富山マネジメント・アカデミー

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全寮制の教育の効果と高校再編

2017年08月23日 | Weblog

中国の大学は、原則、全寮制である。だから、朝、7時30分からの講義が可能である。いきなり大学へ進学できない層も、職業学校を経由し、職場で優秀と認められたら、中国共産党の直営する「党学校」があり、最終は、北京の中央党校において、訓練を受ける。イギリスも、アメリカでも、日本の中学・高校の時期には全寮制である。日本では、全寮制は少数、自宅通学が主体である。実は、これは国力の大きな格差に繋がる。

学区制というのは、自宅通学を前提とするからだ。片山学園がいまいち伸びないのも、全寮制を嫌がる子供の側に原因がある。それと、全寮の利点を活かした英語教育に特色があるわけでもない。片山学園からスタンフォード大学への道筋があれば、全国から生徒が集まる。指導者の片山氏が、もし、アメリカのそこそこの大学の卒業生だったら、あるいは、有名なK家がそうであったら、富山の歴史は大いに変わった。

全国から中学・高校生を呼び込み、富山の精鋭と全寮制で教育すれば、6年で日本最高の進学校ができる。スタンフォード、ハーバードは、中国人も目指している。進学のゴールは底である。さらに、松村謙三を記念し、砺波で、中一から高校三年まで、全寮生の中国語に一元化した一貫校を造り、全国から募集すれば、中国の第一流の大学で学び、中国共産党と互角の競合ができる。中国語の世界にも、きちんとした教科書がある。

通学制の大学では、アルバイト生がパートの大学生を演じているだけで、その教育効果がないことは自明である。日本の大学は、学寮を左翼の牙城に奪われた苦い経験があるために、全寮制の教育は限られた世界にしかない。しかし、共同研究のためには、共同生活用のホテルは、絶対にいる、大学院を主体とするホテル式の全寮制は、下手な奨学金をばら撒く制度よりもましである。問題はその費用である。

 

 

 

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