Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

最近観た展覧会の印象 - 5

2007-03-11 21:23:30 | インポート
アトリエフォルモ展  
           3月6日~12日  旭川ヒラマ画廊

 人物描写の学習を熱心にしているグループの発表の場で、会場びっしりに展示されています。
 デッサンから油彩で仕上げた様々な表現の個性的な作品から、制作に取り組む意欲が感じとれます。
 表面だけでなく、コスチュームの中の人体構造を描写する学習が必要だと言うことを感じました。

このように勉強する場が在ることは望ましいことで、切磋琢磨で表現力向上には必要なことです。

平成18年度北海道教育大学旭川校芸術文化課程・美術コース卒業制作展
      
3月6日~12日  旭川 デザインギャラリー

 絵画・彫刻・窯芸・デザインの分野で、それぞれねらいをはっきりさせた勉強の成果の作品発表は、会場のレイアウトもすっきりしていい展覧会でした。

 油絵の人物表現に若者の心の内が感じられ、絵の具の使いこなしは未熟ですが、若い感性が生かされています。
 これからどのように発展するのか楽しみです。

 表現や制作法が異なっている彫刻2点は意欲的で傑作です。エッシャーのオマージュと思われます作品に関連した別の作品も見たいと思いました。

 高度な技法で仕上げた磁器はみごとですが、それらを収納セットには無理があるようです。上等の陶芸窯がなければできませんが、この技を今後発展させてほしいと思いました。

 女性の感性で金属工芸でランプとガラス作品は、巧みな技が生かされた光の演出で和みますが、照明の取り入れ方に今一の追求がほしいと思いました。

 カレンダーと絵本の作品も、女性らしい温かさと優しさがにじみ出て独特の味わい深いものでした。今後のくらしに活かされるでしょう。

 総じて、勉強中の若者特有の可能性が秘められていますが、前衛的で新しい表現を切り拓こうとする冒険心に欠けているような印象を受けました。
 卒業後の進路に不安を持ちながらも、又定職に就いても意欲的に制作を続けてほしいものです。

     

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