今日は水無瀬川緑地公園にて町民スポーツ祭も、快晴の中で開かれました。昨年は、体力測定をして、日頃の運動不足を実感したものです。今回は時間がなくパス。なごやかな中でのスポーツ祭も島本らしいですね。実行委員のみなさんもお疲れ様でした。
午後は、茨木市福祉文化会館で開催の「浜矩子さん講演会」へ。主催は「教科書問題を考える北摂市民ネットワーク」で、私はスタッフとして係りました。浜矩子さん(同志社大学大学院ビジネス研究科教授・経済学者)のファンは多く、満席で会場は立ち見となりました。
「経済の中の人権」と題する講演内容は概ね、次の通りでした。(私のメモなので、厳密ではありません)
「経済活動を営むのは人間のみ。本来経済活動というのは人権の根源であり礎である。なぜならば生きる権利を支えるのが経済活動だから。安倍首相のアベノミクス・成長戦略は人間不在で、人間の置かれている状況を無視した世界制覇の戦略。世界の中で、金融資産は日本が最大であり、国富はトップにもかかわらず、非正規雇用・ワーキングプアの時代状況がある。貧困率は16.1%。主要30国のなかで27位と下位。16.1%は基本的人権が保障された生活で暮らせていない、ということで、豊かさの中の貧困問題は深刻」
「デフレ脱却ができないのも、成長できないからではなく、富の分かち合い(分配)ができていないからだ。まともな消費が出来ないから経済活動がまわらない→まともな賃金でない。ブラック企業や労基法違反の労働現場が問題になっているが、経済の道徳性・倫理性が欠けているからであり、それは経済とは言わない。成長戦略で世界を制覇するために首切りを容易にする特区をつくり、弱肉強食の戦略に役に立つ人間、競争に勝てる企業が求められ、排除が強くなる。」
「アベノミクスが求めているのは富国強兵であり、国のためなら国民が犠牲になっても良い、という教育が求められ、そのための教科書が選択されていく。憲法改正もその線上にあり、今、集団的自衛権の行使などについて解釈改憲と言っているが、これは憲法違反である。そのことを認識し、決して解釈憲法という言葉を使わない決意が必要だ。」
「グローバル経済の中で求めるべきリテラシーは『グローバルジャングルにおける住人基本心得』が大事。グローバルは弱肉強食・淘汰の側面もあるが、グローバルジャングル社会(地球経済社会)の中で共生の論理・生態系が重要。誰もが誰かから借りて経済活動を行っている。ルクセンブルクは人口50万人の小さな国だが豊かさランキングの上位である。世界的企業が本社をおいたり、大きな使い勝手の良い会議場があり、おもてなし抜群。」
「日本は資本輸出国、海外に企業が進出している。お世話になっている世界に対し、人間らしく生きていくための経済活動をする行動、富国強兵と反対にある富民共生(ふみんきょうせい)の方向が求められ、越境博愛のリテラシー教育が求められている。」
「『シェアからシェアへ』。市場占有率を命題とするシェアではなく、親しい仲間と分かち合うシェアの経済、包摂性の高い排除のない、多様性のある社会と経済活動が理想郷。対立にあるのが包摂性の低い、多様性のない、均一社会はハシズム帝国。生かすも殺すも我々次第であり、経済も社会も監視していれば違ってくる」
お話を聴いて、人間らしい経済のあり方が可能であることを示していただき、光が見え、ばらばらな問題が、一挙に整理されたようでした。
主催者からは、「北摂地域では憲法の国民主権・基本的人権の尊重・平和主義という3原則に沿って教科書は採択されている。しかし戦前の日本の侵略戦争を「「自衛のための正義の戦争だった」と教え「国のために戦うことが国民の義務だ」と教える教科書(育鵬社版中学校歴史・公民教科書)を2015年に採択させようという動きもでてきています。子どもたちを戦争へと導く教科書を許してはならない」とネットワークを立ち上げたことが報告され、取組みの呼びかけをしました。
東京都や埼玉県では公立高校に日の丸・君が代強制の記述があるという教科書を採択させず、大阪府でもその動きがありました。採択した学校に対する府議会での維新の会の攻撃が強まっています。教育への政治介入が大阪府から府内市町村にも広がっている、という危機感をもっています。平和と人権の町にふさわしい教科書採択をもとめ行動していきます。
