晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

御免な・・・

2017年07月26日 18時40分46秒 | 天文ネタ

前記事で、エイコー9cm反射はもう使うことはないだろうと書いたのだが、余りに見えな過ぎたのが気になって先日、主鏡も洗浄し光軸の修正をやり直した。 洗浄の際、主鏡を外す時に気付いたのだが、セルの押えネジが締め過ぎていたようなので、取付け時には調整した。序にセンターマークも入れ、少々真面目に調整をしておいた。 その後、 晴天の夜は相当数あったのだが、野良仕事の疲れで伸ばし伸ばしになっていたが、昨日、夏には珍しい涼しい一日で、夜になっても虫一匹飛ばない快適な条件となったので、意を決し(夜は本当に眠くて、行動を起こすのが非常に大変なのだ・・・還暦過ぎての長時間の野良仕事はきついのである)星見開始。 カスタム経緯台にエイコー9cmを載せ、アイピースはドロチューブサイズの関係でツァイスサイズで行う。 鏡筒の温度順応も殆どせずにファインダーの光軸等を合わせの時間を順応に充てる。 午後10時30分より南天に見える土星を先ず視野に入れる。 47倍の土星はキリっとした像で、直ぐに120倍に上げるが、此れまで全然違う美しい見え方で、カッシーニの空隙も余り良好とは云えないシンチレーション(昼夜の温度差は10℃以上有り、吐息が白く見えることもあった)の中、先ず先ず確認が出来た。 その後、重星観望に切り替えたが、口径的に難易度の高い対象は無理であったが、著名で観易い対象は充分に楽しむことが出来た。(牛飼い座プルケリマヘルクレス座α星アンドロメダ座アルマクこと座WWいるか座γ星カシオペヤ座η星、その他) 午後11時40分に終了。 

画像はいて座η星(分離不可)に向けている図である。 久し振りにニコンAF 20㎜ F2.8を使ったが、F5.6迄絞っているのに、レンズ設計が古いのかsamyang14㎜ F2.8開放にも遠く及ばない星像だ。 因みに家の玄関の照明も又、すぐ傍の防犯灯LEDも点灯しているので、相当に明るい環境の中である。 露出時間60秒 カメラ ニコンDf 周辺部は少々カットしている。 ※このカットは前ピンなので、比較参考にはなりません

誰が閲覧しているか判らないWeb上でろくに調整もしていない器材のインプレは厳に慎もうと肝に銘じた。 本当にエイコー9cm反射 御免!! でも、出番はそんなにないかも・・・


夏らしく

2017年07月06日 21時56分04秒 | 天文ネタ

九州、山陰地方での豪雨被害報道がされており、悠長にブログに星見の話題なんぞと気も引けるのだが、只々、これ以上の被害拡大がないようにと祈るばかりで、先ずは被害に遭われた方々には衷心よりお見舞を申し上げる次第。 当地も4月に暴風の被害を受けたばかりで、どうも最近の天候は極端過ぎる傾向で、自然相手の職業を持つ身としては、天気が下り坂というだけで、とんでもなく大荒れになることが多く、何時もおどおどした気分で過ごすことになる。 本当に人間は自然の前では無力であるとつくづく感じる。

さて、今日の話題だが、この度ミザールK型経緯台を手に入れたのだが、この経緯台は以前使っていたことがあったのだが、サイズ的に搭載鏡筒(5インチマクカセ)に対して荷が重く、使えないと判断して処分してしまった経緯がある。しかし、軽量な鏡筒には使い易かったのではと思い再購入した次第。 昨日は曇りの空と云っていたが、午後から素晴らしい天気となり、やっと当地でも夏らしい気温となった。 仕事で可也疲れていたが、夕食前の少しの時間、物置に放りこんでいたエイコー9センチ反射鏡筒を搭載し木星を観望した。 この鏡筒を載せた状態では鏡筒の前後バランスや重量等での関係なのか、振動が結構出て、オマケに光軸を追い込んでいない所為か(追い込むことなど出来ない技術レベルしか持ち合わせていない)余りに酷い像を拝まされ、この日の空は余り条件が良くないのだなと思っていたが、気温も高く無風状態なので、若しやと思いPENTAX75SDHFに載せ替えてみたところ、素晴らしい月や木星像が飛び込んで来た。 鏡筒とのバランスも良いのか振動も感じずドンピシャリの組み合わせと感じた。 その後、夕食を摂ったり入浴したりで中断し、午後10時頃より2回戦を開始。 その頃には雲が可也出て、透明度の低い空に変わっていたが、今シーズン初土星を観ることが出来た。当然、カッシニーの空隙もハッキリ、クッキリと見える。そうなると、その付近にはさそり座のアンタレスが見えていたので早速導入。 56倍の視野内では微動だにしない星像(低倍なので当然だが、像質で感じる)、直ぐに100倍や140倍にするが、殆ど変わらない見え方。 若しやと注意しながら見ると、伴星がチラっと確認出来る。木星や土星の見え方からして、ベストな気流状態であったのだろうと思う。当に夏到来! その他の星はと思ったが、雲も多く眠いので終了。夕方の観望時間を合わせても1時間程度の星見時間。 下はその時の機材の様子。(使用アイピースは全て高橋製ツアイスサイズTSオルソ、鏡筒には1.4倍コンバージョンレンズ)

尚、エイコー9cmは二度と出番は無いように思う。 光軸だけの問題なのか、なんとしても良く観えない。 エイコー9cmさん、ご苦労様。