一昨日まで30度近い暑さで有ったのですが、昨日から北風が吹き過し易さを通り越して寒い位です。(日なたでは暖かですが)周りの家はボツボツと稲刈り作業に取り掛かり始めました。我家でも明日から稲刈りです。しかし、今年は冷害で不稔(空っぽの穂)が多く気持ちが乗ってきません。でも、年に一度の秋の穫り入れですから少し楽しみは有ります。
昨夜は久しぶりに晴渡り、月夜に拘らず暗い星も見える透明度の高い空でした。20時丁度よりFC76を引っ張り出し、先ずは月を見ました。月縁部がギザギザゆらゆらですがコントラストの有る綺麗な月でした。その後、δCyg(素晴らしく綺麗な見え方でした)やその他の高度の高い恒星を光学チェック宜しく楽しんだ後、kussiさんが掲示板で書かれていたアンドロメダ座の小口径でも楽しめるπAnd初見?だと思います。離隔が充分な為、主星との光度差が余計に目立ち消え入りそうな程か細い伴星の光が印象に残りました。次に近くに有る65Psc(6等程の等光)に有名なγAri(離隔が絶妙です)に1Ari(極、普通の重星ですが小口径には3″弱の離隔が丁度良い)と楽しんでおりましたが、何としても寒い、物凄い冷え込みで一時住宅に避難。身体を温める為、カップ麺を食べ、股引を穿いて再度外へ。(防寒着は冬装備です)
再開は双眼鏡(ニコンSE)にて、これも掲示板で話題になっていたケンブルズカスケードを観賞。この口径でも透明度が高いので先ず先ずの見え方でした。(流れ落ちる滝の感じは掴めました)この日の締め括りは 再び望遠鏡に戻って著名なαPscを入れ綺麗には程遠い分離状態でしたが何とか楽しめました。23時一寸過ぎ迄観望しましたが、此れまで楽しませてくれた夏の星座がすっかり西空に移っており、夜露でビッショリに為った機材を片付けながら本格的な秋の到来を感じました。
今夜も快晴でしたが、非常に寒く星見をする気力が失せてブログ更新に変更です(^^; 画像は月明かりに照らされた機材と西に傾いたこと座です。 夜は家の中でも寒く、我が家ではヒーターが稼動しています(^^;
今日、昼寝している時、私の携帯が鳴り響きました。山仲間からの電話でしたがその話の内容に驚き暫し茫然自失。 私にとって山のベストパートナーであるI氏が亡くなったとの報せでした。
十日程前に我家に遊びに来て普段と何の変りも無くしていたのに・・・只、一寸太ったように感じたのと足が浮腫むとは云ってはいたけれども。 奥さんの話によると、一昨日、足が浮腫むからと云うことで病院に行くと直ぐに入院しなさいと云われ、昨夜から大量の吐血を繰り返した後、グッタリとして其の侭逝ってしまったという。病名は末期の肝臓癌。以前から相当に我慢していたようだとのことでしたが、彼には我慢しなければなら無い事情も有ったのです。食料品店を経営していましたが、奥さんは数年前に倒れて身体が不自由、後は老いた両親であり一人で切り盛りするしかなかったのです。亡骸に接して来ましたが普通に眠っているような感じで、亡くなっている事が信じ難いです。
彼は私より十歳程年上ですが何故か妙に気が合い、よく二人で山登りをしていました。登った山の数は三十座を超えることでしょう。 しかし、もう彼との登山は叶わぬ事となり、登山とも足を洗う潮時かなと思ったりもして・・・ 明日、彼は荼毘にふされますがキッチリと最後の別れをしようと思います。 今年は高校時代の恩師、祖母、そして親友と私の人生に大きな影響を与えた人達との別れが続きましたが、訃報に接する度に時の移ろいと人生の儚さが身に沁みます。
昨夜は不安定な天候で夕方に木星を一寸だけ見て、2回戦が23時過ぎより画像の機材で火星と重星数個を観望。晴れたり曇ったりなのでお遊び機材をチョイス。
鏡筒は昭和41年製のビクセン(光友社)ジェミニη(エータ)「以前紹介済み」6センチに、架台は腐っても五藤光学の製造年不明ですが、昭和30年代?かと思う経緯台での組み合わせ。 鏡筒は筒内の艶消し塗装も確りとして後年購入(数本)した同社の入門機とは雲泥の差です。それ以外は其れなりですが(^^)しかし、中々の見え味で6センチアクロマートとしては及第点以上をあげることが出来ます。さて、架台ですが、昨年、我母校であった小学校が建て替えられることになり不用品とのことで私に払い下げられたものです。酷い状態で有りましたがメンテを施し極稀に使っております。(使用回数は未だ3回?)
