富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

なぜ、富山湾岸社会主義がうまれたのか?

2017年08月31日 | Weblog

滑川の平井某が社会主義者になったのには、背景がある。売薬業の青年たちが営業の傍ら、社会主義宣伝物を富山へ持ち帰ってきた。当初は、立憲青年党のような大正デモクラシー運動からスタートした。その歴史資料は、滑川の市立図書館にある。富山県には、英文の「共産党宣言」の日本語への翻訳が、富山で行われたという伝説がある。これは、富山藩校が明治2年に英語学校を開いたためである。その後、富山の蓮町に富山高等学校が開設され、その「英語教育」水準は、全国でも屈指の存在だという。ともあれ、富山の英語教育は、富山湾岸社会主義に影響を及ぼしている。船橋村は、川筋では滑川、水橋に近いが、富山湾岸社会主義とは一線を画していた。この違いは、強調しておいてよい。

今では、信じられないが、富山市から県東部は、戦後の労働運動の聖地であった。魚津の日本カーバイトの労働組合の書記は、吉本隆明であった。彼は、青年期には魚津で思考を鍛えていた。不二越の労組の有力な活動家から自律し、田中精密、石金精機など、関連企業がうまれ、これら零細企業が成長し、ソーシャリズムからマネジメントへと時代が変動した。

富山湾岸社会主義がなぜ生まれたのか?根源は、浜辺の集落の生業の貧しさである。冬季には、漁業がしにくい。明治維新は、同時に、富山においては、北海道移民の始まりである。富山の米騒動には、特色がある。それは、魚津町にも滑川町にも、飢饉に備えた義倉米の制度があった。そのファンドからの緊急の支援を要請する行動である。打ちこわしではない。貧困からの離脱、それは産業を起こす、企業を起こすことである。不二越を核として、「町工場」として、機械工業が県東部に生まれた。その後、労働運動か、ビジネスの起業か、歴史は、後者に栄冠を与えた。

なぜ、日本の労働運動は破産したのか?それは、ソ連共産党、中国共産党の対日工作の資金を基本金としていたからである。それが、次第に暴露されたからだ。しかし、それに連座した人脈は、過去を暴露されたくない。だからこそ、富山湾岸社会主義は、80歳の高齢層に秘密の共有という病的な宿根をもっている。表情が暗い。

 

 


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行動する福祉党に成長したいものだ

2017年08月31日 | Weblog

どういう組み合わせになろうが、ゼンリンの住宅地図に関係がないような政党は、単なる議員集団の内部の権力闘争で崩壊する。つまり、戸別の家庭にニーズにこたえられる宅配便のシステムをもたないと、小選挙区制のもとでは、小差でも勝ちきれない。情報提供と家庭のニーズ(相談事項)を結合させる「ラスト・ワンマイル」のシステムの勝負である。既存業者は、「聖教新聞」と「赤旗」の配達・集金の網である。自民党が公明党を、新野党が共産党を回路設計の外側におけないのは、「ラスト・ワンマイル」に弱いからである。共通点は、生活保護の水準の家庭ニーズに関する情報を掌握していることである。つまり、行動する福祉党として機能しているからだ。しかし、この両党の足腰は、硬直し、劣化している。共産党・公明党ともに、戦後の民主社会の「護憲」という国民安全保険の契約期限が切れ、自由主義になじんだ青年が規律ある無私の行動隊を組織できなくなってきている。

行動する福祉党として、富山県の自由民主党が脱皮出来たら、日本で唯一の「小選挙区での無投票当選」が可能となる。機関紙を配布するだけでは、「ラストワンマイル」の配送企業は、経営体として成立しない。だから、全県の宅配便の「ラストワンマイル」を担う物流企業を党営で経営することである。選挙区ごとに、宅配便の配送と、農家などのネット販売の商品の出荷を経営組織として創ることである。その社員が党員・党友であることが望ましい。同時に、買い物難民、通院難民のために、個人タクシーの共同利用など、「行動する福祉党」に基盤を「ラストワンマイル」の物流におくことで、党員が必然的にゼンリンの住宅地図の部分部分が完全に暗記できる。

つまり、ラスト・ワンマイルの基層社会を行動する福祉党として展開する。それと同時に、司法書士、行政書士の資格をもつ「草の根の法律家」を雇用することである。政策の研究・検証に必ず役立つ。同時に、行政機関への申請のサポートを行う。このように展開すると、誰がどのような病気があるか・・・など、地域のマインドマップまで手に入る。実は、中国共産党8800万の党員に、居民委員会が基層社会をサポートしているため、10歳以下の児童の時期に、将来の入党候補を見つけ。同世代の地域リーダーに育てている。これは、中国の古代からの「郷里」の仁を大事にする伝統からきている。

富山の衆議院議員の田畑さんが、「行動する福祉党」としての自由民主党の基本線を持っている。高岡の橘議員が、本来の物流の勉強をして欲しい。かなり努力不足である。年金が少ない方を雇用し、「行動する福祉党」をヒトとモノの配送、そして大事なのは「機関紙」の配布・集金をビジネスとして成功させることである。

 


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自由主義の自家中毒に苦しむ野党

2017年08月30日 | Weblog

日本共産党が、自由主義の体制に飲み込まれ、個人の自由な生き方や、個人の情報を擁護し、市民主義の法律家を主体にして以来、日本の政治世界は、アメリカとの同盟関係を強化するか、解消するか?この二者択一しか残されていない。

では、日本共産党は、犯罪を犯した人物の社会的な再チャレンジに自党の命運をかけているのか?こうした福祉の世界では、浄土真宗に鍛え上げられた宗教的な信念のあるかたに委ねられている。日本共産党は、基本、東京の山の手の大正デモクラシーの延長性に回帰した。つまり、個人エゴの肯定という自由主義に帰結した。残された色彩は、アメリカ軍事基地の撤去だけである。

個人エゴの肯定という自由主義のワナは、見事に、政党の運動を人生のお荷物と考え、付き合うが、深く加担しないという「無党派」を生み出した。日本では、組織されない自由な判断力に頼る個人が、選択的に政治に関与し、選択的に反政治になる。この流動性のために、政権交代が可能な巨大野党の形成が妨げられている。

政権に参加すれば、政権党にはそれなりの旨みが生じる。しかし、野党の側には、影の内閣と称しても、自由主義という自分のワナに足を挟まれる。日本では、寄付の習慣がないから、政治資金は広範に集まらない。やむなく、国家予算から政党交付金を出し、政党を官製として創りだしている。日本共産党は、ここでは一線を画しているが、彼らとて、「体制原理である自由主義」には逆らえない。規律の弱い、集票集団にとどまる。

この「体制原理である自由主義」と一番に距離のあるのが、日蓮の「立正安国論」を党是とする公明党である。これは、与党の中核にあるから良い機能をする。とするならば、残された道は、親鸞聖人を党是とする国民福祉党が、行動する福祉党として機能する可能性を残している。

いずれにしても、「体制は自由主義原理」であり、それは改憲でも動かせない。日本仏教には、民族主義の確かな原点がある。


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朝鮮労働党の解体を国是とし、朝鮮労働党の在日工作を封じるには。

2017年08月30日 | Weblog

北朝鮮労働党は、地球人と共存するという理性の枠外に出てきた。今後、宇宙の空間の軍事利用を阻止しないなら、より解決困難な紛争を生む。北朝鮮は、国連加盟国として多くの国と正式の国交関係をもっている。武装する民族革命政党としては、中国共産党につぐ存在である。ところが、日本のメディアでは、敵性の武装政党として、国是として解体が「法制化」されていない。朝鮮労働党の在日工作員、これを社会的に排除していない。

経済封鎖など国連レベルでの対抗策ばかりでは、朝鮮労働党には手ぬるいという感覚がある。どのような法体系から対処するか、極めて難しいが、保守系の論客は、メディア露出するだけでなく、書斎で、朝鮮労働党の党員を有事に摘発する仕組みを研究するべきである。といっても、安倍政権は手抜かりはない。その準備をしているから、安倍政権を崩壊させる「反政府工作」が、隠微に活動し、その効果を挙げている。自由民主党の根幹には、きちんとした規律ある青年同盟がいる。議会政党の顔だけでは、国家の執権政党としては不十分である。なぜなら、自由主義という主義を守る精神武装の集団がないと、国益は守れないからだ。


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朝鮮労働党を24時間の緊張状態に置き続ける

2017年08月30日 | Weblog

先のブログで、北朝鮮の公経済を封鎖し、私的な闇経済を浸透させることを提唱した。これは、中国や韓国にすでに試みられた。しかし、公経済の封鎖は、完全には行なわれなかった。10年計画で、あらゆるパイプで「私的な闇経済」を浸透させると、市場経済原理という無形の原理が作動し、指令型経済原理と衝突する。これは、通貨の問題で、政権に鎮圧されている。そこで、どの国の通貨でもない、伝統的な闇経済の通貨が必要となる。それは、銀貨である。大日本帝国が崩壊しても、あの1円銀貨は東アジアで通行した。いまさら、日本の1円銀貨では無理である。一番に可能性のあるのは、ロシアの通貨を媒介に闇経済を仕掛ける。こうした経済政策を仕掛けると、朝鮮労働党の事務処理の能力の限界が来る。神経線である。それと、麻薬は絶対にいけないが、日本の廃棄医薬品を無償で闇ルートに乗せる。これは、人道主義で説明がつく。ロシアは、金になるならなんでもやるロシア主義の国家が大好きだ。消費期限の切れた廃棄品を流し込む。さらに、軍事的には緊張感を煽り、暴走を待ち続ける。一番に恐いのは、潜水艦への恐怖である。日本の場合、潜水艦からの攻撃と、宇宙空間からの攻撃とに備えることが大事である。24時間の緊張を与え続けることが肝要である。

問題は、韓国と日本の関係が大きく歪んでしまったことである。これが、北朝鮮に一番の安心感を与えている。なぜ、こうなったのか?韓国の最大の悩みは、受験戦争である。日本の大学の学生定員には大きな空席がある。韓国からの留学生を国費で招き、日韓関係を正常化する人材を長期に育成することである。日本語の取得は、語順が同じなので大丈夫。それに、上下関係には慣れている。日本人学生の売り手市場を緩和できる。

今や、在日の方を除いて日本経済は成立しない。

 

 


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朝鮮労働党の体制保持を前提に「平和」が期待できるだろうか

2017年08月29日 | Weblog

TVの番組を見ていると、朝鮮・韓国系の在日の方は、アメリカの譲歩による「平和」を主張しない。逆に、日本人の多くは、アメリカ側が譲歩すれば、「平和」になる。アメリカに協力したら、戦争に巻き込まれる、という倒錯した主張を唱える。なにか、それが良識のような顔をする。

忘れてはいけないのは、朝鮮労働党は多くの日本人を拉致した陰謀の利権集団であることだ。朝鮮戦争は、アメリカが始めたのではない。朝鮮労働党が、南下し、韓国を占領しようとしたからである。アメリカ軍は、国連軍として朝鮮戦争に巻き込まれた。現在、休戦の状態にある。

では、朝鮮労働党の体制保持を前提として、「平和」が創造できるのか?これは、短期的には至難である。長期的に、朝鮮労働党を経済のワナに懸けるのが上策である。これが出来るのは、中国領内の朝鮮族だけである。まず、朝鮮労働党の管理する公的な貿易には、厳しい経済制裁を課す。と同時に、闇経済を活性化させる。つぎに、朝鮮労働党の海外で工作する外交官、貿易関係者に「私的な物的誘惑」工作を行う。麻薬や好色による奇策は使わない。さまざまな民用品が、国際水準との格差が自覚されたら、変化は必ず起きる、ソ連共産党は、なぜ倒れたのか?経済格差を民衆が感じとったからである。


