせない木星像を見せていた・・・

その後もシーイングの改善は見られない中、いるか座γ星、へび座δ星、こと座ε1,2、ヘルクレス座α星と云った綺麗な重星の代表50分間程楽しんだ。今回は余り条件の良くない空で有ったが、この鏡筒の持つ性能の高さは充分再確認することが出来、今後、益々活用の場が増す予感を覚えた。Recorder

さて、次の画像にあるのはボイスレコーダであるが、これは、先日、手に入れた本をを読んで購入したものだ。以前まで、私は星見の記録を現場でメモ書きしていたのだが、昨年辺りより殆ど行わなくなった。理由は将来活用出来るような星見内容でも無いし又、面倒でも有った為である。但し、ブログにて星見内容を記す為、一応の記録するという体裁保っているが、記憶を辿りながらの記述で有り、忍び寄るボケの影響も有ってか書き忘れや間違いも偶々ある。はて、楽はしたいし、公開している以上不正確なことを書く訳にもいかない。そんな時、この本に書かれていた記録例を目にしたのだ。テープ録音という文字であった。これなら、アイピースから目を離さなくともブツブツと星名や見え方等を呟いていればよく非常に楽チン、後は再生したものを聞きながらブログを書けば良いのである。目から鱗の情報であった。 さて、早速ボイスレコーダーを購入したのだが、使ってみての感想は(後編)で・・・(長くなりそうなので二回に分けた)


2009キャンプ観望会

2009年08月26日 22時42分23秒 | 天文ネタ

09822setti 先週の22日、小樽星の会が主催する蘭越キャンプ観望会がヤキモキするような天候の中で幕を開けた。 夕方5時の集合時間に合わせウキウキしながら車を走らせ蘭越町へ。 私は4時頃に着いたが、既に先着が有り一年ぶりの挨拶を交わす。その後、続々と到着し、初対面やら、数年ぶりやらの挨拶を交わす声が彼方此方。(私はこの時が一番楽しい)  各自、到着するや否や担当を受け持っている人達は直ぐに準備に掛かり、それ以外の者は機材の設置を談笑の中でテキパキと行う。 いつもお客さん気分の私は手伝うフリを一寸するだけで、あっちでブラブラ、こっちでブラブラ、当然、手ぶら参加である(^^; 

09822arau50 機材設置中に、今回参加機材最大である50㎝ドブの主鏡が汚れているとのことで急遽ロッジの風呂場にて洗浄となったのだが、その大きさにはビックリ!。(画像では小さく見えるが) さて、今回参加の機材だが、ドブソニアン50、40、38、30㎝シュミカセ30㎝屈折鏡11,5㎝、6㎝にその他双眼鏡である。(双眼鏡は私も7×35を持参) 各自、機材の調整を済ませスタンバイOK。

 

 

 

 

 

09822yukeiしかし、空の状態は西の低空に若干の晴れ間がある程度で他の方角は雲、雲、雲である。 その少しの晴れ間を突いてミードシュミカセ30㎝(自動導入)にて水星を観望。欠けた姿を数年振りに見ることが出来た。実際、水星を見る機会は天文ファンであっても滅多に有るものではなく、私とて、望遠鏡を通してみるのは2回目である。 そして、この水星を見た後は殆ど皆曇(予報では曇りのち雨)となり、諦めとゆとりの中での焼き肉バーティーとなる。 さて、22時を回り、パーティーもお開きにしようかと片付け作業に入った頃、星が見えているぞ!の声。 おぉー!又も蘭越の奇跡が起こったのか! まさしく奇跡的な晴れ間が拡がり、夜半頃には一時は快晴にもなった。 木星、天王星、海王星、又、クリステンセン彗星星雲団を皆楽しむことが出来た。普段、決して見ることの出来ない大口径でのこれ等天体の姿は、仲間と共に見るという想いも手伝い素晴らしいものであった。又、観望の合間にロッジ内では先日の皆既日食に遠征した方達が撮影された動画及び画像をプロジェクターにて鑑賞したりで、近年にない濃い内容のキャンプであった。(26時過ぎに一雨有り、其の時点で機材撤収)

09rankoshi 翌日23日は遅い朝食後、参加者全員(19名)での記念撮影。皆、満ち足りた表情である。(この画像は参加者の増D氏が星の会の掲示板にアップしたものを無断で拝借したが、事後承諾でゴメン(^^; この中に私も写っているが、白髪頭で坊主刈りの男が私です(^^; (リサイズしているので判らないかも)

