ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

2015年の始まりに

2015-01-01 | Weblog
新しい年が始まりました。よく晴れて日差しも暖かでしたが、午後過ぎると雪が降り始め、あっというまに雪景色の元旦です。二人の息子も帰ってきましたので、5人家族が揃うのは3年ぶりで、やっぱり賑やかでいいですね。

今年は「戦後70年」。戦後というものの「戦前」のような体制や世の中の空気がつくられていっています。昨年末の衆議院議員選挙で、戦後最低の投票率で安倍自民党は公明党と共に政権を堅持しました。しかし政治は政権を支持した人だけでなく、すべての国民のためにあるのです。自公のみで暴走するようなことがあってはなりません。国政も町政も同じで、少数の意見・異なる意見の尊重こそが真の民主主義をつくります。

そして、選挙の時だけでなく、不断の政治参加を行うことが主権者として大事なこと。国民が監視を怠ったら政治は権力者の意のままです。格差を拡大させる経済・秘密保護法の施行・集団的自衛権行使容認・原発再稼動も「私たち主権者にかかっているのだ」と自分自身に言い聞かせています。

議員として地方自治に係り、町政の7割は国政・府政の影響を受けていると実感していますが、4月には大阪府議選もあり、大阪都構想が大きな争点になるものと思います。府内市町村がどうなるのか明確ではありませんが、都構想が進めば合併推進・市町村自治の軽視に拍車がかかるでしょう。

今朝の朝日新聞のオピニオンに「21世紀の資本」を書いた経済学者トマ・ピケティの「失われた平等を求めて」というインタビュー記事が載っていました。

著書では「資本主義のもとでは、資産を持つ人がますます富み、持たない人々との格差が広がり続ける」と資本主義に警鐘をならし「資本主義と平等や民主主義は両立しないのか」には「両立可能。ただし、その条件は何でもかんでも競争だというイデオロギーからぬけだすこと。」と語り、「財政を健全化するための方法は」との問いに「日本はもっと公正で累進的な税制、社会政策を持つことができる。民間資産への累進課税だと思う」と答えています。「格差(不平等)社会」への警鐘をならしているピケティから学ぶことは大きいようです。700頁もある大著に挑戦してみようかな。

グローバルな視点とローカルな視点を持ちながら、町政の一つ一つに向き合いたいと年頭に思う次第です。
どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

画像:元旦の庭