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昭和37年の尾崎行雄(4)

2012-12-24 12:32:08 | Weblog
尾崎行雄の最大の武器はホップして高目に食い込む豪速球にあったと思います。殆ど全ての投手は、常に低目への制球を考えて投球するものですが、破格の球速を誇りしかも浮き上がる様に伸びて来る球を持つ尾崎行雄にはその必要はありませんでした。制球ミスで高目にいってしまった球を狙い打たれる投手と違い、尾崎行雄は意識して高目を狙った球で面白い様に三振が奪えました。ダブルヘッダーの両試合でリリーフとして起用され、合計7イニングで15奪三振を記録し、その内8連続三振と記録の9連続三振に迫ったりしていました。途中経過ではありますが38イニングで61奪三振と凄い三振率を誇っていたものです。一応ライバル視されていた柴田勲の球威不足が明らかになった事もあり、尾崎行雄への評価、注目度はもの凄く高かったものでした。この年オールスター戦まで18勝を挙げ一体いくつまで勝ち星を伸ばすものかと思っていましたが、残念ながら後半戦は急失速してしまい、最終的には20勝で入団1年目を終えています。少なくとも前半戦の尾崎行雄は評判通りあるいはそれ以上の豪速球の威力を見せつけたものと思います。

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