晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

晴れすぎの三月

2017年03月30日 10時13分50秒 | 天文ネタ

農作業も始まり身体は疲れているのにお空の方は晴夜と来て、いそいそと星見へ・・・本当に身体が持たない。オマケに先日までWBCの緊迫したゲームが放映されていたので野球が大好きな私には非常に厳しい?日々であった。(^^;  晴れていたが余りにキツイので3回程パスしたが、略、毎日短時間では有っても星見をしたので、今月の星見回数は20回を数えた。 但し、観る対象は毎回、略同様の重星巡りで終始。 私は重星ファンでもあるが、色々な重星を観ると云ったタイプではなく、個人的に好きな重星や著名な重星を四季を通じて巡ると云ったタイプなので、この時期であれば20個前後。(時間帯等で数は変わるが)   

機材は4割がタカハシFC-60+カスタム経緯台、3割がPENTAX75SDHF+カスタム経緯台で、残り3割がタカハシミューロン180C及びFC-76に架台はEM-10EM-200の組み合わせ。 前半はFC-60を多用したが、徐々にPENTAX75ミューロン180Cへと口径がアップしてきた。 何となく想像がつくだろうが、双子座α星かに座ι星おとめ座γ星りょうけん座α星と云った堂々たる重星は全く過不足無い見え方だが、光度差の有る重星等では空の状態で見え方への影響が顕著に出るので、そんな判り切ったことでも徐々にストレスを感じ後半はミューロン180Cとなった。流石18センチにもなると、シーイングが少々悪くとも強引に引き剥がし暗い伴星を浮かび上がらせてくれるので星見の成果はジンジンと感じた。 3倍もの口径差だもの当たり前だが、口径差による星見の充実感は可也大きなものである。 

昨夜は雲が多く風も強かったので久し振りの休養日、しかし、今夜も雨や霙の天気の様で出動はないようなので一寸安心??(^^;      画像はPOD内より中央にふたご座右手にぎょしゃ座が写っている。ニコンDf+SAMYANG 14㎜ F2.8で撮影(ファイルサイズのみ変更)。 久し振りにデジ一眼で撮影したが、この様な撮影はコンデジより数倍使い易いものだ。  因みに普段撮影に使っているカメラはニコンコンデジ4台COOLPIX P7800, P900, P300, S6000この内後の2台は少々不具合があって騙し騙し使っている。(妻の使い古しだが、捨てるにしのびなく)

これで、来月からは農作業真っ盛りとなり、星見もままならぬようになるのでブログも閉店状態となる筈、てな訳で今回は駄文を少し引っ張ることにする。  対象重星(毎回見たもの)かんむり座3牛飼い座5ふたご座5ぎょしゃ座1りょうけん座1カラス座2かに座1しし座1おとめ座1で、この他は偶に観たオリオン座一角獣座おおいぬ座の重星少々と星団、星雲木星となる。  この中で、ふたご座に関してはα星38番星6センチでも毎回見えたが、κ星、λ星は先ず歯が立たなかった(どちらも可也の光度差を持つもので馴れた眼の方々でなければ無理か?) 私は以前から較べて相当に眼は弱っているのでこんなものだろう。 その他、ふたご座δ星、ぎょしゃ座θ星カラス座δ星牛飼い座ε星もシーイングにより確認出来ないことが度々あった。 

正直言って、毎度観ている牛飼い座ε星等は分離を常に認識しているのだが、客観的にみて、見えているのではなく、見ていると云ったところ。これは能々注意しなければと思っている。 これは随分と前のことだが、遊馬製作所さんがブログ「SCOPE LIFE 四方山話 過去ログ 2009年4月3日の記事」の中で述べていたことで、当時重星観察に熱くなっていた私は冷水を浴びせられたような気がした。(見えている 見ている)という題名であった。 ず~と昔の火星面での運河論争も運河と思えば運河に見えてしまい、世界中で大論争となったこと。本当に先入観程恐ろしいものは無い。 重星では先に口径の大きな望遠鏡で見てしまうと口径を下げても見えると云ったことや、離隔や位置角を知ってから見ると、やはり見得て来ることがある。眼球が見るのなら良いのだが、脳味噌が認識するのだから実に厄介なものだ。 私はハッキリ完璧な状態を確認しない限り、見得なかったということにしている。但し、私の場合は重星鑑賞派なのでたいした意味は無いが(^^;