架台のアップ画像ですが、見て判るように水平回転軸が長い為、天頂付近にも向け易くクランプも非常に使い易い流石は天下の五藤光学です(^^) 但し、実用機としては如何に古物好きの私でも一寸・・・ 偶にお遊び用として使う分には趣が有って非常に宜しいです。 此れで見る火星や木星そして重星も中々良いですよ(^^)
追記・・・五藤架台のセットである鏡筒は幾ら探しても見つける事が出来ず一寸残念でした。
ブログ更新が滞っていたので怒涛の更新です(^^; でも、ネタは随分前のことばかりで・・・・
9月1日はぎょしゃ座流星群。でも、条件は悪く殆ど不発のようでした。(アメリカでは朝方に極大を迎え大火球を捉えた画像を見ました) この夜は薄曇状態で重星観望をしながら時折ぎょしゃ座方向をチェック・・・全く飛ばずでした。
気持ちを早々に切り替え、その後は重星観望に勤しみました。機材はTS65P鏡筒+P2にてα、ρ、95、100Herにμ、17、39Draそして59Ser等を時間を掛けて見ました。見た中で39Draが印象に残る綺麗な見え方でした。17、39Draとも3重星です。 今回も下調べをしておらず、スカイアトラス・フィールド版にスッカリお世話に為りました。小望遠鏡での観望には実に重宝致します。 ところで、この日は3連チャンで30日、31日とFC76鏡筒を使用しましたが、愛情は均等にがモットーゆえ65P鏡筒にしましたが、レンズこそ少々曇っておりますが本当に良く見える鏡筒です。そして小さいので使い易い(^^)
先日の30日にはFC76にてπAqlを観望しましたが、光度差の余り無い離隔1.4秒角の重星です。導入時100倍では伸びた雪達磨状態でしたが150倍にすると時折分離(暗い谷が判る)出来ました。シーイングが余り良くなかったので条件が良ければ綺麗に分離かな・・・と云うことでFC76のチェックは終了とし完全復活です(^^)
長い間修理に出ていましたタカハシFC76鏡筒が戻ってまいりました。 レンズ白濁の為に昨年修理に出したものです。メーカーに問い合わせたところレンズ清掃のみでそれ以上のことは出来ないと云われて途方に暮れていたところ、蘭越キャンプ(小樽星の会主催)で知り合った札幌のO氏(機材のメンテ、及び製作や販売もしている方)相談すると大丈夫、任せなさいとの心強いお言葉を頂き修理依頼を致しました。 コーティングを如何するか等で工場との話の行き違いが少々有り時間が掛かりましたがフルコートに為って戻ってきました。(前玉はマルチコート後玉はモノコート)これ等の処置はタカハシそのもので、依頼のルートを変える事により純正処理復帰は可能だと云うことを知りました。(O氏には大感謝です)又、これ等の処理代はタカハシへの清掃料金と較べ意外と割安感が有ります。(曇り除去だけなら非常に安いです)
素晴らしい輝きを取り戻したレンズを見るとコーティング処理を施して良かったなと思い、長く大切に使おうと決意致しました。