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富山湾岸社会主義運動は、転身するべきだ

2017年08月29日 | Weblog

北朝鮮の朝鮮労働党は、「自己の正義のために手段を選ばない」軍事機密集団である。すでに、社会主義の範疇から脱落している。

世界の社会主義者は、ユーロに期待を寄せている。そこでは、第2次世界大戦の悲劇を再来しないために、民族の和解が進んでいる。良識ある知識人は、改めてヨーロッパ人の理性を讃えている。地球人のお荷物は、朝鮮半島の南北の両国にある。

中村哲夫が、思想的に明解な一線を画したのは、北朝鮮による日本国への侵入、拉致という侵略と暴力行為である。この一点で、北朝鮮労働党は、人道主義を基盤とする社会主義とは無縁の山岳ゲリラ、武装商人団であると断言できる。

拉致に怒りを覚えるなら、t富山人は、富山湾岸社会主義と、「日本海逆さ地図」を辞めるべきだ。

社会主義とは、指令型経済原理を活かし、国民総福祉を目指す政策提言と実行にある。だからこそ、北朝鮮への支援に通じる道を閉鎖するべきだ。

 


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日本海の逆さ地図のルーツは、極東ロシアからの武装革命にある

2017年08月29日 | Weblog

富山だけが、「日本海逆さ地図」と愛用している。その中心にあるのは、極東ロシアである。ロシア革命が起こり、亡命者が極東を経由し日本列島に移住してきた。日本は、シベリア戦争を行い、赤軍と戦ったが撤退。その後、イルクーツク湖のほとりで、ロシア語のできる中国人、朝鮮人が、日本人を誘い、極東の民族大会を開き、世界革命を極東からも推進することを決めた。それが、北東アジアにおけるコミンテルンの歴史を形成する。『初期コミンテルンと東アジア』(不二出版、2007)を参照。

これに合流する日本人の社会主義運動は、アメリカに起源がある。ロシア革命により、社会主義の総本山がロシア共産党、レーニン派・スターリン派に主導権が移る。この時代のコミンテルン極東局では、世界革命のためには、イギリス、日本を主要な敵として、日本をイギリスと戦わせるため、「反資本主義思想」「社会主義優位」を思想宣伝することを始めた。日本における最初の拠点は、東京帝国大学にあった。特に文学部である。国際共産主義運動は、英語ができないとだめ。そこで、白羽の矢がたったのが、旧制富山高校である。米騒動の前夜には、初期の富山湾岸社会主義運動が形成されていた。

極東の共産主義の理念上の祖国は、ロシアにある。この伝統を受け継ぐのが、北朝鮮労働党、中国共産党東北局、そして富山湾岸社会主義運動である。日本社会党(いまの社民党)には、労農派の系統の親ロシア派がいた。その最大の拠点は、新潟にある。だから、富山湾岸社会主義運動は、実は環日本海論と深く連動している。理論的な拠点は、東大のほか、東北大学の経済学部にあった。

では、誰の知事の時代に「日本海逆さ地図」が富山県で愛好されたのか、ここから先の犯人捜しは、関係者に委ねる。なぜ、ノーマルな日本地図がいけないのでしょうか?「逆さ地図」は、北朝鮮からみて、核ミサイル攻撃に最も便利なマップである。富山県は、なに国にあるのですか?