午後は、茨木市福祉文化会館で開催の「浜矩子さん講演会」へ。主催は「教科書問題を考える北摂市民ネットワーク」で、私はスタッフとして係りました。浜矩子さん(同志社大学大学院ビジネス研究科教授・経済学者)のファンは多く、満席で会場は立ち見となりました。
「経済の中の人権」と題する講演内容は概ね、次の通りでした。(私のメモなので、厳密ではありません)
「経済活動を営むのは人間のみ。本来経済活動というのは人権の根源であり礎である。なぜならば生きる権利を支えるのが経済活動だから。安倍首相のアベノミクス・成長戦略は人間不在で、人間の置かれている状況を無視した世界制覇の戦略。世界の中で、金融資産は日本が最大であり、国富はトップにもかかわらず、非正規雇用・ワーキングプアの時代状況がある。貧困率は16.1%。主要30国のなかで27位と下位。16.1%は基本的人権が保障された生活で暮らせていない、ということで、豊かさの中の貧困問題は深刻」
「デフレ脱却ができないのも、成長できないからではなく、富の分かち合い(分配)ができていないからだ。まともな消費が出来ないから経済活動がまわらない→まともな賃金でない。ブラック企業や労基法違反の労働現場が問題になっているが、経済の道徳性・倫理性が欠けているからであり、それは経済とは言わない。成長戦略で世界を制覇するために首切りを容易にする特区をつくり、弱肉強食の戦略に役に立つ人間、競争に勝てる企業が求められ、排除が強くなる。」
「アベノミクスが求めているのは富国強兵であり、国のためなら国民が犠牲になっても良い、という教育が求められ、そのための教科書が選択されていく。憲法改正もその線上にあり、今、集団的自衛権の行使などについて解釈改憲と言っているが、これは憲法違反である。そのことを認識し、決して解釈憲法という言葉を使わない決意が必要だ。」
「グローバル経済の中で求めるべきリテラシーは『グローバルジャングルにおける住人基本心得』が大事。グローバルは弱肉強食・淘汰の側面もあるが、グローバルジャングル社会(地球経済社会)の中で共生の論理・生態系が重要。誰もが誰かから借りて経済活動を行っている。ルクセンブルクは人口50万人の小さな国だが豊かさランキングの上位である。世界的企業が本社をおいたり、大きな使い勝手の良い会議場があり、おもてなし抜群。」
「日本は資本輸出国、海外に企業が進出している。お世話になっている世界に対し、人間らしく生きていくための経済活動をする行動、富国強兵と反対にある富民共生(ふみんきょうせい)の方向が求められ、越境博愛のリテラシー教育が求められている。」
「『シェアからシェアへ』。市場占有率を命題とするシェアではなく、親しい仲間と分かち合うシェアの経済、包摂性の高い排除のない、多様性のある社会と経済活動が理想郷。対立にあるのが包摂性の低い、多様性のない、均一社会はハシズム帝国。生かすも殺すも我々次第であり、経済も社会も監視していれば違ってくる」
お話を聴いて、人間らしい経済のあり方が可能であることを示していただき、光が見え、ばらばらな問題が、一挙に整理されたようでした。
主催者からは、「北摂地域では憲法の国民主権・基本的人権の尊重・平和主義という3原則に沿って教科書は採択されている。しかし戦前の日本の侵略戦争を「「自衛のための正義の戦争だった」と教え「国のために戦うことが国民の義務だ」と教える教科書(育鵬社版中学校歴史・公民教科書)を2015年に採択させようという動きもでてきています。子どもたちを戦争へと導く教科書を許してはならない」とネットワークを立ち上げたことが報告され、取組みの呼びかけをしました。
東京都や埼玉県では公立高校に日の丸・君が代強制の記述があるという教科書を採択させず、大阪府でもその動きがありました。採択した学校に対する府議会での維新の会の攻撃が強まっています。教育への政治介入が大阪府から府内市町村にも広がっている、という危機感をもっています。平和と人権の町にふさわしい教科書採択をもとめ行動していきます。