前回までメジャーでは、どの位の割合で本塁打が打てるかについて本塁打÷打数の本塁打率のみが使われている様な書き方をしてしまいました。しかし前回投稿した後もう少し調べて見ると、日本と同じ打数÷本塁打数で書かれているのも結構見つかりました。the BILL JAMES HANDBOOKやBASEBALL REFERENCE更にはMLBcom等は、at bats per home runとして1本塁打に要する打数を表示していました。勿論率を意味するpctという文字は入っていません。前回勝手に日本式、メジャー式の表し方としましたが、少し早とちり、誤解していた様で申し訳ありませんでした。メジャーでどちらの表示が主流なのかは分かりませんが、両方使われている様です。今回色々と本塁打率を調べて見ると、通算本塁打率1位は日米共0.094という数字になっています。メジャーはマークマグワイア、日本はこの人以外考えられない王貞治です。厳密に計算するとほんの僅かの差でマグワイアの方が上回っています。それにしても日米トップが変わらない本塁打率、この数字あたりが本塁打率の限界なのかも知れません。
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打率とは比べ物にならないほど、大きな問題です。
本塁打は1本で最低1打点と1得点が保証されます。
と言うことは、1点が最低点としてチームに入る=勝利に近づける ということですから。
よく
「先頭打者だから本塁打は要らない」
「点はとらなくて良い」
とバカみたいに言う人がいますが、そんなことは絶対にない ということですね。
話を元に戻すと、日本プロ野球シーズンで最も高確率で本塁打を打てたのは、80何年かのブライアントです。(当方のブログでも書いています)
因みに因みに
本塁打が得点を占める割合が高いのは・・・
1位・・・田淵幸一
2位・・・山崎武司
3位・・・大杉勝男
4位・・・王貞治
という順位です(当方研究結果)
本塁打が得点を占める割合が高い=それだけ本塁打による得点(自らのバットで点を齎した)ということ と、バットで点が取れる ということです。
日本では長くプレーした打者でHR数が二塁打数の2倍以上の打者は田淵、王、長池の3人のみ。
一方でメジャーは昔から球場は広かったようでアーロンも二塁打や三塁打が多い。マグワイアただ一人となっています。
しかもマグワイアはHR数に比べて二塁打と三塁打が全くない。まさに異次元のHR打者と言えます。もちろん薬物による成績ですが、2年目に49本打っていたりと元々天性の大型HR特化打者が薬物の力でああなってしまったんでしょう。ただ他にも同じ薬物をやって打者はいたわけで、マグワイアはやはり別格クラスのHR特化打者と言えます。196センチの体格から五輪円盤投げ選手のように遠心力を生かして高く遠くにボールを飛ばしたんでしょう。人類の限界でしょう。
東洋人の限界としては田淵氏が当てはまるかと思います。単打はいらないとばかりに常に放物線を描こうとしていたのでは。彼の身長とパワーもあっての賜物かと思います。