東下り図鐔 (鍔の歴史)
東下り図鐔 松下亭元廣
元廣の最も得意とする、風景の中に人物を採り入れた雅な香りの漂う作。在原業平を主題とする『伊勢物語』の中から東下りの場面。富士見業平とも呼ばれて好画題である。雲間にそびえる富岳を馬上から眺める姿を雅な構成と風合いで表現している。赤銅地を繊細な鏨使いで高彫にし、細部まで綺麗に金銀素銅朧銀の色絵を加えている。松樹の添景も印象的であり、特に裏面の構成には的確に採り入れられている。雲間に見え隠れする富岳の構成も美しい。66ミリ。
東下り図鐔 松下亭元廣
元廣の最も得意とする、風景の中に人物を採り入れた雅な香りの漂う作。在原業平を主題とする『伊勢物語』の中から東下りの場面。富士見業平とも呼ばれて好画題である。雲間にそびえる富岳を馬上から眺める姿を雅な構成と風合いで表現している。赤銅地を繊細な鏨使いで高彫にし、細部まで綺麗に金銀素銅朧銀の色絵を加えている。松樹の添景も印象的であり、特に裏面の構成には的確に採り入れられている。雲間に見え隠れする富岳の構成も美しい。66ミリ。