富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

IMFの統計にまで中国共産党は不正な行為をしていた

2021年10月15日 | Weblog

IMF理事会は11日、ゲオルギエワ氏が世界銀行在籍時に報告書に記す中国の評価を高くするよう職員に圧力をかけたとされる問題を調査した結果、ゲオルギエワ氏への全面的な指示を再確認した。その上で、IMFスタッフの公平性と、苦情・異議・説明責任に関する組織のルートを保護する制度上の安全措置を確実にするため、追加策を講じる可能性を検討すると表明した。


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孔子の大同思想

2021年10月06日 | Weblog

孔子には、理想社会の夢があった。それは、彼の死後、孔子学派がまとめた思想論文を集めた「礼記」(らいき)という本にある言葉である。

「大道が行われたら天下が公のものとなる」「賢人と能力ある人を選び、天下の政治を任せたら、信義を講じ和睦を修養する。そうすると、人々は、自分の親だけを親としないで、自分の子を子としないで、老人には終生を全うさせ、壮年には能力を発揮させ、幼いものには長所を伸ばさせ、一人暮らしの婦人や老父、さらに障がい者は、誰でも扶養される世の中になる。」という。そういう世の中を「大同」というと論じている。この思想は、長らく忘れられてきたが、日本の明治時代、中国の政治改革に敗れ、日本の亡命してきた思想家である康有為が、日本には、そういう理想社会をめざす孔子を信奉する人々がいること知り、中国大陸にむけ「大同思想」を呼びかけた。実は、日本人には、孔子の思想としてではなく、日本式の仏教である浄土真宗や日蓮宗には、大同の世を極楽に置き換え、この世からあの世に繋げて、明治期には、様々な社会福祉の施設を経営する仏教運動が存在した。それで、康有為は、儒教から仏教に関心を移していった。他方、中国仏教は堕落し、正しい仏教を中国大陸に再興するため、中国で布教を行い、中国大陸で近代的な仏教学会が誕生した。そのために、中国共産党は、現在でも、仏教は国家が承認した宗教として各地の寺院は、それなりに存続している。どんな、政治環境であろうと、仏教は中国と日本を結ぶ懸け橋である。


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