皆既中の暗い空、先ず木星に向けると微動だにしない木星像が飛び込んできました。此れはイケるとおもいアンタレスへ・・・ナグラーズーム6ミリ位置にて100倍の中にまるで当り前のように伴星が青い光を放っていました。正直、此れほど簡単に伴星を見たことは有りません。 但し、その10分後にはシーイングが乱れ始め全く確認すら出来ない状態になりましたが・・・ その他、数個の重星を観望しましたが先ず先ずです。(シーイングが悪化し始めたのでチェックには一寸でした)アンタレスには滅多に使うことの無いTMBスーパーモノも使いましたが、4ミリはクリアーさが素晴らしくペンタXO5ミリを超える見え方でした。しかし、TMB6ミリになるとイマイチです。(何故かスーパーモノ6ミリはどんな鏡筒でも良く見えたことが無いです。ゴーストも出易く眠い感じ)同時に使ったツァイスサイズのペンタオルソ6ミリが非常に良く倍率の関係も有ってかXO5ミリを凌いでおりました。何時も絶賛のナグラーズーム3~6は条件が揃った中で、これ等のアイピースと較べるとクリアーさとコントラスの点でほんの一寸見劣りします。条件の揃った中でのアポ屈折+スーパーモノ4ミリの見え味は文句無しです。・・・と何故かアイピースの比較レポのようになってしまいましたが、比較をしてしまいたくなる程、良い状態に仕上がってきたFC76鏡筒と云うことで(^^; 架台も一月ほど前に復活を遂げたミザールEX架台なので組み合わせは復活コンビでした(^^)
28日は久しぶりに皆既月蝕を堪能。 此れまで何度か皆既月蝕を見る機会は有ったのですが、星から遠ざかっていたことと記憶に残っていない為、三十年振りと云ってもよいでしょう。
皆既中のまま東の空に昇ってきた月の色は不気味な感じすら受け、古の人々が不吉なものと感じたのも無理は無いでしょう。
私は皆既中の空が暗いことをいいことに双眼鏡や望遠鏡にて銀河や重星の観望も熱が入りました(^^)
又、この日は修理に出していた鏡筒が戻って来たので、チェックの方に勤しむことがメインだったかもです(^^;
さて、その鏡筒の仕上がりは如何に・・・次回アップです(^^)
皆既中の画像にはみずがめ座σ星が写っておりますが、この後の画像は使い物にならず肝心の接触時のものは有りません。180ミリレンズ使用だったのですが、追尾することを忘れ固定のまま盲目シャッターを切っており画面の外でした(^^;
先月23日と云う随分と前の観望ですが、祖母の葬儀や初七日も終わり一寸一息ついたところでの星見でした。
夜間の気温差も余り無く大きめの口径使用でも条件が良かったように思いましたが、疲れも結構有りお手軽な65ミリペンタックスにしました。・・いつもお手軽機材ですが(^^;
木星を見て中々良しと気を良くしながら夏空で有名な重星を数個観望。でも何故かいつも感じるような見え方と違うように思いました。その後、久しぶりにιTriを入れますが、此れも何か落ち着かない感じです。γAndに至っては美しさを感じることも出来ないほど・・・ ふっと未だ見たことが無かった59Andは如何だろうと見てみると、実に清々しく見惚れてしまいました。如何考えても重星として決して魅力の有る対象では無いのですがホッとして見られるものでした。 如何もこれは、私の精神的なものが影響したように思います。 精神的疲れ等で鮮やかな色の対比や光度差の有る重星を受け付けたくない気分が有ったように思います。離隔も充分有り光度差も殆ど無い魅力薄い重星が一番この時の気分には合っていたのでしょう。 今は疲れもとれ体調も良いので59Andを見たらショボイと思うでしょう(^^) 重星観望はその時の体調も判るという事に初めて気付きました(^^; ホントウダロウカ?
画像はさんかく座ι星に向けているペンタックス65です。