春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

一竹美術館 ① 山梨県河口湖。

2022-05-12 13:05:47 | 散歩

2019年10月の美術館近くからの富士山

今年は4月29日から5月9日まで
特別展示した河口湖
一竹美術館までの散歩でした




1917年生まれの久保田一竹 いっちく さん
14歳で手描き友禅を習い、
朝鮮北部への招集令状を受けたのは、
26歳1944年、
シベリアに抑留されて重労働。
帰り道、膨大で真っ赤な太陽が沈む光景に、
日本には帰れないだろう思いに、
上官に見られないように、
端切れに色を染め、
洗っては染める端切れに、
召集前上野の美術館で見た、
江戸になって忽然と消えた、室町時代の
染色、辻が花がよみがえり。

もし、辻が花にシベリアで見た、
あの雄大な景色を描けたら・・。
1948年、復員してからの一徹は、
子供のPTA会費も払えず一人涙し、
染めつつけて独自の辻が花に、
身が震えた着物の完成に、「一竹工房」を設立。
45歳の時。
5年が10年経ち、15年後60歳。
1年に着物1枚に染め上げ、陽の目を見たのは、
60歳・・・1977年。



シベリアの赤い太陽、
生死の極限で見た自然が生涯のモチーフに。
富士山の裾野、岩肌を、晩秋霧に噎ぶ山々、
冬の訪れ、みぞれの交じりの山々、水の美しさの極まりに、
湖面に映った山を染めて・・・

河口湖に、沖縄の凝灰石で、もてなしの場所を。
展示室は、16本の1000年のもみの木で、
野外から耐震構造で、
木造の湿気対策をし、構造は日本にここだけの
一竹美術館を造る。

ツユクサの汁で下書きをした、
未完成の宇宙の世界、13枚を残してしまった、
久保田一竹さん、2003年85歳。






























生涯、原始美術が好きなようで、
各地を訪問して、収集したもので、エントランス








メラが許可されたのは
外観や、展示室にある一竹さんの談話室
ミュージアムカフェ
それでも4時間居心地が良かった
もうちっと、ファイルがありますので
・・・・・

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする