今回抜栓したイタリアワインはアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ“カサデイ ベーピ”(Amarone della Valpolicella Casa dei Bepi)1997です。
カサ デイ ベーピは10年間のエイジングでわだかまりや唐突さがすっかり消え失せ。優雅な味わいとは、このようなワインを指し示すのだと思います。ミネラリーで漢方薬の抽斗の一つ一つの香りに、マラスキーノチェリー、ラズベリー、桑の実の香りは。胸の高まりを抑えられなくなります。酸は25年物のバルサミコのように酸っぱいが、存在感の抜け殻のような状態になっています。タンニンも同じような状態で、むしろ陰影の深さが立体的になっています。味わいは香りと一緒で胸が高まるような感じを受け、味という無形の3Dを縦横斜めから観察できるような状態になっています。口腔で存在感だけが感じられ、ちっとも目立ったところがありません。アルコール度数が16.5%もあるのにエーテルのつんつんしたところが無く、アルコール感がしないのに、ドライブ感が延々に続くような気になります。アフターテイストが綺麗で抜けていくのが勿体ないような気がします。しかし、アマローネにして澱があったのは若干残念でした。
今回、アマローネを抜栓したのは、新しく買ったソムリエナイフの調子を見るためです。イタリアは固く長いコルクが刺さっているワインが多く、特にアマローネは50ミリ以上のコルクが多く使われています。カサ デイ ベーピは55ミリのコルクだったように記憶をしていたので抜栓しました。しかし、測ってみると50ミリでした。この長さを一回で引き抜いた感じは、一切の抵抗感はなく、至ってスムーズ。ちょっと残念なところは、ナイフにバリが出ていたことです。砥石で裏研ぎをして落としてから使っています。メーカーはアスロ、ラギオールの半分以下の価格です。次に買うとしたらラギオールのラクリマが欲しいと思っています。
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