張本勲の手首は、強打者としては決して強くありませんでした。しかしこれも又巧く活用している様に思えてしまいます。この決して強くない手首が、無理やり引っ張る事をしないというか、ある意味もう一つしづらい為か、彼の打法にはかって中西太、広瀬叔功、石井浩郎等の打者に見られた自身の手首の強さを活かし、かなり強引に投球を引っ叩く様な打撃は見られませんでした。この三人は素晴らしい打者ですが、結果的に手首の強さが仇となり、腱鞘炎等の故障を引き起こしたかと思います。全方向への打撃を可能にした要素としては、この手首の力が関係している様に思えてなりません。榎本喜八と張本勲、球史に残るアベレージヒッターの二人ですが、タイプとしては以上触れて来ました様にかなり違っていると思います。守備に関してですが、正直二人のレベルはかなり低いものです。守っても安打製造機と言われる張本勲に対して、不動の一塁手榎本喜八と言った処でしょうか?兎に角殆ど動かず守備範囲は狭いものでした。又当時の選手としても身長は低い方で、他の内野手にとっては、送球に物凄く苦労したものと思います。1失策のみのシーズンもありましたが、これは彼が如何にボールを追いかけなかったかを証明するものと思えてならないものです。
最新の画像[もっと見る]
- バートロコロン(Bartolo Colon)(19) 9年前
- 公表サイズの推移(4) 9年前
- 公表サイズの推移(3) 9年前
- 昭和35年の野球記事(8) 9年前
- 昭和35年の野球記事(3) 9年前
- 昭和35年の野球記事(1) 9年前
- 勝利投手の権利 10年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (3) 10年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (2) 10年前
- バリーボンズ (Barry Bonds) (5) 10年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます