晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

前々回の記事補足(汎用接眼ユニットについて)

2018年11月22日 21時02分12秒 | 天文ネタ

前々回の記事(ここ最近、パーツ買い癖が・・)について、もう少し詳しく説明願えないかとのメールを頂き、補足として少々書かせて頂く。 尚、私のブログは公開はしているが基本的に自分用のメモ日誌で有るため、自分だけ判れば良いと云うスタンスで書くため、私の記事を参考にされる場合には相当に注意が必要と思う(^^;   充分ご理解されているかと思いますが、何かの確認等をする場合には然るべき処にてお調べになることをお勧めする。 

さて、本題のミューロン180Cに装着した汎用ラックピニオン接眼ユニットだが、アクセサリーパーツの組み合わせ等についてはタカハシ製作所のサイトにてシステムチャートが閲覧出来るので、此処に載っていないものとの組み合わせは使用不可ということである。 前回の記事に記しているタカハシ天頂ミラー50.8(31.7AD付き)との組み合わせでは鏡筒(ミューロン)本体に付いている合焦ハンドルを最短にして汎用ラック接眼ユニットも最短にしても5~6ミリ光路長がオーバーしており、タカハシLEPENTAX XW、NIKON NAVアイピースではピントは出なかった。 試してはいないが、所有するアイピースではTMBスーパモノセントリックはピントが出る??感じである。 尚、システムチャートに載っている天頂プリズム31.7等は確実にピントは出る。 

上に載せた画像の左が天頂ミラー50.8(光路長106㎜)を取り付けたもの、右が天頂プリズム31.7(光路長約70㎜)となっており、光路長が足りないのではなく、長過ぎる為に使用不可(ピント)となっているのである。 足りないのであれば、延長アダプター等にて何とかなるが、長すぎる場合は何ともしようもない。(屈折なら切断により鏡筒縮長等が出来るが) 以上、前々回の記事に対する補足とする。 (文章がヘタなので如何か・・・) 

さて、当地も雪が降って少々の積雪状態になってきた。 当然、仕事は何も出来ないので非常に暇になり、星見への意欲は並々ならぬものが湧いて来ている、でも空はさっぱり状態、 星見が出来るのはいつのことやら・・・


届いて早速・・・

2018年11月09日 18時41分20秒 | 天文ネタ

先週、ショップに注文したタカハシEM-200 FG-Temma2Zが昨夕、我が家に届いた。 天気予報では曇りであったが、予報に違い空は略快晴。 早速、SKY SHED POD内の機材入れ替え(EM-10~EM-200)を大急ぎで行い、先ずは電源を入れて火星を観望。 風が強いのだが意外に像は穏やかで可也模様が確りと見える。 次にこと座ダブル・ダブルスターはくちょう座アルビレオを入れたのだが、シンチレーションは良くなく、ダブル・ダブルスターε2の方は分離出来ない状態。 又、今後の赤道儀観望方法は自動導入主体と決めているので、EM-10と較べてニ回り程大きな図体で、狭いPODでは死角が一気に増加するため架台位置を下げることにした。 EM-200シリーズは此れまでもUSDTemma2M等を使ってきておりPOD内での使用状況は把握していたが、自動導入オンリーの使用法になると、実際の空を確認してというよりもパソコン画面というパターンになるため、導入しても死角に入っていたと云う御間抜け状況を避ける為である。(因みにJPピラーハーフピラー+SE延長ピラーEM-200では高度60度を超えると略×) そこで、SE延長ピラー(30㎝)を取り除いて高度視界を75度位まで確保した。 これによって、椅子に座って星見をするスタイルにも戻すことが出来た。但し、TOA-130等を搭載して手動導入等をする場合は床に這いつくばってファインダーを覗くことになるが・・・(自動導入オンリーでしか使う気になれない筈)  結果、分り辛い画像かもしれないが、JPピラー(床上長48㎝)+テレスコ工作工房製 架台回転アダプター(5.5㎝)+ハーフピラー(30㎝)の上に架台を載せている様子。