使用したアイピースはPENTAX XW3.5  10  XL14  21  XO2.5  5  ナグラーズーム3-6 nikon NAV SW 5  7  特にXW3.5は一押しのアイピースでFC-60PENTAX75のように500ミリ程度の焦点距離のものには高倍率を得るのに必須のアイピースで像質も難しいことは分らないが兎に角良く観える。 以前の私は狭視界でも観え味のみに拘ったが、今は広いか狭いかだけで、見え方の違いが分らない(^^; さっぱり出番がないが、結構評判の良かったアイピースを数本持っているが使ってもきっと違いが分らない気がする・・・。 素人眼の私にはやっぱり広い見掛け視界のアイピースが圧倒的に快適で楽しい。 

と云うことで観望20回分の感想を含め今月最後の更新記事とした。 

 


今度は晴ればかり

2017年03月13日 20時09分07秒 | 天文ネタ

10日から夜は晴ばかりとなり、夜は短時間だが星見をすることが出来るようになった。 但し、PODからの星見ではなく、家の玄関前でのお手軽スタイルである。(カスタム経緯台及びEM-10赤道儀+PENTAX75タカハシFC-60の組み合わせ) PODも設置等の準備が要らないので楽なのだが、一時間程度しかしない星見では一寸面倒に感じる。それ程にカスタム経緯台がお手軽で使い勝手が良いと云うことである。 小型赤道儀のEM-10も出してみたが、それ程赤道儀の利便性を感じることはなかった。(以前は経緯台の使い勝手の悪さを感じ、直ぐに赤道儀での星見に切り替えたのだが) 何れにせよ、このカスタム経緯台は載せている鏡筒及び使用者の私とも相性はバッチリみたいである。

この画像は久し振りの赤道儀搭載での星見時(11日)のものだが、この前日も又、昨夜もカスタム経緯台での星見となっている。 この11日はシーイングも非常に良く、この口径では結構厳しい重星(ぎょしゃ座θ星オリオン座ζ星も綺麗に分離出来ていた) その他、おとめ座ポリマりょうけん座コルカロリからす座δ星牛飼い座プルケリマアルデバラン北極星を観るが、光度差の大きな対象にあるがどれもキッチリと分離出来ていた。 PENTAXは口径75ミリで光度差の有る重星ではもっと見え方に差が出ると思い込んでいたが、鏡筒をとっかえひっかえで較べてみるとFC-60は光の収束が良いようで、殆ど遜色ない見え方である。 使う度に思うのだが、このFC-60は本当に良く観える。 タカハシのサイトには新製品FOA-60の凄い高性能ぶりを謳う宣伝文が掲載されているが、このFC-60でも凄いと感じているので、その凄さは想像もつかない。 想像が付かない場合は手に入れてみるのが一番だが・・・なんて(^^;   


晴れることを忘れたのか? と雛人形

2017年03月03日 17時34分15秒 | 天文ネタ

天気予報では晴れると云っても晴れるのは日中だけで、夜には必ず曇ってしまう。 極めて少雪の冬であったが晴れも少なかった。 それでも、昨日は夕方薄雲を通してだが金星と月を30分程観望出来た。 フィールドスコープED82PENTAX75SDHFカスタム経緯台の組み合わせ。 コリメート撮影もしたが雲を通しているので非常に冴えないのでボツ。

カスタム経緯台のお蔭で天候が少々悪くても簡単に星見のスタンバイが出来るので億劫さが無くなった。尚、カスタム経緯台は傍にある車庫に放り込んであるので、鏡筒のみ室内から持ち出せばよい。 

さて、星見の話題は何もなくこれで終わりだが、今日は上巳の節句、この日は雛人形の画像を掲載していたので、今年もと云うことで官女随臣の画像を一枚づつ。

官女の方は手元が写っていないが、長柄の銚子を持ち雛壇に向かって左側の位置。 随臣の方は俗に大臣と呼ばれるもので、左大臣の方である。これも左に位置する。(尚、後ろに写っているのは五人囃子(元服前の武士の子供)の中での担当で扇を持っている) 市販されているリアルぽい顔の雛人形は殆んど有職雛(公家や武家の様式や慣例に基づいたもの)と云われるものだが、最近のものは時代にそぐわない可也華美な衣装を着けている。本来で云う有職故実に則ったものであれば、もっと質素な色彩の組み合わせと思うが有職故実を尊び過ぎれば華やかに作れないので人形制作者も虚と実を上手く使い分けしているのだろう。 雛祭りは華やかな方が絶対に良い。