この後、地元ながら今回初参加で、自宅3階に3mドームを備えた方のご自宅に皆で押し掛ける。高橋ε210、SKY90等を中央光学L30架台に搭載しており、当に垂涎ものである。その他、自作スライディングルーフ(現在は使用していない)も持っている。以前のメイン架台で今はお役御免となったNJPテンマ(架台のみ)が部屋の片隅に捨て?置かれているのを見つけた時、財力の差を滲々と感じた。冗談(^^;  ・・・私は眼視派ゆえ、コンパクトなSKY90に目が釘付けであった・・(次のターゲットはこれだな(^^;)

私はここでお暇を皆に告げ、他の方々は恒例の温泉ツアーに出発。 さぁ来年も行くぞ!の気持ちを強くして家路についた。

 

 

 

 

 


今週末は(^^)

2009年08月20日 18時36分21秒 | 天文ネタ

Sakunen2 今週末の22日~23日は年に一度のキャンプ観望会(^^) 場所は例年通り後志支庁管内の蘭越町。 昨年は参加者が10名一寸で有ったが、今年は現在のところ19名の参加申し込みとのこと。 主催である小樽星の会のメンバーは準備等に追われているとの事で、只々お客さん参加の私などは申し訳なく本当に感謝している次第。 顔馴染み、そして初顔の方達と天文のお話が出来るのを今からワクワクウキウキ状態である。 只、天気予報は星見に厳しい予報だが、度々奇跡を起こす蘭越町だから何とかなるかな(^^)

夕空でも晴れたなら、今年は所用で参加出来ない平井さんよりバーナム932(β932=おとめ座スピカの近傍に有る6等級台と7等級程の離隔0,4秒台の重星)を教えて頂いたのだが、私の所有鏡筒では歯の立つ相手ではなく、キャンプ参加の皆様が持ち寄る口径30~50㎝台鏡筒を御拝借し是非確認してみたいと思っている。                          ※2009 天文年鑑ではβ632と誤記、6,5-6,9等  離隔0,42秒となっている。

画像は昨年のもので翌朝まで残っていた参加者。(星の会会員の投稿画像より転載)

 


これが私の一番!

2009年08月18日 21時44分36秒 | 天文ネタ

09817pen1002 昨夜は曇ったり晴れたりの繰り返しで落ち着きの無い天候。夕方、家に入る時は曇り空で、寝ようかと思っていると星がキラキラ。 急遽、21時半頃より星見開始。

今春、次は私の一番お気に入りの架台で登場と云っておきながら別の軽量お手軽機材での観望に終始。 満を持して?今回はその一番お気に入り機材の組み合わせにて星見決行

さて、其の機材は!!  鏡筒はペンタックス105SDHF、架台はタカハシEM-100である。 鏡筒に関しては口径的及びサイズ的にも最も星見での効率が高いと云うことを此れまでにも度々述べている通り今もその思いは全く変わらず、私の所持鏡筒の中でダントツの存在にある。 次に架台だが、この機種は決して他機と較べて特に優れているところが有る訳では無い。しかし何故か好きな架台で、機材には万遍無く愛情を、がモットーなのだが、この架台だけは別格(^^; 重心位置が高く振動も出易い一寸半端な架台とは思うのだが、痘痕も笑窪と云うことで全て赦せるのだ。 強いて好きな理由をあげると、先ず二軸駆動であることと、いざという時には完全手動が可能、そして頑丈(安定感ではない)でデザインも非常に惹かれるところが大であると云うところであろうか・・・ 

と云うことで、私の超お気に入りセットで臨んだ星見だが、南東の強い風が吹き荒び南天は雲に覆われていると云った凡そ快適とは程遠い星見。 取り敢えず見えるものから順番に鏡筒を振る。 先ず、私にとっては開始前の儀式と為りつつある牛飼い座のプルケリマ(ε星)を最初に入れる。案の定、星の見え方は余り芳しくない。しかし、100倍の視野の中で独特な存在感を醸す伴星が主星の傍らにシッカリと見える。シンチレーションは良くないが微妙な色彩を捉えるには充分な見え方。私は光度差の有る重星に関しては主星を見ることが殆ど無い。伴星の微妙な色や輝きのみを注視している。つまり私にとっては伴星が主で主星は伴という事になる(^^;                                           W.ストルーフェ(ロシアの天文学者)がプルケリマを(見事な二重星だ!)と言い放ったのは、主伴星の絶妙な調和もさることながら伴星の青色と緑色、そして鉛色が入り混じる金属的光沢帯びた輝きに感嘆したのではないだろうかと私は思っている。本当にいつ見ても、又いつまで見ても厭く事のない見事な二重星だ。 

