郭泰源の投球は、多くの速球投手に見られる様な、変に力が入り過ぎていたり、力みなどなく、本当に華麗でスムースなものでした。このフォームなら制球力が素晴らしいのも、十分に頷けるものでした。変化球の種類も多く、所謂力任せに抑えようとするのではなく、押す所は押し、引く所は引くという感じでした。球速と技巧を持ち併せていたのが、全盛時の彼だったと思います。多少時代は前後していても、当時西武ライオンズには歴代屈指の好投手が揃っていました。豪快な速球派渡辺久信、球の切れ、凄味抜群の渡辺智男、切れとカーブが武器の工藤公康等、素晴らしい投手達でしたが、全盛期での総合力に関しては、矢張り郭泰源の力量が上回っていたと思います。彼は1995年の終盤に手首を痛めたのが原因なのか、その翌年全く勝てず、更に最終年は引退登板としての一人の打者との対決で、現役生活を終えました。結果的に物凄く寂しい形での引退になりましたが、最後の年など、実質的に全く登板がなかった為、本当にその時点での彼の力量がどの位だったのか、一度見たかったものでした。
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速球もやはりいい時は林昌勇くらい出していたんでしょうか?