18時30分から星見を始め、途中20時から1時間程夕食で中断し、21時よりピラーの取り外しやパソコン設置及び極軸の再設定等で半時程費やしたが、先ず先ず可也有意義な星見が出来たと思っている。 自動導入精度も当然問題なく、シンチレーションは相変わらず良くはなかったが、オリオン座、エリダヌス座、くじら座、はくちょう座、わし座、いるか座の重星を楽しんだ。 特に北極星と一番最後に観たエリダヌス座32番星は良い感じであった。

尚、今回使用したアイピースはミューロン180Cで使用するのは初めてのツァイスサイズのタカハシMC Orシリーズ 5,7,9.12.5,18,25の6本。 毎度思うことだが、此れ等だけ使う分には何の過不足も感じない。軽量で鏡筒のバランスも崩れず利点ばかり目立つのだが・・・。 この中のMC Or12.5㎜は先日手に入れたもので、出回っている数が少ない為、中々出てこないものである。随分と以前から探し続けてやっと手に入れることが出来て非常に満足である。(同時期に、引き伸ばしアイピースのNP12が出た為に、製造期間が少なかったと聞いている・・・) モノコートタイプは珍しくなく、私も2本所有している。

話を戻すが、今回の赤道儀を購入に至った経緯は、私には珍しく衝動買いではなかった。(^^;  一年近く迷いに迷っての購入である。当初は断捨離宜しく昨年迄に架台を次から次へと処分し、所有する鏡筒との兼ね合いも考え、JP赤道儀EM-10のみを残した。 当然、POD内にはJPを常設として使っていたが、PODと使用する鏡筒との関係(これまでに何度も記している)で天体導入姿勢や操作が大変で、無い頭ながら色々知恵を絞って対策して来たが、如何しても解決出来ず、一時はクランプ操作に可也の苦痛面が有るので、フリークランプ操作機構を持つロスマンディー赤道儀も考えたが、アフター等で(国内での代理店があったとしても)不安が有り没。そんな中、EM-10での自動導入機能を使っている内に、自動導入にすることで全ての問題は解決すると云う当たり前のことに気付き、自動導入機能搭載に帰結。 そこで、先ずはJP赤道儀自動導入化を考えた。これは数年前からそのつもりでいたのだが、汎用となるのでコードその他が少々煩雑になることと、純正でない為に何かあった場合の責任の所在に不安が有ったこと等で踏み切れなかった(私の杞憂と思うが・・)   色々(自分の年齢や鏡筒の適性)考えたが、所有している鏡筒全ての搭載を考えたところに問題が有ったようで、はっきり言って、あの長大な西村20㎝反射の出番は??? ミューロン180Cを所有した現在、年々年老いて行く私がわざわざ使うだろうかと・・・・   結局、搭載はTOA-130鏡筒を載せることが出来る架台であればOKと云う結論に至り、手頃な大きさのEM-200を再再度購入することに決定。(この段階で他メーカーの機種は選定外) (再再度と云うが、此れまでの二回はオークションと知人からの譲渡の中古品) 常設なのでBLタイプ(ウェイトシャフト固定タイプ)にしようかと少々迷ったが、シャフト格納はEM-200シリーズの象徴的な機能なので、オリジナルタイプに決定。 フォーク式モード、ドイツ式モードの切り替え機能は私のような観望オンリーの者には余り関係のないものだろう。 

自分の年齢や残りの天文人生等から考えるなら、此れで架台購入は最後と思うが、この趣味が続く限り使い続けようと思っている。 因みにタカハシを選択するのは、基本性能も素晴らしいが、アフターの面で不安が無いからである。 四十年以上、十数台のタカハシ架台を使って来た私の経験からなので間違いはない。 

今回の観望は18時30分から20時00分迄と21時00分から22時迄  計2時間30分  (21時頃から雲が出始め、薄雲の中での観望となったが、そこは自動導入の恩恵をタップリと受けることが出来た) 

※PODの開口部の記載高度は勘違いが有り、訂正しました。