晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

しょうたれ

2009年04月30日 23時38分44秒 | つぶやき

09430ts 題名の「しょうたれ」だが、私の地区は阿波(徳島県)からの移住者が略100%であり地区名も徳島と云う。 そのな訳で、時代が経ても普段使う言葉は阿波弁が多い。 この「しょうたれ」は、本家阿波でも地域に依って使う意味は結構違うようだが、私の地区では(意気地なし・臆病者・女々しい)と云ったことに対して使う言葉で、強調する場合は「どしょうたれ」と、を加える。この言葉を使うのは叱咤激励の意味で使う時と、喧嘩等でふがい無い相手に対し使う場合である。 何れにしても、この言葉を浴びせられた場合は可也ショックと言うか情けなくなる。 何故、ここで、「しょうたれ」を持ち出したかと云うと、最近の自分を見ていると、どうも「どしょうたれ」としか云いようが無いからである。一寸仕事が忙しくなると、仕事と云うか労働に気持ちが呑まれてしまい、他のことに目を向けることが出来ない余裕の無さを強く感じるからである。 昨年逝った愛犬アンディの見事な死に様を思い起こすと、もう少しシッカリせねばと思う。 そのな訳で、仕事疲れでボロボロ状態では有るけれども、晴れてもいるし一寸星見でも・・・と云う訳である。

一日中、風が強くて頓に夕方からは強風状態であったが、FC76+D型架台の組み合わせにて午後8時丁度より星見開始。この頃になると海鳴りはもの凄いが風は随分と穏やかになり星見への支障は殆ど感じなかった。 ところが、気流はこれでもかと云う程に悪く、最初に向けたεBooで思いっきりガッカリした。ピントが出て来ないのである。次に土星だが、ガリレオ望遠鏡並と云ってもよいほど。も30~60倍程度の倍率でもクレーターがモニョモニョ状。離隔の大きなカストルも分離出来ず、当然、先のεBooも見慣れきって認識能力は相当高い筈の私の眼(脳)を以ってしても全く駄目・・・(^^; 正直言って此れほど悪いシーイングは経験が無いほどである。 しょうたれはしょうたれらしく寝とればよかったのかなと・・・ そんな中、先日、しっかりと見ずに、3重星なのに2重星としか認識しなかったμBoo(今回も2重星としか見えない)や、γVir(当然、分離出来ない)を、月明かりも有ったが、透明度の低い空の下で1時間半程観望をした。 この様な、条件の悪い時には機材へ注意が向けられるもので、今回は架台の動きが円滑さに欠けるのが気に為った。次回使う架台は、私の最もお気に入り架台を引っ張り出そうと思う。 さて、其の架台は?   取敢えず、今月の締め括りは出来た(^^;


補い合う

2009年04月24日 22時56分43秒 | 天文ネタ

掛かるSeizu4 珍客(ツル)に出会った翌日から悪天続きで、仕事が遅々と進まず気は急くが身体にはちょいと休息を与えることが出来ている。 野鳥ネタが続いたが、今回は本来の天文ネタに・・・(^^) ※ぐうたら日記とあるが、ぐうたら星日記が本来なので

発注していたDOUBLE STAR ATLAS(以後、頭文字DSAで記す)が先日届き、常用とする星図が4冊となった。この他にも、数冊の星図を持っているが、私の使用目的(重星)には適さない面が多く、結局この4冊が最終的に残った。(但し、野外星図2000と、滝星図は大いに利用している) 4冊共、肉眼及び双眼鏡用星図では有るが、重星屋としては如何に重星の表記(マーク及び星名)が多く、正確に載っているかと云うのが重要で、後は、夜間使用の際の見易さに懸かっている。実際に持ち出すのは新標準星図と今回新しく仲間入りしたDSA(未だ、実使用はしていないが)となり、標準星図2000SkyAtlas2000は補完(チェック)としての役割だ。 

今回、重星星図(上記のDSA)として期待して購入したものも、ざ~っと他の星図と較べながらチェックしたが結構漏れている。この星図のみでは一寸・・・が正直なところである。但し、全般的にこのDSAはとても使い易く(文字が見易い)購入して良かったと思っている。(代表的な重星133個が星座のアルファベット順にデーターが記されており、これから重星観察をしようという方にもお勧めである。又、星図上に掲載している重星名のデーターは巻末に赤経、赤緯順に載っている) 次に新標準星図だが、これは分点が1950年の古いものだが、重星名の表記数からして、重星用星図と云ってもおかしくないもので、普通に重星観望をするには充分なものと思う。(各ページ毎に天体の見え方等が記されており特に重星に関してはガイドブック的要素がある。個人的には最高の星図だと思う) 