 


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富山湾岸に隠された元素マテリアル・フロー

2017年08月28日 | Weblog

富山学を語る人は、必ず立山連峰を語る。だが、富山湾岸には、元素の単位のマテリアル・フローがある。これら元素は、一応、金属と考えてよいが、日本で有数の多様な元素が集まっている。原料は、伏木富山港から輸入される。そして、その一部は、再加工され、国内外へ輸出・移出される。

実は、その全容を解明した書物や論文はない。富山の植物図鑑、名水のリスト、はたまた地酒のリストは既成のデータがある。「マテリアル」という面では、三協立山㈱の「マテリアル」事業が有名である。富山では、電気炉、電磁炉が発達しているので、合金、メッキなど、元素の周期律表のほとんどが埋まる。これは、隣県の石川、新潟には、全くない元素の加工の技術が集積している。湾岸なので、呉羽丘陵を境にした東西分裂はない。

この元素産業は、日本の産業社会の根幹をなすので、本社は東京丸の内にある事例が多い。これは、富山県にとり、簡単に話がつけられる相手ではない。

有名な黒四ダムは、関西電力の事業体に属する。これを観光産業に利用したくとも、役員には誰も「富山の郷党」はいない。富山湾岸のマテリアル産業でも、経営者が富山に実在するのは、三協立山㈱さんだけである。婦中の日産化学も、富山資本ではない。いいかえると、産業的には、「丸の内」資本の植民地としての富山に過ぎないと象徴化できる。

富山県庁と、富山湾岸社会主義運動とは、職員の労働組合の関係で直結している。富山県庁と、美しいと湾岸クラブのつながりは、メディア露出は大きい。富山県庁と、富山湾岸のマテリアル・フローとは、実は決定的な接点がある。それは、伏木富山港の管理と結節しているからである。ここが、理工系の産業知識、世界のマテリアル・フローの知識が深ければ、富山県における最適物流の課題が整理できる。それと、FKKである。政治家を擁しながら、理工系の知識が彼にないために、都市対抗野球に貢献しているだけと酷評される。

三協立山㈱が、リーディング・カンパニーとして、富山の都市デザイン学部をリードしないかぎり、「新素材」への道は開かれない。現在の富山湾岸の元素マテリアルの産業は、19世紀の延長技術である。原子のレベルを解像できる設備と、計算から生み出す合金の仮説との結合が望ましい。現状では、元素を含む素材をすり鉢で粉砕し、混ぜ合わせ、電気炉で融解して合金の種を創り、その物性をいちいちに検証する東北大学の古いやり方にまだ頼っている。原子核ととりまく原子の回転軌道の計算から、計算科学として新素材の理論的な可能性が生まれる。

 

 


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「加越同舟」は、富山県の基本

2017年08月27日 | Weblog

調べてみると、金沢の市立図書館と、富山の市立図書館とは、一般書の選書と、児童書へのケアーは、富山市がはるかに進んでいる。しかし、富山市立図書館にあるカフェは、金沢の麩で有名なお店の経営である。富山市の森市長は、「加越同舟」派である。富山市のケーブルTVに加入すると、北陸朝日TVが視聴できる。CMが石川の企業なので、金沢に住んでいる錯覚がする。

加賀が上品、越中が下品、それは本家と分家の関係かも知れない。「論語」を参照すると、加賀は「文」、越中は「質」だとわかる。「文」とは、デザインである。「論語」では、獣の皮に喩えられている。皮を剥いだ獣肉は、「質」としては同じだが、毛皮の価値はまるで違う。

加賀人には、「文」を以て越中を導き、富山人は、「質」を以て加賀を導く。これが、「論語」から導かれる君子の理想である。「質」だけで十分では、このような主張に対し、孔子の弟子は、「文」の重要性を強調する。富山県庁は、競合の関係か、あるいは富山湾岸社会主義運動の名残か、隣県との協調を嫌う傾向がある。

その結果、ポイントを落としているのが、高等教育である。金沢工業大学の経営度努力、教育努力に比べ、富山県立大学は見劣りする。石川県立大学が農水産業に寄り添い、京都大学の先端性を導入しているにに比べ、いままでは、富山県立は、技術短大の程度と思われている。