次に話題の木星へと向けるが余り上等な見え方ではない。しかし、悪いながらもそれなりに結構模様は見えていた。只、詳細云々といったレベルではない為、早々に木星からは立ち去る。 

雲が迫ってきていたが、東天にはペガスス座の四辺形が見え、秋の訪いを感じながらアンドロメダ座のアルマク(γ星)を久し振りに見る。当に全天屈指の重星!どんな口径でも其の美しさは充分に堪能出来る。愈々雲が覆い尽くすように迫ってくる中、何とか見えているカシオペヤ座に鏡筒を振る。先ずはι星を入れる。青、白、紫の美しい三重星だ、只、美しさを感じるには8㎝以上の口径が必要と思う。 そして、雲が被さるギリギリのところでη星を観望。この重星も見易く6㎝クラスでも存分に美しさを満喫出来る黄色と赤色のペアである。η星の伴星をもう少し見続けたかったのだが、雲が情け容赦なくであった。この夜の観望時間たったの40分・・・ でも、内容(見え方の満足度)は先ず先ずと云うことでOKだろう(^^)

 ※、これから天文を始めようと思っている方や、二重星(重星)観望をして見ようかと思う方が間違って?拙ブログに出会った時、内容が判り易いように、今後の星名表記は一切略記(例アンドロメダ座γ星=γAnd)しないことにした。(昨年暮頃からは殆どしているが)以前、天文をしていない方からブログを見たが、何処にある星なのかサッパリ判らないと云われたのが主な理由である。 色々な考え方も有り、別に理解をしてもらう必要もないとは思うが、公開ブログで有る以上、この程度の心配り(表記だけだが)は必要かと思った次第。   (併記も考え中)


腰を据えさせようか・・・?

2009年08月15日 18時11分39秒 | 天文ネタ

09815nishimura 如何にも取って付けた様なみえみえ画像だが、云うまでも無く其の通りの画像を加工したものである(^^;  何故、こんな拙い加工画像を披露したかというと、先日、一寸親しくなった鉄工所経営をしている方に西村鏡筒搭載時のシステム160Pのピラー脚製作をお願いしたからだ。(この西村+JPだけは設置に時間が掛かり過ぎる為に、今後の出番が激減しそうだから) 此方は全く急かしていないので完成は来年当りだろうか? 製作に当たっての注文は、兎に角分厚い鉄板(10ミリ以上)を用いてくれ、重量は幾ら重くなっても構わないと伝えた。 当初据え置きで観測室を設けようと思っていたが、キャスターを取り付けて小屋からの移動も捨て難いのである。私は移動小屋(ランオブシェード式)が好みだが、積雪期のことを考えると地面にレールを敷く形式は少々無理が有るため実行に移せない。 まぁ、何れにしても機材の保管及びストレスを最優先に考慮した方法を採ろうと思っている。  キャスター移動は各部に少々ストレスが掛かりそうだが、小屋内常設となると私の建築技能では隙間が出来すぎて、機材及び小屋内がゴミだらけにもなり、又、悪天候等の心配も有り保守の面でスライドルーフ式はンン・・・。そして何より壁に囲まれるので周囲との一体感と云う点でも一寸なのだ。   と云うことで99パーセント最小限スペースの格納小屋を建て、そこからキャスターにて引っ張り出す方向に動いている。 こうすることによって、大好きな赤道儀のセッティングも毎回出来、他のチビスケ機材の出番が激減すると云うことも少ない筈である(^^; ようするに、私の場合、一機種のみ快適な環境に置いて一辺倒機材を作りたくないワケである・・・(^^; 

でも、ハッチ式スライディングルーフ式と二つの観測小屋を建てた経験があるので、次はランオブシェード式と考えていたので、いつかは建ててみたいとは思っている。 ドーム式に関しては建てる技術も無いし(一寸だけ自信は有るが)先に記したように周囲との一体感や温度順応時間の面で好みではない。


木星を少しだけ

2009年08月08日 22時53分01秒 | 天文ネタ

0988fc76 昨夜(7日)は中々好条件の空であったが、疲れていたので向かう気力なしで爆睡。 今夜は薄曇状態で星見する気も無かったが再度空を見ると一寸だけ見ようかという気になって(^^;