残りの現場には出動しない2冊は、上記の2冊より詳しいので表記漏れ等のチェック用としているが、現場に出せない理由もある。新標準星図2000は赤色文字で文字サイズも小さく、夜間の使用には余りにも厳し過ぎ、SkyAtlas2000は星雲星団用で重星名表記が極めて少ない。(昔、憧れていたベクバル星図の流れを汲み、綺麗で大判の為、見易い) この様に、万能、完全なものなど無く、互いの不足分を補いながら使うと云うことだろう。


その後の珍客

2009年04月23日 22時13分46秒 | 野鳥

Tantyounabe 珍客のその後だが、北海道新聞21日夕刊に掲載され、専門家によると「人なれしいることや年齢から、タンチョウは秋田県で越冬した個体の可能性がある」とのことであるが、ナベヅルとの仲睦まじい関係については言及がされていなかった(^^) ナベヅルに付いては北帰行(シベリア東部の亜寒帯が繁殖地)の途中で仲間から逸れた個体であろうと思うが、そこで、偶然出会った逸れタンチョウと種は違えども科目を同じくする仲間同士、行動を共にしていたのであろう。この日(20日)二羽は、ここで毛繕いや餌を探したりして2時間半程過ごした後、仲良く一緒に飛び去ったと云うことである。 以前(90年代)、私が野鳥撮影に嵌っていた頃、釧路根室にて繁殖するタンチョウや鹿児島県出水市荒崎で越冬するナベヅル、マナヅルを追って撮影行を繰返していたあの頃、我が町でこのような光景に出くわすとは想像も出来無かった。今後も、この様な機会に巡りあう事は万が一にも無いだろう。そう思うと、この日(20日)は、当に我が人生に於いて記念すべき日となった。 

 


珍客飛来!それも・・・

2009年04月20日 21時48分38秒 | 野鳥

09420tsuru 朝6時半頃、籾蒔き作業をしていると近所の方より携帯にタンチョウが田んぼにいると電話が掛かって来た。作業の最中だが、双眼鏡一つを持って急いで現場へと車を飛ばす。 いるいる、タンチョウが!ん・・・傍らにはナベヅルも居るではないか! つい先日、隣町にてタンチョウの若鳥が一羽飛来している新聞記事を見たのだが、このタンチョウは成鳥である。それも、ナベヅルと一緒!こんな組み合わせは見たくとも見れるものではない!これはニュースだ!と云うことで、北海道新聞の支局長を近所の方が呼びに走った。未だ寝ているのか中々来ないので、飛び去っては大変と、私も家にカメラを取りに戻る。画像は180ミリレンズにて撮影をしたもの。 その後、支局長もやって来て盛んに撮影していた。2羽共、直ぐ近くまで寄っても逃げることも無く、落穂?を一心に啄ばんでいた。(途中でタンチョウが警戒声を三度程発する)何時までも観察して居たかったのだが、農作業のことも有り心残りであったが現場を離れた。(支局長はその後も延々と撮影をしていたようだ) タンチョウだが昨年も当町で出現しており生息域を拡げつつある予感がするが・・・ しかし、それにしてもナベヅルとの仲良しコンビ? 明日の朝刊にて専門家の意見や如何に。