金沢星稜大学は、一人の力で大変貌を遂げた。もとの金沢経済大学は、富山湾岸社会主義の牙城であり、教員レッド、男子学生バッドだった。おそらく、文系大学の改革で最も成功した事例である。富山大学の経済、人文は、金沢星稜を知らない全国区で勝負しないと、石川から富大の文系への受験生の流入はない。事態は、逆になっている。大学の経営は、入試の受験者の数と地域の広がりで決まる。「加越同州」で受験生を集めるには、まず、北海道、東北である。やってみたら?各大学がバラバラに対応しない。合同説明会を行うのである。要は、チーム力で北海道、東北から若者を教育機関の力で呼び込むのである。富山県内の大学は、どれも基本、経営がダメすぎる。金沢星稜の堀口さんを師匠と仰ぎ、彼でも手こずっている北海道、九州・四国、東北から学生を集めることである。加賀が越中を搾取したから、富山が貧しいというような富山湾岸社会主義の輩の真似をしてはいけない。


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富山の製造業の総力で富山型ドローンを開発しよう。

2017年08月26日 | Weblog

ドローンは、農薬の散布などに使用されている。僕は、草刈り十字軍が手で刈る長い柄の草刈りカマが、昔から嫌いだ。世界史の歴史家だらいう。まず、あのカマには、魔女がりの陰険なイメージがある。第二は、十字軍の遠征は、愚挙だった。逆に、イスラム世界の高度文明に西欧が啓発された。つまり、十字軍のほうが野蛮だっったんだ。昔から、足立原さんの哲学の信者とは、僕は決定的に相いれない。32歳から、彼とは思想家としては距離がある。

僕は、農薬の散布を罪悪視しない。問題は、その農薬が人体に有害かどうか、である。ばかな生物教師は、産業を敵視する。しかし、自然循環にたよる人間社会は、福祉のための総ファンドが蓄積されないので、幼児死亡率が高く、寿命も短い。老後に楽しい生活は待っていない。ぜひとも、アダム・スミスの『諸国民の富』の「序文」だけでもお読みくださいね。自然主義にかこつけて産業社会に反抗するのは、明らかに富山湾岸社会主義の伝統の系譜に帰結する。漁業を生業とした富山湾岸には、海上での仕事という「命の共同体」がある。互恵型経済原理が極めて強い。リーダーが社会主義、共産主義に傾くと、土着思想として自然愛と産業社会への反感が生まれる。イタイイタイ病もあり、富山の思想の主流は、富山湾岸社会主義である。決して、自由民主党の保守王国ではない。

草刈り十字軍は、富山湾岸社会主義の延長線にある。ただ、富山の地元青年は、あまり参加しなかった。他府県からの呼び込みである。空から有害な農薬を散布するような農政への抵抗運動としては正しい。しかし、魔女がりの陰険なイメージ、イスラム教の拒絶という偏向、これらを考えたら辞めたほうがよい。

ドローンで害毒の少ない農薬の散布などに転換するべきだ。哲学者に対していう。理性と合理に反する「十字軍」は辞めませんか。言論戦を超えて、刃物を振り回す「異端刈り取り」の思想は辞めませんか。十字軍、回を重ねて堕落する。


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日本の素晴らしい国民力は、世界の先端現象を創る

2017年08月25日 | Weblog

アニメ文化は。日本の若者たちが開花させた日本発の唯一といえるほどの国際性の文化である。このソフト・パワーは、ハードパワーの軍事防衛力の数倍の働きをしている。ところで、8/24の日本経済新聞の記事によると、日本円が108円にまで円高水準に進むと、円を売り、ドルを買うという個人のFXの投資が、外為の相場形成に現実的な力を発揮しているという。これには、注釈を要するが、個人のFXの投資は、本場所の土俵ではなく、場外の取引である。掛け率が高いため、個人のFXを扱う管理企業は、本場所でも個人の売買動向を反映せざるをえない。全国各地でFXに参加するひとびとが、腕を上げてきている。技法的には、平均移動のタイム・ラグを利用する。PCの発達により、ニューヨークのプロのトレーダーに対し、結構、いい勝負に成功している。かっては、大蔵省、近年は、財務省が、いきなり外国為替の市場取引に介入してきたが、今は、IMFの監視などの制約があり、個人を主体とする外為トレードが奨励されてきた。

