物凄すぎる身体能力を誇っていた、池永正明投手の投球以外の分野に少し触れたく思います。先ずは打撃能力です。5シーズンと少しの現役生活ながら、彼は5シーズン目迄、毎年本塁打を放っています。流石にあまり実働期間のない6シーズン目こそ、本塁打を放っていないものの、公称175cm、77kgと投手として、或いは打者としても決して大きくない体ながらも、天性のバネを十分に活かし、物凄くパンチ力があり通算13本の本塁打を放っています。当時の彼の打撃への評価、野手に転向しても間違いなく通用すると言う言葉を裏付けているかと思います。しかし通算打率は0.184と必ずしも滅茶苦茶に高い訳ではありません。彼に好意的に解釈すれば、味方打線にはあまり期待出来ない為、思い切った打撃に徹した感はあるかと思います。同じくバックの打撃をあまり期待出来なかった、金田正一や米田哲也の打撃とも似通った感はするものです。しかし、もし打者に転向していたとしたらどうなのでしょうか?彼と同じく潜在能力を物凄く評価された、2年連続30勝以上の記録を持つ権藤博は打者に転向したのですが、打者としての数字は期待外れと言うか意外と芳しくないものでした。従って彼が打者に転向したとしても必ず成功するとは言えないのですが、ひょっとして彼ならばと、期待を抱かせるに充分足り得る存在だったと言えると思います。
最新の画像[もっと見る]
- バートロコロン(Bartolo Colon)(19) 9年前
- 公表サイズの推移(4) 9年前
- 公表サイズの推移(3) 10年前
- 昭和35年の野球記事(8) 10年前
- 昭和35年の野球記事(3) 10年前
- 昭和35年の野球記事(1) 10年前
- 勝利投手の権利 10年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (3) 10年前
- ベンローエン (Ben Rowen) (2) 10年前
- バリーボンズ (Barry Bonds) (5) 10年前
大リーグにおいては日本人野手は相当に厳しいですが、投手においては金田・村山・江夏・米田…と、大リーグにもそうそういないレベルがズラリと居、間違いなく活躍できたと思います。野球は投手優位とはいえ、この差異は不思議な感じもします。