晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

プチ改善

2015年02月07日 22時51分18秒 | 天文ネタ

TOA130は対物レンズが3枚の為、鏡筒の重心位置が可也対物側に寄っている。 其の為、接眼部側が長くなってしまうことによって、広い場所では支障がないが、狭い場所(建物等)では壁等からのクリアランスが充分取れず、可也厳しい姿勢を強いられる。  撮影等がメインの方々では構図決定とピント合わせ時に少々苦になる程度だろうが、観望が殆どで観望姿勢の快適さを特に拘る私には大きな問題となる。 特に、対象が高度60度以下では標準仕様では観望できない場面もある。 そこで、私は接眼部側へウェイト替わりにフィールドスコープ等を付け重心位置を接眼部側に寄せている。 それでも、少々のウェイトでは数センチ程度しかズラすことは出来ていない。

画像で判る様にPODの壁と接眼部とのクリアランスは一番狭い所で20㎝弱、広い所で30㎝弱である。(高度40度付近に向けた場合) 尚、望遠鏡の設置は不動点位置を南に20㎝シフトしている。 当然高度が70度を超えて来るとクリアランスが増してくるが・・・。 贅沢も言えないので、屈折鏡なのにニュートン鏡を使うように90度横から観ている。(顔を壁に押し付けなければ無理な場合も有り) 接眼部に正対しての観望姿勢は天頂付近でしかとれない。 お題のプチ改善だが、クリアランスの面では其れほどの効果はないが、使い勝手の面での改善となった。 

大型ファインダーとして少しは利用したが、無くても良いフィールドスコープを外してウェイトバンド2㎏を取り付けた。 此れによっての重心位置は3㎝程度しか変えられなかったが、主望遠鏡に対し平行に取り付けていたフィールドスコープではクランプフリーの際に、バランスが取れていないので少々具合が悪かったが、これにしてからは、どの位置であってもピタリと止まるので快適になった。 あと、可動式対物フードを縮めることによっても重心位置を少し移動させることが出来るが、快適観望を標榜する者にはまだまだ先は長いである。 (対象によって、望遠鏡位置のシフト等しかないかも) でも手っ取り早い解決策は鏡筒交換かも


この機種では初撮り

2015年02月05日 10時04分06秒 | 天文ネタ

昨日(4日)は久し振りに朝から良い天気。 さて、夜はと云うと雲が張り出し始め、午後9時にPODへ向かう頃には空の半分が雲の中。 それでも、見える星から始めようと(北東~北~北西に雲が少ない)北斗七星のミザール、そして北極星を観る。シンチレーションが可也悪く綺麗な見え方はしないが、この時期贅沢は言えない。 次にカシオペヤ座のη星、ふたご座α星と見ている内に雲がどんどんと失せ始めてきた。 雲から顔を出してきた木星に望遠鏡を向ける。 やはりシンチレーションは悪く、時折、叢雲状態のベルトが見えるが揺らぎが厳しい。 撮影の用意もしてきたので、そんな中でも撮影をしてみる。木星の高度が相当に高いので、バリアングルモニター装備のNIKON D5200は非常に有難い。ライブビューにてピントを合わせ、数コマ撮影する。 どれも拡大してみるとブレていたが、一番マシなものがこれ。

全然サエナイ写りで、眼視の3割程度位の情報量と思うが、一般の人たちが見るパッと見ではこんな感じではないだろうか。 少しジックリと観るとベルトや大赤斑の詳細も見えて来るが、この夜の見え方では確実性が低い感じであった。  22時23分 ISO 1600 1/30   TSオルソ12.5㎜ リレーレンズ法 鏡筒 TOA130S   架台 JP  

本当は重星の撮影をしようと思って来たのだが、シンチレーションが悪すぎて木星に切り替えたが、でも、やっぱり写すだけでもと思いオリオン座リゲルに鏡筒を向け撮影する。そして撮れたのがこれ。

 

22時32分 露出1/4 その他データは木星と同じ。 方位角等は全く無視した構図だが、画像の13時方向に伴星が写っている。 

※ 2月6日 画像を差し替え(以前の画像の露出時間は1/2秒だが、これは1/4秒のもので、此方の方がマシなので)

 その後、意外と揺らぎが少なく綺麗に見えるシリウスを暫く見て(伴星の確認は当然出来ないが) オリオン座ζ星(何とか分離)σ星、θ星を観て、最後に眩しい月でお開きとした。 23時に終了したが、その時の空は快晴状態で気温も可也低下していたが、PODでの観望では鏡筒に霜一つ付かず当然私の着ている防寒着にも霜は付着していない。 風も有ったが、衣服(ダウンジャケット)に湿り気が無いので寒さを感じることも略なかった。

POD導入を決めた理由がこれなのである。 私は倉庫や農業ハウスの戸口部分を解放した状態で観望と云うのをここ数年続けていたが、観る方向は限定されるが、夜露に濡れない機材、そして身体への負担が非常に少ないことに気付いた。そして、この状態に一番近く、観る方向に限定されない観測所の形態がこのPODだろうと云うことで選んだのだ。 まさに思った通りで、非常に満足している。 ただ、小さく狭いのが欠点だが。 (有る程度の口径を使用前提とするならダル・カーカム、シュミカセ系統の短筒を選ぶべきなのだろう) 

尚、記事名が記す通り、このTOA130Sで撮影したのは購入後初めてである。 今後も偶に重星主体で撮影に利用したいと思っている。

 

 

 


架台交換(EM-200~160P)

2015年02月03日 21時33分07秒 | 天文ネタ

前回の投稿文にて記していたが、少々重量級の鏡筒を載せた場合、振動が生じるということで、今日の午後にセット自体の安定化を図る為に架台及びピラー脚に変更を加えた。 架台をEM-200からJP(160P)、3本継ぎのピラー脚を2本継ぎとした。 セット全体の高さは15㎝程低くなり架台等のクラスも上がっているので安定感はグッと増したようだ。 下は組み終えた時の画像。

このJPは昨年春に十数万円を掛けてオーバーホール出したもので、メーカーより戻って来てから未だ一度も使っていないもの(^^;  極望も2050年タイプに交換しているのだが、覗いたのも今日が初めて。 夜、空を見ると薄曇りながら月や木星が時どき顔を出す。 極軸設定だけでも出来ないものかと淡い期待を抱きながらPODへと向かう。 先日まで使っていた12Vのバッテリーが使用不能となってしまったので、今日は家庭用電源を使用した(AC-DCコンバーター使用)

極軸の設定を雲間を衝いて何とか終わらせ、雲を通して木星を少々観望する。 しかし、雪が降り始め(開始時より雪が少々降っていた)、実質5分間程度の星見となった。  当然と云えば当然だが、安定感が比較にならない程で、変更して良かったなと思うこと頻りであった。 尚、テレスコ工作工房さんのJP架台アダプター(先月上旬に購入)高さ5㎝位と架台の高さが10㎝程増した為に、2本継ぎでも全体の高さが15㎝低くなっただけで済み、却って適度な高さ(私の身長からして)になったと気を良くしている。