同時に、日本の個人投資家の株式投資に対するスタンスも面白い。日経平均2万円を超えると、個人の信用売りの注文が上値の壁をつくる。これで過熱を冷やす役目がある。日本銀行が下がってくると買い上げるので、個人は買い方に回り、過熱する方向を択ぶ大衆行動に失敗した過去の経験から学んでいる。アメリカ経済も、中国経済も、こうした個人の学習能力を活かした国民力による調節弁を持っていない。ヨーロッパにはあるが、経済規模が小さい。

安倍政権も上手く買い上げられ、2万円超えで、過熱を下方に調整する。ドル円も、105円を円高限界性とみて、108円の円高への進行と、110円の円安への反転を準備する。日本国民の最良にナレッジ・ワーカーたちが、国際金融の情報や知識を活かしつつある。あのドラッカーですら、読めなかった世界の最先端現象の一つであろう。日本の個人は、今、不思議な調整機能を発揮している。

 

 


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指導者の系譜の見分け方

2017年08月25日 | Weblog

人間は、一人では成長できない。いわゆる学校教育の範疇に属する世界では、師弟関係がある。その外側では、一人で新たな道をゼロから創成できない。たとえば、世界の近代史を研究するには、アダム・スミスを徹底的に読みことだ、と教わった。それは、国民経済という概念が、経済史の世界における近代の原点であるからだ。人権を基点とする法学の思想は、家族を個に解体するもので、いまでも盛んに行なわれている近代論である。だが、他方で、弱者としての個の救済のためには、社会の善意のサポートがいる。それで、法理として個の尊厳を補完する社会善意という理論の対という互恵型経済原理と、制度としての指令型経済原理が伴っている。

この点を抜かりなく考察したのが、アダム・スミスである。これを見事に歪め、日本共産党の市民運動論を導いたのが、水田洋などの市民学としてアダム・スミス論。これは、それなりに指導者の系譜として、今や、名古屋大学経済学部を聖地とする市民主義学派を構成している。日本共産党は、いまや階級政党ではない。弁護士、医師、教師の「3つのシ」の政党である。だから、弁護士の枝野さんは、市民主義法学、市民主義経済学として、それなりに形がつく。

国家学は、戦後は、京都大学法学部の高坂さんを指導者とする系譜が最有力である。前原さんは、その流れを汲む。これらの方は、時に過激な言論で注目を浴びようとして失敗する。国家の戦略利益への奉仕を目指すが、経済学が決定的に弱い。国家戦略は立てられても、国家間の対立を重視し、和解の策が弱い。

アダム・スミスをしっかり読むと、市民主義というのは、アダム・スミスに仮託した論理であると分かる。しかし、スミスが信を置いているのは、製造業の経営者だけである。市民一般ではない。つまり、経団連こそ日本の経済の推進力である。これは、日本国の体制の原理となっている。政治の世界では、宏池会、今の岸田派がそうである。歴史的に評価すると、アダム・スミスを正確に読み込み、GDPを基本とするスミス経済学の古典性も保持されている。簡単に、自由主義には加担しなかった。残念なことに、IT革命により製造業のIT化を思想として活かしきれないので、経団連は低迷している。

富山県では、製造業の経営者という点では、スギノマシーンの杉野さん、北陸コカ・コーラの稲垣さんが双璧である。富山マネジメント・アカデミーでは、伝統的な資産家よりも、この両氏が見えている世界に、次の富山の県民経済の基本形を見ている。その意味で、富山湾岸社会主義の苦渋にも、美しい富山湾クラブの楽天にも、同調しない。

 

 


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時間制の定型労働と、成果単位の知識労働

2017年08月23日 | Weblog

IT業務でも、時間制の定型労働がある。サーバーの保守管理は、常態を維持することが目的である。反対に、成果単位の知識労働がある。ITでは、プログラマーの作業である。伝統的な業務の企業でも、企業内の定型労働と成果単位の労働がある。

