2000奪三振達成者の内、間違いなく最も球の遅い投手、星野伸之投手ですが、その超細身の左腕から放たれる球は異常に遅く、ストレートで130km,変化球で100kmに届かない位だったかと思います。彼の場合多く言われているのが、小さなテイクバックで、左手で握っている球を一瞬巧く打者の視線から隠し、球の出所を打者に見えなくしている点と、緩急の使い方が物凄く巧妙な為、打者としては本当にタイミングを取りにくいとされていますが、正にその通りだと思います。もっと言えば、緩急と言うよりも、緩の内での、遅い、速いのレベルだったと思います。この非常に遅いストレートながら、阪急ブレーブスOBの2000奪三振達成者の内、最も高い奪三振率を誇っているのが、意外にも星野伸之です。彼こそが、三振を奪うには、必ずしも球速だけではない事を、もっとも実証した投手と言えるのでしょう。その本当に恐ろしく遅い球ながらも、通算奪三振率6.88という数字は、驚異的にも思えるものです。彼程球が遅くはないものの、その類稀なる技術は、その後杉内俊哉、和田毅、成瀬善久等の左腕投手に巧く引き継がれている様に思うものです。
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