晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

三脚弱し その他記事訂正に付いて

2009年02月16日 22時15分01秒 | 天文ネタ

Sankyakubu 今日は酷い吹雪で、昨日等からは10度以上も低温である。此れが、本当のこの時期の温度であり天候だ。 風雪の中、望遠鏡小屋に行きTS-65D改?の気に為る部分を弄ってみる。 気になる部分とは、使用中の振動の収まりが悪いことだ。 原因はD型架台に対して三脚の強度不足である。実際、この三脚はTS-65TS-65S用のものであり、D型には現在のFC-M~Lにあたるタイプが仕様であった。 この三脚でも充分と思ったのが間違いだったのである。 軽くて持ち運びには良いのだが・・・(画像でも分かるように肉薄で捩れに弱い造り) 次回からはFC-M.Lを使うことにする。

こんなことを話題にするのは、私のブログのアクセス解析をしてみたところ、検索からのアクセスが大半を占める。(アクセス数の6~7割) 其の検索内容は機材に関することで有り、当然、何かの参考にする為だろう。 そこで、本日分の検索を辿って読み返してみたが、誤記等が結構有り、訂正作業を行った。 今後も少しづつ読み返しながら訂正をしてゆく予定である。 又、ブログを始めた頃はメーカーや同機種を使うオーナーの方に遠慮しながら書いた為、本音を云っていない。 相当にヨイショした書き方だ。(^^; 今後は大幅に訂正する機種に関しては機会をみて書き改めたいと思っている。 尚、先日の記事も読み返すと誤記が有り訂正した。 本日の訂正箇所は新しい仲間 PENTAX 65(対物レンズに関して)お目覚め TS-65(赤緯微動の呼称に関して)と前回の記事(位置角を最初の記した数値に戻す)である。 

因みに検索数の多い順は、1位 TOA130S 2位 タカハシP2  3位 FC76 4位 アイピース 5位 双眼鏡 6位 PENTAX 105SDHF  7位 ミザールEX赤道儀 8位 MT-200 9位 HF経緯台 10位 星図 となっている。


成果の程は・・・

2009年02月11日 16時50分39秒 | 天文ネタ

09210toa130 昨日(10日)は朝から晴れ間が多く3月下旬を思わせるような陽気(5~6度)。夕方より空には一片の雲すらない最高の状態となった。 日が暮れてからも気温は高く、星見開始時の20時半頃でも-1度程度であった。

今期初土星狙いも有り、実質、今回が本格的?観望だろう。丸々と太った月の光もあって、星々の輝きも大人しい。 ふと、シリウスに眼を向けると、殆ど瞬きが無い!こんなシリウスは稀なことである。此れはイケルかもと云うことで、久し振りのTOA130を出す。架台はこのところTOA専用となっているEM-200の組み合わせ。 逸る気持ちを抑えながらシリウスでは無く高度的に厳しい条件のεCMaに向ける。エアリーディスクはキッチリと見えておりジフラクションリングも時々見える状態。倍率は133倍で直ぐに伴星らしき光点を確認。数秒間見えていたが、アイピースの交換等(167倍)をして再度覗いて見るが今度は全く見えない。その後も倍率を変更してみたが駄目であった。後で位置を確認して見たが、あの見えた光点は私の錯覚であったようだ。

気持ちはシリウスに向かっているので、ε星には余り拘らず早々と鏡筒をシリウスに向ける。視野内のシリウスは星像の肥大も無く、本当にこんなシリウス像を見るのは初めてと云って良い位である。この段階で間違い無く伴星のゲットは確信出来た(^^) 覗いて程なく弱々しいが芯のある光点を確認。3年振りとなるシリウスBとの再会である。直視、天頂プリズム両方で確認したが、見え方に此れといった差は見られず購入予定していた天頂プリズムは見合わせることにする。ただ、気に為ったことだが、ナグラーズーム3~6mmでの見え方は一番見やすい感じであったが、東側(約95度)にある伴星からちょうど120度程離れた南西側に、瓜二つの見え方で光点が現れ、位置角等の下調べをしていない私は少々間誤付いた。他のアイピースTMBsm6㎜でも稀に現れ、全く現れなかったのはペンタXO5㎜だった。しかし、伴星の見え方は倍率の関係も有り最も見辛い。今回は随分と長時間シリウスを見続けていたが、其の時間の半分は伴星が見えていた。見え方から云って、条件さえ許せば10cmで充分可能な感じである。(使用した光学系も違うが、3年前より相当楽になっている) 

気温低下に伴い、シーイングが低下して来たのを頃合に、ηCMi(BU21)に鏡筒を向けた。133倍で導入したが、即、重星と判った?。こんな簡単に見えるのか・・・。伴星が明る過ぎるぞ!倍率を上げてみると単に切れたジフラクションリングで有った(^^; 少々頑張ったが伴星の確認は出来ず仕舞い。 さて、次に今回の最大の目的であった土星に向ける。万年初心者の私にとって、土星はいくつになっても心弾む対象である。この頃になるとシーイングの低下は甚だしくなり133倍でも時々ボヤーッとなる。線と化した輪の延長線上に衛星が見られ素晴らしい眺めであった。300倍以上の倍率も掛けてみたが、鑑賞に堪えるものではなく高倍率に醍醐味を感じる私には一寸残念だったかも・・・。 最後は眼を眩ませながらを鑑賞してお終い。観望時間は丁度2時間で気温は-5度迄下がっていた。(この時期としては温度が高過ぎるが・・・) 又、今回が純正のEM200(SE用)三脚架台のデビューである。

今年の雪の少なさは格別で観望場所も雪面から地面が薄く透けている。夏場の渇水が心配である。


無駄骨?

2009年02月10日 17時53分01秒 | 天文ネタ

Jporem200 画像は昨年忙しい中で、一寸の暇を見つけて作成したJP三脚架台EM200を取り付ける為の自作アダプター。 使用したのは僅か2回のみで、先日、純正のSE三脚架台を購入(^^; 自作したものが具合が悪い訳では無かったのだが、純正品に拘る情けない性格ゆえ・・・(^^; 

基本的に自作可能なものは自分で作るすると云うタイプなのだが、必ずといって後から純正品を購入してしまう。 如何しても純正品が手に入らない場合は機材其のものを処分という、余り立派な性格では無い。 

依って、此れまで製作した部品(アダプター等)はジャンク箱数個に詰まっている。(いざと云う時は何かに使おうと保管してある) この自作アダプターもJPピラーEM200を載せる際に利用出来るから無駄にはなるまい(^^;  画像でも判る様にフライス盤等持っていないので、厚さの異なるアルミ板(15ミリ+4ミリ)の段積みである。主に使った工具は小型ボール盤ディスクサンダー、プレートサンダー、そして金鋸ヤスリ大型万力。 でも、農業と云う業種のゆえ、一般の方よりは作業場及び工具等でも恵まれた環境では有るだろう。


太陽でも・・・

2009年02月09日 15時45分46秒 | 天文ネタ

0929sun1 朝から久し振りの陽光が差し、雲も切れ始めたので太陽でも見ようかとそそくさと準備を始める。何だかんだで、結局セットしたのは午前11時過ぎ。でも、其の頃には雲が拡がり始め時間との勝負。ピントを合わせ数秒覗いた後・・・雲の中(^^; その後も雲の切れ間を待ちながら太陽面を見るが、どれ程眼を凝らしてみてもツルツルの真っ白な円盤のみ。まぁ予想はしていたが・・・。太陽面の撮影もしようと思っていたが、何もない太陽を撮っても仕方無いので15分程の短い時間で切り上げる。明日は晴れマークなので明日の夜に期待することとする。

画像はTS-65D型改(本当はスペックダウンと云うべきか)をセットした直後で陽光は燦々で有ったのだが・・・


今年四十二才の厄年 TS-65

2009年02月06日 22時14分01秒 | 天文ネタ

Ts65zen 今年、私の愛蔵機 高橋製作所TS-65は厄年を迎えることになった。だからと云って特別に何かする訳では無いが(^^;

今日、ヤフオクを見ていると西村20cm反経が出品されていた。15cmの方は良く見るが20cmは非常に珍しい。中学生の頃、この20cmが欲しくてカタログを毎日見て過したものだ。価格は確か20万円前後?だったと思う。当に私が欲しかった望遠鏡はこの機種であった。 しかし、今となっては鏡筒部を既に所有しているので触手こそ伸びないが興味津々では有る。(ウォッチリストに登録)魔が差さねばと願うばかり(^^;

さて、話をTS-65に戻すが、以前に機材紹介しているが厄払いも兼ねて再登場を願うことにした。それと、星見が出来ないので更新ネタと云うこともある(^^; 

 

Ts65bidoubu 私のTS-65は初期(68年製)のもので、画像でも判る様に赤緯微動がタンジェントスクリュー式である。其の後、マイナーチェンジを受けてスプリングスクリュー式に変更となり、高橋の赤緯微動の特徴ともなった。 改良ともなったスプリングスクリュー式も好みの分かれるところだが、天体撮影での修正作業等では間違い無く優れている。 私の初期型が採用するタンジェントスクリュー式は相当に調整しているのだが、撮影等での修正では遊びが大き過ぎる。但し、眼視観望では軽やかな動作で甚だ好感が持てる。画像で各部のハンドルを矢印にて示しているが、赤緯微動及びクランプハンドル小さ過ぎる為、使い辛い。(実際に使う場合は現行のクランプハンドルに替えている) 使い易い面としては、赤緯微動が直棒タイプで接眼部附近にまで及んでいるので操作がし易く、又、フレキでは無い為に振動を出すことが少ない。それと、鏡筒バンドが非常にガッシリとして大きく(幅広)サポート性が良い。

Ts65ue ファインダーに関しては、其の後のタイプが数段優れていると思う。私は、高橋の5×25、9度のファインダーが最も好きである。(このファインダーは6×25視野5度。その他、バランスウェイトはウェイトシャフトを抜かなければ取り外しは出来ないことと、塗装がこの時代お得意の梨地仕上げと為っている。又、当時は他の望遠鏡メーカーとも色々な繋がりが有った所為か、架台及び三脚等はエイコーやアストロ等の機種にも略共通のものが多く見られる。 鏡筒に関しては口径65㎜F13,8の長焦点屈折(アクロマート)で有るが、見え方は可も無し不可も無しと云ったところ・・・。後年発売されたTS-V1鏡筒よりも見え味は劣る印象。何れにしても、古き良き時代を彷彿とさせる望遠鏡ではある。  只、ノスタルジックに星を見る分には良いが、実用機としては新しい機材に慣れた身にとって流石に厳しいものが有り、此処最近は格納箱にてお休み頂いている。(私の所有している機材で、このTS-65が現在、最も古い)

※画像は全て06年一月に撮影したもの