実は、楽な面では、定型労働は時間への奉仕者であるから、時間という神に守られる。成果単位の知識労働は、大学教員がそうであるが、労働時間に限りがない。研究は、寝ても頭脳演算している。僕には、その習慣があるから、労働時間という概念はない。研究が天職であると自覚すると、24時間、その目的に向かっている。今も、休みはない。ワークがライフと同心円になっている。

労働の性質の違いに応じて、労働契約の概念を多元化する方向へと進んでいる。しかし、日本の場合、定型労働を経験しない正社員は存在しない。どこかで、社内教育として経験させられている。ルートセールスの経験なくして、企画営業はできない。

こうした諸問題につき、労働組合が能動的で、可変的で、長期に維持できる制度を設計できないで、やたら、政策官庁の思いつきに振り回されているのが現状である。

労働における時間概念は、ロボットの活用により、定型労働が置き替えられるとすれば、あとは経営学の関する学習時間を労働時間に外に置くか、内に置くかできまる。業務研修は、時間内。大事な、ワークをライフに高める自己研鑽は、労働ではないから、ライフに属する。つまり、そこには定年もない「職能型知識体系」があるからだ。時間制の定型労働と、成果単位の知識労働を対比し、残業代を論争しているようでは情けない。欧米の学説には当てはまらない精神文化が、日本にはある。それは、「和」を保つことで得られる安心感である。残業代と「和」を保つ経費の自己負担との微妙な兼ね合いがある。

日本の「働き方改革」は、政治の課題とすること、それ自体が疑問である。企業の営業の自主権に属する次元、公法の領域からの労働研究には、マネジメント科学を主体とせず、外野席からの批評に基軸がある。最近、政治が労働に介入しすぎる。自由主義に反する行為である。伸びる企業、潰れる企業、それは市場原理で淘汰される。日本に企業には、微妙な「和」への調整機能がある。平素から「働き方」改革はなされている。


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全寮制の教育の効果と高校再編

2017年08月23日 | Weblog

中国の大学は、原則、全寮制である。だから、朝、7時30分からの講義が可能である。いきなり大学へ進学できない層も、職業学校を経由し、職場で優秀と認められたら、中国共産党の直営する「党学校」があり、最終は、北京の中央党校において、訓練を受ける。イギリスも、アメリカでも、日本の中学・高校の時期には全寮制である。日本では、全寮制は少数、自宅通学が主体である。実は、これは国力の大きな格差に繋がる。

学区制というのは、自宅通学を前提とするからだ。片山学園がいまいち伸びないのも、全寮制を嫌がる子供の側に原因がある。それと、全寮の利点を活かした英語教育に特色があるわけでもない。片山学園からスタンフォード大学への道筋があれば、全国から生徒が集まる。指導者の片山氏が、もし、アメリカのそこそこの大学の卒業生だったら、あるいは、有名なK家がそうであったら、富山の歴史は大いに変わった。

全国から中学・高校生を呼び込み、富山の精鋭と全寮制で教育すれば、6年で日本最高の進学校ができる。スタンフォード、ハーバードは、中国人も目指している。進学のゴールは底である。さらに、松村謙三を記念し、砺波で、中一から高校三年まで、全寮生の中国語に一元化した一貫校を造り、全国から募集すれば、中国の第一流の大学で学び、中国共産党と互角の競合ができる。中国語の世界にも、きちんとした教科書がある。

通学制の大学では、アルバイト生がパートの大学生を演じているだけで、その教育効果がないことは自明である。日本の大学は、学寮を左翼の牙城に奪われた苦い経験があるために、全寮制の教育は限られた世界にしかない。しかし、共同研究のためには、共同生活用のホテルは、絶対にいる、大学院を主体とするホテル式の全寮制は、下手な奨学金をばら撒く制度よりもましである。問題はその費用である。

 

 

 


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