21時30分よりFC76D型架台の組み合わせにて星見開始。 衝突痕が丁度見易い位置とのことで木星に向ける。 見え方は先日のFC60にて見た木星像とは雲泥の差で、直ぐに衝突痕の確認等という淡い願望は打ち捨てた(^^;  只、丁度衛星イオと思われる影が意外と鮮明に見えたので30分程眺め続ける。先日のシーイングが異常に良かったと云う訳で、FC76の見え味が悪いということではない。 又、仮に先日のような好条件下でも惑星に関しては訓練のされていない私の眼に映ずることは土台無理であろう。 その後、何か見ようと思っていたが霧が湧き始めとっとと撤収。僅か30分程の星見であった。 ペンタXO2,5㎜での240倍で見た影が一番見やすかった。(使用倍率100~240倍) イマイチ気分の乗らない更新だが、観望記録として(^^;   画像は先日と同じ場所、方向でカメラアングルも同じ。


又も、お仲間が・・・

2009年08月04日 23時48分10秒 | 天文ネタ

0983fc60 全く私は懲りない男である。 もう決して機材は増やさないと誓っていた筈なのに・・・(^^;  以前からず~と狙っていたFC60を遂にゲット!但し、この鏡筒と入れ替えに手元より去っていった鏡筒もあるので数は変わらないからまぁ良いか(^^;

さて、昨夜(3日)は久し振りに全天隈なく晴れ渡り、20時30分よりP2架台アダプターを介したカメラ三脚に搭載しFC60のファーストライト。 先ずはお馴染みの牛飼い座プルケリマに向ける。アイピースは前回同様にツァイスサイズを使用。 Or5㎜(100倍)を装着し、合焦ノブから伝わる滑らかな摺動感覚を確かめながらピントを合わせてゆく。これまで何百回と繰返してきた動作だが、期待と不安が入り混じったワクワクドキドキ感に包まれることには変わりは無い。星像が次第に絞られ内像の綺麗な形を経てジフラクションリングに囲まれたディスクとの出会い!其の直ぐ傍らにシッカリと伴星が見えている。シーイングは可也良い状態である。普通、6㎝での見え方では、取り敢えず見えると云った感じだが、今回の見え方は伴星に質感すら感じられるのである。Or4㎜(125倍)ではより一層感じられた。 次に月の位置に近くなるがさそり座の重星へと向ける。6㎝でも楽しめる対象と云うことで、先ずβ星(明るく離隔も有るのでホッとする)、そしてν星(この星座のwwスターの一つだが、ν1は分離出来なかった)。次はへびつかい座に移りρ星36番星(共に同じような明るさのペア)そして、黄色と青色の美しいο星(月明かりの影響下では有ったけれどもウットリするほどに色の対比が美しかった)。未だ、他にも見たのだが記憶に残っていない ・・・最近は記録もつけない事にしたので記憶のみが頼り(^^;・・・

さて、南東の空に目を転ずると木星が観望可能な高度まで上がってきており、色々話題にもなっているので重星観望を中断し木星へと望遠鏡を向ける。 さぁ覗いた途端、驚愕した! とても6㎝の見せる木星ではなく15㎝級で見ることが出来る木星像なのである。つまり群雲状態が何となく分かるのである。高度は18度強でこの見え方、相当な良シーイングだったのだろう。やぎ座45番星が衛星と並び、まるで5大衛星であった。 そんな素晴らしい木星像であったのに、私は天頂に大きく羽ばたく白鳥座δ星が見たくて、早々に鏡筒の向きを変えた(^^; ・・・(火星以外の惑星は興味が極めて薄いのが理由) 

白鳥座δ星、この重星も以前に書いたようにプルケリマ同様に私にとっては特別な星であり、重星観望の師匠星である。意気揚々としてδ星に鏡筒を向けたのだが、素晴らしい結像状態だが妙に赤っぽく伴星の片鱗も見えないのだ、ん~??何と反対側の翼に有るε星を見ていたのだ(^^; 慌てて正しくδ星に向け直す。やはり、100倍以下だと6㎝では無理なようで、見慣れている私で100倍位から、シッカリと見るには上げるだけ上げた方が良いようだ。因みに途中からアメリカンサイズに変更したのだが、ナグラーズーム3㎜位置(167倍)ペンタXO2,5㎜(200倍)では紛うことなき姿を見せてくれる。 次に何を見ようかと空を見回すと東の空に黒雲が・・・其の雲の拡がることの早いこと早いこと、ものの5分で全天が覆い尽くされた。時間を見ると間も無く22時であった。 今回の観望は良シーイングに恵まれ、FC60のファーストライトも良い印象で終わることが出来た。そして、条件が揃えば、こんな小口径でも充分に満ち足りる観望を得ることが出来ると云うことも判り実に有意義な星見であった。