再びポリマへ

2009年04月09日 00時34分19秒 | 天文ネタ

0947pen 7日は朝から見事な天気、しかし、吹く風は露出している肌がピリピリするほどに冷たかった。この日は作業が重なり、夕食を挟んで仕事が終わったのが21時一寸前。其の足で望遠鏡を引っ張り出し、服装も作業着のまま星見に取り掛かる。 機材を選ぶに当り一寸迷ったがペンタックス105タカハシD型架台の組み合わせとした。鏡筒はおとめ座ポリマ10㎝で分離出来るか如何かと云うことだったので簡単に決まったが、架台の方は一寸過積載かなという心配が・・・しかし、使ってみると全くの杞憂に過ぎず、がっしりサポートしこの組み合わせはジャストフィットな感じを受けた。21時を少し回った頃より星見開始で、先ずεBooを100倍にて捉えるが、先日の西村20㎝での見え方より数段綺麗な見え方であった。シーイングも先日よりも良かった様だが5/10よりは上ではなかった。口径から来る影響の緩和であろう。次にαCVnに向けるが、こちらは星像も落ち着き時折途切れがちだがジフラクションリングも見えていた。当然、見え方も横綱重星らしく堂々たるものであった。 この見え方ならば結構いけるのではと愈々γVirへ。 100倍で導入するが細長く重星という感じは直ぐに掴める。よ~く見ると分離しているかいないかというところ。アイピースをナグラーズーム3~6に交換したところで、完璧に分離が出来ている。特に4ミリ位置での250倍では口径3インチでもターゲットとなるかなと云う程に完全完璧の分離状態であった。離隔1.28秒(天文年鑑より)とは云っても等光重星は見易いものだ。次回は好条件時、FC76にて試してみようと思う。 その他、μBoo(離隔は大きいが美しい)とθVir(主4等台、伴9等台の光度差の有る重星)と土星(実にシャープに見え透明度が高かった所為か色も非常に綺麗であった)を見て1時間程の短い観望を終えた。ペンタックス105SDHFには1.4×コンバータ使用である。


γ星ポリマ

2009年04月05日 20時37分36秒 | 天文ネタ

0943nishimura 4月3日夜の観望・・・・今も忙しい毎日だが、暗い内からの早朝作業は、この日の朝で一区切りつき、一寸だけ余裕(気持ちに)が出て来た。 この夜は晴天、早速出動することに決定。 狙うはγVirである。有名な重星だが、鏡筒を向けたことすら無きに等しい重星。理由は私が重星観望を始めてからは角距離が小さ過ぎて望遠鏡を向ける気にも為れなかったと云うこと。しかし昨年辺りから私の持つ鏡筒でも狙えるようになってはいたのだが、観望適期のこの時期は農繁期とぶつかり適わなかったのである。(星見より疲労回復が大切)  

午後8時丁度より観望開始で、使用機材は西村製20㎝F9ニュートンと2週間ほど前に短脚化を施したJP架台の組み合わせ。 短脚化(三脚の切断)によって取り回しが可也良くなった鏡筒を最初に向けたのは土星。しかし、温度順応も進んでおらず又、気流も余り良く無いためグラグラ気味の見え方。半時程経過した頃より並下程度のシーイングへと変わる。目指すポリマは未だ高度的に充分ではないので、シリウスへと向ける。此方の空は落ち着いた見え方で星像も結構小さい。しかし、伴星を確認出来るほどでは全然無く、スパイダーによる6本の細い光条を暫く楽しんだ。(眼視にはスパイダーは3本だな~と・・・) 

次はに向けアルプス谷付近を楽しむ。(感心するほどに美しかった) そこで、愈々と気は急いていたが、先ず、十八番のプルケリマに向ける。ん~東天の気流状態は良くない! 90倍では全く分離出来ず、180倍で余り美しくない見え方で確認。

幾分気落ちしたがポリマは如何かと鏡筒を向ける。キタナイ!でもチャンと分離。左右に踊っているがハッキリと判る。20㎝では1秒台も随分と開いていると感じる。ポリマ本来の美しい見え方では無かったが、初見としては先ず先ずではなかったろうかと納得。(300倍での見え方が一番良かった)これで今回の目的は達成できたので、再び土星へと向けるが、温度順応も仕上がってか乱れは有るものの落ち着いた瞬間の土星像は非常にシャープであった。

そして、今宵の最後は期待せずに78UMaに向ける。星は結構踊っていたが、伴星らしきものが見える??? この空の状態では絶対に無理な筈! 伴星のイメージに良く似ているが、主、伴星の光度差が無さ過ぎ、そしてハッキリ見え過ぎるのだ。後で位置角を調べるとヤッパリ違っていた。(私が見た伴星モドキは330度付近で実際は100度付近である) 気流の悪い時は、難物に向かわないのが鉄則と肝に銘じつつ21時40分にお開きとした。 

久し振りの観望と短脚化によって計量化(持ち運び)と取り回しが良くなり、今後益々、西村鏡筒の稼働率が上がる予感を与えてくれた万々歳の星見であった。 画像はポリマに向いている図