晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

期待通りだ! AP赤道儀 

2019年08月28日 17時54分42秒 | 天文ネタ

先日、25日に協栄産業よりAP赤道儀スターターセット(2軸モーター仕様、三脚、極望、アリガタプレート)が届いた。 別に知られても困らないが、何故か私の趣味のものは妻の留守中に届くので不思議でならない。この日は、暇を持て余しておりASKO 13cmニュートン鏡スカイサーファー等を取り付けたりなど望遠鏡弄りをしていたのだが、予定より早くAP赤道儀が届けられた。 ビクセンの製品を新品購入したのは十数年前にマクカセ12.7㎜を購入したくらいで、架台は初めてである。ここ数年は、望遠鏡等が売られている大きな町に出掛けることもなく、同好の士との交流も無い身に取ってはネットでの情報が唯一の手段で、箱を開いて実際のサイズやら重さが解ったと云ったところ。 想像していたよりもサイズは大きく感じたが、重量は軽く感じ、特に三脚は想像を遥かに超えていた。 組み上げる際、K.ASTEC製の極望が付属していたが、極望照明の電気パーツを赤緯ハウジング内に付けた際、極望窓のスライドカバーが干渉し閉じれなくなるのだが、この辺り純正仕様と違うところなのだろうが、一寸の工夫で何とかなったのではと思った次第。 尚、発売後可也年数も経っており色々なところで紹介記事等が出回っているので、此処で私如きが今更、紹介評価的なインプを述べても仕方無いので自分の星見スタイルからの感想を記したい。

さて、色々な鏡筒を載せて動かしてみたが、所有鏡筒では付属の1キロウェイトでバランスが取れるのはFC-60のみで、FC-76ASKO 13cmニュートン鏡は、同時に注文した2.8キロウェイトが当然だが必要。 実際の使用ではFC-60,FC-76搭載となるので追加した2.8キロウェイトは丁度良かったようだ。 さて赤緯ハウジング内に(単三電池×4)を入れて赤道儀本体に付いているスイッチを入れてみるが、コントローラーを接続しない限りモーターは駆動せず、この辺り気軽に星空架台(組み合わせを変えて)として使う際にもコントローラが必要なのは少し残念かなと思う。 尚、モーターの駆動音は非常に静かで耳を当てない限り分らない位である。又、増速等も機敏でレスポンス良く言うこと無し。 そして、この赤道儀の売りであるフリーストップでの操作感は快適そのもので想像以上である。 この日は夜も天気が好く、早速、実際の使い心地を試すことが出来た。 その前にFC-60を搭載した勇姿をお見せしよう。

この画像は26日の太陽観望時のものである。 次のが25日ファーストライトのものである。

20時よりAP以外にもEM-10 Temma2 JrASKO 13cmニュートンも出動させて久し振りの複数台での星見となった。 AP赤道儀にはFC-76を搭載(バランスウェイトは2.8キロ)して開始。 全く想像を裏切らない動き及び操作感で、この程度の鏡筒では可也重量の違うアイピースを取り替えたとてバランスには寛容(念の為に記すが大まかなクランプレバーでの加圧調整は必要)である。 

この夜は木星土星(今期初見)その他、ヘルクレス座α星牛飼い座ε星おおぐま座ミザールみずがめ座ζ星アンドロメダ座γ星カシオペヤ座η星をAP架台の使い心地を確かめながら2時間程観望する。 片付ける際にも片手で軽々と持ち運びが出来、実に久しぶりの星見に快適さと気軽さを提供して呉れた。 

シーイングが余り良くなく、後半の観望は他の機材を片付け、AP架台+FC-60のみで行ったが、この組み合わせ(重量的に)が一番身体に優しく快適と感じる。 ポルタ経緯台の赤道儀版と云われるが、当にその通りで観たい天体に鏡筒を向け、そのまま接眼鏡を覗けば、何もしないまま自動で追尾。 全く私には理想の架台でありスタイルである。 星を純然に楽しみたいのであれば、此れこそ理想の架台だと私は思う。 

昨夜(27日)も天気が好く21時より始める。先ずは随分と前に光軸調整を確りとしたエイコー9cmニュートンのチェックをしたかったので、早速、AP架台に載せて木星土星、その他は昨夜に観た重星+いるか座γ星はくちょう座β星をもう1台セットしたタカハシTS-130鏡筒ASKOフォーク式経緯台にて星見を行う。 調整されたエイコー9cmの観え味に驚きもしたが、AP架台のスムーズな動きも加担したものと思う。 TS-130は口径の大きい分温度順応が進んで居らず、又、経緯台と云う面倒な操作も加わり早々にお引き取りを願った。 強風の吹く夜で、23時頃に終了。 

ところで今回、このAP架台購入に至った大きな理由は、経緯台に代る手軽な赤道儀はないかと云うところにある。 

 よく、観望の入門書等に初心者には経緯台が良いと書かれているが、私は経験から云って、経緯台は導入こそ簡単だが、その後は大変でとてもじゃないが長時間続けるのはどうも・・と思っている。 又、丸い地球から宇宙を観るのに、自分の住む緯度にあった構造の架台を使うことが普通ではなかろうかと思ってもいる・・・と云う理屈は如何でも良いのだが、この架台の売りであるフリーストップ機構が大きな決め手で、以前にロスマンディー架台を使わせて頂いたことが有るのだが、その時の感覚が忘れられず、何れはと思っていたが、ロスマンディーは重いし大きいし海外製品だしということで、何時の間にやら選択外。 渋々といってはなんだが、ミザール経緯台、ビクセン経緯台に6~9cmの望遠鏡を載せて使ってはいたが、苦手なものは苦手で徐々に使うのが億劫に・・・。

 そんな時に、ビクセンからGPシリーズの後継機としてAP架台が発売されたが、如何せん私はビクセン製のものは購入経験が余りに少ない為、正直信頼も薄かったと云うのが事実で、それ程下調べもせずにスルーと云ったところであったが、最近の自宅周辺でのヒグマ出没騒動で、自宅玄関先でも使える手軽な赤道儀を探していたところ、AP架台がフリーストップで使えると云うことに惹かれ、殆ど即座に購入を決定した。 

 巷では少々価格が高過ぎる等と云われてもいるようだが、私は、適正なところではないかと思う。此れだけの機能を持った架台ならこの位は当然するものと思う。 又、この価格で自動導入機能が無い等とも書かれているが、このサイズの架台は手軽に持ち運ぶことが最優先されるべきで、機能及び装備等も引き算的なコンセプトで生まれた架台と思っているので、此れで良いと思っている。 ネットで出ている評価等は略、撮影メインのスタンスなので、厳しい評価も有るのだと思うが、ネット上とかあまり表に出てこない眼視専門の方達の意見は私と同じような感じ方を抱かれている方達が多いのではないかと思っている。 

 機材には結構我儘な要求をする私が、略、満点と思っている。架台の出来もさることながら軽便この上ない三脚の出来が素晴らしい。 少口径眼視派の方々良い架台です。  ※お気軽撮影派の方達にもお薦め。

 

 


盆も過ぎたが・・・

2019年08月20日 15時19分05秒 | 天文ネタ

盆も過ぎ仕事も暇に為って来たのに、星見の方は今月初めの夕方に一度フィールドスコープにて木星と月を数分観ただけ・・・。 今年は日照り傾向で晴れる日は例年よりも多かったのだが、春先からヒグマの出没が連日の如く、現在もパトカーが注意を促しながら巡回といったことで、人一倍用心深い(ビビリかも)私は夜の行動はパスである(当地では珍しいことでもないので、最近ではニュースにもならない) そう云う訳で、更新もご無沙汰続行中なのだが、18日アスコ経緯台タカハシ13㎝ニュートンを望遠鏡小屋から引っ張り出し、三脚をアスコ製からタカハシ製に変更した。昨年、使っていて高さが足りずに覗く際には中腰姿勢を強いられる為、15cm程高いタカハシ製(TS65㎜赤道儀付属のもの)に換えたのだ。又、以前より接眼部の動きが非常に硬かったのを調整した(前所有者は撮影等をしていたようで、ドロチューブストッパーが無い為、硬く調整していたようだ)。 調整後のチェックも済み、青空が見えていたので外に出して記念撮影。

このまま、夜まで晴れてくれたのなら、勇気を奮って星見をしたのだが、幸いにも???曇ってしまったので怖い思い・・・じゃなくて楽しい星見は又の機会に・・・ 

こんな状態ではさぞやモチベーションも下がりまくっているだろうと思われるかも知れないが、冬(ヒグマは別にして農作業の関係上)にでもならない限り存分に星見が出来る訳では無いので、こんなもんでしょうと諦めている次第。 

ところで、先日、新機(架台)の購入を決めた。 但し、在庫も切れている様で手元に届くのが何時になるのか、又、若しかしてキャンセル(納期の関係で)するかも知れないので機種名を記すことは止めておくが、手軽で快適な眼視観望を提供してくれるものと、私なりに考えに考えて選んだ製品である。 次回の更新記事はこれのインプにでも為ればと思っているのだが・・・こんな還暦過ぎたジジィでも新しい機材(玩具だよね)は非常に楽しみである。 決してかまってアピールおじさん的気持ちで書いてるのでは無いのだけれど・・・     ※いつも夜は眠くて直ぐに寝てしまいキーボードに向かうことなど無理なのだが、今日は雨降りで日中の仕事が出来ないので、久し振りに更新の記事を書く時間が出来た。